南十字星を見にいこう!沖縄星旅のすすめ

南十字星を見にいこう!沖縄星旅のすすめ

近年密かに盛り上がりを見せている、スターウォッチング。かくいう私も、星空観測が好きなので、スマホに天体観測アプリをいれて、今日は木星が留ね、などとつぶやいて楽しんでいます。言うまでもなく、星空観測の好条件とは明かりに邪魔されないこと。月の光さえ、スターウォッチングには邪魔なのです。なので、人工の灯りの少ない島の環境はスターウォッチングに好都合。今回は特に、日本で唯一、南十字星を見ることができる沖縄の星旅をご紹介します。

日本で南十字星が見られるのは沖縄だけ!

南十字星。あまり天文に詳しくない方でも名前は知っているでしょう。正式名称は「みなみじゅうじ座」といい、北極星のように目立った星がない南天の空において、大航海時代、南極の方角を知ることのできる重要な存在でした。いかに大切だったかは、オーストラリア、サモア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、ニュージーランドなどの国旗に南十字星が描かれていることからもわかります。

南十字星は、ひとつの星ではなく、4つの星からなる星座。実は、全88星座のうち最も小さい星座です。

しかも、赤緯マイナス58度と、とても低い位置にあるため日本の大部分では見ることができません。日本で南十字星が見られるのは、北緯26度より南。例えば那覇市役所のある位置が、北緯26度12分47.1度。そう、それより南ならば見られるんです!

沖縄ならどこでも見ることができる?

確かに沖縄本島の南エリアならどこでも見られるのですが、それは理論上。実際は南十字星が現れるのが水平線ギリギリなので、小高い丘など障害物があると見えなくなってしまいます。なので、南十字星を本気で見たいならば、八重山諸島(石垣島、西表島、与那国島など)まで行くのがベターです。特に波照間島は、南十字星が見られる島として有名。ただし、鳩間島では西表島の影になってしまい観測には不向きです。

波照間島

南十字星が見られる季節は?

南十字星が見られるのは、1月~6月頃。それ以外の季節は現れないので注意が必要です。

そしてその時期の南十字星の南中時刻(星がその軌道の最も高い位置にくる時間)下記が目安。

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南十字星の南中時刻(波照間島)

1月1日…6:30頃

1月15日…5:30頃

2月1日…4:30頃

2月15日…3:30頃

3月1日…2:40頃

3月15日…1:40頃

4月1日…24:30頃

4月15日…23:40頃

5月1日…22:30頃

5月15日…21:40頃

6月1日…20:30頃

6月15日…19:40頃

(毎日4分ずつ早くなります)

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6月15日以降は日没が遅くなり、太陽の薄明かりが観測に影響してきます。

南十字星は、南天の時間の前後2時間、合計4時間の観測が可能です。この期間なら、気象条件が整えば見えるはずなのですが、深夜や早朝の観測はつらい・・・ということで、19時半~22時半頃に観測できる、4月後半~6月前半が南十字星観測のベストシーズンと言われています。

南十字星の探し方

波照間島は北緯24度。南十字星は水平線の少し上に現れます。南十字星を探してみましょう。南の空の天の川の中に2つ並んでひときわ輝く星があります。ケンタウルス座のαとβ星です。この星から天の川に沿って西へ移動すると、暗黒星雲のために黒くなった場所があります。南十字星はその右上あたりにあります。

・・・とさっぱりですよね。さらに、南十字星の近くにはニセ十字というよく似た星があるので注意が必要です。

いきなり空を見上げて南十字星を見つけるのは至難の業。そこで利用したいのが、波照間島にある「竹富町波照間島星空観測タワー」です。

夏場は夜20時30分から天文解説をおこなっていて、4月下旬から6月中旬頃までは、ちょうど天文解説の時間に南十字星が現れます。職員の解説を聞きながら観測できるのです。

竹富町波照間島星空観測タワー

あいにく星空観測タワーが定休日だったり、観測時間帯が開館時間と重なる時期に行けない場合は、スマートフォンに天文アプリをいれておくと便利です。アプリではGPSを使って現在地を割り出すので、画面を空に向ければその星の位置を示してくれます。

ひとつ注意したいのが、最初にも述べた月の明かり。夜空では驚くほど月が明るく、スターウォッチングに影響を与えます。満月の日は観測は基本NG。月齢表で、月の満ち欠けをチェックしておきましょう。

まだある!!星空の楽しみ方

これまで南十字星をメインに紹介しましたが、実は、個人的には南十字星にこだわる必要はないと思っています。夜空に煌めく星を眺めるだけで楽しいし、精度の高い望遠鏡がなかった時代に、この無数の星を観察し大発見を成し遂げたコペルニクスやガリレオに、改めて敬意を払いたくなってしまいます。

・夜中のビーチで星空ウォッチング

夜、人が寝静まった後に、ちょっとビーチにでてみましょう。その星の多さに驚くでしょう。さすがに那覇周辺では難しいですが、市街地を少し離れれば満天の星。離島にいけば、さらにこぼれるような星を目にすることができます。

ビーチで星空ウォッチング

・星空ウォッチングツアーに参加する

ツアーに参加すればより星空が楽しめます。ガイドが観測スポットまで連れて行ってくれ、レーザーポインターで照らしてくれるので、お目当ての星を見ることができます。ツアーによっては、大型の天体望遠鏡で星の観測ができるものも。

また、島ならではの星の楽しみ方と言えば、ナイトクルージング。

ナイトクルージング

暗い海に漕ぎ出でて、街の灯りが遠くなったころ空を眺めれば驚くほどの星。天の川の美しさに息をのみます。満月のときも、ロマンティックなムーンライトクルーズが楽しめます。

石垣島の「ぷしぃぬしま」ティンガーラクルーズ
http://www.ishigaki-diving.net/cruising.html

天文台に行く

先ほどと少し重複しますが、天文台では随時観測会を開催しています。職員は星空に精通しており、巨大な望遠鏡を備えているので積極的に訪れてみましょう。

石垣島天文台
写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー

石垣島 石垣島天文台 http://www.miz.nao.ac.jp/ishigaki/
波照間島 波照間島観測タワー http://haterumajima-hosizora.jp/

スターウォッチングにあると便利なアイテム

最後に、星空観測にあると便利な道具をご紹介しましょう。

・双眼鏡・・・裸眼では見えない星を見ることができます。極度に倍率が高いものだと手ぶれしてかえって見にくいので、倍率7倍程度のもので、なるべく明るいレンズのものがよいでしょう。

双眼鏡

赤いライト・・・島の夜道は思ったより暗く、危険なことも。ライトがあると良いのですが、明るい光はせっかく暗がりに慣れた瞳を収縮させてしまいます。瞳に影響を与えない、赤い光のライトがあるとベスト。星空観測専用のライトも販売もされていますが(https://www.vixen.co.jp/product/71091_1/)、懐中電灯に赤いセロファンをかぶせたものでもOK。

天文アプリ・・・スマートフォンにアプリをいれておくと星が探しやすくなります。

おすすめはStarWalk。夜間モードがあって目にも安心です。

Android
APPStore

レジャーシート・・・ずっと空を見上げていると首が痛くなってしまいます。レジャーシートがあれば、ごろんと寝そべれて楽ちん。

ブランケット・・・夜は意外と冷えるもの。風邪をひかないように羽織るものを持って行くと良いでしょう。

虫よけ、かゆみ止め・・・特に夏場は蚊に悩まされます。虫よけ、かゆみ止めを用意しておきましょう。ブレスレットタイプの虫よけも便利です。

それでは、ぜひ素敵な星旅を体験してみてください!

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