全国、穴好き、アナリスト(?)のみなさま、お待たせいたしました。穴があったら入りたい恥辱ライター高井が、今、話題の穴スポットへ行ってまいりました。

場所はベトナム中北部、ラオスとの国境に延びる山脈。ここに広がるフォンニャ・ケバン国立公園に、大小300以上の洞窟があるというのです。その一部は世界遺産に登録され、その後も世界最大級の洞窟が次から次へと発見されているのだとか。

アナリストとして、これは行くしかないでしょ!

船にのって穴に突入! 幽玄の「フォンニャ洞窟」

フォンニャ・ケバン国立公園への拠点となるのは、中北部の都市ドンホイ。ここから洞窟めぐりのツアーが出ています。

今回紹介するのは、フォンニャ・ケバンのなかにある3つの洞窟。世界遺産エリアのフォンニャ洞窟、ティエンソン洞窟、そして世界遺産からは外れますが世界有数の美しさを見せるティエンドン洞窟(天国の洞窟)です。

まずは木のボートにのってフォンニャ洞窟へ。川には何艘もの小舟が浮かび、家族で水草取りをする人々の姿が。水草は乾かして肥料にするそう。のどかな風景に心がなごみます。

30分ほど行くと、断崖にぽっかりと空いた穴が見えてきます。ここがフォンニャ洞窟の入口。

船にのって穴に突入! 幽玄のフォンニャ洞窟

シーンと静まりかえった洞窟内に響くのは、船頭さんの漕ぐ櫂の音だけ。フォンニャ洞窟の地下河川はなんと7.7㎞にも及びます。観光客が入れるのは1kmちょっとですが、無数の石柱や石筍に飾られた自然の芸術にただただ圧倒されるのみ。

船にのって穴に突入! 幽玄のフォンニャ洞窟

フォンニャ・ケバン国立公園はほとんどが石灰岩の山でできているため、このような洞窟がいくつもあるそう。大部分がフォンニャ洞窟と同じように河川洞窟なので、多くが人類未到達の存在だといいます。

9~11月の雨季は水位が上がって、船からの観光ができないこともあるのでご注意を。

巨大な空間にそびえ立つ摩訶不思議な石柱群「ティエンソン洞窟」

ボートを下りたら、今度は徒歩で洞窟を散策。さらに階段を上って奥にあるティエンソン洞窟を目指します。

巨大な空間にそびえ立つ摩訶不思議な石柱群

巨大な岩山のなかがぽっかりと空洞になっていて入口は天井に近い上部。洞窟というと地面と同じレベルか地底にあるとばかり思っていた僕にとっては新鮮な驚きでした。ヒンヤリとした空気のなか、一歩一歩、階段を下りていきます。

ライトアップされ、暗闇のなかに浮かびあがる鍾乳洞……圧倒的な存在感! もしかして異世界とのはざまにいるのではないかと思わされます。

巨大な空間にそびえ立つ摩訶不思議な石柱群

洞窟内を散策し、外に出ると太陽の光りが眩しい。現世に戻ったという感覚にホッとします。

名物の冷たいサトウキビジュースで一休み

冷たいサトウキビジュース

上ってきた外の石階段を今度は下る。

途中、いくつか売店があって、飲み物やおみやげを売っています。

冷たいサトウキビジュースと野生の鶏のゆで卵が名物とのこと。サトウキビジュースは注文を受けてからギリギリと絞ります。思ったよりもたっぷりの汁が出てきて、鮮やかな黄色にびっくり。これが甘くて、疲れた体に染みわたっていくんです。

店頭に積まれたゆで卵は、普段食べている卵より2回りくらい小さい……。でも旨味が凝縮されていて、全身に活力を与えてくれる感じ。かなり歩いた後なので、とってもおいしく感じられます。

異界へと続くに違いない……そう思わせる「天国の洞窟」

続いて、天国の洞窟へ向かいます。天国の洞窟はフォンニャ洞窟から少し離れるので、車にのって移動します。

発見のタイミングで世界遺産には含まれていませんが、規模や美しさはベトナムトップクラス。発見は2005年ですが、本格的に観光ができるようになったのは2010年から。今はまだベトナム国内の観光客が多い、外国人にとっては超穴場スポットです。

全長31kmという巨大洞窟のなかで、一般に常時公開されているのは1km。駐車場からカートで山の麓まで行き、そこから上り坂です。524段の階段か580mの坂道を選ぶのですが、少々時間がかかっても坂道のほうが楽なようです。

山の中腹まで上ると、岩に囲まれた洞窟の入口があります。冷気が吹き上げていて天然のクーラーのよう。坂道でかいた汗がスーッと引いていきます。

異界へと続くに違いない……そう思わせる天国の洞窟

小さな穴から入って木の階段を下りていくと、ホールのような広い空間に見上げるような石柱がドンドンドーンとそびえ立っています。数億年かけてできた鍾乳石がそのへんに普通にあることのすごさ。そして、まだ少しずつ成長を続けているのです。もう人間が成長とか言うのもおこがましい……。

異界へと続くに違いない……そう思わせる天国の洞窟

異界へと続くに違いない……そう思わせる天国の洞窟

異界へと続くに違いない……そう思わせる天国の洞窟

遊歩道のところどころに展望スペースが設けられていますが、歩いている間も素晴らしいシーンの連続。柔らかな光に照らされた幻想的な鍾乳洞は、ひとつとして同じものはなく、大自然が見せる迫力の景観に言葉を失うはず。穴というか、これはひとつの世界です。いつ地底人が「コニチワ」といって出てくるかとドキドキでした。

2009年にはさらに巨大なソンドン洞窟、そして新たな洞窟も発見されているそう。全国のアナリストのみなさん(もういいって?)、まだまだ新たな発見が期待できるフォンニャ・ケバンに注目です!

<入場料>
フォンニャ洞窟:15万ベトナムドン(約840円)
ティエンソン洞窟:8万ベトナムドン(約450円)
ティエンドゥオン洞窟:25万ベトナムドン(約1,400円)

<フォンニャ・ケバン国立公園への行き方>
フエからの日帰りツアーが一般的ですが、片道4時間以上の車移動となるため、日帰りツアーには天国の洞窟は含まれません。フォンニャ洞窟と天国の洞窟を訪れるには、フォンニャケバン国立公園に一番近い町ドンホイに滞在するか、ボート発着所周辺の簡易宿泊施設に宿を取ります。

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取材協力:ベトナム航空