投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2019 年 5月6日

パリ観光のマストスポット、モンマルトル散策のすすめ

「パリオペラ座(オペラガルニエ)」や「ラファイエット百貨店」から北に坂を登っていくと、モンマルトルエリアにたどり着きます。白く輝く大聖堂「サクレ・クール寺院」のあるモンマルトルは、パリの歴史的に芸術の舞台となった風情のある場所です。毎年多くの観光客が訪れるモンマルトルエリア、今回は「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」から「ムーラン・ルージュ」へとぐるり散策するコースをご紹介します。

メトロの駅から「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」へ

駅

「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」へは、メトロ2番線のアンヴェール(Anver)駅かメトロ12番線のアベス(Abbesses)駅が便利です。アンヴェール(Anver)駅からは、新品の洋服が1ユーロからという破格の価格で売られている洋服屋やお土産物屋が並ぶ坂を登ります。近くにはパリ屈指の布問屋エリアもあります。アベス(Abbesses)駅は、坂の中程にあり、以前「美しき”ベル・エポック(Belle ?poque)”期のパリに、タイムスリップ」でご紹介したようにアール・ヌーヴォー(Art Nouveau)建築の美しい装飾が見られ、駅からすぐ近くに「無料でも見ごたえあり!芸術の都”パリ”の新しいアートに、駅やストリートで出逢う旅」でご紹介した世界各国の愛の言葉で埋め尽くされた「ジュテームの壁(Le mur des je t’aime)」があります。
「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」へは、坂の途中の公園からジグザグになっている階段を登りますが段数はかなりあります。階段を避けたい方は、「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」に向かって左側の「フニキュレール」というケーブルカーを利用するのも手です。パリで利用できるメトロ・バスの共通チケットで利用できます。

「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」からパリを一望する

サクレ・クール寺院

「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」は巨大ドームが特徴的な大聖堂で、世界でも有数のモザイクを誇ります。20世紀初めに建てられてからの約100年もの間、光り輝くような白さを保っているのは、外壁に使われている”トラバーチン”という石に雨水によって炭酸カルシウムの結晶が付着するからだそうです。

■サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)
公式ホームページ(英語・フランス語他):http://www.sacre-coeur-montmartre.com/
最寄り駅:メトロ2番線のアンヴェール(Anvers)駅から徒歩7分、メトロ12番線のアベス(Abbesses)駅から徒歩8分
開館時間:月〜日曜日6:00〜22:30
閉館日:なし
住所:35 Rue du Chevalier de la Barre, 75018 Paris

パリの街並み

「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」を背にすると、そこにはパリでも随一といわれる景色が広がっています。グレーのパリの街並みの中に、カラフルなポンピドゥーセンター、アンヴァリッドの金色屋根も見つかります。

名だたる画家が集まったモンマルトルは今もアートにあふれる

アート

「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」の西側のエリアは、19世紀後半から20世紀初めにかけて、当時は新進の画家であったルノワール(Auguste Renoir)やロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)など多くの芸術家がアトリエをかまえ活躍した場所です。

テルヌ広場

「テルヌ広場(Place du Tertre)」には、絵画の販売をしたり、似顔絵を描いたり、今でも毎日たくさんの画家が集います。展示されている絵を見てどの画家に頼むか選べますので、記念に似顔絵を描いてもらうのも楽しいかもしれません。

テルヌ広場

「テルヌ広場(Place du Tertre)」はカフェやレストランで囲まれ、寒い時期には店頭で売られるホットワイン(ヴァンショー)も人気です。広場の奥へ行き右に曲がって2分ほど歩いたところには、シュールレアリズムの世界にあふれる「ダリ美術館(Dalí Paris)」もあります。

■ダリ・パリ(Dalí Paris)
公式ホームページ(フランス語):https://www.daliparis.com/
最寄り駅:メトロ12番線のアベス(Abbesses)駅から徒歩7分
営業時間:月〜日曜日10:00〜18:30
定休日:なし
住所:11 Rue Poulbot, 75018 Paris

絵画ポスターやエッフェル塔グッズが並ぶお土産物屋の通り

パリ土産屋

「テルヌ広場(Place du Tertre)」へ戻りNorvins通りを西側へ進むと、観光客向けのパリ土産屋が並びます。

お土産

ザ・観光地っぽいお土産物には、山盛りになった様々なサイズやカラーのエッフェル塔のキーホルダーやモナリザ、凱旋門のマグネットなど、ひとつ1〜2ユーロから、ばらまき土産用向きのグッズが盛りだくさんです。

絵画ポスター

有名画家の絵画ポスターは、モンマルトルらしいお土産です。風景・人物や動物など、独特の雰囲気のある絵画は部屋のインテリアにも良さそうです。小さなハガキサイズから巨大なポスターまで、まとめて数枚買うとお得な価格になるものもあります。

Norvins通りから右にSaules通りを進むと、驚くことに「ブドウ畑(Le Clos Montmartre)」があります。”ガメイ”品種を主に栽培しており、毎年10月には収穫祭が行われパレードもある、実はパリ市内の有名スポットです。「ブドウ畑(Le Clos Montmartre)」の道をはさみ向かい側には、「ラパン・アジル(Le Lapin Agile)」という建物が。パリで昔ながらのシャンソンを聞くなら「ラパン・アジル(Le Lapin Agile)」と言われるほどの老舗のシャンソニエで、個人の場合は予約なしで21時よりドリンクを飲みながらシャンソンを楽しめます。

■ラパン・アジル(Le Lapin Agile)
公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.au-lapin-agile.com/
最寄り駅:メトロ12番線のラマルク・コーランクール(Lamarck – Caulaincourt)駅から徒歩3分
営業時間:火〜日曜日21:00〜1:00
定休日:月曜日
住所:22 Rue des Saules, 75018 Paris

ストリートアートや風車、見どころ満載なモンマルトル

風車

モンマルトルは、街中に個性的なアートが散りばめられているエリアです。Norvins通りを西側に進んだマルセル・エイメ広場(Place marcel ayme)には、「無料でも見ごたえあり!芸術の都”パリ”の新しいアートに、駅やストリートで出逢う旅」で紹介した、哀愁漂う「壁抜け男」のアートがあります。他にも上記記事にてご紹介したストリートアートをはじめモンマルトル界隈には色々とありますので見つけながらの散歩が楽しめます。

Norvins通りの1本南にあるLepic通りに行くと、モンマルトルの象徴ともいわれる風車が目に入ります。ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(オルセー美術館所蔵)」はこの場所を描いたもので、昔はダンスホールとして画家たちが出入りしていたそうです。2つある風車のうちひとつは絵と同じ「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」という名前のレストランになっています。

■ムーラン・ド・ラ・ギャレット(Le Moulin de la Galette)
公式ホームページ(フランス語):http://www.lemoulindelagalette.fr/
最寄り駅:メトロ12番線のラマルク・コーランクール(Lamarck – Caulaincourt)駅から徒歩5分
営業時間:月〜日曜日12:00〜23:00
定休日:なし
住所:83 Rue Lepic, 75018 Paris

映画アメリの世界もモンマルトルが舞台

マルシェ・ド・ラ・ビュット

「映画アメリ」にて、アメリが住んでいた通りは、Lepic通りから1本南に行き、東へ少し進んだところにあるTrois Frères通りです。角にある「マルシェ・ド・ラ・ビュット(Au Marché de la Butte)」は映画で八百屋さんという設定だった店。実際は、雑貨も扱う食料品店(エピスリー)です。「マルシェ・ド・ラ・ビュット(Au Marché de la Butte)」からすぐの西にある広場は、かつてピカソやモディリアーニがアトリエ兼住宅としてつかっていた「洗濯船(Le Bateau-Lavoir)」のあった場所です。
Trois Frères通りの1本南にある商店街で賑わうLepic通りを西に進み、そのまま通りに従って坂を下りていくと右手に「映画やドラマのロケ地を主人公気分で巡る、麗しのパリ」でご紹介した、アメリが働いていた「カフェ・ドゥ・ムーラン(Café des Deux Moulins)」があります。

「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」で華やかなショーを楽しむ

ムーラン・ルージュ

さらにLepic通りを下るとClichy大通りに交差し、メトロ2番線のブランシュ(Blanche)駅にたどり着きます。駅前にある、世界で一番有名なフレンチカンカンが観られる赤い風車の「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」では、ディナーやドリンク付きで華やかなショーが楽しめます。

■ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)
公式ホームページ(日本語):http://moulin-rouge-japon.com/
最寄り駅:メトロ2番線のブランシュ(Blanche)駅からすぐ
営業時間:月〜日曜日(ディナー付き)18:45頃から入場しディナー後ショーは22:45頃終了、(ドリンク付き) 20:00頃から入場しショーは22:45頃終了、または、22:45頃から入場しショーは24:45頃終了
定休日:なし
住所:82, boulevard de Clichy 75018 PARIS

プチ・トランで、丘の上の「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」へ楽々アクセス

プチ・トラン

「モンマルトルは坂が多くて歩くのが大変だ。」と思われる方には、プチ・トランがおすすめです。プチ・トランの乗り場は、「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」のあるメトロ2番線のブランシュ(Blanche)駅前にあり、車内から外がよく見えるようになっているので、モンマルトル界隈の様子を見ながら楽々と丘の上までアクセスすることができます。(2019年3月現在、大人7ユーロ、子供4.5ユーロ)

■プチ・トラン・ド・モンマルトル(Petit Train de Montmartre)

公式ホームページ(フランス語):https://www.parispass.fr/paris-attractions/Petit-Train-de-Montmartre.html
最寄り駅:Place Blancheはメトロ2番線のブランシュ(Blanche)駅を下りてすぐ
営業時間:月〜日曜日10:00〜18:00の間45分おき、6〜8月は、月〜日曜日10:00〜21:00の間30分おき
定休日:なし、ただし2月2日、21〜28日は運休
乗り場:Molin Roufeの向かい側Place Blanche、または、丘の上のPlace du Tertre

今回は、「サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur)」を最初に観て、モンマルトル一帯を散策し「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」へ出るコースをご紹介しましたが、その逆のコースを通る観光客も多いようです。どちらの場合も余裕をみて半日ほどの計画しておくと、ゆっくりと散策が楽しめます。1年中を通して多くの観光客が訪れる人気スポットのモンマルトルエリア。残念ながら観光客を狙ったスリなどの被害もよく耳にします。お出かけの際は、できるだけ貴重品は持たず、携帯電話やお財布などはファスナー等でしっかりと口の閉まるバッグに入れるなど、ご注意ください。

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