投稿者 : 直子 澄田、投稿日 2018 年 6月9日

遺伝子検査で自分のルーツが分かる!祖先の足跡を辿って旅にでよう2 鉄板九份&美食夜市の基隆で食べ歩き編

遺伝子検査で自分の祖先のルーツを探り、その足跡を求めて旅にでる第2弾。前回は、聞いたこともない中国奥地の世界遺産「廬山」へ行って参りました。続いての目的地はみなさまお馴染み、台湾・九份。実は九份は次で4回目。もうちょっと目新しいところが良かったな~と思いつつ、台湾は食べ物がおいしいので、やぶさかではありません。4度目の九份、今回はどんな出会いが待っているでしょうか。

雨の台北を出発し、バスで九份へむかう

九份までは電車でも行けますが、やはり乗り換えなしで行けるバスが便利です。九份の雨が多いことは承知なのですが、既に台北でも大雨。しかしひとりなので、やはり値の張るタクシーは躊躇してしまいます。 今回も前回の記事でご紹介した、1062番のバスを使うことにしました。が、今回はSOGO前からではなく、松山から。 停留所 というのは、このバスは市内の停留所をぐる~っと回るため、台北市内を出るまでに結構時間がかかるのです。なので、市内最後の停留所となる松山で乗れば時間の大幅な短縮になる、私賢い、と思って行ったんですね。しかし15分後に来たバスはあいにく満席。そう、市内を回ってくるため、ここに着くころには既に満席ということがあるんです。 さらに30分待ってがらがらのバスに乗りました。85元。 2月だというのに、よく分からないほどキンキンに冷えたバスで九份を目指します。台湾ではバスだけでなく、レストランやショップでも冬場も冷房が効いていることがあるので要注意です。

九份は今日も雨だった。4回目の雨の歓迎

基隆を抜けると、ほぼ乗客は九份観光の人々。バスは九份を超えてさらに上のバス停まで行きますが、何度もアナウンスがあるし、九份に着くと大量に人々が降りていくので心配ありません。 九份 こんなに土砂降りなのだからさすがに観光客も少ないだろう、という淡い期待はいつも打ち砕かれるのが九份。両脇にぎっしり商店が並ぶ九份老街は激しく混雑。濡れた雨合羽や傘がべちゃべちゃあたるので、洋服もかばんもぐっしゃりですが、これも九份の醍醐味と割り切りましょう。 九份 臭豆腐とか、おでんとか、揚げ物とか、様々な食べ物の匂いが混ざったこの空気も、もはや懐かしい。もしかしたらこの郷愁には、私のルーツが影響しているのかもしれません。 九份ではよく日本語メニューを目にするのですが、惜しいものが結構あります。 今回みつけたのは、「りまキ」と「豚肉と竹の子のタピオカ包サ」。 看板 カタカナが混じっちゃうんですね。日本語って難しいですよね。こんな大きな看板にするまえにちょっと日本語にわかる人に訊けばいいのに…。でも「タピオカ包サ」はなんだかかっこいいので良しとします。それよりも、中国語と英語に比べて、日本語の説明がずいぶん詳しいのが気になります。 日本人観光客ばかりかと思っていたのですが、韓国人と中国人も多いです。しばらく歩いているうちに、法則を見つけました。 靴にビニールカバーをしている、もしくは雨が降っているのにビーサンなのは中国人、傘はささずカッパを着て自撮りしまくっているのは韓国人、歩くスピードが遅く持参した折りたたみ傘をさしているのは日本人です。皆さんも九份に行かれる際はぜひこれを参考に見分けてみてください。 それでも、やはりこのくねくねと続く迷路のような商店街、山の傾斜感、そしてその路地を抜けた先にある“あの景色”と、観光地に欠かせない心を高ぶらせる要素を、九份は兼ね備えています。 九份 あまりにも有名になり、混みすぎているため、躊躇している人もいるかもしれませんが、ぜひ一度はいらっしゃってみることをおすすめします。 そして、いよいよ来ましたよ!あの九份の有名な景色。皆さん、こういう景色を想像されていると思いますが、 九份 実際写真を撮っている人をみるとこんな感じです。 九份の夜 この日は土砂降りのため、暗くなるのが早かったのですが、日没の少し手前から日没後30分くらいがベストタイムです。そのあたりの時間帯だと、まだ空には若干光が残りつつ、提灯などの明かりは輝くので写真映えします。 が、もしリピーターで、なにがなんでもこの景色を目当てにしているのでなければ、もう少し空いた日中に来て、老街から少し外れたカフェやギャラリー散策というのもおすすめです。 さて、九份の名物料理でも、と思うのですが、芋だんご以外はとくに九份らしいものをみかけません。 しかし、せっかくなのでおみやげを買いましょう。おみやげの定番といえば、サニーヒルズのパイナップルケーキですが、毎回それでも芸がないというもの。九份産のパイナップルケーキというのを見つけました。 九份産のパイナップルケーキ パイナップル30%配合(残りは瓜など)と100%配合のものがあります。試食があったので食べてみると、パイナップル100%の方が酸味があり味にインパクトがある感じです。が、正直に言ってサニーヒルズの方が美味しい。30%配合が一個30元(約110円)、100%配合が35元(約130円)。値段的にもサニーヒルズと大差ないので、せっかくならば、サニーヒルズが良いような気がする…。 パイナップルケーキ が、まあパッケージな少し味があるし、お店のおじさんは良い人だし“九份みやげ”にこだわるならばアリじゃないでしょうか。

九份を後にし、基隆を目指す

さて、たぶんこのあたり一帯が私のルーツということだろうと解釈し、近くの基隆(きーるん)という町に向かいます。基隆は、高雄と並び、台湾を代表する港町として知られています。そして「基隆廟口夜市」は海鮮やフルーツがふんだんに並ぶグルメ夜市として有名で、台北夜市グルメを食べ尽くしたリピーター達が訪れるエリアなのだとか。九份であまり食べなかったのは実はこちらが目的だからです。 九份の老街を出たところにあるバス停から乗車。台北に戻るなら1062番に乗りますが、基隆へは788番で向かいます。九份側から基隆廟口夜市に一番近いバス停は「義二路口」。30元(約110円)。約1時間半の道のりです。 駅から少し歩くとすぐに「基隆廟口夜市」が見えてきます。夜市が賑わうのは17時くらいから。九份観光を終えたあとにもぴったりです。ざっと歩いた感じ、台北の夜市よりも規模が小さく、地域密着型。バイクで乗り付け、家族分をテイクアウトするお客さんの姿も多く見られます。 仁三路 メニューを眺めてみると、揚げ物、光り物(最近台北に多い蛍光カラーでピカピカ光るジュースなど)は少なく、海鮮類の小吃が多く見られます。港が近いというのと、ここにはまだインスタ映え重視の流れが訪れていないことが分かります。 夜市のメインとなるのは、仁三路。バス停を背に仁三路を歩いていくと、愛四路と交差するので、そこで左折するとまた店が続くというL字構成で、仁三路の店は屋台番号が振られていて、看板には日本語も併記されているのでわかりやすいはず。愛四路のほうは屋台番号がふられていませんが、こちらもまあまあ店が多く、射撃やドンジャラのようなゲーム系の出店が多いのが特徴です。

グルメ夜市のお手並み拝見。基隆廟口夜市料理を食べ尽くす!

さて、多くの店がひしめくなかで、美味しい店を見分ける方法。それは、人が多い店!その法則にのっとって店を選びます。

イカ団子&麺

最初に入ったのは40番の店。イカスープと炒め麺の店で、イカスープ(55元約210円)に、揚げた衣付きのイカつみれが入っていて、パクチーが香り付けとなっています。イカの風味が良い感じ。看板メニューの「大麺炒」(25元約93円)は、スパゲティのような中太麺がニンニク、ネギ、醤油のタレであえられています。地味な見た目ながら、これもことのほかおいしい。 イカスープと大麺炒 無造作に蒸し麺が鍋に置かれていたので、どうせ麺がカラカラに乾いちゃってるか、ぐだぐだしちゃってるんでしょ、と思っていたら、ほどよい歯ごたえで、なるほど、プロの放置術でしたか。 大麺炒 麺に色味はほぼないけれど、ニンニクや醤油の風味が効いたタレが絡むので、汁っけのあるペペロンチーニのような、でももっと中華風で…。これまでにない体験でした。みな、スープとセットで食べているようです。スープと麺とのセットで300円弱という驚異のコスパ。テーブルにある辛めのタレで味変もお試しください。

一口台湾ソーセージ

次は、ジュージュー焼ける音に惹かれて、仁三路と愛四路が交差する角にある、43-1番「一吃口香腸」という一口台湾ソーセージの店へ。 台湾ソーセージ 台湾ソーセージって最初はおいしいけれど、濃い目の味付けで、脂っぽかったり、甘すぎたりして途中で飽きてしまうことも。その点これは一口サイズなので、パリッとした皮の歯ごたえを楽しみつつパクッといけのが魅力。台湾料理独特の甘さもそうなく、肉肉しい味です。エビス飲みたい。1個7元(約26円)。 台湾ソーセージ ちなみに、生のニンニクと一緒に食べるのが定番らしく、購入するときに楊枝にニンニクを刺すか聞かれます。私はとっさになしにしてしまったけれど、せっかくなら生ニンニクも食べるべきだったかも。次回の課題です。

餅にゴマとピーナッツをまぶしたスイーツで小休止

さて、夜市で困るのがトイレ。公共のトイレはないので、どこかお店に入る必要がありますが、必ずしもトイレが開放されているとも限りません。そこでおすすめなのが、「三兄弟豆花」。燒麻糬というお餅にゴマとピーナッツをまぶしたものを注文しました(45元 約170円)。 三兄弟豆花 とろっと温かいお餅と香ばしいゴマとピーナッツの香りが絶妙なハーモニー。トイレ目的で入ったので後で知ったのですが、実はこの店は台湾で展開中の豆花の有名店で、なんと基隆が本店だそう。本店で豆花を食べておけばよかったと後悔。次回2つめの課題です。

最後は海鮮&米麺で〆

もうそろそろ胃腸も限界ですが、ひっきりなしにテイクアウト客が訪れる屋台が気になります。 ミータイムー 皆が買っているのは、米苔目と書いて「ミータイムー」と読む、うどんのような見た目の米麺。うどんでもなくフォーでもない食感で、台湾ではこの麺が人気です。ここでは、好みの海鮮を選んでさばいてもらい、一緒に食べるのが定番のよう。さっそくいただきましょう。麺のつゆは海鮮だし系で、さらっと濃すぎずおいしい。麺は、もちもちながら芯のある不思議な食感。麺好きならば一度はトライしたら良いと思います。麺は25元(約95円)。 米麺と海鮮 海鮮の刺身はまあ、ただの刺身なので、これといった感動はなく、麺だけでもいいかもしれません。ただ、この刺身にそえられたにんにく味のたれがおいしかった。 そんなこんなの基隆廟口夜市巡り。少し観光地化された台北とはひと味違い、素朴で安くておいしかった!どの味もそれぞれに私好みで、基隆には強くルーツを感じました。

基隆から台北までは電車で戻る

さて、おなかがいっぱいになったところで台北へ戻りましょう。バスもありますが、宿泊のホテルが台北駅近くの宿なので電車をチョイス。 台北まで行く直通の最終は23時。途中、乗り換えありでもよければ、23時28分が最終です。23時28分に乗っていく場合、途中からは急行列車になるため、悠々カードだとだめらしいので、窓口で切符を買う必要があります。41元(約150円)。 しかし、悠々カードが使えないということがわからず、それじゃダメだと駅員のおじいさんが必死で教えてくれるのですが、中国語なのでさっぱりわからない。すると中国語でメモを書いてくれ、それを地上の駅員に渡したところ切符を発行してもらい、再度ホームに降りると、今度はおじいさん駅員が私の手を引いて電車に乗せてくれ、何やら伝言。すると乗換駅では車掌が乗り換えホームまで連れて行ってくれ、さらにはその車掌は英語の話せる若者に私を託して去るという見事な連携プレーを見せてくれました。カードゲーム中だからと乗車券を売ってくれなかったり、発券の途中で電車が出発してしまい、乗り遅れてしまい再び発券してもらうのに大げんかしなくてはならない中国本土とは大違い。優しい台湾、親切な台湾、おいしい台湾。やっぱり大好きです。 次回は、ハノイ北部にある、パフュームパゴダにルーツを探しに出かけます。

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