中東UAEの首都アブダビを象徴するランドマークといえば、シェイク・ザイード・グランド・モスク。その佇まいを一目見ようと、アブダビでの乗り換え時間を利用して足をのばすジェットセッターや、お隣の首長国ドバイから片道3時間かけて訪れる観光客がいるほどです。年間300万人以上が訪れるという、見目麗しい巨大モスク。その魅力に迫ります。

シェイク・ザイード・グランド・モスクってどんな場所?

モスクの名前にもなっているシェイク・ザイードとは、UAE建国の父ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤン(1918~2004没)のこと。彼の名によって、総工費約20億ディルハム(当時のレートでおよそ550億円)かけて造られました。残念ながら完成を見ることなくシェイク・ザイードはこの世を去り、モスクの完成後、最初に執り行われた式典が彼の葬儀となってしまいました。

シェイク・ザイード・グランド・モスク

シェイク・ザイードは現在、モスクに隣接する敷地内で眠っています。埋葬されている墓前では24時間365日絶えずコーランが読まれているそうです。UAE国民にとって、建国の父が埋葬されているこのモスクは信仰心と愛国心を支える“心の拠り所”。礼拝の時間には、多くのイスラム教徒がここを訪れ、祈りを捧げています。

異教徒でも、中に入って見学ができます!

シェイク・ザイード・グランド・モスクはUAEでは数少ない異教徒に開かれたモスク。意外かもしれませんが、イスラム教でない私たち観光客が中に入って自由に見学できるモスクは、UAEでは多くありません。そのなかで最も規模の大きいのがシェイク・ザイード・グランド・モスク。しかも拝観料は無料! ドバイですら見学OKのモスクは片手で数えるほど(しかも規模が小さい)しかありませんから、遠路はるばる日帰りツアーでやってくる人が多いのもうなずけます。

モスクでのマナー
異教徒に寛容とはいえ、拝観時のマナーは徹底して守らなければなりません。特に順守しなければならないのがドレスコードです。
ご存じのとおり、肌を見せることに関してとても厳しいのがイスラムの教え。モスクの入場口にはイラスト付きの看板が掲げてあり、ダメな服装・OKな服装が男女ともに紹介されています。特に女性は体のラインが強調されるボディコンシャスな服装は、長袖・長ズボンであってもNG。男女ともに腕・脚を隠し、女性はさらに髪もスカーフ等で巻く必要があります。
モスクの入口には係員が立っており、服装をチェックされます。NGと判断された人には、別室にて黒い伝統衣装(アバヤ)が貸し出されます。さすがにここまで来て門前払いをくらうことはありませんが、最低限のマナーは観光客もわきまえておきたいところです。

モスクへいざ入場! でも、その前に…

シェイク・ザイード・グランド・モスク

服装チェックが済んだら、さっそくモスクの内部へ…といきたいところですが、その前に、回廊からの眺めを堪能しましょう。
シェイク・ザイード・グランド・モスクは純粋さと信心深さを表現する白を基調としています。もちろん、すべて大理石。歴史の浅い建築物なので、とにかく外観の白さが際立ちます。天気のいい日中は目を開けていられないほどまぶしいので、サングラスが必需品です。

シェイク・ザイード・グランド・モスク

礼拝室の入口へは、ポールが示すように、中庭のど真ん中を突っ切るように進みます。昔はここを、靴を脱いで歩かなくてはいけませんでしたが(日中は熱い!)、現在は靴箱が用意され、中に入る直前まで土足で歩けるようになっています。中庭の床ももちろん大理石仕上げ。花のモザイク画は一見の価値アリです。

メインホールの内装、ここに注目!

シェイク・ザイード・グランド・モスクはおよそ4万人収容可能といわれますが、観光のハイライトはそのうち7,000人が入れるメインホール。「贅を尽くした」とはこのことを意味するのでしょう、とにかく絢爛豪華です。美しい幾何学模様や、花と植物を組み合わせた装飾が、白い壁に映えます。

メインホールの内装

まずは足元にご注目。手織りのペルシャ絨毯が床一面に敷かれています。この大きさは世界一ともいわれ、お値段にして約9億円相当! 熟練の細かい手仕事が光ります。

ペルシャ絨毯が

天井へ目を向けると、これもまた立派なシャンデリアが飾られています。中央に設置された最大のものは直径10mで、お値段はおよそ7億円。装飾はすべてスワロフスキーを使用しており、重さはなんと12トンもあります。

シャンデリア

お祈りをする方向の壁(キブラ壁)には、金ピカのミブラーフ(メッカの方角を示すくぼみ)が。さらに壁には電飾が埋め込まれており、日が傾いて館内が暗くなると、壁の模様が浮かび上がって見えるようになります。これがまた幻想的で、イスラム教徒でなくても圧倒されます。

キブラ壁

導線が決められており、観光客数も多い場所のため、礼拝室の中を撮影するのはなかなか難しいですが、ぜひじっくり時間を使って見学してみてください。知識を深めたい人には、英語で催行される見学ツアーへの参加がおすすめです(詳しい時間は公式サイトをチェック)。

モスクへの行き方は?

最後に、シェイク・ザイード・グランド・モスクへのアクセスですが、アブダビ中心部や空港から最も便利なのはタクシーです。観光客を乗せ慣れているドライバーなら「シェイク・ザイード・グランド・モスクのエントランス」と指定するだけで、モスクの入場口に車を付けてくれるはずです。公共のバスもモスクの近くを通るルートがありますが、停留所から歩く距離が長いので、おすすめしません。
ドバイから足をのばす場合、高速バスでアブダビのバスターミナルまで行き、そこからタクシーを拾うのがベストアンサー。「自力で行くのが不安」という人は、アブダビ観光のオプショナルツアーに参加するのがいいでしょう。

いかがでしたか? アブダビが最終目的地でなくても、乗り継ぎ便を待つ時間を有効活用すればOK。スムーズにいけば空港からタクシーで片道20分ほどなので、半日あれば充分見て回れるでしょう。乗り継ぎ時間を持て余しそうなときはぜひ行ってみてください。

シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)
住所:Sheikh Rashid Bin Saeed St., Abu Dhabi
時間:9:00~22:00(金曜は16:30~)。ラマダン期間中は9:00~14:00 ※お祈り時間は異教徒の入館規制あり。
休館日:ラマダン期間中の金曜、イードアルフィトル初日、イードアルハドハー期間中
入場料:無料
公式サイト(英語):http://www.szgmc.ae/en/

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