投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2015 年 9月14日

日帰りも可能!ローマからフィレンツェへの移動手段は鉄道がベスト

かつてルネッサンス文化が生まれた街、フィレンツェ。ローマやミラノ、ヴェネツィアとはまた違った魅力があり、イタリアを旅行するならぜひ訪れてほしい街です。しかし、なかには日程の都合から、泣く泣く予定から外してしまったという人もいるかもしれません。

しかし、あきらめるのはちょっと待って! 実はローマからフィレンツェはアクセスもよく、日帰りでも十分に訪れることが可能です。ここでは、最も一般的な移動手段である鉄道を想定して、チケットの買い方や列車の種類についてご説明します。

ローマからフィレンツェ、運行している鉄道は2つ

ローマ、フィレンツェ間を運行している鉄道は2つあります。ひとつはイタリア国鉄トレニタリア(Trenitalia)が運行するフレッチャ・ロッサ(Freccia Rossa)。もうひとつは民間のNTVが運行するイタロ(Italo)です。この2つは、料金や所要時間、1日の運行本数や座席のグレード展開もよく似ているため、それほど迷う必要はありません。

フレッチャ・ロッサはローマ・テルミニ(Roma Termini)駅から、イタロはローマ・テルミニ駅とローマ・ティブルティーナ(Roma Tiburtina)駅の2ヶ所から出ているので、ホテルの位置や事前の移動の都合などで選ぶとよいでしょう。

フレッチャ・ロッサ(Freccia Rossa)

公式サイト(英語):http://www.trenitalia.com/
運行会社: イタリア国鉄トレニタリア
出発駅: ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)

イタロ(Italo)

公式サイト(英語):http://www.italotreno.it/
運行会社: NTV
出発駅: ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)・ローマ・ティブルティーナ駅(Roma Tiburtina)

チケットはどうやって確保する?

鉄道チケットの確保の方法も大きく分けて2つあります。ひとつはインターネットを利用して購入する方法。もうひとつは駅の窓口で直接購入する方法です。ここでは最も一般的な、インターネットを利用する方法を中心にご説明しましょう。

インターネットを利用して購入する:フレッチャ・ロッサの場合


【出典】Trenitalia

インターネット購入にはクレジットカードが必要になりますが、座席のグレードごとに料金が一覧でき、時刻表もその場で確認できるため便利です。もちろん、サイトは英語で表示することができます。

トップページにあるフォームに出発地、行き先、日付などを入力して検索(Search)ボタンをクリックします。片道(One Way)、往復(Return)の選択ができるので、日帰りする場合は、「Return」にチェックを入れましょう。

ローマからフィレンツェまでの切符を購入する場合、Fromに「Roma Termini 」、Toに「Firenze S. M. Novella 」を入れて検索してください。

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【出典】Trenitalia[/one_half]

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STEP1:乗車日・時間を選ぶ

「Search」をクリックすると、時刻表のほか、列車ごとのチケットの最低料金が確認できます。

料金は、時間帯によって変わります。イタリア人はお昼や夕方の食事どきに移動することを嫌うため、安くチケットを確保したい場合は食事どきを狙ってみるのがおすすめです。

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【出典】Trenitalia[/one_half]

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STEP2:席のグレードを選ぶ

乗車時間を選ぶと、席のグレードの選択画面が表示されます。

同じグレードの席であっても、以下のようにチケットのクラスが決められており、安いものから早く売り切れます。

  • Base:通常料金、日程変更可、返金可
  • Economy:割引料金、日程変更可、返金不可
  • Super Economy:割引料金、日程変更不可、返金不可
  • A/r In Giornata:同日内に往復する場合に割引

席のグレードを選び、「Continue」をクリックします。このとき、「Choose the seat」にチェックを入れておくと、席の指定も可能です。

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往復で切符を購入する場合は、帰りの鉄道の選択画面が表示されますので、同様の手順で、時間・席のグレードを選び、支払い画面へ進みます。

あとはページの指示に従って名前やメールアドレス、クレジットカード情報などを入力し、決済するとチケットを購入することができます。

飛行機のEチケットのように、メールでチケットが送られてくるので、必ずプリントアウトして持っていきましょう。このプリントアウトした用紙があれば、駅でチケットを交換する必要も、刻印(Timbro)する必要もありません。

車掌さんが回って来た際も用紙を見せればOKです。

インターネットを利用して購入する:イタロの場合

続いて、イタロを利用する場合を見てみましょう。チケット購入の流れはフレッチャ・ロッサと変わりません。

ますは、トップページから出発地をプルダウンで選択すると、日にちや時間を入力するフォームが表示されます。

ローマからフィレンツェまでの切符を購入する場合、Fromに「Roma Termini (ローマテルミニ駅)」または「Roma Tib.(ローマ・ティブルティーナ駅)」、Toに「Firenze S. M. N 」を選択しましょう。

片道(One Way)、往復(Round Trip)の選択ができるので、日帰りする場合は、「Round Trip」にチェックを入れます。

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STEP1:乗車日・時間を選ぶ

フレッチャ・ロッサと同様に、時刻表と列車ごとのチケットの最低料金が確認できます。

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イタロ

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STEP2:席のグレードを選ぶ

イタロでは席のグレードは以下のように分かれています。

  • Flex:通常料金、日程変更可(手数料なし)、返金可(手数料20%)
  • Economy:割引料金、日程変更可(手数料20%)、返金不可
  • Low Cost:割引料金、日程変更不可、返金不可
  • Day Return:同日内に往復する場合に割引

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あとはフレッチャ・ロッサ同様に、往復の場合は帰りの切符を選択し、支払い画面へ進みます。名前やメールアドレス、クレジットカード情報などを入力すると、メールで送られてくる予約票がチケットの代わりになります。

駅の窓口で直接購入する

インターネットへの接続環境がない場合や、クレジットカードを持っていない場合は、駅の窓口で直接購入することも可能です。直接目の前にいる人とやり取りができる安心感はありますが、ローマのチケット売り場はどの時間に行っても混んでいて、1時間以上待つこともしばしば。窓口の場合は、必ず移動の前日までに購入を済ませておきましょう。

また、駅には時刻表などの掲示もないため、自分がどの時間の列車に乗りたいのか、あらかじめ調べていくことをおすすめします。

ローマからフィレンツェへは鉄道利用がベター

このほか、移動手段としては長距離バスもあります。しかし、1日の運行本数が少なく(各社1日3便程度)、倍以上の所要時間がかかるうえに、金額的にも変わらないなど、これといったメリットがないのが正直なところ。

ローマからフィレンツェへの移動は、やはり鉄道利用がベターといえるでしょう。

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Cover photo by Peter Broster