海外旅行中の緊急電話! お得に日本に電話をかける、受ける方法は?

海外旅行中の緊急電話! お得に日本に電話をかける、受ける方法は?

私が大学1年だった1997年の夏、初めて1人で出かけた海外旅行先から日本にいる恋しい人々に連絡を取る手段は、国際電話、国際郵便というのが一般的。旅先ではプリペイド式のテレフォンカードを握りしめて公衆電話に向かい、郵便ポストを常に気にしながら旅したものです。

それから20年余り。世界のどこにいてもリアルタイムで情報を発信し、得られる時代になりました。
しかしこの現代にだって、ときどきあるのです。国際電話が必要な局面が。今回はそんな緊急事態に役立つ、海外旅行先から日本へのお得な国際電話のかけ方、受け方をご紹介します。

日本との国際電話が必要な事態が発生!

日頃はメールやラインを利用しあまり通話はしない、という人も、携帯に電話がかかってくる状況を思い出してください。私の場合は、例えば発熱による保育園からの呼び出し。つまり電話が来るのは緊急時です。

それでは、海外旅行中の緊急電話と言うとどういうケースが考えられるでしょうか。これは私の場合ですが、帰国日前日に、エクスペディアで予約したフライトが機材トラブルなどで飛ばなくなってしまい、エクスペディアから携帯に電話がかかってきたことがありました。

最近は、携帯電話を持ち歩く人が増えたので、不測の事態が起きたときに、航空会社や旅行会社が携帯電話に連絡をくれることが多くなりました。なので昔のように当日空港に行ってから乗るはずだったフライトの“canceled”の表示を見て呆然とすることは少なくなりました。でも一方で注意が必要なことも。携帯電話での国際通話は、発信だけでなく、受信にもお金がかかるのです。

海外旅行中の着信には、かなりの額の料金が発生する

実際に大手キャリアでの受信料金を見てみましょう。

例えばdocomo、SoftBankの契約者がアメリカ本土でiPhone7を利用した場合、アメリカ国内に向けて発信すると1分間125円、日本に発信すると140円かかります。そして、アメリカ国内で着信した場合は1分間175円(!)かかるのです。auは少し安いのですが、やはりアメリカ国内通話で120円、日本に発信した場合は140円、着信した場合は165円となっています。

着信に1分間175円ということは、3分話せば525円。緊急の電話なら、3分で話が終わることはまずなく、実際に私も航空券の振替のためのやりとりに時間がかかり、後日送られてきた明細を見ると3000円近く請求されていました。

電話を受けただけなのに……。解せない気持ちになりますが仕方ありません。そこで、どうすればあの痛い出費が防げたのか調べてみました。

まずは、自分のスマートフォンを海外で使う方法からご紹介します。

スマートフォンを海外で使う3つの方法

自分のスマートフォンを海外で使う場合、主に3つの方法があります。

1.持っているスマートフォンをそのまま、海外ローミングで使う
2.モバイルルーターを借り、主にデータ通信のみで使う
3.現地SIMに入れ替え、現地仕様で使う

それぞれについて細かく見てみましょう。

1.持っているスマートフォンをそのまま、海外ローミングで使う

海外で使うときの最も簡単な方法はこれ。キャリアや契約内容によっては事前に申請しなくてはなりませんが、メジャーキャリアならばほぼ世界中で、自分のスマートフォンをそのまま使用することが可能です。使用している電話番号はそのままで、難しい設定もいらないため簡単に使用することができますが、通話は国際電話、データ通信は海外パケット料金となり高額なのがネック。

データ通信は各社も定額制通信プランがあり、1日2980円というのが相場。国内と同じようにスマホで地図を見たり、SNSを投稿したりということが可能ですが、これには通話は含まれず別途通話料金がかかります。簡単だけど高額というイメージです。

2.モバイルルーターを借り、主にデータ通信のみで使う

SIMフリー端末が少なかったころは、この方法がメジャーでした。CMなどでよく目にする「イモトのWi-Fi」というのがそのなかのひとつ。出発前に空港で借りて、帰国後空港で返却します。

通信はWi-Fiのみに限り、通話やデータ通信は行わないことが前提。通話やデータ通信は国際電話料金になるので、うっかり使ってしまうと高額になるという落とし穴も。メリットは、iPhoneやiPad、ノートパソコンなど複数の機器を接続することができること。ただし、荷物が増えるというのがたまにキズ。スマホにスマホの充電ケーブルだけでなく、モバイルデータの本体とその充電ケーブル、そして充電池…と鞄の中がごちゃごちゃして少しイラッとしてしまいます。

3.現地SIMに入れ替える

SIMフリー端末を持っているなら一番安く済む方法がこれ。SIMは渡航前に日本で購入するか、現地で購入します。日本で購入しておけば、現地に向かう飛行機の中でSIMを入れ替えることができ便利なのですが、現地で買うよりはたいてい割高。最近はアジア諸国を含めたいていの空港や駅などでツーリスト用のSIMを購入することができます。

現地のSIMに入れ替えると、現地の通信会社を使いデータ通信や通話をすることになるので、一時的に現地の電話番号が付与されます。

SIMには様々な種類があり、データ通信のみのもの、データ通信+ローカルコール(国内通話)のみのもの、データ通信+国際電話が可能なものなどがあります。電話の予定が全くなければデータ通信のみのSIMが割安。例えば5G7Daysと書かれているものは、7日間有効でデータは5ギガ使えるという意味。SIMの中には、期間内にデータを使い切ってしまった場合、ウェブサイトにアクセスしてクレジットカードでチャージできるものもあります。

こちらは、カンボジアの空港のSIM売り場にて撮影したもの。4ドルで7日間無制限のデータ通信、1ドル分の国内通話がついています。安い!

SIMの入れ替えは少し面倒ですが、慣れれば簡単。現地で購入すれば、SIMの挿入、開通作業などをスタッフが代行してくれることがほとんどです。慣れたもので、あっという間に作業は完了します。

海外通話するにはSkypeが便利

通話可能なSIMをいれた場合、現地の電話番号を持つことができるので、緊急時の連絡先にその電話番号を伝えておけばOK。旅行会社や航空会社はその番号に電話をかけてくれます。しかし、発信の場合はローカルコールのみというSIMが多いので日本へかけることができません。

そこでおすすめなのがSkypeです。Skypeとはインターネット電話のこと。通信環境にあれば、Skype同士なら無料で通話やチャットをすることができます。
また相手が固定電話や携帯電話の場合は、Skypeクレジットというプリペイド式のクレジットを購入しておくことで、世界中の固定電話や携帯電話と通話が可能になります。しかも通話料金は激安。例えば、アメリカ=日本間の通話なら1分間2円。Skypeクレジットの最小単位は600円なので、これを購入しておけば最大5時間の通話が可能です。一回の渡航なら、これでほぼ事足りるでしょう。

Skypeで国内電話番号を一時的に取得できる

それでは、電話を受ける場合はどうでしょうか。Skypeでは、固定電話番号を一時的に購入することができます。
https://secure.skype.com/ja/skype-number/

こちらのSkype番号を取得するページで「日本」を選択すると、050から始まるランダムの電話番号が、1カ月300円単位で契約できます。この電話番号ならば、日本にいる発信者側は、その端末が世界のどこにあろうと国内料金で電話をかけることが可能です。また、着信側に料金はかからないので、電話を受けることに恐怖を感じる必要はありません、

つまり、海外旅行中の通話にSkypeを利用した場合、発信だけなら600円~、着信も必要なら900円~と格安なのです。
Skypeのクレジット購入や番号取得は海外からでも契約することができるので、いざ必要になったときに取得すればOKです。ただし、ネットが使える環境にあることが条件なので、モバイルルーターを持つ、現地SIMを入れる、ホテルやカフェなどのWi-Fiを利用できる環境にあるなど、データ通信に不安がない状態で利用してください。

現地で慌てないように、渡航前にSkypeアカウントを開設しておくとスムーズです。スマホにはSkypeアプリもダウンロードしておきましょう。クレジットの購入のみならアプリでも可能。電話番号を取得する場合は、ウェブサイトで行います。

通話方法は簡単です。Skypeのダイヤルパッドを表示し、通常の電話のようにかけるだけ。

実際にカンボジアから日本に通話した場合、音声はかなりクリアでした。あまってしまったクレジットは帰国後に通常の国内通話に使用することもできます。

ちなみにSkypeクレジットは180日間で有効期限が切れてしまうので注意してください。またインドなど一部の国では使用できないので、Skypeのサイトでよく確認しておきましょう。
https://www.skype.com/ja/