テイスティングから極上ランチまで、ひたすらワインに浸る南アフリカのワインランドへ

テイスティングから極上ランチまで、ひたすらワインに浸る南アフリカのワインランドへ

野生動物が行き交う大地でのサファリや、ダイナミックな絶景、豪華なビーチリゾートが人気の南アフリカ。でも、楽しみはそれだけではありません。近年、注目を集めているのがワイナリーめぐり。日本人観光客も多い南部の都市、ケープタウンから車で約1時間のところにあるワインランドには、大小700軒ものワイナリーが点在し、世界中からワイン好きが訪れています。
彼らのお目当ては、ワインだけにあらず。ここは美食の地ともいわれるほど、食の楽しみが豊富なのです。ワイン好きを虜にし、世界のグルメをうならせる、ワインランドをご紹介しましょう。


テラス席

おいしいワインが飲めるワインランドってどんなところ?

目の前に広がる一面のブドウ畑。その向こうには美しい稜線が見えて、そこかしこに瀟洒なワイナリーの建物が点在する……。そんな絵に描いたような風景が広がるのは、南アフリカの南部、西ケープ州にあるワインランド。その名前からワインのテーマパークを想像してしまいますが、南アフリカきってのワインの産地として知られています。

ブドウ畑

日本で南アフリカ産ワインが注目されるようになったのはここ数年ですが、ワイン造りの歴史は長く、かのナポレオンも好み、フランスまではるばる取り寄せて飲んでいたというエピソードが残されています。

ここでおいしいワインが生まれる最大の理由は、独特の気候だといわれています。日照時間が長く、昼は日差しが強く気温が高い一方で、大西洋とインド洋がぶつかり発生する霧が朝晩の気温を下げることから寒暖差が生まれ、ワインに適したブドウが育つのだそう。

ワイン

環境や人にも優しいワインがあるのも特徴のひとつ。夏になると、海からケープドクターと呼ばれる強い風が吹き上げ、ブドウの木につく害虫を落としてくれるため、自然と無農薬ワインができるのです! 一般的には高価なオーガニックワインも、ワインランドならリーズナブルに楽しめます。

ワインランドはワインが飲めなくても楽しめる!

700軒もあるワイナリーは、家族経営の小さなものから大規模メーカー、洗練されたデザイナーズブランドまで個性さまざま。見学や試飲ができるだけでなく、ラグジュアリーな宿泊施設やレストランを併設しているところも多くあります。

緑豊かな庭を眺めながらテラス席でワインとコース料理を味わったり、ワイン畑を一望するプールサイドでグラスを傾けたり…。いくつもあるワイナリーをハシゴするのも、ワインランドを訪ねる醍醐味といえるでしょう。

広大なワインランドにはいくつかの街がありますが、旅行者が訪ねやすいのはステレンボッシュとフランシュフック。いずれもケープタウンから車で1時間ほどとアクセスがよいので、ホテルのフロントでタクシーをチャーターすれば、日帰りでショートトリップを楽しむことができます。

ケープダッチ様式の街並みが可愛らしいステレンボッシュ

17世紀にオランダ東インド会社が初めてワイナリーを築いたのが、ステレンボッシュ。以来、360年以上にわたるワイン造りの歴史が続いています。南アフリカで2番目に古い街でもあり、有名なステレンボッシュ大学があるここは、上品な文教都市といった雰囲気。オランダ植民地時代に造られたケープダッチ様式の建物を利用したかわいらしいカフェや雑貨店をめぐったり、街並みを散策したりするのも楽しい場所です。

ステレンボッシュ

ステレンボッシュには約300軒のワイナリーが点在しています。なかでもラグジュアリーを極めているのが、ダイヤモンドジュエリーで知られるグラフ社が経営する「Delaire Graff Estate(ディレア・グラフ・エステート)」。ブティックやブドウ畑を一望するインフィニティプールなど、贅を尽くした施設はまるで山の中の迎賓館のよう。

ディレア・グラフ・エステート

「ワインと食文化の首都」と呼ばれるフランシュフック

ステレンボッシュの隣にあるフランシュフックは、17世紀にフランスの宗教的迫害から逃れてきた人たちが開拓し、故郷のワイン造りを伝えた街。今も白を基調にした瀟洒な建物が並び、フランスの香りを漂わせています。

フランシュフック

見学可能なワイナリーはステレンボッシュよりは少ないのですが、この街は知る人ぞ知るグルメタウン。シェフが作る料理はフレンチのエッセンスを取り入れたものが多く、ワインとの相性もぴったりなのです! 食事を目当てに、遠方からはるばるこの街を訪れる人も少なくありません。

グルメタウン

街を代表する名門ワイナリーといえば、1752年設立の「La Mott(ラ・モッテ)」。ワイン樽が並ぶ貯蔵庫も重厚な雰囲気で、歴史を感じさせます。数種類のワインをじっくりとテイスティングした後は、緑を眺める開放的なテラスでランチを。南アフリカの伝統料理を現代風にアレンジした料理は、おいしいだけでなくオリジナリティがあって、目も楽しませてくれます。

南アフリカのおいしいワインの選び方

ソーヴィニヨンブラン、シラー、メルローなど、ワインランドで生産されるワインの種類は豊富ですが、ぜひ試してみたいのが南アフリカ独自のブドウ品種「ピノタージュ」から造られるワイン。香りがしっかりとあり、軽めのものから濃厚なものまでバリエーションも豊富です。華やかなピノタージュは、南アフリカでは女性に人気なのだとか。

ピノタージュ

南アフリカのワインは、エチケット(ラベル)のデザインもユニークなのものが多くて、思わずエチケット買いしてしまいます。ワインを購入する際に注目したいのは、2010年から導入されている「サステイナビリティ認定シール」。これは、ワインの品質とサステナビリティ(持続可能性)を保証したもので、このシールがボトルネックに貼られていれば、ぶどうがボトルに記載されている地域で100%収穫されたこと、化学農薬の使用を極力抑えていることが証明されています。

エチケット(ラベル)

日本やほかの国ではなかなか手に入らないワインに出会えるワインランド。流通していない貴重なワインが見つかることも。ワイン好き、おいしいもの好きなら、ぜひ訪ねてみたい場所です。

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