投稿者 : 道子 小野アムスデン、投稿日 2016 年 11月3日

日本から直行便でひとっ飛びのポートランド 全米一行きたい街に選ばれた5つの理由

エコでグリーンな街として知られるオレゴン州のポートランド。アメリカ人の「いちばん住みたい街」に何度も選ばれていますが、2016年夏にはTAVEL+LEISURE誌の行ったアンケートで「一番行きたい旅先」にも選ばれています。

そんなにもポートランドが注目される理由はエココンシャスなことに加え、おいしい地ビールの数々、ストリートフードからレストランまで選択肢豊富なグルメ、タックスフリーでお得にお買い物が楽しめることに加え、緑溢れる街は自転車で気軽に回れるよう配慮がされているから。特に目立った観光名所がある訳ではないのですが、もう一通り定番の観光を済ませてしまった、いわば旅の上級者に熱烈に支持されているのです。

実は、成田空港からデルタ航空の直行便があり、なんと9時間ほどで到着します。今回はポートランドに行くべき5つの理由と、その楽しみ方をご紹介します。

地ビール醸造所の数世界一というビール天国

ブルワリー(地ビール醸造所)の数の多いところと言うと、ドイツかベルギーだと思う人が多いかもしれません。実は、ポートランドこそ世界一。街の中にもブルワリーが多く、市内だけでも64もあります。ポートランドは、ビールの醸造に適した冷涼な気候で、原料である二条大麦が育ちやすく、山からの清らかな水もあるというビール造りの好条件が揃っています。そこで、日本でも今人気のクラフトビールという小規模独立生産のブルワリーが個性を競い合っているのです。

Kennedy School

ブルワリーにはたいていパブが併設されていて、出来立てのビールを楽しむことが出来ます。個性的なパブも多く、例えば、オレゴン初のブルワリーパブを開き、今や65店舗を展開する「マクメナミンズMcMenamins」は、その店舗もユニーク。例えば、使われなくなった教会、学校、農場などをパブにして再生させているのです。その中のひとつ「ケネディスクールKennedy School」は、1912年築の小学校を利用したもの。学校名の書かれた看板も健在です、オフィスは校長室、教室はホテルルーム、講堂は映画館、そして何とお仕置き部屋はシガー・ルームとして現在利用されており、ちょっとしたテーマパークのようです。

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マクメナミンズ ケネディスクール(McMenamins Kennedy School)
住所: 5736 NE 33rd Ave, Portland, OR 97211
公式サイト(英語):http://www.mcmenamins.com/KennedySchool

どこのブルワリーもビールの味は確か。しかもいろいろ種類があって迷いますが、たいていテイスティングをお願いすると味見をさせてくれます。また、サンプラーと呼ばれる少しずついろんなビールを飲めるセットを注文して、好みのビールを見つけるというのもいいでしょう。

フードカートまで高レベルな美食で有名な街

料理界のアカデミー賞と言われるジェームズ・ビアード賞は、ポートランド出身のシェフ“ジェームズ・ビアード”が作った財団が授与するもの。ポートランドは、アメリカ北西部のグルメシティとして知られています。そんなポートランドで気軽にいろんなテイストが楽しめるのがフードカートと呼ばれる屋台。空き駐車場の有効利用目的もあって始まったのが、今やその数は600近くにも上り、CNNでからは「世界で一番のストリートフードのホームだ」と言われています。

フードカート
Jamie Francis / TravelPortland.com

あちこちに「ポッド(豆のさや)」と呼ばれるミニ屋台村も出ています。例えばダウンタウンの9thと10thの間にある「アルダー・ポッド(Alder Pod)」には、エジプト、トルコからタイ、韓国、そして英国やベルギーなど国際色の豊かなフードカートが出店していて、ここで世界のグルメ旅行ができてしまいそう。そのなかでいつも行列が出来ているのが「ノンズ・カオマンガイ」。バンコク出身で全米テレビ番組フード・ネットワークのチョップド・チャンピンになったシェフ、ノンさんが作るジューシーなチキンライスが大人気。

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[one_half_last]アルダー・ポッド Alder Pod[/one_half_last]

いろんなグルメが気軽に食べ比べできるフードカート・ポッドの場所は「トラベル・ポートランド(Travel Portland)」のウェブサイトなどを参考にしてみてください。食べる場所を設けていないポッドは、近くの公園などで食べてOKです。

トラベル・ポートランド (Travel Portland)
公式サイト(日本語):https://www.travelportland.com/lang/japanese/food-drink/food-carts/food-cart-pods/

セールスタックスなしの買い物天国

ポートランドは、セールスタックスがゼロ。カリフォルニア州では、セールスタックスが9%のところもあるので、それと比べるとお買い物。なかでもアメリカのブランドはかなりのお得感があります。

ポートランドでショッピング
Jamie Francis / TravelPortland.com

おススメのショッピングスポットは、まずは、高級百貨店ノードストローム。ここのカスタマーサービスの高さは有名で、商品返品には期間や条件なしがポリシーです。レシートを無くしたけれどサイズが合わないなどといった商品も、商品番号から検索して返品に応じてくれたり、他の場所にあるノードストロームの商品との交換をしてくれたりと、そのサービスレベルには頭が下がります。もOKです。

このノードストロームの常設アウトレットと言える「ノードストローム・ラック」が、同じダウンタウンにもあり、こちらはシーズン遅れというものの最大70%オフ。特に靴売場の充実には目を見張ります。宝探し的なショッピングを楽しんでみてはいかが?

ノードストローム Nordstrom 
住所:701 SW Broadway, Portland, OR 97205
公式サイト(英語):http://shop.nordstrom.com/st/nordstrom-downtown-portland

ノードストローム・ラック Nordstrom Rack (Downtown Portland)
住所245 SW Morrison St, Portland, OR 97204
公式サイト(英語):http://shop.nordstrom.com/st/nordstrom-rack-downtown-portland

車がなくても移動しやすく、自転車フレンドリーな街

車がなくても移動手段が充実しているポートランド。まず、空港から市内へはシャトルバスのほか、ライトレールと呼ばれる軽量軌道交通が15分毎にでています。また、市内を走る、ライトレール(MAX)やバス、ストリート・カーの運賃は、共通で2時間30分まで2.5ドル。時間内であれば乗り換えも可能です。

ライトレール

市内には、レンタルサイクルやサイクルツアーを催行しているショップがあり、道路には自転車用レーンが確保されているので安心してサイクリングを楽しむことができます。駐輪ラックもあちこちにあるので、停める場所に頭を悩ませるということもなし。バスや電車にも自転車を持ち込むこと可能です。

ポートランド自転車

2016年6月から「バイクタウン(BIKETOWN)」という自転車のシェアライドシステムも始まりました。料金は30分間で2.5ドル、24時間なら12ドル。ダウンタウン内に20カ所あるキオスクまたはスマートフォンのアプリで会員(支払い登録)をして暗証番号を設定すれば、後は、サービスエリアのバイクラックか100カ所あるバイクタウンのステーションで借りることができます。

バイクタウンBIKETOWN
Motivate/BIKETOWN

自転車があれば、毎週土曜日の朝に開催される朝市や、市の東側にある広大な公園ローレルハーストなどへもラクラクアクセス。バスや電車の時間を気にすることなく気ままに散策が楽しめます。

バイクタウン(BIKETOWN)
公式サイト(英語):https://www.biketownpdx.com

古きを生かしつつヒップに楽しめるホテルも

 

ポートランドでは、ユニークなホテルに泊まるのもまた楽しみの一つ。ブルワリーでもご紹介した、マクメナミンズは古い建物をホテルに再生しています。それが「マクメナミンズ クリスタル ホテル」。1911年に建てられた建物をリノベーションし、51の客室を持つホテルに生まれ変わらせました。

マクメナミンズ クリスタル ホテル

51あるホテルの客室は、近くにある同じマクメナミンズのライブハウス「クリスタルボールルーム(Crystal Ballroom)」の過去100年間のライブの中からインスピレーションを得ていて、インテリアがとても個性的。

マクメナミンズ クリスタル ホテル インテリア
Torsten Kjesllstrand / www.travelportland.com

近くには、新本古本合わせて100万冊もの在庫を備えるまるで図書館のような名物書店「パウエルズ書店(Powell’s Books)」があり、ポートランドらしい一画です。

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また、ダウンタウンのパイオニアスクエアにある百貨店のメイシーズの上階9フロアにあるラグジュアリーなホテルが「ザ ナインズ ラグジュアリー コレクション ホテル ポートランド」。1909年から立つ建物を再利用。広々したロビーは、かつて百貨店として使われていた天井高のある2階分を吹き抜けにして、空港のラウンジをテーマにしています。

ザ ナインズ ラグジュアリー コレクション ホテル ポートランド
Torsten Kjellstrand / www.travelportland.com

最上階には、アジアン・フュージョンのレストランDepartureがあります。全体にとてもスタイリッシュ。

Departure

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古いものを現代風にリノベしてお洒落に再生させるエコシティ、ポートランド。古くても新しくても「良いものは良い」という確固とした価値観が独特の魅力を生み、それが人々を魅了しているのです。

成田からデルタ航空の直行便だと9時間ほどで行けて、いろんな魅力が詰まった、緑にあふれて居心地のよい街ポートランド。ぜひ訪れてみてくださいね。

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Cover photo by www.travelportland.com