初めてのミラノをさっと観光したい、1日でぐるっとまわる王道コース

初めてのミラノをさっと観光したい、1日でぐるっとまわる王道コース

ミラノは、イタリア旅行の際に空の玄関口となる街。そのため日本はもちろん、世界中から多くの観光客が集まります。ただ、ミラノはローマやフィレンツェなどとは少し雰囲気が異なるため、どこを観光すればいいか迷う人も多いようです。

今回はそんな人に向けて、ミラノの定番スポットを1日で回るコースをご紹介しましょう。イタリア旅行を計画する際の参考にしてみてください。

ミラノ観光はさっとすませるのが正解?

ミラノは、毎年ミラノコレクションやミラノサローネなどの展覧会が開催されることもあり、モードやデザインの発信地として世界中から注目される街です。ファッションとデザインの街、イタリアンブランドのショッピング……。ミラノにそんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

しかしその反面、中世の街並みや古代ローマ時代の遺跡などの見どころは、実はイタリアの他都市と比べるとそれほど多くありません。ミラノはどちらかというと商工業の街であり、観光はローマやフィレンツェ、ヴェネチアなどの街が中心なのです。

誤解されないよう書いておくと、ミラノに見どころがないわけでは決してありません。ファッションとデザインの街であるミラノには、セレクトショップやハイブランドのブティックが並び、現代アートやイタリアのデザインプロダクトを展示する美術館も数多くあります。

ブレラ通りには個性的なセレクトショップが並ぶブレラ通りには個性的なセレクトショップが並ぶ

ミラノは、ファッションやデザイン、現代建築などに興味があり、現代のイタリアを楽しみたい人にとっては自信を持っておすすめできる街です。しかし、いわゆる「イタリアらしい」中世の街並みを楽しみたい場合、ミラノでは定番観光スポットをさっとまわり、ローマやフィレンツェ、ヴェネチアなど他都市に時間を割くのも選択肢の一つ。イタリアはどの街も個性的で見どころが多いだけに、自分の好みに合わせてスケジュールを調整し、限られた時間を有効に使うのが、旅行を楽しむポイントなのです。

初めてのミラノ観光、1日で回る王道コース

とはいえ、せっかくミラノを訪れるなら見どころはしっかり押さえたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、定番スポットだけを効率的に回りたい人に向けて、王道のコースと所要時間、アクセスなどをまとめました。

9:00 ミラノ大聖堂(ドゥオモ)

ミラノの定番スポットといえばこのドゥオモ。中心地であるドゥオモ広場に位置しておりどこからでもアクセスがいいので、まずはここから観光を始めることをおすすめします。

ドゥオモはミラノを象徴する建物でもある
ドゥオモはミラノを象徴する建物でもある

ミラノのドゥオモは1386年から1813年にかけて建設された世界最大級のゴシック建築です。5世紀もの時間をかけて数多くの建築家や芸術家が関わっており、その装飾は精緻で豪華絢爛そのもの。白大理石で作られた建物の外装はもちろん、大聖堂内部のフレスコ画や彫刻、ステンドグラスなど、どこを切り取っても絵になる美しさです。屋上からはミラノの街並みが一望できるので、時間に余裕があればぜひテラスにも上がってみてください。

所要時間はチケット購入や行列に並ぶ時間、屋上テラスを見学する時間まで含めて1時間〜1時間半ほどが目安です。

ドゥオモの内装は本当に精緻で美しい
ドゥオモの内装は本当に精緻で美しい

ミラノ大聖堂(Duomo)
住所:Piazza del Duomo, 20122 Milano
電話番号:(+39)02-72023375
営業時間:夏季5〜10月9:00〜18:00、冬季11〜4月:月〜金曜9;30〜16:30、土日祝祭日9:00〜17:00(定休なし)
料金:DUOMO PASS(大聖堂、考古学エリア、ドゥオモ美術館、サン・ゴッタルド教会の共通券)8ユーロ(6〜11歳の子供は4ユーロ)、DUOMO PASS LIFT(DUOMO PASSにエレベーターで屋上テラスへのアクセスが追加)17ユーロ(6〜11歳の子供は9ユーロ)、DUOMO PASS STAIRS(DUOMO PASSに階段で屋上テラスへのアクセスが追加)13ユーロ(6〜11歳の子供は7ユーロ)、FAST TRACK PASS(行列に並ばず入場できる優先入場チケット、入場可能施設はDUOMO PASS LIFTと同じ)25ユーロ(6〜11歳の子供は13ユーロ)

10:30 ガレリア

ドゥオモを出たあとは、すぐ右手に見えるガレリアに足を運んでみましょう。正式な名前をヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアといい、1865年から1877年にかけて建設された4階建てのアーケードです。

ショッピングアーケードとは思えない優雅さ
ショッピングアーケードとは思えない優雅さ

ショッピングアーケードとはいえ、天井にはガラス製のドームやフレスコ画が、また床面にはイタリア王国や各都市の紋章のモザイク画が配置されており、どこを取っても見どころばかり。ぜひその優雅な雰囲気を楽しんでみてください。所要時間はおよそ10〜15分程度です。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア
牡牛の股間部分に踵を合わせて1回転すると、またミラノに戻ってこられるという伝説がある

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)
住所:Piazza del Duomo, 20122 Milano
電話番号:(+39)02-88455555
営業時間:なし
料金:なし

11:00 スカラ座博物館

ガレリアを抜けてそのまま進むと、スカラ座の建物が見えてきます。パリのオペラ座、ブエノスアイレスのコロン劇場と並んで世界三大劇場の一つに数えられる劇場で、世界中のファンが1度は訪れてみたいと声を揃える、オペラの聖地ともいえる場所です。

スカラ座博物館
ガレリアを抜けてすぐ正面に位置するスカラ座

公演チケットは入手が難しく、観劇にはドレスコードもあるため少しハードルが高いスカラ座。雰囲気だけでも楽しんでみたい人は、正面左側にある博物館を訪れてみましょう。内部にはオペラで使用した衣装や歴代の有名俳優の肖像画など、ファンにとっては垂涎の展示が並びます。劇場の内部は見学できないこともあるため、チケット購入時に確認しておきましょう。所要時間はおよそ30分〜1時間程度です。

スカラ座にゆかりのある音楽家や俳優の肖像画が並ぶスカラ座にゆかりのある音楽家や俳優の肖像画が並ぶ

スカラ座博物館(Museo Teatrale alla Scala)
住所:Largo Antonio Ghiringhelli, 1, 20121 Milano
電話番号:(+39)02-88792380
営業時間:9:00〜17:30(定休なし)
料金:9ユーロ

12:00 ランチ

スカラ座の見学が終わるころにはちょうどランチの時間になっているはず。ガレリア内やドゥオモ広場にはバールやレストランが並んでいるので、好きなお店に入ってみましょう。ミラノの場合、お昼は13:00頃から混み合ってくるので、少し早めに済ませておくと混雑に巻き込まれず効率的に動けます。

ランチ
ドゥオモ周辺には北イタリアの名物料理を提供するレストランも多い

13:00 レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』

ランチが終わったあとは、ユニクロやスターバックスのあるコルドゥシオ広場から16番のトラムに乗ってサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かいましょう。レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』が描かれている教会で、ドゥオモと並んでミラノ観光のハイライトの一つです。

最後の晩餐
天井近くに位置するため、双眼鏡を持っていくのもおすすめ

『最後の晩餐』はフレスコ画の保存のため入場制限があり、事前予約が必要になります(予約については後述します)。今回のルートでは午後の早い時間に組み込んでいますが、予約が取れた時間に合わせて訪れる順番を調整するといいでしょう。所要時間の目安は、教会の見学も含めて1時間程度です。

最後の晩餐
予約時間の15分前には教会左手にある入口で待つ必要がある

14:30 スフォルツェスコ城

『最後の晩餐』を見学したあとは、そのまま徒歩でスフォルツェスコ城へ向かいましょう(徒歩10分程度です)。もともとは14世紀にミラノの貴族ヴィスコンティ家によって建てられた居城でしたが、長い年月の間に要塞として改装されており、優美というよりは重厚な佇まいの城です。城門や大砲など、その名残は現在も随所に見ることができます。

スフォルツェスコ城
レンガ造りの城内は中世の面影を感じる

場内はスフォルツェスコ城博物館として一般公開されており、ルネッサンス期の宗教画や当時の武具、工芸品などが展示されています。中でもミケランジェロが死の直前まで彫り続けていた『ロンダニーニのピエタ』は必見。所要時間の目安は1時間程度です。

スフォルツェスコ城博物館
跳ね橋や砲弾など、要塞の名残が随所に見られる

スフォルツェスコ城博物館(Musei del Castello)
住所:Piazza Castello, 20121 Milano
電話番号:(+39)02-88463700
営業時間:火〜日曜9:00〜17:30(月曜定休)
料金:10ユーロ

16:00 ブレラ通り

スフォルツェスコ城を西側(地下鉄緑線ランツァ駅側)の門から出て10分ほど歩くと、ブレラ通りにたどり着きます。ミラノの中でもファッション関係者に人気の高いシックなエリアで、セレクトショップやイタリアンブランドのショップが軒を連ねています。

ブレラ通り
1本小道を入ると、カフェやレストランも多く見かける

通りの中ほどには15~18世紀の絵画をコレクションしたブレラ美術館があるので、時間に余裕があれば訪れてみてもいいでしょう。また、1本小道を入れば雰囲気のいいカフェも並んでおり、観光の合間の休憩にもピッタリの場所です。所要時間はさっと通りを歩くだけなら15〜30分程度が目安です。

16:30 モンテナポレオーネ通り

ここまででミラノの主なスポットは網羅していますが、もしショッピングに興味があれば、ブレラ通りを抜けてモンテナポレオーネ通りに向かってみましょう。ミラノを代表する高級ブティック街で、グッチやプラダなどのイタリアンブランドはもちろん、カルティエやルイ・ヴィトンなど世界中のハイブランドショップが並んでいます。

モンテナポレオーネ通り
高級ブランドが並ぶモンテナポレオーネ通り

ミラノのモードの中心地でもあるモンテナポレオーネ通りは、道ゆく人の姿も洗練されていて雰囲気を楽しむのもおすすめ。また、通りを抜けた先にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りにはカジュアルブランドのショップが並んでいるので、好みに合わせて選んでみるといいでしょう。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通り
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りはカジュアルブランドが並ぶ

予約必須なのは最後の晩餐とドゥオモの2つ

最近は観光スポットの入場チケットをインターネットで事前予約できるケースも増えてきました。ミラノの場合、最後の晩餐とドゥオモの2つだけは必ず事前に予約しておくことをおすすめします。

特に最後の晩餐は世界遺産ということもあり、季節や平日休日を問わず、常に世界中から予約が殺到しています。チケットはおよそ2〜3ヶ月ほど前から月単位で発売されますが、土日など訪れやすい時間帯の枠は発売と同時にすぐ完売になるような状況です。そのためミラノの滞在日程が決まり次第、できるだけ早く予約を入れておきましょう。予約方法については以下のページをご参照ください。

「最後の晩餐」の予約方法を紹介!当日スムーズに見学するポイントは? | Expedia
https://welove.expedia.co.jp/destination/europe/italy/19555/

ドゥオモのチケットは最後の晩餐ほどタイトではなく、当日でも入手すること自体は可能です。ただ、土日や午後の早い時間など混み合うタイミングでは、チケットの購入のために長蛇の列に並ぶこともあります。限られた時間でスムーズに観光するなら、こちらも事前に予約しておきましょう。

ミラノのドゥオモのチケット予約サイト(日本語)
https://www.duomomilano.it/it/buy-tickets/?hl=jp

メトロやバスが乗り放題! 1日周遊チケットを購入しよう

ミラノはそれほど大きな街ではありませんが、手際よくスムーズに観光するならメトロやバスを活用してみましょう。チケットにはいくつかの種類がありますが、観光の場合は1日券もしくは10回分の回数券が使いやすくておすすめ。滞在日程に合わせて選ぶといいでしょう。

一日券(Biglietto Giornaliero):7ユーロ、最初の刻印から24時間有効
回数券(Carnet 10 biglietti):18ユーロ、90分有効のチケット10回券

1日周遊チケット
上が一日券、下が10回分の回数券

チケットは駅構内の自動販売機のほか、Tマークのある売店で購入することができます。経路ごとに切符を購入する日本と異なり、イタリアでは有効時間内なら何度でも使えるシステムになっています。そのため、バスやトラムに乗ったらすぐに開始時間を刻印するようにしましょう。これを忘れてしまうと、検札に見つかった場合に罰金の対象になってしまいます。

Tマークが目印
街中でチケットを購入する場合は、このTマークが目印

イタリアは個性的な街がたくさん、旅行計画を立てる際は下調べをしっかりと

古代ローマ時代の遺跡や中世の街並み、水の都など個性的な街が多いイタリア。旅行計画を立てる際には、どこを優先して回るか悩ましい選択を迫られるかもしれません。各都市の雰囲気や見どころをしっかりと調べて、満足のいく計画を立ててくださいね。

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