投稿者 : 博美 鈴木、投稿日 2016 年 11月13日

カウボーイからアートまで、知らないともったいない! テキサス州で訪れたい5つのスポット

日本からテキサス州へ、直行便が毎日4便も就航していることをご存知でしょうか?テキサス州は、実は私たちにとっていちばん身近なアメリカといえるのです。
しかしこの州のイメージといえば、カウボーイと草履のような巨大なステーキ・・・。確かにそれは間違っていません。しかしテキサス州の魅力は、それだけにあらず!日本ではほとんど知られていない、テキサス州の魅力をご紹介します。

1 一度は生で体験したい!ストックヤードのカウボーイ文化

テキサス州の玄関口のひとつ「ダラス・フォートワース」。2つの街が隣り合うことから双子都市と呼ばれますが、隣り合うといっても距離にして50kmほど離れています。そんなスケール感の大きさはアメリカならでは。
そんなテキサス州の最大の魅力はやはり「リアル・カウボーイ」。彼らの文化は、アメリカの初期の歴史そのもの。現在のアメリカのファッションからスポーツまで幅広く浸透していて、アメリカという国を特徴づけています。

そんなカウボーイ文化を色濃く残すのが、フォートワースのダウンタウンから車で10分ほどのところにある「ストックヤード国立歴史地区」。もともと西部開拓時代に、アメリカ最大級の家畜取引所があった街を復元保存した地区ですが、西部劇さながらのサルーンが軒を連ねる街並は、まるで開拓時代にタイムスリップしたかのよう。家畜取引所まで牛を輸送した時代を再現した「キャトル・ドライブ」は一見の価値あり。一日2回、メインストリートをカウガールに引き連れられて、テキサス・ロングホーン(牛)が勇ましい角を揺らして大行進します。

キャトル・ドライブ

屋内ロデオ競技場「カウタウン・コロシアム」では、週末となる金・土曜日に「チャンピオンシップ・ロデオ」が開催されます。カウボーイハットにウエスタンブーツで決め込んだカウボーイやカウガールによる白熱の競技は、今も生き続けるカウボーイ文化をリアルに体験できます。カウボーイたちの真剣勝負と会場の熱気に感動すら覚えます。

Fort Worth Stockyards National Historic District(ストックヤード国立歴史地区)
住所:131 E Exchange Ave, Fort Worth
■Cattle Drive(キャトル・ドライブ)
時間:午前11:30と午後4時(毎日開催)
料金:無料
■Championship Rodeo(チャンピオンシップ ロデオ)
時間:午後8時(金・土曜日)
料金:大人$19.00/子供(3~12歳)$10.00

2 フォートワースで世界の建築家が手がけた美術館を巡る

フォートワース現代美術館

フォートワースのもうひとつの顔と呼べるのが、日本ではほとんど知られていない美術館の充実ぶり。特に「カルチュラル・ディストリクト」は、世界の名だたる建築家が設計した美術館が集まり、貴重な美術作品が一堂に会するアート地区です。

中でも「フォートワース現代美術館」は、ニューヨーク近代美術館に次ぐ展示ギャラリーの広さを誇る、フォートワースの中で最も古い美術館。打ちっぱなしのコンクリートとガラス構造でできた建物は安藤忠雄氏設計によるもの。

Modern Art Museum of Fort Worth(フォートワース現代美術館)
住所:3200 Darnell St, Fort Worth
営業時間:10:00~17:00(毎週月曜日はクローズ)
料金:大人$10.00/ 子供(12歳以下)無料

キンベル美術館

フォートワース現代美術館と道を挟んで立つのがアメリカ建築の最高峰と呼ばれるキンベル美術館です。この美術館の本棟はルイス・カーン氏が設計し、新棟はレンゾ・ピアノ氏によるもの。なんたる豪華なメンバーでしょう。どちらもテキサス州の力強い太陽光を優しく取り入れる設計となっており、常設される古代彫刻から近代絵画まですべててが無料で観賞できます。

その他、エイモン・カーター氏が生前にコレクションしていた美術品が展示された「エイモン・カーター美術館」も入場料無料で鑑賞できます。アート好きには一日では足りないかもしれません。

Kimbell Art Museum(キンベル美術館)
住所:3333 Camp Bowie Blvd, Fort Worth
営業時間:10:00~17:00(毎週月曜日はクローズ)
料金:無料

3 街を歩けばアートに当たる!ダラスは全米随一のアート・シティ

ダラス アート地区

フォートワース同様、あるいはそれ以上にアートに力を注いでいるのがダラス。ダウンタウンの一画にあるアート地区では、ダラス美術館やナッシャー彫刻センターなどの著名な美術館が集まるほか、街角にさりげなく置かれたオブジェが、実は有名な作品であるなど、とにかくアート尽くしの都市なのです。ダラスがこれほどまでにアートに力を注ぐその理由のひとつが、石油や綿花などで儲けた大富豪たちが、長年に渡ってパトロン文化を築き上げてきたことが背景にあります。

The Eye

ダウンタウンのほぼ真ん中に突如現れる巨大な「目玉」。これは「The Eye」と呼ばれる現代アート作家のトニー・タセット氏の彫刻作品。実はこの作品も石油・不動産王として名の知れるティム・ヘディントン氏のコレクション。

Traveling Man

また、ダラス市文化庁は25年ほど前からパブリックアートに力を注いでおり、現在260以上のアート作品を配置しています。メタル作品の「Traveling Man」は市が開催したアートコンペティションで優勝したダラス在中のブラッド・オールダム氏の作品。彼は現在、全米でも有数の現代アート作家として活躍している人物です。ローカルアートから世界的な作品まで、無造作に街中に点在するダラスの街は、歩くのが楽しくなります。

4 ダラスの大豪邸「ローズウッド・マンション」で本場のテックス・メックス を

テックス・メックス

日本でも人気の「テックス・メックス」は、メキシコと国境を接するテキサス州で生まれた料理です。クリスピータコスやチリコンカンなど、メキシコ風のアメリカ料理のことをいいます。そんな本場のテックス・メックスをエレガントにいただけるのが、ダラスの綿花王、シェパード・キング氏の大豪邸だった「ローズウッド・マンション」。映画のワンシーンを彷彿とさせる優美な佇まいは、扉を明けた瞬間から古き良きアメリカの上流階級の香りが漂っています。

ローズウッド・マンション

テックス・メックス料理は手軽な「ファストフード」だと思っていたら、テキサス人に叱られます。「ローズウッド・マンション」のブランチでは、地元産の野菜と肉を手間と時間をかけて作ったテックス・メックスをいただけます。現在はホテルも運営しているので、古き良きアメリカに浸りながら、優雅に過ごすのもおすすめです。

[one_half]Rosewood Mansion on Turtle Creek[/one_half]

[one_half_last]Rosewood Mansion on Turtle Creek
住所:2821 Turtle Creek Boulevard, Dallas
営業時間:ランチ 11:30~14:00(月~金)土日はブランチ(11:30~14:00)
ディナー 18:00~22:00(月~木)金土は18:00~22:30
料金:ランチ予算:$40.00~/ディナー予算:$100.00~[/one_half_last]

5 荒野に佇む現代アートの町マーファ

プラダ・マーファ

荒野の道の只中に佇むプラダのブティック。靴やバッグがショーウィンドウを飾るけど、買うことはできません。これは北欧のアーティストによる、廃墟となっていく様子を悠久に表現しているインスタレーション「プラダ・マーファ」という作品。こんなエッジーなアートが集まる町が「マーファ」です。

マーファ

ダラスやフォートワースのように身近にある美術館とは違い、マーファはわざわざ訪れなければ体験できないアートの町。アクセスはダラス・フォートワース空港から国内線でエルパソへ。そこからはレンタカー。最近は、ハーツレンタカーをはじめ日本語対応のカーナビゲーションもあるので安心です。空港からはひたすら真っすぐに道を走らせ、一度右に曲がるだけ。時速100kmで約3時間のドライブです。

マーファ

そいうまでして世界中の人がわざわざ訪れるマーファは、歩いても一周できるほどの小さな田舎町。ここは現代アートの聖地とも呼ばれており、その立役者がミニマルアートの先駆者のドナルド・ジャッド。彼は「チナティ・ファウンデーション」としてアート施設をマーファに建設して以来、全世界からアート関係者が訪問するようになったのです。

マーファ

ジャッドの後に続くアーティストたちが制作活動の拠点としてマーファに移り住み、アトリエやアートギャラリー、ジュエリーショップなどを構えているのもマーファの魅力。その上、どこを切り取ってもフォトジェニックでお洒落。そんなことから、人口2,000人程度のこの町に、年間数十万人の観光客がわざわざやって来るのです。

マーファ

そんなマーファでは、例え一杯のコーヒーやフードトラックのプレートランチですら、食のレベルは都会以上。ランチ時にはフードトラックに行列ができ、ディナー時には予約なしでは入れないレストランも多々。これが荒野の真っ只中で起きていること自体が不思議で、非現実的な空間です。

全米2番目の大きさと人口を誇るテキサス州へは、成田から直行便で約12時間。広大な荒野で培われたカウボーイ文化をはじめ、さまざまな面で「真のアメリカ」が見える場所です。次回のアメリカ旅行は、テキサス州を訪れる旅を計画してみてはいかがですか?

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取材協力:テキサス州政府観光局/ハーツレンタカー