流しのタクシーは危険?海外旅行で安全にタクシーを使うために知っておきたい基礎知識
突然ですがみなさん、海外旅行先での移動には何を使っていますか?
ヨーロッパなら地下鉄やトラムが充実している国が多いですし、どこでもバスで行ける国もあります。タイのトゥクトゥクやインドのオートリキシャのように、その国ならではの乗り物を試してみるのもよいでしょう。
もちろん、レンタカーやバイク、自転車という選択肢もありです。
でも、土地勘のない場所で効率的に動きたいとき、一番使い勝手がよいのはタクシーですよね。ダイレクトに目的地まで連れていってくれるという点では、タクシー以上に便利なものはないしょう。
だた、初めての場所でつかまえたタクシーって、ちょっと怖いときも。タクシーって、いってみれば個室だし、運転手さんは知らない人だし。ときどき悪い運転手がいて、相場より高く請求されたり、遠回りされたりなんていうこともあります。
そこで、今回は旅先で安全にタクシーを利用するために注意したいこと、知っておきたいことを考えてみます。
海外移動のはじめの一歩、タクシー選びのポイントは?
人に頼んでタクシーを呼んでもらおう
まず、どんなタクシーに乗ればいいのか。ホテルでは、ベルボーイやフロントに頼んで呼んでもらうのが一番。きちんと営業許可をとった会社のタクシーがきてくれるので、犯罪に巻き込まれる可能性が少ない。料金が少し高い場合もありますが、安全にはかえられません。
同じようにレストランやバーから帰るときも、スタッフに頼んで信頼できるタクシーを呼んでもらうといいでしょう。
空港からホテルへ向かう場合もそうですが、特に最初はお金をけちらないこと。せめて市街と逆へ向かったら、すぐに指摘できるくらいの土地勘がないなら、一番高い安全な移動手段を選ぶべきです。
タクシー乗り場を探そう
街中で拾う場合は悩みますが、流しのタクシーよりも、タクシー乗り場に並んでいるタクシーのほうが安心。営業許可をとっていないタクシーは、そこで客待ちできない可能性が高いからです。また、タクシーでの犯罪が多い国では、比較的安全といわれるタクシー会社があるもの。旅行会社のスタッフやガイドさんに、どの会社のタクシーが安全なのか聞いておくのがポイントです。
一般的にラジオタクシーと呼ばれる、無線で呼べるタクシーは安全といわれていますが、もちろん国によって異なりますので、情報を調べておくことが重要です。
ピンとくるタクシーが見つからないときは、近くにあるホテルまで歩いて呼んでもらうというのも手。宿泊客でなくても、きちんと対応してくれます。タクシーを呼んでもらったら、ベルボーイさんにはチップを渡しましょうね。
もうひとつ、誤解を恐れずいうと、キレイなタクシーを選んだほうがいいです。上で書いたように、営業許可をとっていない白タクは危険なのですが、登録車両の色に似せたり、偽の表示灯をつけた改造車もあって、これがたいていボロボロの車だったりするからなんです。
もちろん一概にはいえませんが、現地情報にうとい旅行者にとって、ひとつの目安にはなると思います。
最もよくあるお金のトラブルを防ぐための対策は?
メーターを必ずチェック
タクシーのトラブルで最も多いのはお金について。なかでもメーターを使ってくれないというのはよく聞く話です。
「渋滞しているから」とか「この時間帯はほかにタクシーがつかまらないから」とか、いろいろいってくると思いますが、毅然とした態度で「メーターを使ってください」というしかありません。あまりにゴチャゴチャいうようなら、降りてほかのタクシーを探すくらいのスタンスでいいと思います。
人通りのある場所に停車させてから抗議
タクシー運転手とトラブルになりそうな場合、すぐに停めて降りるのではなく、人がいる場所や目的地まで行って、車から降りてから抗議するようにしましょう。人影のない変な場所で抗議したりタクシーを降りてしまうと、別の危険が出てきます。ほかのタクシーがつかまる場所で降りてくださいね。
タクシー料金の相場、所要時間を事前に確認
到着してから法外な金額を請求されるというのも、ありがちなトラブル。メーターを採用していないタクシーの場合、乗るときに金額を交渉するのが基本です。ホテルのスタッフやガイドさんに、おおよその金額を聞いておくと交渉が楽になります。
メーター制のタクシーでも、だいたいどのくらいかかるか聞いておくといいでしょう。メーターに細工をしていたり、勝手に夜間料金にしたりするタクシーも、あまりに相場とかけ離れた請求はできなくなります。
そして、これは日本でもありますが遠回り。慣れないと難しいのですが、乗る前に行きたい場所の方角や、大通りの名前くらいは押さえておくといいかもしれません。車での所要時間を調べておいて「15分くらいで着くよね?」と念押しするとか、まったく知らない場所じゃないんだよ……というのをアピールするのも有効です。
身を守るために、やれることはやっておこう!
それ以外にもタクシーにまつわるトラブルはいろいろありますが、やはり車内で気を抜かないというのは重要だと感じます。「客が見ている」というのは、運転手さんにとってもプレッシャーになりますから。
そのうえで、トランクに荷物を入れたまま外に出ないとか(必ず運転手が外に出てから、自分も外に出ること)、車内であっても財布を出さないとか、そのへんの細かい注意をするかどうかがトラブル予防になります。
それでもトラブルに巻き込まれたら、身の安全を第一に考えて行動してください。ある程度強気でいることは必要ですが、相手を怒らせることのないように。腹がたっても車内では騒がず、車を降りてから助けを呼んで毅然とした態度で抗議しましょう。
最後に、どの国でもたいてい、タクシー運転手さんは気のいい人が多いのです。名所の解説をしてくれたり、日本の思い出を語ってくれたり、楽しい体験になることがほとんど。でも、ごくまれにトラブルに巻き込まれる可能性があるということも覚えておいてください。嫌な思いをしないように、タクシー選びやきちんとした交渉でセルフディフェンスを心がけましょう。
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた...
美味しいものとお酒、いろんな街を歩くのが好きなTakiです。 前回の新潟に続いて、ひと仕事終えた週末にふらっと旅に行くことにした。行き先は福島県。