日本では馴染みの薄い「チップ」ですが、アメリカ領のグアムでは、受けたサービスに対して「心づけ(チップ)」を払う習慣があります。また、年間100万人近い観光客を迎えるグアムでは、メイン産業であるサービス業に従事する人の賃金はチップがあることを前提に低く設定されていることが多いため、スタッフにとってチップは非常に重要です。いつ誰にどのタイミングでいくら渡したら良いのかというポイントを押さえ、スマートにチップを渡しましょう。

【シーン別】グアムのチップの相場

旅行中にはどんなときにチップを渡せば良いのでしょうか。チップを払うべきシーンごとに、金額の目安や渡すときのマナーについてご紹介します。

タクシー&専用車送迎

グアムのタクシー

タクシーを利用する場合、移動料金の10~15%を加算して現金またはトラベラーズチェックでドライバーへチップを払います。グアム国際空港からホテルまで送迎サービスを受ける際にも、ドライバーに1~3ドルのチップを渡しましょう。タクシー・送迎車いずれの利用の場合も、スーツケースなど大きな荷物がある場合には、1個につき1ドルの追加を。
リムジンでの送迎や島内観光のために貸し切りハイヤーを利用した場合は、ドライバーに5~10ドルを渡しましょう。

ホテル

ホテルにて

ホテルでポーター(ベルボーイ)にスーツケースなどを運んでもらう場合、相場は荷物1個につき1ドルです。配車や駐車(valet)サービスを頼む場合は、1~3ドルを目安に。ハウスキーパーにベッドメイクを頼む場合、ベッド1台につき1~2ドルを枕元に置いておきましょう。

コンシェルジュにツアーやレストランの予約をしてもらう場合、1件につき2~3ドル。忘れ物の問いあわせ、クレームなどの電話をコンシェルジュにお願いする場合は、5~10ドルを目安に。
ルームサービスをお願いする場合、食事代金の10~15%が相場です。料理を運んできたスタッフに手渡しましょう。

レストラン&バー

レストラン

「ハードロックカフェ」や「トニーローマ」などカジュアルなレストランやバッフェ(ビュッフェ/バイキング)スタイルレストランの場合、食事代金の10~15%が一般的です。「ハイズ」や「マンハッタン」など高級レストランになると、15~20%くらいでしょう。バーでカクテルなどを注文した場合は、1杯につき1ドル(2杯以上の場合、10~15%)をバーテンダーに渡します。

ただし、レシートにサービスチャージ(SCと書かれていることが多い)が既に加算されている場合や、旅行会社やホテルが発行したミールクーポンを使用する場合は、チップを払う必要はありません。また、自分たちで自由に席を選べるファーストフード店やフードコートでもチップは不要です。

オプショナルツアー

オプショナルツアー

オプショナルツアー代金には「チップ」が含まれているので、旅行会社のツアーデスクや、オプショナルツアーを主催している会社などにチップを払う必要はありません。ただし、車椅子などサポートが必要な同行者がいる場合や貸し切り専用車を申し込んでいる場合は、ドライバーとガイドに5~10ドルずつ払いましょう。

ウェディング

グアムでウェディング

ヘアメイク、ネイリスト、ドライバー、コーディネーターそれぞれにお願いしている金額の10~15%を目安にチップを渡しましょう。ただし、カメラマン、牧師などへのチップは不要と言われています。

空港

グアムの空港

車椅子を押してもらうなど特別なサポートをお願いした場合、3~5ドルを目安に渡しましょう。空港内旅行会社や航空会社でチェックインする、空港内免税店やキオスク(売店)で品物を買うなどの場合、特にチップを渡す必要はありません。

チップのスマートな払い方は、タイミングと渡し方が重要

ホテルやレストランなどで払う(手渡す)

サービスを提供してくれたスタッフ本人に「Thank you!」と言いながら折り畳んだ紙幣を手渡します。

サービスチャージが加算されていないレストランで払う

キャッシャー(レジ)で食事代金と合わせて払う方法もありますが、テーブルの上に現金を残していくと担当してくれたスタッフに喜ばれます。

ハウスキーパー(ベッドメイク)など、直接渡せない人に払う

ハウスキーパーにチップ

「Thank you!」と書いたメモや折り紙を添えたり、日本のきれいなポチ袋に入れてベッド横のサイドテーブルに置いておくととても喜ばれます。ハウスキーパーがタオルで折った動物をつくってくれるなどのサービスで応えてくれるかもしれませんよ。

クレジットカードで払う

クレジットカード

クレジットカードを利用する場合、チップ分の現金(紙幣)を伝票挟みに入れて渡すか、現金がない場合にはレシートの合計額が端数にならないようにドルの単位に切り上げた差額をチップ(店によってはGratuityの記載があります)として書き入れます。日本と異なり、クレジットカード利用時に、顔写真つきの身分証明書の提示を求められる場合があります。なお、Kマートなどでショッピングしてレジで支払う場合、チップは不要です。

チップに関して「やってはいけないこと」

サービスが悪かったからという理由で「チップを残してこなかった」、「抗議を込めてコインを置いてきた」という話を聞いたことがありますが、これは完全にNGです。チップとしてコインを置いたり、1ドルも残さずに店を出てきたりしても「海外マナーを知らない非常識な日本人」と見られてしまうだけです。日本でも、いくらスタッフに非常識な対応をされたとはいえ、支払いを拒否したり、一方的に減額したら、非常識だと思われてしまいますよね。

スタッフのサービスに不満を感じたときは、速やかにマネージャーを呼びクレームをつけましょう。身振り手振りジェスチャーを交え、英単語を並べるだけでも抗議の気持ちが伝わるはずです。そして食事代金に見合った金額のチップを残して店を出ましょう。その後、旅行会社のツアーデスクやオフィスにクレーム内容の報告をし、事後処理をしてもらうのがスマートな対応です。

チップとは、おもてなしに対する感謝の気持ちを伝える手段

文化や習慣の違いもあり、日本では「サービス=無料」が当たり前ですが、アメリカ圏のグアムでは「サービス=有料」が常識です。チップの概念を理解すれば、いつ誰にどのタイミングでいくら渡したら良いのかというポイントが見えてくるでしょう。

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文・陣内 真佐子