投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2018 年 8月20日

パリ旅行のリピーター必見! まだまだあるパリの素敵な教会

サクレクール寺院、マドレーヌ教会、ノートルダム大聖堂など、パリには有名な大聖堂や教会がたくさんあります。パリの街歩きをしていると、いたるところに目にする教会は、王道観光スポットではないけれど、それぞれに素晴らしさを秘めています。パリ旅行が2度目以上の方など、観光時間に少し余裕のある方は、街に根付く教会に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

パイプオルガンの演奏は圧巻、「サン・トゥスタッシュ教会」

サン・トゥスタッシュ教会

外装がパリで最も美しいと言われる、「サン・トゥスタッシュ教会(Eglise saint-eustache)」は、ノートルダム大聖堂を手本に作られたもの。1532年の着工から100年以上の長い月日に渡って建築が続けられたせいか、外装はゴシック様式、内装はルネッサンス様式と異なる装飾となっています。

サン・トゥスタッシュ教会

ルイ14世、宰相リシュリューやポンパドゥール夫人が洗礼式をしたのがこの「サン・トゥスタッシュ教会(Eglise saint-eustache)」。俳優で劇作家のモリエール、詩人ラ・フォンテンヌ、そしてモーツワルトのお母さんの葬儀も行われるなど、著名人が多く関わってきた教会で、フランスの歴史書でも「サン・トゥスタッシュ教会(Eglise saint-eustache)」の名前をよく目にします。

パイプオルガン

そして、「サン・トゥスタッシュ教会(Eglise saint-eustache)」の一番の注目は、パイプオルガン。もちろんこの世界有数のパイプオルガンは現役で、毎週日曜日には、ミサの前に無料の演奏会が開かれます。お買い物にも便利なショッピングモール「フォーラム・デ・アール(Forum de Halles)」からすぐにありますので、観光途中のアクセスも簡単。教会に響き渡る7,000本ものパイプオルガンの音は、聴きにいく価値が十分にあります。

■サン・トゥスタッシュ教会(Eglise saint-eustache)
公式ホームページ(フランス語):http://www.saint-eustache.org/
最寄り駅:メトロ4番線のレ・アル(Les Halles)駅から徒歩2分
営業時間:(2018年7月2日〜9月9日の夏期間)月〜金曜日9:30〜19:00、土・日曜日10:00〜19:15、ミサは月〜金曜日12:30、土曜日18:00、日曜日11:00・18:00
(2018年9月10日〜の冬期間)月〜金曜日12:30〜18:00、土曜日18:00のミサ時、日曜日9:30、11:00、18:00 のミサ時
住所:2 Impasse Saint-Eustache, 75001 Paris

願いが叶う?「サン・ルイ・アン・リル教会」

サン・ルイ・アン・リル教会

ノートルダム大聖堂のあるシテ島のお隣、サンルイ島にある「サン・ルイ・アン・リル教会(Saint-Louis-en-l’Île)」は、1664年から約60年に渡って建設された、バロック様式の教会。「サン・ルイ・アン・リル教会(Saint-Louis-en-l’Île)」のお祈り帳に書いた願いことは叶うという言われのある、実は見逃せない教会です。

ノートルダム大聖堂

教会の入り口付近には、ローマ法王の写真があり、中に入っていくとたくさんの宗教画が飾られています。金色の細やかな装飾が華やかな「サン・ルイ・アン・リル教会(Saint-Louis-en-l’Île)」は、とても荘厳で落ち着きのある雰囲気。こじんまりとした教会ながら、パイプオルガンの演奏や、オーケストラの演奏会なども開かれることがあります。

■サン・ルイ・アン・リル教会(Saint-Louis-en-l’Île)
公式ホームページ(フランス語):http://www.saintlouisenlile.catholique.fr/
最寄り駅:メトロ7番線のポン・マリー(Pont Marie)駅から徒歩5分、シテ島にあるノートルダム大聖堂から徒歩11分
営業時間:(夏期間)月曜日18:00〜18:45、火〜土曜日10:00〜13:00、15:00〜120:00、日曜日10:00〜13:00、15:00〜19:00、ミサは月〜土曜日18:45、日曜日11:00
※冬期間については、9月頃公式ホームページにてご確認ください。
住所:19 Rue Saint-Louis en l’Île, 75004 Paris

パリで最も洒落た教会とされていた、「サン・ロック教会」

サン・ロック教会

チュールリー公園からほど近く、高級ブランド品店の立ち並ぶサントノーレ通りにある、「サン・ロック教会(Eglise Saint Roch)」。長さの違う何層にも重なった棒状の後光とブルーの雲の調和が素晴らしい聖母マリアの礼拝堂は必見の教会です。”宗教美術館”ともよばれており、絵画も複数あります。フランス革命以前は、パリで一番洒落た教会とされていたそうで、「サン・ロック教会(Eglise Saint Roch)」で埋葬されることを望んだ著名人も多かったとか。ファッションモード界の巨匠イブ・サンローランの葬儀も「サン・ロック教会(Eglise Saint Roch)」にて行われました。

サン・ロック教会

1653年にルイ14世によって建設が開始されましたが、その後資金不足などで何度か中断され、完成したのは約100年後。資金不足を宝くじで補ったという興味深い話もあります。イエズス会風に建てられているバロック様式の「サン・ロック教会(Eglise Saint Roch)」の正面側は、教会では珍しい南向きにつくられています(地理的な理由とのこと)。

■サン・ロック教会(Eglise Saint Roch)
公式ホームページ(フランス語):http://www.paroissesaintroch.fr/
最寄り駅:メトロ7・14番線のピラミッド(Pyramides)駅から徒歩4分、メトロ1番線のチュールリー(Tuileries)駅から徒歩11分
営業時間:(2018年7月7日〜8月31日の夏期間)火〜日曜日9:00〜19:00、ミサは火〜土曜日18:30、日曜日11:00
(2018年9月1日〜の冬期間)月〜日曜日8:30〜19:00
住所:296 Rue Saint Honoré, 75001 Paris

短期間・低予算で建てられたとは思えない立派さ「サント・トリニテ教会」

サント・トリニテ教会

パリ9区にあるキリスト教ローマ・カトリックの教会「サント・トリニテ教会(Eglise de la Trinité)」は、19世紀末、わずか6年間の期間のうちに、400万フランという他の教会と比べると、非常に短期間・低予算で建てられた教会です。

サント・トリニテ教会

しかし、その建築期間やコストが信じられないくらいに、エレガントで立派なつくりの「サント・トリニテ教会(Eglise de la Trinité)」。旧約聖書のモーゼの十戒を表すグリーンの大理石も見事な仕上がりです。フランスの作曲家メシアンが、60年にも渡り、「サント・トリニテ教会(Eglise de la Trinité)」でオルガニストを務めていたことでも有名です。

■サント・トリニテ教会(Eglise de la Trinité)
公式ホームページ(フランス語):http://latriniteparis.com/
最寄り駅:メトロ14番線のトリニテ(Trinité)駅すぐ
営業時間:(2018年7月2日〜9月2日の夏期間)月〜金曜日9:15〜19:45、土曜日10:00〜19:30、日曜日10:00〜20:00、ミサは月〜金曜日12:00・19:00、土曜日12:10、日曜日11:00・19:00
※2018年9月3日〜の冬期間は公式サイトにてご確認ください。
住所:Place d’Estienne d’Orves, 75009 Paris

パリ最古の教会「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」

サン・ジェルマン・デ・プレ教会

歴史は6世紀にまでさかのぼる、パリ最古の教会「サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)」は、三角屋根が特徴的な建物。何度も改装が行われてきため、鐘楼のロマネスク様式をはじめとするさまざまな建築様式が混在しています。教会内には、きめ細やかなつくりの聖母子像や木製のサンジェルマン像などの像に加え、19世紀の画家フランドランによる「エルサレム入城」や「十字架を担ぐイエス」などの絵画も見られます。「サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)」にもパイプオルガンがあり、コンサートなども開かれています。

■サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)
公式ホームページ(フランス語):https://www.eglise-saintgermaindespres.fr/
最寄り駅:メトロ4番線のサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)駅すぐ
営業時間:月曜日9:00〜20:00、火〜日曜日8:30〜20:00、ミサは月〜土曜日12:15・19:00、日曜日11:00・19:00
住所:3 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris

小説・映画”ダ・ヴィンチ・コード”の舞台「サン・シュルピュス教会」

サン・シュルピュス教会

ノートルダム大聖堂につぐパリ2番目の大きさを誇る、「サン・シュルピュス教会(Église Saint-Sulpice)」。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿の設計者であるルイ・ル・ヴォーを中心に設計され、1646年に建築が開始されましたが、火災や落雷などの影響でなかなか工事が進まず、最終的にはエトワール凱旋門の設計者シャルグランによって修復され完成しました。700名ほどもの参加者のあったナポレオンの祝宴が開かれたこともありました。「サン・シュルピュス教会(Église Saint-Sulpice)」は、小説・映画” ダ・ヴィンチ・コード”の舞台として話題になりましたが、小説や映画の中に登場する子午線”ローズライン”や異教徒との関係はまったくフィクションだそうです。

サン・シュルピュス教会

教会内部には、18世紀につくられた精強な日時計の“サン・シュルピスのグノモン”をはじめとして、ドラクロワのフレスコ画”天使とヤコブの闘い”や”悪魔を撃つ大天使ミカエル”などの芸術作品も多く、また教会前にある広場にある、ヴィスコンティの”4人の枢機卿の噴水”も見所です。

■サン・シュルピュス教会(Église Saint-Sulpice)
公式ホームページ(フランス語):http://pss75.fr/saint-sulpice-paris/
最寄り駅:メトロ4番線のサン・シュルピュス(Saint-Sulpice)駅から徒歩4分、サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)から徒歩5分
営業時間:月〜日曜日7:30〜19:30、ミサは月〜金曜日7:00・9:00・12:05・18:45、土曜日18:45、日曜日7:00・・9:00・11:00・18:45
住所:2 Rue Palatine, 75006 Paris

有名スポットに比べ規模は小さいかもしれませんが、パリの街中にある教会は外装・内装、展示物など、それぞれに個性にあふれているのが興味深いところ。ほとんどの教会が無料で自由に入れますので、ふらっと立ち寄って少しの間佇んでみてはいかがでしょうか。パリにお気に入りの教会ができるかもしれません。

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