ベトナム世界遺産ランキング- ベトナムが誇る遺跡と手つかずの秘境に感動!
ベトナム王朝時代の遺跡やノスタルジックな古い街並み、手つかずの秘境などが世界遺産登録されているベトナム。世間ではあまり知られていないけれども、魅力溢れる世界遺産が多く登録されています。
世界中から観光客が訪れるベトナムの魅力はグルメやショッピングなどさまざまですが、世界遺産めぐりもそのひとつ。観光客がアクセスしやすい場所が多いのがベトナム世界遺産の特徴です。
ベトナムには、ハノイ、ホーチミン、フエ、ダナンなどいくつかの国際空港がありますが、世界遺産めぐりを楽しむならどこを観光拠点とするのが便利でしょう?観光拠点別にベトナムの世界遺産をおすすめランキングでご紹介します。
ベトナム首都・ハノイからアクセスしやすい世界遺産
ベトナムの首都ハノイ。観光客に人気の「ハロン湾」ほか、ベトナム王朝の遺跡の数々、2014年に世界遺産登録されたばかりの「チャンアン」などへアクセスできます。
1位 クルーズで優雅なひととき!人気のハロン湾
世界遺産登録年:1994年、2000年(自然遺産)
ベトナムの世界遺産の中でも一番日本での知名度が高く、観光客に人気があるスポットといえば「ハロン湾(Ha Long Bay)」。ハノイより約160キロのトンキン湾北西部にある美しいハロン湾の「ハ」はベトナム語で「降りる」、「ロン」は「竜」を意味しており、度重なる海賊の襲来に苦しむ村人たちの祈りに応え、海賊を退治するために天から竜が降り立った、という降竜伝説があります。
エメラルドグリーンの海面に浮かぶ大小3,000にも及ぶ彫刻のような奇岩群は、太陽の光、雨や霧によって幻想的な景観を作り出しています。島の周囲は断崖や無人島も多く、貴重な生物も生息しています。ハロン湾を最大限に楽しみたい人は2泊3日のクルーズがおすすめです。
2位 歴代ベトナム王朝の威光が残る遺跡の数々 ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区
世界遺産登録年:2010年(文化遺産)
ハノイの中心部に位置する「ハノイ-タンロン王城遺跡中心地区(Central Sector of the Imperial Citadel of Thang Long-Hanoi)」は、11世紀から19世紀までベトナムの歴代王朝の首都として栄えました。昇竜を意味する「タンロン」と呼ばれるこの地区は、場所によって違う時代の遺跡が連なる世界でも珍しい街です。
3位 奇岩が連なるダイナミックな景観 チャンアン複合景観
世界遺産登録年:2014年(複合遺産)
Photo by 高井 章太郎
2014年6月にベトナム初の世界複合遺産に登録された「チャンアン複合景観」は、石灰岩の山が林立するカルスト地形や約3万年前の人類の生活跡が発見された洞窟、ベトナムの古都ホアルーなどを楽しめる景勝・遺跡群です。チャンアンは、ハノイから車で約2時間のニンビン省。ハノイ発の日帰りツアーも開催されおり、ボートクルーズで世界遺産に登録された景観を楽しむことができます。
4位 雄大な自然の力を感じる ホー王朝(胡朝)の城塞
世界遺産登録年:2011年(文化遺産)
ハノイから南へ140キロに位置するベトナム北部のタインホア省にある「ホー王朝の城塞(Citadel of Ho Dynasty)」は風水の原理に従い、14世紀に造られました。
川と山が交わる美しい地形に建設された城塞の内側には、雄大な自然の力を感じる清々しい平野が広がっています。東西南北に存在した4つの門のうち、現在は南門だけが残っています。
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ベトナム中部・ダナン/フエからアクセスしやすい世界遺産
直行便が就航し、今大注目のエリアがダナン。「古都ホイアン」「ミーソン聖域」の観光の拠点として便利です。また、ベトナム最後の王朝・グエン朝の首都フエへも車で2~3時間の距離。フエからは「フエの遺跡群」「フォンニャ-ケバン国立公園」へのアクセスができます。ダナン-フエの2都市を移動する世界遺産巡りも人気です。
1位 国際貿易都市の面影が残る 古都ホイアン
世界遺産登録年:1999年(文化遺産)
ダナン国際空港から車で約40分ほどにあるトゥボン川沿いにたたずむ「古都ホイアン」 。ベトナム中部クアンナム省中部にある、かつての国際交易都市の面影を残す古い港町です。16世紀末以降、ポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人が 来航する貿易都市として繁栄し、400軒以上の古い木造建築が建ち並びます。人々は150年前からの暮らしを受け継ぎ守ろうと生活しています。
2位 4億年前から秘密だらけ!フォンニャ-ケバン国立公園
世界遺産登録年:2003年(自然遺産)
Photo by 高井 章太郎
ベトナム中部のクアンビン省、ラオスとの国境近くにある「フォンニャ-ケバン国立公園」には、4億年前に形成されたアジア最古で最大のカルスト地形が残り、公園の9割が原生林で覆われた秘境です。見所は全長8キロメートルに及ぶ「フォンニャ洞窟」。
豊富な水が石灰岩を浸食して出来た造形は多様で美しく、鍾乳洞は幻想的な世界を見せています。森には数千種もの動植物の生息しており、新種の発見も相次いでいます。アジア最古の秘境には、まだまだ不思議な世界が広がっているのです。
3位 古代チャンパ王国の遺跡群 ミーソン聖域
世界遺産登録年:1999年(文化遺産)
ベトナム中部クアンナム省にある古代チャンパ王国の遺跡群「ミーソン聖域(My Son Sanctuary)」は、2世紀から19世紀まで千数百年の歴史を誇ります。
インド文化を受容したチャンパ王国には、大小70カ所にも及ぶレンガ造りのヒンドゥー寺院や仏教寺院が建立されました。最大の見所は煉瓦で築かれた「チャンパ塔」で、優れた建築技法と巧みな彫刻などから、王国に優れた文化が存在したことを証明しています。多くはベトナム戦争の被害を受けましたが、修復と保存に取り組み、この地で花開いたヒンドゥー教文化の足跡を後世に伝えています。
4位 ベトナム最後の王朝・グエン朝の都 フエの建造物群
世界遺産登録年:1993年(文化遺産)
ベトナム中部、南シナ海に面する「旧都フエ」 はベトナム最後の王朝・グエン朝の都が置かれた街。中国の柴禁城を模した王宮が建設され、王宮を囲む城壁は函館市の五稜郭と同じフランス式の星型城郭で、 ヴォーバン様式と呼ばれています。ベトナムの京都ともいわれる美しいフエの都は、中国式の建築様式にバロック建築とベトナムの伝統的な建築が取り入れら れ、オリエンタルな美しさの中にどこか西洋の香りがします。
「フエの建造物群(Complex of Hue Monuments)」として1993年にユネスコ世界文化遺産に登録されているほか無形文化遺産として「フエの雅楽」が登録されています。
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ベトナムの世界遺産一覧・地図
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