投稿者 : トラベル ライター、投稿日 2020 年 1月14日

「青森・八戸」の郷土料理を味わう、1泊2日の旅。魚介がおいしいお店や市場を巡る

土地それぞれに、“ならでは”の味あり。私の旅の楽しみ方は、「その土地で愛されてきた食べもの」を訪ね、味わう。これに尽きます。

こんにちは、各地のローカルフードや郷土メシを愛するライター、白央篤司(はくおうあつし)と申します。今回はJR東京駅から新幹線で最速2時間44分、青森県の東部にある、八戸市を旅してきましたよ。

太平洋に面する八戸は、港町として栄えてきました。海の幸に恵まれ、個性ある食文化が今も根付いています。

繁華街がギュッとまとまっていて、飲食店を周りやすいのも嬉しいところ。青森・八戸の郷土メシを巡る1泊2日の旅、しばしお付き合いください。

本八戸に到着。地元の人におすすめされた居酒屋で、八戸の魚介に舌鼓

今回は、八戸駅に夕方ごろ着くよう新幹線に乗り込みました。八戸駅からはJR八戸線に乗り換えて、8分ほどで市街地の本八戸駅に到着します。

駅から10分ほど歩くと、飲食店やデパート、ホテルなどが立ち並ぶ中心街にたどり着くことができます。ちなみに、八戸駅から本八戸の中心街までタクシーを使う場合、時間は15分ほど、料金は2,200円くらいで行けます。

駅から10分ほど歩くと、飲食店やデパート、ホテルなどが立ち並ぶ中心街

ホテルに荷物を置いて、早速腹ごしらえに向かいました。こちらは、料理店が居並ぶ、鷹匠小路なる通り。かつての八戸藩時代、本当に鷹匠が住んでおり、明治時代になるまでは武家屋敷街だったそうですよ。

鬼門

目指すは、鷹匠小路沿いに立ち並ぶビルの1階にある居酒屋「鬼門」さん。地元の方数名に聞き込みをしたところ、「魚介を食べたいならここ!」と強く推されました。北の港町に来たんだもの、刺身を食べなきゃ始まらない。楽しみだなあ。

入口の脇にある品書き

入口の脇にある品書きを見ると、ああ……うまそうなものばっかりだ! 早速入りましょう。

値段がないので不安かもですが、結果からお伝えするとかなりリーズナブルでした。ちなみに、寒さ対策で入口の戸が二重になっています。驚かないでくださいね。

店主の女将さん

迎えてくださったのは、店主の女将さん。自ら板前として腕をふるわれていました。さあ、とにもかくにも最初にお願いしたのは……。

北寄貝(ほっきがい)のお刺身

北寄貝(ほっきがい)のお刺身! 地元の方々の好物のひとつ。甘味とコク、うま味がなんとも強い貝ですね。ヒモの部分はいささかクセがありますが、だからこそ熱燗との相性は最高なんです。前に八戸を訪れたときにいただき、大好きになりました。

ボタンエビのお造り

続いてボタンエビのお造り。ああ、身のしまり具合と香りの良さ、嬉しくなっちゃうなあ……。秋から春にかけてが旬ですが、寒い時期が特においしい。漁獲量も少ない貴重なものです。

ボタンエビのみそ部分

この黒い部分が、ボタンエビのみそ部分。新鮮でしっかりとしていて、味が濃いッ。頭をむいてチュッと吸って、続けて燗酒をキュッといきましょう。飲み干した後に「うまいいぃぃ……」という声が心の中にしばらくこだまするはず。……すみません、お銚子もう1本!

ナマコそのままの切りたて

「今日のおすすめで、青森らしいものというと何でしょう」と女将さんに尋ねれば、「ナマコ食べられる? 陸奥湾のもの」と出してくださいました。

「ナマコは八戸の冬には欠かせないもの。お正月なんて、ずっとこればっかり食べていますよ」と女将さん。酢のものじゃなく、海の味そのままの切りたてをいただきました。弾力があって、コリッとした食感に富むなあ……。

ちなみに陸奥湾とは、青森の下北半島、夏泊半島、津軽半島に囲まれた湾で、ナマコやホタテの産地でもあります。青森県は東に太平洋、西に日本海、北に津軽海峡と三方を海に囲まれ、内湾も有しています。

シメサバ

おすすめならこっちも、と出してくださったのが、こちらのシメサバ。うーむ、絶妙なシメ加減! そして脂のノリ具合。

八戸は本州最北端のサバの漁場で、シメサバやサバ寿司を名物にするお店がとても多いんです。食卓にのぼる回数も多く、八戸っ子はサバにはちょっとうるさい……のだそうですよ。サバをメインに据えた食のイベントも、八戸では毎年行われています。

ちなみに、いろいろ食べたかったので、北寄貝以外は「小盛りでもいいですか?」とお願いしています。そんなリクエストにも快くOKしてくださるの、ありがたかった。

シジミ汁

さて、そろそろお会計を……とお願いしたら、「シジミ汁、飲んでいってください。十三湖(じゅうさんこ)のシジミですよ」と声をかけられました。十三湖といえば、県北部に位置する湖で、シジミの大産地のひとつです。

シメにあったかいシジミ汁のサービス、嬉しいなあ。胃がホッとしますね。写真はこれまたワガママを言って、小盛りにしてもらったもの。本当はもっとたっぷりですので、念のため!

ああ、青森の魚介を堪能しました。ビール中瓶1本と日本酒2合、お通し3点盛りに上記のおつまみ4点で、総額3,500円ぐらいでした。来店前に予約をしておくとベター。カウンターでショーケースを見ながら、女将さんと話しつついただく……という楽しみ方がおすすめです。

鬼門
住所:青森県八戸市鷹匠小路17
TEL:0178-44-7356
営業時間:17:00~22:30 日曜休

2軒目では、地酒とともに郷土料理「かっけ」をいただく

2軒目では、地酒とともに郷土料理「かっけ」をいただく

さて、ちょっとお腹にたまるものでもいただきましょうか。先ほど訪れた鬼門から歩いてすぐ、長横町れんさ街にある小料理屋「山き」さんへ向かいます。

山き

のれんをくぐれば、なんとも温かな雰囲気。青森の地酒だけでなく、県外の銘酒もそろっています。

郷土料理「かっけ」(700円)

ここで食べたいのが、八戸から岩手県北部にかけて伝わる郷土料理「かっけ」(700円)。蕎麦粉または小麦粉を練ってのばした後、三角形に切り、昆布だしでゆがいて、ネギ味噌やニンニク味噌をつけていただくものです。

名前の由来には、蕎麦打ちの際に出る蕎麦粉の“かけら”も余すところなくいただくから、「かあ、けえ」(さあ、食べて)という言葉が転じたから……など、いろいろあるようですよ。

八戸から岩手県北部までの地域は、冷害も多く稲作に適さなかったため、長らく蕎麦や小麦が食べられてきました。「かっけ」はそれを今に伝える素朴な料理で、蕎麦や麦の香りがダイレクトに感じられるところに良さがあります。

そして、山きさんのかっけについてくるネギ味噌がね、うまいんですよ。塩気がほど良くて、まろやかで。それだけでも酒のつまみになります。

おでんの盛り合わせ

こちらは大皿料理の店で、カウンターに女将さんの手料理が毎日4~5皿並んでいます(表には出していないおつまみもアリ)。写真はうかがった日のお通し、おでんの盛り合わせ。隣り合った常連さんによれば、女将さんが作ったおでんはファンが多いそう。たしかにコンニャクも大根もしっかり味がしみて、うまかったなあ。青森・五戸町の銘酒『菊駒』が進みました!

菊の酢のもの

訪ねた日は、「菊の酢のもの」もありました。東北や北陸地方において、食用菊は日常的な食材。写真の黄色い菊は「阿房宮(あぼうきゅう)」という品種で、八戸は主要産地のひとつ。

口に入れると、シャクシャクとした独特の食感が楽しいです。香りが良くて、口の中がさわやかになります。もしメニューにあれば、ぜひ体験してみてほしいです。

とても穏やかなお人柄の女将さん

とても穏やかなお人柄の女将さん。かつてお寿司屋さんだったという店内は、カウンターがメインで、4名用の小上がりがひとつあります。

印象的なのは、棚に飾られた女優・吉永小百合さんのサイン色紙。聞くと、「昔、ここでCM撮影があったんですよ」とのこと。そのとき小百合さんが座った席は、今でも座りたがるお客さんが多いのだとか。

基本的にメニューはなく、生ビールは1杯500円、日本酒は1杯800円から、お通しは500円とのこと。おつまみは500円から用意してもらえます。

山き
住所:青森県八戸市長横町18
TEL:0178-44-0711
営業時間:18:30~23:00 日曜・月曜休(祝日は不定休)

1日の締めくくりには、体の底から温まる「クジラ汁」を

1日の締めくくりには、体の底から温まる「クジラ汁」を

さて、もう1つ紹介しておきたい郷土の味があるんです。山きさんから歩いて約5分ほどの場所にある「遊食屋ぼん」さんに移動しましょう。とても気さくなご夫婦が営まれている居酒屋さんです。

遊食屋ぼん

ここでいただくのは、具だくさんの「クジラ汁」! クジラの脂身部分をから炒りした後、ゴボウ、ニンジン、大根などの根菜と合わせて煮込み、味噌で仕上げます。

八戸ではその昔、クジラは豊漁のシンボルでした。クジラ汁は年越しには欠かせないものだったとも聞きます。遊食屋ぼんさんのクジラ汁は食べやすく、やさしいうま味にあふれています。体が底から温まるんだよなあ……。

シメサバ

ちなみに、ご主人が作るシメサバも絶品です。訪ねた際にもしあれば、ぜひに。

シメサバの手前にあるのは、おまけでちょっとのせてくださったイカ刺。八戸といえばイカも有名なのですが、近年不漁が続き、なかなか良いものが入らないのだそう。

さあ、八戸の郷土料理が楽しめる3軒をはしごして、お腹もいっぱいです。明日は早くから移動しますよ。宿に帰ってゆっくり休むとします。

遊食屋ぼん
住所:青森県八戸市岩泉町5-22
TEL:0178-45-5050
営業時間:18:00~23:00(月〜土) 日曜休

2日目は早起きして、約300店以上が立ち並ぶ国内最大級の朝市「館鼻岸壁朝市」へ

2日目は早起きして、約300店以上が立ち並ぶ国内最大級の朝市「館鼻岸壁朝市」へ

八戸を旅するならば、日曜日がおすすめです! なぜなら、国内最大級の朝市「館鼻岸壁朝市」(たてはながんぺきあさいち)が開かれるから。

全長800mにわたって約300店以上の屋台が並ぶ

全長800mにわたって約300店以上の屋台が並び、青森でとれた野菜、果物、魚介類がこれでもかと販売されています。そして郷土料理をはじめとする軽食類、いれたてのコーヒーやスイーツなどを販売する屋台も多々あり、実に楽しい朝食タイムになることうけあい。

しばし、その模様をご覧ください!

市場内は、あったかい汁物を出すお店が多い

市場内は、あったかい汁物を出すお店が多いんです。こちらの屋台では、クジラ汁が大鍋いっぱいに仕込まれていました。

青森県はニンニクの生産量が日本一

青森県は、ニンニクの生産量が日本一。県最南端に位置する田子町が一大産地で、品質の良さでも有名なんです。

リンゴがあちこちで売られている

青森を代表する果物、リンゴはあちこちで売られています。全国のリンゴ生産量の約半分は青森産。そのほか洋梨や山ブドウなども多く見かけました。

魚介類

魚介類も豊富に並びます。上の方に積まれているのはツブ貝、煮つけにするとうまいですよー。

シャモロックの焼き鳥屋台

うまみが強くて歯ごたえの良い、シャモロックの焼き鳥屋台も。全国的にも人気の青森産ブランド鶏です。

農家さん手作りの漬物

農家さん手作りの漬物もどっさりと。赤カブ漬けが目にも鮮やか。

せんべい汁

おお、「せんべい汁」がありますね。八戸の名物のひとつで、近年ではB級グルメとしても知名度を上げています。同じく八戸名物の、小麦粉で作る「南部せんべい」を具にすることからその名がつきました。

せんべいといっても、味つけはしていません。たっぷりの根菜類にネギやキノコ、肉などを一緒に煮て醤油で仕立て、そこにせんべいを投入しています。汁をたっぷり吸って柔らかくなったせんべいは、独特のおいしさ。腹持ちもいいんですよ。1杯、大体300~400円ぐらいで売られています。

十三湖のシジミに、クジラ汁に使うクジラの脂身を発見

昨日いただいた十三湖のシジミに、クジラ汁に使うクジラの脂身を発見。クジラは冬の間のタンパク源でもあったんでしょうね。

とにかく、館鼻岸壁朝市には、青森名物がこれでもかというほど集まっています。マーケットというより、もはやフェスティバルという感じ。ぜひとも体験してほしいなあ。中心街からタクシーだと12~13分ぐらいで、料金は1,500円前後で行けるでしょうか。循環バス「いさば号」も出ています。

なお、館鼻岸壁朝市の開催期間は毎年3月中旬~12月と限られています。時間は日の出から午前9時ごろまで。時間がたてばたつほど、商品は品薄になります。

館鼻岸壁朝市
住所:青森県八戸市新湊 館鼻岸壁
TEL:080-5734-3251(湊日曜朝市会事務局)
営業時間:日の出~9:00ごろ 毎年3月~12月の日曜のみ開催

市場内の食材を使って“定食”を作ることができる「八戸市営魚菜小売市場」

市場内の食材を使って“定食”を作ることができる「八戸市営魚菜小売市場」

市場内の食材を使って“定食”を作ることができる「八戸市営魚菜小売市場」

本八戸駅から電車で6分、陸奥湊駅を出てすぐ目の前にある「八戸市営魚菜小売市場」も紹介させてください。基本的に1年を通して開催されていて、平日のみ営業しています。館鼻岸壁朝市より規模は小さいものの、さまざまな出店があって、観光客にも人気ですよ。

朝めし処 魚菜

うれしいのが、購入した刺し身や惣菜類を、そのまま市場の食堂「朝めし処 魚菜」で食べられるところ。こちらの食堂は、朝の5時から10時前ぐらいまで営業されています。

魅惑の魚卵セットを発見

市場内を巡っていると……魅惑の魚卵セットを発見。イクラと明太子が贅沢に入って300円とは、市場ならではの価格ですね。こんなふうに、各店で売られているお刺身やおかずを好きに盛り合わせ、自分なりの定食を作り上げられるのが楽しいんです。

ちなみに、2階では乾物類が売られていて、おみやげ探しにもおすすめ。

2階では乾物類が売られていて、おみやげ探しにもおすすめ

市場の中だけでなく、周辺にも魚類を扱う個人商店が点在しています。港町らしい光景が見られますよ。

あ、言うまでもないですが、東北の冬の海風はそりゃあ凍みるもの。くれぐれも温かい格好で来てくださいね! 私は朝市からホテルに戻ったら、必ず入浴して体を温めるようにしています。東京まで帰る電車内でも、足腰が冷えやすいですしね。

八戸市営魚菜小売市場
住所:青森県八戸市大字湊町字久保38-1
TEL:0178-33-6151
営業時間:3:00ごろ~15:00ごろ 毎週日曜・毎月第2土曜・1月1~2日休み

帰る前に食べたくなる、香りの良い「かけそば」

帰る前に食べたくなる、香りの良い「かけそば」

さて、新幹線の時間までちょっとありますね。車内でも何かつまみたいし、お昼は軽く蕎麦にしようかな……というとき、訪ねたいのが「手打ちそば 番丁庵」さん。

以前に八戸を旅したときにうかがって、しなやかで香りの良いお蕎麦のファンになりました。蕎麦粉九割で打たれているとのこと。

かけそば

芯から温まりたくて、この日は「かけそば」(750円)を注文。つゆのうまみが複雑で、それでいてスッキリとしていて……満足。胃がホッとします。

あ、日本酒と酒肴の品ぞろえも豊富なので、夜も楽しめますよ。はしご候補に、ぜひ。

手打ちそば 番丁庵
住所:青森県八戸市番町8-4 キムタクビル1階
TEL:0178-22-7767
営業時間:11:00~15:00(LO14:30)、17:00~21:00(LO20:30) 火曜休(祝日の場合は営業)
公式サイト:http://www.banchouan.com/

青森ならではのお土産を買うなら、八戸駅の傍にある「ユートリー」がおすすめ

青森ならではのお土産を買うなら、八戸駅の傍にある「ユートリー」がおすすめ
photo by ユートリー(一般財団法人 VISITはちのへ)

名残惜しいけど、八戸ともそろそろお別れの時間。八戸駅に戻ってきました。

お土産を買うなら、駅のすぐ隣にある複合施設「ユートリー」の1階がおすすめです。県内の特産物、およそ2,000点がそろっていますよ。冒頭でも触れたせんべい汁の材料である、南部せんべいの製造実演が見られることも(曜日・時間によります)。南部せんべいは汁用のプレーンな味なしタイプと、ゴマなどが入った味つきの2種類があります。

郷土料理「いちご煮」のパック

いちご煮

個人的によく買うのが、郷土料理「いちご煮」のパック(950円)。アワビとウニのおすましで、磯の香りがなんとも濃厚な汁なんです。そのまま温めていただくのはもちろん、炊き込みごはんや茶わん蒸しにしてもね、うまいんだ。

ユニークな名前の由来は、加熱されたウニの縮まった様子が、木いちごのように見えたから……というふうに伝わっています。

お土産には、冷凍の瓶詰ウニやイクラ、サバなどもおすすめです。旅行の際は、持ち帰り用に保冷バッグを持参されるといいかも?

また、ユートリーの手前には農産物展示場もあって、採りたて野菜や果物、農家さん手づくりの漬物などが買えるので、チェックをお忘れなく!

ユートリー(一般財団法人 VISITはちのへ)
住所:青森県八戸市一番町1-9-22
TEL:0178-27-2227
営業時間:8:00~21:00、おみやげショップ 9:00~19:00、レストラン 9:30~19:00(11:00までは飲み物のみ。LO18:30) 12月31日休(駐車場は年中無休) ※お盆、年末年始は営業日時に変更あり
公式サイト:http://www.youtree.com/

八戸の海の幸を使った駅弁を味わいながら、帰路へ

八戸の海の幸を使った駅弁を味わいながら、帰路へ

最後のご紹介は、帰りの新幹線の中でいただいた「小唄寿司」(1,200円)。八戸に来たときの楽しみのひとつです。

小唄寿司

小唄寿司とは、八戸近海で獲れたサバとベニザケを押し寿司にしたもの。明治25年、八戸駅の開業以来続くという老舗「吉田屋」さんの人気弁当で、八戸駅へ行くたびに買ってしまいます。酸味がほどよく、甘味がやさしいんだ。

駅構内の改札を入って右側の駅弁ショップで購入できます。八戸駅の新幹線ホームには売店がないので、買い物は改札の傍にあるショップで済ませておきましょう。

さて、最後までおつきあいいただき、ありがとうございました! 八戸は魚介好き、そして酒好きに特におすすめしたい旅先です。今回は紹介できなかったけれど、真冬ならタラの白子や子持ちカレイの煮つけもぜひとも味わってほしいし、ウニやホタテ、毛ガニも名物。またスジコやイカの塩辛も市民の大好物です。ほらね、お酒を呼ぶものばかり(笑)。

記事を書いていたら、また八戸に行きたくなっちゃったなあ。

文:白央篤司……フードライター。郷土の食や「暮らしと食」をテーマに執筆。著書に『自炊力』(光文社新書)、『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。日本各地を旅しては現代に愛される郷土料理を取材中!

編集:はてな編集部

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