日本から直行便が運航されていない都市へ行く場合、必ず途中でどこかの空港で別の飛行機に乗り換える必要があります。ところが、日本からの直行便がある都市であっても、距離が遠い場合はあえて乗り継ぎ便を選ぶ人もなかにはいます。半日~丸一日移動に時間を費やすわけですから、たかが移動手段、されど移動手段。ちょっと、飛行機にこだわってみる必要がありそうです。

直行便があるのに、乗り継ぎ便を選ぶ理由って?

「目的地までひとっとび!」と聞くと、直行便はとてもいいような印象を受けますが、長いフライト時間がネックだったりします。たとえばロンドンへの直行便ですと片道12時間半、ニューヨークへも13時間以上かかります。狭い機内で、半日以上ずっと座って過ごすことを想像してみてください。すごく窮屈に感じませんか? 新幹線ほどのシートピッチがあるならまだしも、エコノミークラスの座席ではリクライニングを最大限まで倒してもなかなか寝付けないことが多く、ましてや混雑していたら周囲のお客様にも気を使います。さらに冷房が苦手な女性にとっては、飛行機の空調が最大の敵。どんなに厚着して乗っていても、じっと座っていたら体が芯から冷えてきますから、熟睡できるはずがありません。トイレが近い人にとっても、長過ぎるフライトは逆に厄介なようです。

さらに直行便を指定するより乗り継ぎ便のほうが、ツアー代が安い場合があります。たとえ移動時間が長くなっても、「浮いたお金はおみやげに回して、乗り継ぎ地も楽しんじゃおう!」と気持ちを切り替えるのが、旅をオトクに楽しむ秘訣かもしれません。

直行便がない場所への移動は、航空会社で選ぼう

アブダビ国際空港
煌びやかなアブダビ国際空港は、アラビックな雰囲気たっぷり! ©ABU DHABI AIRPORTS

日本から直行便のない欧州・アフリカ・中南米方面へ旅行する際、最初にチェックしたいのがどの飛行機を利用するか。遠方への渡航であればあるほど、多少飛行時間が長くても、キャビンの快適性や機内エンターテインメントに定評のある航空会社を選びたいものです。パッケージツアーのなかには利用航空会社が選べないケースもありますが、快適な移動を望むのであれば滞在するホテルのように、航空会社も指定したほうがいいでしょう。

ちなみに、今年のオリンピックの開催地リオ・デ・ジャネイロがあるブラジルへは片道26時間以上(乗り継ぎ時間含む)。おもに北米・欧州で乗り継ぐパターンが一般的ですが、実は中東を経由してもさほどフライト時間に大差ありません。中東系のエアラインも欧州・アフリカ・南米・アジアに幅広いネットワークを持っているので、比較的スムーズに乗り継げます。

利用航空会社が決まると、自動的に乗り継ぎする場所も確定します。市内観光やスパマッサージ、24時間営業の免税店街など、世界には乗り継ぎ時間が充実するサービスを増やしている空港が増えてきているので、そんな企業努力のみえる場所を乗り継ぎ地に選ぶのが正解です。

乗り継ぎ時間の有効な使い方とは?

プレミアムな体験ができる、アブダビ国際空港のファーストクラス・ラウンジ&スパ(写真提供/エティハド航空)

快適なフライトのはずなのに、現地に到着するやいなや、ドッと疲れが出てしまう…。それを未然に防げるのが、乗り継ぎ便のいいところです。経由地で一度飛行機から降りて休憩を挟むことで、座りっぱなしだった機内での運動不足が解消でき、心身ともにリフレッシュ。エコノミークラス症候群の予防にも効果的です。24時間眠らないハブ空港なら、深夜・早朝も営業しているショップやカフェがあるので、買い物を楽しんだり、食事やお茶をしたり、ぶらぶらするだけで気が紛れます。

ファーストおよびビジネスクラス利用者には、専用ラウンジでゆったり過ごせるのもうれしい特典です。たとえば欧州・アフリカ方面へのハブとなるアブダビ国際空港の《エティハド航空》専用ラウンジは食事・飲み物のサービスだけでなく、シャワールーム、マッサージ、男性用シェイビングや洋服プレスなども受けられます(一部有料あり)。さらに、ファーストクラス専用のラウンジ&スパでは、アラカルトの食事の提供、《シックスセンシズ》が運営するスパ、ネイルサロンやジムなどもあって至れり尽くせりです。

「ストップオーバー」で乗り継ぎ地の魅力も味わおう!

シェイク・ザイード・グランド・モスク
夜はライトアップされて荘厳な雰囲気のシェイク・ザイード・グランド・モスク ©Sheikh Zayed Grand Mosque Center

旅の疲れが溜まっている帰国の途、乗り継ぎ便を待っているのが苦痛…。そんな人は帰国日をあえて1日延ばして、経由地で過ごすのもおすすめです。24時間以上経由地で滞在(ストップオーバー)することで、ホテルでゆっくり過ごせるだけでなく、経由地も存分に楽しめます。

とはいえ、あまり大きな都市を選んでしまうと、移動に時間がかかりすぎて見どころが1日では押さえられないので、空港から中心部までのアクセスが良く、マストビジットなスポットが明確な都市がいいでしょう。

おすすめはアブダビ、ドバイ、ドーハといった中東エリア。いずれも24時間眠らないハブ空港として機能しており、片道20~30分で市街地へ出られます。特にアブダビは現在急ピッチで開発がすすめられているUAEの首都。街の顔ともいえるシェイク・ザイード・グランド・モスクは異教徒でも参拝可能なモスクとしては最大級の規模を誇ります。今後はルーブルやグッゲンハイムといった名だたる美術館のオープンが予定されているので、アブダビは乗り継ぎだけではもったいない魅力を秘めているといってもいいでしょう。

機内サービスにこだわって、座席をランクアップ!

《エティハド航空》長距離路線のビジネスクラスはフルフラットになる!(写真提供/エティハド航空)

スライディングドアを閉めると完全個室になる《エティハド航空》のファーストクラス(写真提供/エティハド航空)

一日を移動に費やすことを考えると、飛行機は単なる移動手段ではなく、ゆったり寛げるホテルであり、おいしい食事を提供するレストランであってほしいものです。

《エティハド航空》のファーストクラスには専属の機内シェフが搭乗しており、ゲストの要望を細かく聞いてから食事の準備をします。例えばグリルメニューは機内で調理をするので、肉の種類はもちろん、好みの焼加減までリクエストに応じてくれます。ビジネスクラスにも一流レストランで働いた経験のあるフード&ビバレッジマネジャーが搭乗しており、食事と飲み物を最大限楽しめるよう配慮されています。《エティハド航空》はファースト、ビジネスともに好きな時間に、希望のメニューから食事できるパーソナルサービスが好評。まさに空飛ぶレストランのような体験が味わえます。

ひと昔前に比べて、どのエアラインも格段にレベルアップしていますが、ビジネスクラス以上のキャビンを比較すると、おもてなしの内容にはまだまだ差があります。乗り継ぎ便なら「どこか1路線、片道だけアップグレード」という選択もできるので、ちょっとプレミアムな旅を実現させるのにちょうどいいでしょう。

【おわりに】

「ちゃんと乗り継げるかが不安」という人もいるかもしれませんが、同じ航空会社ならばボーディングパス(搭乗券)は最初のチェックイン時にまとめて出してくれますし、荷物も最終目的地までスルーで届けてくれる場合がほとんど。身ひとつでTransferの看板に従って移動すればいいので、それほど難しく考える必要はありません。ぜひ、次の旅行の際は、充実したサービスを提供する航空会社の乗り継ぎ便を選択肢に入れてみてくださいね。

飛行機の旅を楽しもう!

アブダビのホテルを探す

アブダビへの航空券を探す

アブダビ旅行・ツアーを検索

取材協力:エティハド航空