広範囲に見どころが点在する沖縄ではレンタカーが必須だと思っていませんか?いえいえ、そんなことはありません。実は自転車でも十分まわれちゃうんです!

沖縄県はサイクリング天国。温暖な気候のおかげで1年中サイクリングが楽しめたり、県による自転車道の整備が進められていたりと、サイクリングに適した環境が揃っています。その上、キラキラ輝く海やヤシの木が続く沖縄らしい景色の中を走れるのも魅力なんだとか。ということで今回は、実際に沖縄の観光スポットを自転車でまわってみることにしました。

まずはルートを決める

出発前に重要なのがルートの確認。サイクルショップのホームページで、さまざまなコースが紹介されているので、そちらが参考になります。距離はもちろん、坂の有無、高低差なども考慮しておきたいところです。

今回は、観光スポットが多く、風光明媚な景色が楽しめると人気の本島南東部の知念半島へ向かうことに。那覇からは往復で40kmちょっと。1日かけてゆっくりと回るのにちょうどよい距離です。では、ルートも決まったところでさっそく行ってみましょう!

9:00 自転車をレンタルしよう

琉Qレンタサイクル

まずはレンタサイクルショップへ。那覇市内には多くのレンタサイクルショップがあります。電動自転車やママチャリ、クロスバイクなど、店によって所有している自転車は異なり、コースや自分の走りたいスタイルに合わせて選べます。台数には限りがあるので、予定が決まった時点で予約しておきましょう。

本日利用するのは、ゆいレール安里駅から歩いて約10分の場所にある「琉Qレンタサイクル」さん。レンタサイクルはカゴと変速ギア、鍵付き、保険料込みで1日1000円です。手続きは、注意事項の説明と書類の記入、支払いで15分ほど。タイヤに空気がちゃんと入っているか、パンクしてないか、ブレーキがかかるかなどを店員さんと一緒にチェックして、異常がなければいよいよスタートです♪

琉Qレンタサイクル

Qレンタサイクル
住所:沖縄県那覇市寄宮1-33-7-1F
URL:http://cycle.sunnyday.jp/rental/

9:30 那覇から目指すは南城市

最初に向かうのは南城市。南城市までは県道240号線と国道331号線を通っていくのですが、車通りが激しく歩行者も多め。細心の注意を払って進みます。多少アップダウンはあるものの、立ち漕ぎするほどの上り坂はなく、まずまず順調な滑り出しです。

自転車を走らせること約1時間。南城市に入って国道331号線をさらに南下し始めると、あたりの雰囲気がだんだん変化してきました。目の前に広がるのはヤシの木やサトウキビ畑などの南国らしい穏やかな光景。沖縄の伝統的な民家やシーサーなども見られ「ようやく沖縄に来た!」という実感がわいてきます。

潮の香りにつられてビーチに寄ってみたり、車では行きにくい小道にあるプチパワースポットを訪れたり。気になるところがあったらすぐに立ち寄れるのは、小回りのきく自転車ならではの楽しみです。

あざまサンサンビーチ

フッチャー石

12:00 沖縄屈指のパワースポット斎場御嶽で癒される

2時間ほど走ると多少疲れを感じますが、まだまだ楽勝…なんて余裕ぶっていた私の前に本日最初の、そして最大の難関が訪れました。見上げるような上り坂です。勾配は約5.7%。車のCMで壁のような急坂として話題になった、ベタ踏み坂こと江島大橋の勾配が6.1%なので、かなりの急勾配。

一瞬ひるみますが、この難関をクリアしなければどこにもたどり着けません。頑張ってペダルを踏み出してみますが、案の定、数秒で降参。あきらめて、自転車を押して上を目指すことにしました。歩くだけでもつらい坂なのに、その上重い自転車を引っ張っていかなければならないとは…。さらにこの道が1kmも続いているからさあ大変。息がゼーゼーして、何度も休憩を取りました。

でも、休憩中ふと後ろを振り返ったら広大な海が。車ではあっというまに通り過ぎてしまう景色もサイクリングなら思う存分眺められる!ビバ、ポジティブシンキング♪

がんじゅう駅・南城に向かう上り坂

ようやく坂を上りきって、がんじゅう駅・南城に到着です。ここは、レストランやおみやげ屋さんなどが入った道の駅のような場所。

がんじゅう駅・南城

先ほどの坂にやられてすっかりへとへとだったので、着いて早々に糖分補給しちゃいました。火照った体に染みわたる~!

沖縄ジェラート

頑張って坂を上った理由は、ここから徒歩10分ほどの場所にある世界遺産、斎場御嶽(せーふぁーうたき)を見たかったから。琉球開びゃく伝説にも登場する斎場御嶽は、琉球王国最大の聖地として知られ、パワースポットとしても人気を集めています。

斎場御嶽(せーふぁーうたき)

参道は青々とした緑に覆われ、先ほどまでの暑さが嘘のよう。観光客が多くいるにもかかわらず、周囲は静かで厳かな雰囲気に包まれています。斎場御嶽のなかには6つの神域があるのですが、最大の見どころは一番奥にある三庫理(サングーイ)。絶妙なバランスで支え合う2つの岩の間を抜けた突き当たりにあります。三角形の空間に光が差し込む様子はなんとも神秘的。まるで異世界に来てしまったかのような不思議な感覚に陥ってしまいます。

斎場御嶽(せーふぁーうたき)

今回は時間が合わず参加できなかったのですが、斎場御嶽ではガイドが案内してくれる定時ガイドがあります(土、日、祝日のみ、1人300円)。より詳しく斎場御嶽のことを知れるので、時間が合えばぜひ申し込んでみてくださいね。

斎場御嶽
住所:沖縄県南城市知念字久手堅地内
入館料:大人300円、小・中学生150円
URL:http://okinawa-nanjo.jp/sefa/

13:00 海を望む絶景カフェでランチ

さて、お昼どきでおなかもぺこぺこ。このままがんじゅう駅・南城で休憩といきましょう。建物の2階にあるレストラン「せーふぁキッチン」の自慢は、高台というロケーションを活かした見晴らしの良さです。晴れた日は迷わずテラス席へ。吹き抜ける潮風が爽やか!

がんじゅう駅・南城

沖縄そばやゆし豆腐など、食事メニューは15種類ほど。迷った結果タコライスをオーダーすることに。運ばれてきたタコライスは大盛りのごはんにシャキシャキのレタスがたっぷりのって超ボリューミーです。この量にみそ汁と小鉢がついて990円!スパイスが程よく効いたひき肉が食欲を刺激し、あっという間に完食です。美しい景色を眺めながらいただくタコライスはまた格別でした。

 

レストラン「せーふぁキッチン」のタコライス

せーふぁキッチン
住所:沖縄県南城市知念字久手堅539 2階
URL:http://www.wagan-sefa.com/sefa/

14:00 休憩にぴったり!大海原を望む知念岬公園

がんじゅう駅・南城にはもうひとつ知念岬という観光地があります。世界遺産に登録されている斎場御嶽があまりにも有名すぎるため、その陰に隠れがちなのですが、太平洋を一望できる、知る人ぞ知る絶景スポットなんです。晴れていれば、目の前にはダイナミックなパノラマが広がります。

知念岬公園

海に突き出すようにして建てられた東屋は絶景鑑賞の特等席。ここに座って美しい景色を楽しみたかったのですが、残念ながら先客が…。でも公園内にはベンチがたくさんあるので休憩には困りません。

知念岬公園

知念岬公園
住所:沖縄県南城市知念字久手堅523

14:30 憧れの光景が目の前に♪ニライ橋カナイ橋

今回、このルートを選んだ理由のひとつが、県道86号線にあるニライ橋カナイ橋。急なS字カーブを描く全長660mの橋で、絶景が見られると有名なんです。

知念岬公園方面から行くと残念ながらまた上り坂。再び自転車を押して上ることになったのですが、橋は歩道が広めにとられており、歩行者もそれほど多くないので(この日は誰ともすれ違いませんでした)、快適に歩けます。そしてなんといっても、空と海が1つに溶け込んだかのようなこの景色!つい見とれてしまいます。

ニライ橋カナイ橋

途中で立ち止まって好きなだけ景色を楽しんだり写真撮影したりできるのは、歩行者や自転車だけの特権。ニライ橋カナイ橋は停車禁止なので、車ならこんなにじっくり景色を堪能することなんてできません!自転車サイコーです!

坂を上りきったら、そのままトンネルの上にある展望台へ。ここからはニライ橋カナイ橋の全景を見渡せます。空、海のブルーと山のグリーンが作り上げるコントラストがすばらしい!

ニライ橋カナイ橋

ニライ橋カナイ橋
住所:沖縄県南城市知念吉富

16:00 最終目的地、ガンガラーの谷へ

ガンガラーの谷はツアーでしか入れないため、私も事前に16時からのツアーを申し込んでおきました。ニライ橋カナイ橋からガンガラーの谷までは約8.6kmと、多く見積もっても40~50分。ずっと上り道だったので、ここからは下り坂メインの楽ちんルート!あっという間にガンガラーの谷に到着です。

入口に向かって歩くと、突然鬱蒼とした森の中からぽっかりと口を開けた洞窟が現れました。ここがガンガラーの谷の入口。洞窟内部はカフェになっていてツアーの受付もこちらで済ませます。

ガンガラーの谷 入口のカフェ

ツアーまで時間があるので、「ケイブカフェ」でひと息。ここでは、風化サンゴで焙煎されたコーヒー豆を使った35コーヒー350円が人気です。クセのないすっきりした味で、サイクリング後の渇いた喉を潤してくれました。

ケイブカフェ

玉泉洞の地下水を使用したサンゴビール540円も気になったのですが、この後も自転車で帰らなくてはならないので泣く泣く諦めました。IPAやブラックエールなど全部で4種類あるようです。

サンゴビール

鍾乳洞が崩壊してできたガンガラーの谷には、長い年月をかけて完成した太古の森が今もそのままの形で残されています。また、ここは約1万8000年前、旧石器時代に生きた港川人の居住区ともいわれ、現在も発掘調査が行われている場所。80分のツアーでは、そんな森や発掘現場をガイドさんと一緒に巡ります。

ガンガラーの谷

ガンガラーの谷

子孫繁栄にご利益があるという洞窟や木の上に設置された展望台など、どれも見逃せないのですが、私も含めて参加者みんなが大興奮だったのが大主(ウフシュ)ガジュマル。150年以上もの時を経て、地上から谷に向かって無数の根を下ろすようになった、沖縄最大級のガジュマルのひとつです。その神々しいたたずまいには言葉を失います。

大主(ウフシュ)ガジュマル

ここはツアー屈指のフォトスポット!盛り上げ上手なガイドさんが、一組ずつスマホやカメラで撮影してくれます。下から見上げるようにして撮影するのが、ガジュマルをうまく写すためのコツなんだとか。

大主(ウフシュ)ガジュマル

軽快かつユーモアたっぷりに解説してくれるガイドさんのおかげで、あっという間の80分のツアーでした。

ガンガラーの谷
住所:沖縄県南城市玉城字前川202
ツアー料金:大人2200円、高・専門・大学生1700円
URL:http://www.gangala.com/

これで今日の目的は全部達成!なんの心残りもなく、一路那覇まで戻ります。ここからホテルまでは約10km、明るいうちには問題なく着けるはずです。

本島南東部の観光スポットを存分に堪能した充実の1日。穏やかな空気と息をのむほどの絶景がたっぷりの沖縄サイクリングは、爽快で最高に気持ちがいいものでした。レンタカーで効率的にまわるのもいいですが、時間に余裕のある方なら自転車もおすすめですよ!

それでは、安全には十分気をつけて楽しいサイクリングを。

番外編:もしもパンクが起きてしまったら?

最後に長距離サイクリングでもっとも注意したいパンクについて。修理工具を持ち歩けば話は済むのですが、持っていない方のほうが多いですよね。沖縄県内では、工具の貸し出しを行うサイクルステーションも徐々に増えてきているとのことですが、そもそもパンクをできるだけ避けるために気をつけたいのが道路の段差と障害物。

障害物は言わずもがなですが、実はパンクの原因の大半が段差によるものなんです。なので、まずはできるだけ段差を避ける、やむを得ず通過する場合にはスピードを落とし、立ち乗りしてサドルに体重をかけないようにしましょう。それでも万が一パンクしてしまったときに備えて、事前にサイクルショップの店員さんにどうすべきか対応の方法を確認しておくのも重要です。

たいていのサイクルショップでは、レンタル料金に自転車保険が含まれているのですが、パンクの修理に関しては自己負担となってしまいます。タイヤチューブが古くない限り、パンクの原因はすべて乗り方にあります。レンタサイクルなので当たり前ではありますが、くれぐれも荒い乗り方はしないように気をつけましょうね!

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