投稿者 : 三田村 蕗子、投稿日 2016 年 12月30日

辛さが苦手な人も大丈夫!辛くないタイ料理ベスト8

タイ料理イコール「辛い」というイメージを抱いていませんか?
唐辛子を使った辛い料理が多いことは確かですが、タイ人の中には辛さが苦手な人も多く、辛くない料理もたくさんあるのです。

唐辛子を使わず(あるいは極めて控えめで)、ハーブや辛くない香辛料を効かせ、辛さが苦手な人でも安心して食べられるタイ料理8品を、オススメのお店とともにご紹介します。

子どもも大人もみんな大好き、パッタイ

子どもも大人もみんな大好き、パッタイ

タイの焼きそば、パッタイ。ちょっと太めのビーフンにからまるピーナッツの香ばしさ、絞ったライムのすっぱさが効いたパッタイは、子どもから大人まで大人気の料理です。旅行でタイに来たら必ず食べるという熱狂的ファンも少なくありません。

材料は、ビーフンのほかは、もやし、干しエビ、エビ、鶏肉、厚揚げ豆腐、ピーナッツなど、お店によって微妙に異なります。甘めの味付けなので、辛さが苦手な人も安心して食べられるタイ料理の代表格といえるでしょう。

タイ人の場合、テーブルに用意されている粉唐辛子や酢、ナンプラー、砂糖を好みの量だけかけて、自分の味にカスタマイズしていますが、私のオススメは酢をちょっと多めにかけること。味にメリハリが出てより美味しさが膨らみます。

パッタイの人気店はたくさんありますが、一番の有名店をあげるとすれば、王宮近くのティップサマイ。パッタイの値段は56バーツ(約180円)。いつも行列が絶えないパッタイ専門店ですが、時間をかけてでも食べに行く価値のある味です。

ティップサマイ(THIP SAMAI)
住所:313-315 Mahachai Rd., Samranrat Sub-District Pranakorn District,Bangkok
営業時間:17:00-02:00
行き方:駅からは離れているので、MRT(地下鉄)のホアランポーン駅からタクシーで行くのが一番です。タクシーで約10分ほど。

カオマンガイも辛くないタイ料理の代名詞

カオマンガイも辛くないタイ料理の代名詞

すでに説明がいらないほど、日本でもポピュラーな料理となったカオマンガイ。タレはやや辛めですが、たくさんつけなければさほど辛さは感じません。

辛さが本当に苦手という方は、カオマンガイトードをどうぞ。「ガイトード」とは「揚げた鶏」のこと。パン粉を付けて鶏肉を揚げたいわゆるチキンカツのことなのです。

このカオマンガイトードであれば、辛めのタレではなく、甘めのタレがついてきます。これなら辛さが苦手でも心配なし。

カオマンガイとカオマンガイトードの両方を食べたいという方は、「カオマンガイ パソム」と注文してみましょう。蒸した鶏肉と揚げた鶏肉の両方が乗ったカオマンガイが出てきます。もちろんタレも2種類。オススメです。

オススメのカオマンガイについては、「バンコクのカオマンガイ、究極の5店」を参照ください。

カレーを選ぶならマッサマンにしよう!

カレーを選ぶならマッサマンにしよう!

グリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーと、タイにはいろいろなカレーがありますが、どれも辛くてスパイシー。

でも、マッサマンカレーなら安心です。CNN Travelの「世界で最もおいしい50種類の食べ物(World’s 50 most delicious foods)」で1位に輝いたことのあるマッサマンカレーは、ピーナッツ独特の甘いコクと風味が特徴のカレーです。

イスラム教の人が多く住むタイ南部の名物料理の一つで、濃厚なルーをかけるとご飯がすすむことは間違いなし。タイ料理の奥深さを教えてくれる一品です。

マッサマンカレーを出す店はバンコクにはさほど多くないのですが、オススメのお店の一つが、The Localのマッサマンカレー。「上質な空間でタイ料理を味わう!バンコクの一軒家レストラン5選」で紹介したこちらの店では、豊かな風味とコクの極上マッサマンカレーをいただけます。

辛くない麺料理、ラートナー

辛くない麺料理、ラートナー

穏やかな味、辛くない味付けの麺料理といえば、これで決まり!あんかけ麺のラートナーです。

ラートナーで使用する麺は3種類あります。一つは小麦の黄色の麺を揚げたミークロープと呼ばれる麺。二つ目は、センヤーイと呼ばれる幅広の米粉麺、最後が細い米粉麺のセンミーを使ったタイプです。

お店によって使用する麺はそれぞれ。ミークロープが美味しいと思う人もいれば、センヤーイ好む人もいて、好みもさまざまです。ラートナーのお店を食べ歩いて、違いを知り、好みの味を見つけるのも楽しいですよ。

あんの具は、カイラン菜(カナー)と呼ばれる野菜と豚肉の組み合わせが一般的。マイルドで優しい味つけなので、消化にも良さそう。辛いものが苦手の方には絶対オススメの麺料理です。

オススメのお店として紹介したいのはショッピングモール・セントラルワールド6FのGrand Sanyod(盛悦飯店)。値段は70バーツ(約210円)。穏やかな味をせひどうぞ。

Grand Sanyod(盛悦飯店)
住所:Central World, Floor 6, B zone, 999/9 Rama I Rd, Khwaeng Pathum Wan, Khet Pathum Wan
営業時間:10:00~22:00 無休
行き方:BTSチットロム駅直結の通路を歩いてセントラルワールドへ。徒歩約5分。
公式サイト(英語) :http://www.sanyodrestaurant.com/

トートマンクンなら辛さゼロ

トートマンクンなら辛さゼロ

タイはエビの宝庫。エビをアレンジした料理は多岐にわたりますが、エビの風味を生かした辛くない料理といえば、トートマンクン。タイ語でトートは「揚げる」、マンは「練る」、クンは「エビ」のこと。エビのすり身にパン粉を付けて揚げた一品です。

このトートマンクンの魅力は、食べても食べても飽きないこと。インパクトは少ないのですが、その優しい味ゆえにいくつでも食べられそう。ふわっとした食感のトートマンクンには、必ず添えられるスイートチリソースをつけて召し上がれ。ソースの甘味とエビの風味との相性は抜群です。

オススメのお店は、BTSトンロー駅から10分強の場所にあるオシャレな一軒家レストラン、タリンプリン。トートマンクンのお値段は160バーツ(約480円)。住宅街の中にあるレストランは雰囲気も良く、トートマンクン以外の料理も絶品です。気軽に行くなら、サイアムパラゴンのG階やセントラルワールドの3Fにある支店が便利です。

タリンプリン(Taling Pling)
住所:25 Sukhumvit Soi 34, Bangkok
営業時間:11:00-22:00 無休
行き方:BTSトンロー駅を降りたら、スクンビット大通りをプロンポン駅に向かって歩き、ソイ34に入って道なりに進む。歩いて10分ちょっとで道の左手に店が見えてくる
公式サイト(英語):http://talingpling.com/

甘いタレが魅力のカオムーデーン

甘いタレが魅力のカオムーデーン

タイ風の焼豚乗せご飯、カオムーデンは、タイ人が大好きな大衆料理の一つ。焼豚と、外側をカリカリにしたクリスピーポークを、甘めの中華ソーセージ、ゆで卵を乗せたご飯に、とろっとしたオレンジ色のソースをかけた料理です。

オレンジ色に躊躇するのか、食わず嫌いの旅行者は少なくありませんが、美味しいお店を選ぶと、なぜタイ人がこの料理を愛しているのかがよくわかります。甘いソースにからまった食感の異なる豚肉とのコンビネーションが最高なのです。

オススメのお店は、BTSアーリー駅近くにある食堂ターニー。昼近くになると広い店内はすぐに満席になる人気店です。注文はテーブルに置いてあるメニュー用紙にチェックを入れてスタッフに手渡しましょう。メニューの一番上がカオムーデーン。普通盛りは40(約120円)バーツ、大盛りは50バーツ(約150円)です。

ターニーカオムーデン(Thani Kho Mudaeng)
住所:1161-3 Phaholyothin Road, Phayathai, Bangkok
営業時間:8:00-17:00 無休
行き方:BTSアーリー駅を降りて、サナームパオ駅方面に歩くこと約5分。パホンヨーティン通りの右手にあります

牡蠣の風味を味わう辛くない卵焼き、オースワン

牡蠣の風味を味わう辛くない卵焼き、オースワン

シーフードパラダイスのタイ。牡蠣を使った卵焼き、オースワンも一度は食べたい辛くないタイ料理の一つです。

小さめの牡蠣ともやし、卵を炒め、でんぷん(片栗粉やタピオカ粉)を絡めて仕上げた料理ですが、油をたっぷりと使っているので、「炒める」というよりも「揚げる」という表現の方がふさわしいかもしれません。

シャキシャキとしたもやしの歯ごたえに牡蠣の風味やとろとろの卵がよく合います。牡蠣の鮮度が心配という方は、ぜひ人気が高く、お客さんの回転率の良い(材料が新鮮)なお店を選んで注文してください。

オススメのお店は、BTSトンロー駅そばの庶民的な食堂、55ポーチャナー。200バーツ(約600円)で、オースワンの魅力を堪能できるお店です。

55ポーチャナー(55 Pochana)
住所:1093 Sukhumvit Rd, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana
営業時間:18:30~03:30 無休
行き方:BTSトンロー駅からソイ57(トンロー大通り)を入ると歩いて1分ちょっとの場所にある

辛いイサーン料理でもガイヤーンなら大丈夫

辛いイサーン料理でもガイヤーンなら大丈夫

イサーン料理(タイ東北部の料理)のガイヤーンは、タイ風の焼き鳥。一晩タレにじっくりと漬け込んだ鶏肉を炭火で焼き上げた一品。辛い料理が多いイサーン料理の中でも辛さは控えめです。

調理方法としては実にシンプル。時間をかけてゆっくりと揚げられ、皮はバリバリ、それでいて身はふっくら。骨だけを残してすべてきれいに食べられます。

お店によって異なりますが、多くの場合タレは2種類。辛めのさらさらのタレとスイートチリソース。お好みですが、辛さが苦手な方はスイートチリソースをどうぞ。ガイヤーンの味をうまく引き立ててくれますよ。

オススメのお店としてぜひ取り上げたいのが、タイ人に大人気のレストラン、ニッタヤガイヤーンです。これまで郊外にしかお店がなかったのですが、今年、ラマ4世通りに誕生したショッピングモール、スアンプルーンマーケットに店舗がオープンしました。

この店を訪れた人は必ず注文するといっても過言ではない名物料理のガイヤーン。値段は1羽195バーツ(約590円)。ハーフサイズもあります。タイ人に支持されるガイヤーンの味をぜひ楽しんでみてください。

ニッタヤガイヤーン(Nittaya Kai Yang)
住所:3654 Rama 4 Rd, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok
営業時間:10:30〜21:30 無休
行き方:BTSプロンポン駅かトンロー駅、MRTクイーンシリキット駅からタクシーで5分程度。
公式サイト(英語):http://nittayakaiyang.com/en/

ここに挙げた料理以外に辛くない魅力的なタイ料理はたくさんあります。メニューを見ながら、「ペッ(ト)マイ・カップ?」(辛いですか?)と店のスタッフに尋ねてみるのもいいでしょう。穏やかでマイルド、でもタイ料理らしい一品を探してみてください。

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