美食づくしの台湾でこの質問は非常に悩ましいのですが、もし台湾でなにかひとつだけ食べるならと訊かれたら、やはり私は小籠包だと答えるでしょう。世界各国に進出している小籠包の名店、鼎泰豊も本家本元の味わいは格別。さんざん私におすすめのレストランを尋ねておきながら、帰国後話を聞いてみると、2泊3日の滞在中3回も鼎泰豊に行っちゃった、などという知り合いも後を絶ちません。でもまあその気持ちもわかります。それほどまでに小籠包は魅惑的。

でも小籠包の店は鼎泰豊だけではありません。今回は、台湾2回目以降におすすめの小籠包の名店をご紹介します。鼎泰豊と食べ比べてみて、ちょっと通ぶってみてはいかがですか?

済南鮮湯包 ジーナンシェンタンパオ

もくもくと湯気を上げるセイロに並ぶ愛らしい小籠包の、透けるような麗しい皮の一部を箸で持ち上げ、レンゲの上でほんの少しの罪悪感とともに皮を破る。溢れ出る透明なスープ。黒酢に浸した針ショウガをちょこんと乗せて口に運ぶ。口いっぱいに広がる旨み。思い出すだけでも目眩のするような、官能的な瞬間です。ここ「済南鮮湯包」はそんな快感を何度でも味わわせてくれます。ついついいくつでも食べたくなってしまうその理由は、まるでクリオネのように具がうっすらと透ける皮の薄さ。

済南鮮湯包(ジーナンシェンタンパオ)の小籠包

通常、皮の重さは8g程度と言われていますが、ここはなんと半分の4g程度。これぞ職人の技。小籠包の洗練の極みです。

おすすめは小籠包8個180元(約660円)。一個あたりの大きさは鼎泰豊よりやや大きめ。

済南鮮湯包(ジーナンシェンタンパオ)の小籠包

薄皮の繊細さとは裏腹に、餡は肉肉しくスープたっぷりで、満足感も満点。8個なんてぺろりと食べてしまいます。また、食感が楽しいヘチマとえび入り小籠包250元(約920円)もおすすめ。トリュフ入り小籠包なんてあるのも高級ホテルで腕を磨いてきたシェフならではという感じ。場所は忠孝新生駅からすぐ。

済南鮮湯包(ジーナンシェンタンパオ)の外観

席は1階と地下1階。日本語メニューもあるので、言葉の心配もありません。

済南鮮湯包(ジーナンシェンタンパオ)の店内

済南鮮湯包 ジーナンシェンタンパオ
住所:台北市濟南路三段20号
電話:(02)8773-7596
時間:11:00~14:30 17:00~21:00
休み:なし

蘇杭點心店 スーハンディエンシンディエン

1967年創業の地元で絶大な人気を誇る店。およそ50年の歴史を持つ店ですが、2015年にパイナップルケーキで有名なサニーヒルズ(微熱山丘)のすぐ近くに二号店をオープン。この2つは合わせて訪れると効率的です。店は明るく一人でも入りやすい雰囲気で、実際地元のおばちゃんがふらっときて小籠包をさっと食べて帰って行きます。

蘇杭點心店 スーハンディエンシンディエン

看板メニューのスーハン小籠包は、オーダーを受けて作る皮に、豚皮、ハムなどを8時間煮込んだスープがたっぷり。ゴマ油がきいているのでまずはそのまま召し上がれ。

スーハン小籠包

8個で120元(約440円)とリーズナブルな価格も魅力。エビ餃子8個170元もおすすめです。こちらは若干皮が厚めですが、食べ応えがあり満足感が高い一品です。

スーハン小籠包

入り口に並ぶ小菜は好きにとってOK。苦瓜の漬け物や、ピータンサラダなど、小籠包の合いの手にぴったりです。会計のときに合算してくれます。

蘇杭點心店の小菜

店内はカフェのようなお洒落な木目調。気軽な雰囲気で価格もリーズナブル、滞在中毎日通いたくなってしまいますね。

蘇杭點心店の内部

蘇杭點心店 スーハンディエンシンディエン
住所:台北市羅斯福路二段14号
電話:(02)2394-3725
時間:11:00~20:30
休み:なし

京鼎楼 ジンディンロウ

最後は、日本にも店舗を構える小籠包の名店、京鼎楼。あの鼎泰豊で修行したシェフが独立。鼎泰豊との差別化をするために鼎泰豊よりも上質の黒豚を使用しているそうです。旨みの決め手はたっぷりと使った脂身。上質な豚肉だから脂身がとっても美味しいのだそう。

京鼎楼(ジンディンロウ)の小籠包

小籠包は10個で190元(約700円)。まずは存分に小籠包を満喫し、別の味も試してみたくなったらウーロン茶のさっぱりとした香りが食欲をそそる烏龍茶小籠包220元(約800円)や、ぷりぷりの海老がたまらない蝦仁焼売300元(約1100円)に手を出してみてもいいでしょう。

豚の紹興酒煮やピータン豆腐などビールに合う小皿が豊富です。ところで、台湾で「生ビール」というメニューを注文すると、日本で言うドラフトビアでなく、「生」!と書かれた瓶ビールが出てくることもありますが、驚かないでください。普通のビールよりちょっと高めで、正直言って違いがあんまり分からなかったのだけど、きっと美味しいのだと思います。

台湾ビール

日本では恵比寿を本店として、お洒落系のタイワニーズレストランとして展開していますが、台湾では庶民的な小籠包店という感じ。美男美女が揃い、丁寧な接客をしてくれる鼎泰豊と違い、大味なおばちゃんのサービスもそれはそれで台湾らしく楽しいもの。

京鼎楼 ジンディンロウ
住所:台北市長春路47号
電話:(02)2523-6639
時間:火~土11:00~14:30、17:00~深夜0:00、日・月曜11:00~14:30、17:00~22:00
休み:なし

 

さあ、食べたくなってきたでしょう!お好みの小籠包を探しに、次の週末は台湾へどうぞ!

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