エクスペディア・グループ(本社:アメリカ・ワシントン州)は、 4月6日(木)にシンガポールにて「エクスペディア・イノベーション・ラボ」を開設いたしました。本ラボがアジアに開設されるのは初めてとなります。

 

「エクスペディア・イノベーション・ラボ」では、独自の科学技術を駆使し、ウェブサイトやアプリ上で旅行検索中や予約中の旅行客の動向を研究し、今後の改革や技術開発に繋げています。

 エクスペディア・アジア のCEO 、ジョンティ・ニールのコメントは次の通りです。
「モバイルアプリケーションやテクノロジーの新興市場であるアジアは、エクスペディアがビジネス上で抱えている問題の解決策を新たな視点から探ることができる最良なロケーションと考えています。私達はアジアの宿泊施設様、パートナー企業様の成長に貢献すると同時に、テクノロジーやイノベーションに投資することに注力しています。アジアで本ラボを開設することにより、関係各社様とのパートナーシップやテクノロジーをより強固にし、アジアの旅行業界を盛り上げる一役を担っていきたいと思います。」

 シンガポール本社にできた本ラボでは、「筋電図記録技術(EMG)」と「視標追跡技術」の2つの技術を利用し、さらにリアルタイムで質問を投げかけることで、旅行者がどのようにエクスペディアのウェブサイトを利用しているかを研究していきます。
 「筋電図記録」を利用することで、リアルタイムで顔の筋肉の動きを把握し、旅行客がどのエクスペディアのウェブサイトやアプリの予約過程で問題を感じているかを発見することができます。また、「視標追跡技術」を利用することで、旅行客が何を閲覧しているのかを見ることができます。さらに閲覧後にどのような行動を取ったのか、旅行検索や予約決定中のどの過程の中で 「楽しい」、「イライラする」などの感情が誘因されたかなどの研究も可能となります。

 個々がユニークな旅行予約行動を見せる中で、このデータによりアジア旅行者のトレンドが明らかになり、今後のサイトやアプリの改革につなげることができます。これにより、エクスペディアは旅行者に本当に求めることに集中して改善することができ、旅行客とパートナー企業様の両方に役立つことができると考えています。

 これらの情報を収集した後、エクスペディアは科学的な形で「テスト・アンド・ラーン」を実施し、ウェブサイトとアプリの改善に繋げていきます。 「テスト・アンド・ラーン」 はエクスペディアの核となるアプローチであり、2015年には1,375テスト、2016年には1,450テストを実行しました。

 エクスペディア グループで プロダクトとデザインを担当するシニア・バイス・プレジデント、 アーサー・チャピンは次のようにコメントしています。
「エクスペディアの研究を進める過程には必ず人が関わっています。私たちのデータは、実際に旅行予約をしている人から抽出しており、旅行客がなぜそのような決断をしたのかをより明確化します。アジア地域でのエクスペディアの研究能力の拡大は、これまでも弊社で見てきたデータ研究に更なる改革をもたらし、視標追跡や心理状況を元に、なぜその意思決定がされたのかを理解しやすくするでしょう。」

アジア太平洋地域における旅行市場の動向
 アジア太平洋地域における旅行市場は伸びており、オンライン旅行市場はその旅行市場の内、1/3以上となる3億9,200万ドル※1に達するとみられています。オンライン旅行市場の急増は、旅行者が大量の情報と選択肢の中から、意思決定をしなければならないことを意味します。実際に最近の調査結果※2を見てみると、81%の旅行客が「オンライン予約を途中で投げ出したことがある」と回答しています。そのうち13%が「処理が長いから」、「支払いが難しいから」などの理由で、途中で諦めたと答えています。
※1 グローバル旅行市場調査会社 Phocuswright調べ
※2 出典:SaleCycle Booking Abandonment – Why People Abandon Their Booking

科学的な方法論を使用し、複雑な旅行計画に対処
 筋電図記録(EMG)は、被験者の頬と眉毛に小さなセンサーを取り付け、顔の筋肉の小さな動きを記録します。EMG数値の変化をもとに、予約処理中の旅行客がウェブサイトやアプリに対し、どのような印象を持っているかをリアルタイムで調査します。さらに、視標追跡技術と組み合わせることで、被験者が何を閲覧していて、その結果どのような行動をするのか、などの詳細なデータを得ることが可能となります。

新サービスの改革実験と旅行予約の改善
 200以上の旅行予約サイトを持つ世界最大のオンライン旅行会社エクスペディア グループ.は、新技術を使った研究を続け、旅行客の視点を考慮しながら改革を進めていきます。オンライン予約をする旅行客の動向を理解するだけではなく、研究者とデザインチームは、新サービスの試行と、より良いサービスを開発するためのデータ分析も行います。

 「エクスペディア・イノベーション・ラボ」で開発されたサービスのひとつに、スクラッチパッドがあります。スクラッチパッドは、旅行客の検索条件や検索結果を記録することができ、メモを取る手間を省きます。飛行機やホテルの価格は自動的に最新情報に更新されるので、始めから検索し直す必要もありません。スクラッチパッドの利用開始以来、価格トレンドや価格予想の機能性が進化されました。

 一つ目の「エクスペディア・イノベーション・ラボ」はエクスペディアのワシントン本社に開設し、2つ目はロンドンに開設しました。今回のラボは三つ目となり、アジアでは初めてとなります。