フィジーの意外な一面-インドとの深いかかわり
皆さんは、フィジーという国に、どんなイメージをお持ちでしょうか? きっとハネムーンにぴったりの南の島のリゾートを思い浮かべる方が多いことでしょう。それは間違いではありません。特に離島の美しさは格別です。
でも、国際空港があるナンディの町に一歩足を踏み入れると、恐らく意外な印象を受けるはずです。このエキゾチックな町からは、フィジーの歴史にインドが深く関わっていることを感じることができます。
インド系フィジー人
CIAのWorld Fact Bookによれば、フィジーの人口のうち37.5%がインド系です。クーデターなどの影響でインド系の人口は減少傾向にありますが、フィジー系56.8%に次いで2番目に多いエスニックグループです。
インド系フィジー人の先祖は、イギリス植民地時代にサトウキビ農場で働くための労働者として、フィジーに移住しました。経済的に成功したインド系も多くいますが、フィジー系以外に土地の所有が認められないなど、不公平な法律もあり、インド系とフィジー系は、政治的に長い間対立してきました。そのわだかまりは、近年でも完全に消えてはいません。しかし、年月とともにインド系、フィジー系の間で結婚する人達も増え、バックグラウンドにこだわらない若い世代が増えています。
ナンディの町でインド・フィジーの文化に触れる
ナンディでの過ごしかたの定番は、日帰りで離島やビーチへ行くツアーに参加したり、ビセイセイ村やナバラ村を訪ねるツアーに参加することだと思います。ナンディは、とても小さな町なので、町の中で一日中過ごすことはあまりないかもしれません。でも、ちょっと覗いてみると、インドとフィジーのつながりを発見できます。
ナンディプロデュースマーケット(Nadi Produce Markets)
町の台所、野菜や果物などの食料品を扱うマーケットです。フィジー人の主食であるタロイモ、カバの儀式に使うヤンゴーナなどと一緒に、インド料理に使うスパイスが沢山並んでいます。
スリ・シヴァ・スブラマニヤ・スワミ寺院(Sri Siva Subramaniya temple)
ナンディの町の中で、圧倒的な存在感を示すヒンズー教の寺院。中に入って見学できますが(有料)、外から見ているだけでも、彫刻や色使いに目を奪われます。ここがフィジーだということを忘れそうです。(スリ・シヴァ・スブラマニヤ・スワミ寺院の詳細)
フィジーのカレー
フィジーで食べるカレーは、リーズナブルで美味しいと評判です。ナンディにも人気のお店がたくさんあります。デナラウ港のリゾートエリアで海を見ながらカレーやアジア料理を楽しめるインディゴ(Indigo)、有名店のサフラン(Saffron Tandoori Restaurant)や、マハラジャ(Maharaja’s Restaurant)、隠れ家的なカレー店、インディアン・オーブン・レストラン(Indian Oven Restaurant)などで、フィジーのカレーを味わってみてください。
初めてのフィジー旅2つのポイント
フィジーはナンディや首都のスバがあるビチレブ島をはじめ、約330の島から成り立ち、その3分の1に人が住んでいるそうです。どの島へ行くか、どのリゾートに滞在するかで、まったく違った体験をすることができます。ここでは、フィジーを初めて訪れる方にむけて、旅の予定を立てるときのポイントを2つ挙げます。
せっかくフィジーまで行くなら離島ステイを
フィジーリゾートの代表といえば、ヤサワ諸島とママヌザ諸島です。特にナンディ空港からアクセスの良いママヌザ諸島には、たくさんの個性的なリゾートがあります。日本語を話せるスタッフが常駐している、マナ・アイランドリゾート&スパもあります。デナラウ港から日帰りで離島を訪問することも可能ですが、せっかくフィジーまで行くのなら離島に数泊することをお勧めします。島の夜明けや夕暮れは、泊まってみないと味わえません。
リゾートのイメージが強いなら、ナンディでの滞在はデナラウ島へ
日本からのフィジー旅行では、離島滞在をした後、空港のあるナンディに数泊するのが最も多いパターンだと思います。ナンディの宿泊ホテルを選ぶ際、ハネムーンで行くような、南の島のリゾートのイメージを抱いている方は、少し値段が高くなってもデナラウ島にあるホテルを選ぶことをおすすめします。デナラウ島は、そこだけ別世界のリゾート地です。ナンディ市内のホテルは安価なところも多く、空港への移動には便利です。しかし、リゾートをイメージして予約すると、周囲の雰囲気などを含め、想像と違ってしまうことが時々あるようです。
Photo by Bruno Ahlgrimm
フィジーマジック
フィジーには、島を訪れた人が必ず戻ってくるという「フィジーマジック」があるそうです。筆者が住むオーストラリアにも、この魔法にかかっている人が沢山います。現在、世界中からフィジーを訪れる観光客の約半分がオーストラリア人です。その多くが、楽天的で人情深いフィジーの人達の人柄に魅了されています。美しい島を訪れ「フィジーマジック」が本当にあるのか、ぜひ確かめてきてください。
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2018年7月3日、南太平洋に浮かぶ国フィジーへの直行便が再開されました。フィジーエアウェイズが週2便(火・金曜)を運航し、成田~ナンディを8時間40分で結んでいます。エア・パシフィック航空が運航していた同路線が運休になったのは2009年なので、約9年ぶりの運航再開ということになります。 根強いファンをもつフィジー。「待ちに待った直行便!」と盛り上がる人たちもいますが、一般的には「フィジーってどこ?」という人のほうが多いでしょう。ですが、フィジーは世界でも有数のビーチリゾートエリア。日本での知名度は低いですが、ビーチリゾートを楽しむなら文句なしにおすすめできる魅力たっぷりの場所なんです。