投稿者 : 博美 鈴木、投稿日 2018 年 11月18日

恐竜時代にタイムトラベル! オーストラリア ブルーマウンテンズ国立公園

日本の国土の約20倍もの面積をもち、広大な大地と大自然が魅力のオーストラリア。中でもシドニーから少し足を延ばすだけで、驚異の自然を目の当たりにできるのがブルーマウンテンズ国立公園。ユーカリの森に守られた谷底に下りれば、今にも恐竜が現れそうな原始の世界が!古代ロマンと冒険心をそそる「ブルーマウンテンズ国立公園」をご紹介します。

ブルーマウンテンズ国立公園ってどこにあるの?

ブルーマウンテンズ国立公園

オーストラリアの玄関口のひとつ、シドニーから西へ約100km。車で2時間ほどのところにあるブルーマウンテンズ国立公園を含む7つの国立公園と自然保護区の大集合帯をグレーター・ブルーマウンテンズ地域と呼びます。ブルーマウンテンズ国立公園だけで面積は東京都よりも広い約2,690 km²。そこはユーカリの樹海が覆い、約3億万年前の堆積岩の層がむき出しになった壮大な景色が広がっています。

ブルーマウンテンズという名称は、ユーカリの森から発生する油分が太陽光に反射して、一帯がまるで青く霞んでいるように見えることに由来します。気象条件にもよりますが、特に晴れた日の早朝に、青みがかった山々の風景を見ることができます。シドニーからは各種ツアーで、また個人でも鉄道やレンタカーで容易にアクセスできるのも魅力です。

まずはブルーマウンテンズの玄関口カトゥーンバへ

カトゥーンバ

ブルーマウンテンズ観光の玄関口となるのがカトゥーンバ。小さな町ですが、ホテルやカフェ、レストラン、お土産屋さん、スーパーまで一通り揃っている上、ブルーマウンテンズ観光の目玉ともなっている有名な奇岩「スリーシスターズ」は、この町にあるエコーポイントから見るのが一番です。3つの奇岩には「父の魔法により3姉妹が岩に変えられた」というアボリジニの伝説が残っています。夕日に照らされ淡いピンク色になる奇岩は神秘的。また背後に広がる壮大なユーカリの樹海も圧巻です。

ブルーマウンテンズ国立公園

またエコーポイントのすぐ近くには、ブルーマウンテンズ国立公園のパノラマや谷底の散策を楽しめるシーニックワールドがあります。旧炭坑のトロッコを利用したレールウェイで最大斜度52度の斜面を急降下すると、そこにはうっそうと茂るシダの森。木道が整備され、気軽に散策を楽しめます。他にも84人乗り大型ロープウェイで谷底から舞い上がったり、足元がガラス張りのスカイウェイでユーカリの森を空中散歩したりと、奇抜な乗り物であらゆる角度からブルーマウンテンズ国立公園が楽しめる仕組みになっています。

シーニックワールド

Scenic World(シーニックワールド)
営業時間:9:00~17:00
一日乗り放題チケット:AS$39.00

谷底はジュラシックパーク!ゴンドワナの森を探検

ゴンドワナの森

ブルーマウンテンズ国立公園の谷底には、オーストラリア大陸が誕生する以前の南半球に存在した超大陸、ゴンドワナ大陸の記憶が残るジュラシックパークのような世界が広がっています。シーニックワールドのレールウェイなどを利用すれば、簡単に訪れることができますが、より太古から続く原始の自然を堪能するならブッシュ・ウォークがお勧めです。

ブッシュ・ウォークとはオーストラリア版のトレッキングのことで、ブルーマウンテンズ国立公園には30分程度の軽トレッキングコースから数日間コースまでさまざまなコースが設定されています。ブルーマウンテン国立公園を管轄するオーストラリア国立公園のHPに、コース毎のおおよその所要時間などが載っているので、参考にするといいでしょう。恐竜が出てきそうな地球に残された息吹を、全身で感じてみて下さい。

ゴンドワナの森

多彩なアドベンチャープログラムに挑戦!

カトゥーンバには、アドベンチャーツアー会社が多数あります。より本格的にブルーマウンテンズの自然を楽しみたいという方におすすめ。ツアーメニューも多岐に渡り、今流行のクライミングや沢下りを楽しむキャニオニングなども扱っています。

ツアーガイド

出発前に行程と注意事項の説明を受けます。今回のツアーガイドのダンさんによると、レベルは中級。600m下の谷底の道なき道を歩くとのこと。現在から過去へタイムマシーンで旅するような気分になるとのこと。用意された防水リュックにウエットスーツとザイル、ハーネス、食料を詰めていざ出発です!

滝

カトゥーンバから車で1時間ほど走ったブルーマウンテンズ国立公園に隣接するウォレミ国立公園に駐車し、ここから徒歩で谷底へ向かいます。出発してわずか10分。行く手を遮るように滝が現れ、3メートルほどの滝壺にジャンプ!さらにロープを使って横移動しながら下へ下へと下り、岩と岩の間をくねくねと通る川を進んで行くとやっと谷底。ここまでの所要時間は2時間ほど。オーストラリアの中級レベルはあなどれない。とはいえ、途中途中でオーストラリア固有の植物や地形の話などを聞きながら歩くので、あっという間に感じます。

谷底

一筋の光が差し込む谷底に、今にも恐竜が姿を現しそうな大小さまざまなシダが一面に広がっています。見上げると、はるか上にユーカリの群生。ウォレミ国立公園の谷底は手つかずの別世界。これほど多くのシダ植物を太古の昔から育み続けられたのは、豊かな水のおかげだとガイドのダンさんは言います。大量の雨が谷底へ流れ、ユーカリの森に覆われた谷底には、太陽の光もわずか。こうした環境がゴンドワナ大陸からほとんど変わらないシダ植物を守り続けているのです。まさにタイムマシーンで数億年前の森に足を踏み入れた気分。冒険ツアーはレベルに合わせて多種あります。どのツアーも時を超えた太古の自然を体験できますよ。

Blue mountains adventure company(ブルーマウンテンズ アドベンチャー カンパニー)
営業時間:8時〜18時(10月〜3月)
9時〜17時(4月〜9月)
ツアー料金:ウォレミ国立公園(キャニオニング。装備込み):AS$275.00

さまざまな楽しみ方ができるブルーマウンテンズ国立公園は、日帰りでも十分楽しめますが、カトゥーンバにはホテルやペンションなどの宿泊施設が集まっているので、ぜひ数日滞在して、地球の記憶のカケラが残る大自然を体験してみませんか?

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取材協力:オーストラリア政府観光局