美しいリアス式海岸に囲まれた島 対馬の魅力

美しいリアス式海岸に囲まれた島 対馬の魅力

港別外国人入国者が日本で一番の対馬。特に比田勝港は、国際線が就航する中規模空港よりも多くの外国人が入国しています。釜山とはたったの50kmの距離しかなく、毎日直行船が就航しているため多くの韓国人が観光にやってくることが大きな理由です。日本人の観光客は少ないため、島の人からは「え? 日本人?? こんなところまで何しに来たの??」といちいち驚かれるほど……

そんな日本人にはあまり馴染みのない対馬ですが、島の89%が森林で覆われ、美しいリアス式海岸に囲まれた豊かな自然と、歴史的に重要な役割をしていたため、様々な場所でその名残があり見所は多いです。今回はそんな対馬の見所をご紹介します。

対馬への行き方

対馬への行き方

対馬は長崎県ですが、海路の場合、博多から行くことができます。博多港からはフェリーが1日3本、高速船が1日2往復出港しています。また、飛行機を使用する場合は、長崎、博多から1日4往復便が出航しています。

観光タクシーを有効活用

観光タクシーを有効活用

対馬での移動のおすすめは観光タクシーです。今回私はレンタカーで旅するつもりでしたが、その日はあいにく空きがなく、人生初めて観光タクシーを利用したのですが、これが大正解! 現地の人しか知らないようなスポットを教えてくれたりするのはもちろん、移動中はまさに歴史と文化の授業。対馬は日本の歴史を語る上では欠かすことのできない存在であり、そのような歴史や対馬の文化を頭に入れてからそれらのスポットに行くと、見え方がまるで違います。

日本で最古の銀杏の木であり

例えばこの銀杏の木。普通の銀杏なのですが、実は日本で最古の銀杏の木であり、樹齢はおよそ1200-1500年といわれています。運転手さんいわく、銀杏は元々日本に存在しておらず、日本にある銀杏は大陸より運ばれてき、などの伝承があります。対馬は日本で最も朝鮮半島に近く、大陸文化の入り口だった影響で最初に対馬に銀杏が伝わったとされているようです。そのようなストーリーを聞き、当時の状況をイメージしてからもう一度この木を見るとまた違って見えてきませんか?

このように対馬は地理的要因で様々な歴史に関連したものが未だ残っている地域。だからこそ、観光タクシーを利用する価値が高いと感じました。

今回私はホテル対馬タクシーのサービスを利用させていただきました。

ホテル対馬タクシー
住所:長崎県対馬市厳原町今屋敷765
電話番号:0920-52-0500

対馬の海ならここ! エメラルドが眩しい三宇田浜海水浴場

三宇田浜海水浴場

島といえば海。せっかく来たら美しいビーチで海を満喫したいですよね。しかし対馬は海岸線がリアス式海岸になっておりビーチが少なく、あってもほとんどが人工的に作られたビーチ。お隣壱岐島は島中天然ビーチだらけなのにこの違いは実に興味深いです。しかし島の人たちと会話していると島の最北端に天然ビーチがあるということで行ってみることに。

それが対馬を代表するビーチ三宇田浜海水浴場です。

三宇田浜海水浴場です。

他のビーチは人工的に作られたもので、かつ大陸から流れてきたゴミが多いのですが、ここは天然かつゴミも少ないため、純粋に自然を楽しむことができます。ビーチの真ん中に、登ることができる岩があり、その上からは三宇田浜の海を一望できます。

三宇田浜海水浴場
住所:長崎県対馬市上対馬町三宇田

対馬のリアス式海岸を眺められる場所

対馬のリアス式海岸を眺められる場所

対馬の魅力の一つ、リアス式海岸。波の浸食によって海岸がギザギザになって出来るのですが、上空から見ると緑と青のコントラストが幻想的です。飛行機で対馬に来る人は上から見られるかもしれませんが、多くの観光客が船で訪れています。かといって低い位置から見てもただの海岸にしか見えないため、少し遠目から眺望できる高い場所に行くことが必須です。そこで対馬の荒々しくも美しいリアス式海岸を眺められる場所を2か所ご紹介します。

対馬の南北をつなぐ万関橋

対馬の南北をつなぐ万関橋

万関橋は日本海軍が水雷艇を出撃させるために作った久須保水道(万関瀬戸)の上に掛かり、対馬の上下島を結ぶ重要な橋となっています。橋の中央からの景色は美しい上に、1905年に起きた日露戦争時に日本海軍の水雷艇がこの下を通って出撃したことを想像すると、なんとも感慨深くなります。

万関橋
住所:長崎県対馬市美津島町久須保

対馬一の大パノラマを楽しめる烏帽子岳展望

対馬一の大パノラマを楽しめる烏帽子岳展望

浅茅湾の北に位置するこの展望台は、360°広がる対馬のリアス式海岸を堪能することができます。万関橋より高い位置から眺めることができます。対馬に行ったらかならず行くべきスポットです。

烏帽子岳展望
住所:長崎県対馬市豊玉町仁位

対馬の歴史や文化を感じる場所

対馬の歴史や文化を感じる場所

対馬は日本の歴史を語る上で欠かせない場所です。大陸から近く文化的、経済的交流の窓口だったため、日本の発展に大きく貢献した上、小野妹子を中心とする遣隋使の拠点になったり、元寇の攻撃を受けたり、第二次世界大戦時も重要な役割を果たしたりと、大陸と近いがゆえに多くの出来事がありました。自然を堪能したい方はもちろん、歴史が好きな方にもおすすめできます。

世界最大の砲台の跡地 「豊砲台跡」

「豊砲台跡」

対馬は国境の地ということもありかつて約30機の大砲があったといいます。その中でも当時世界で最も大きな大砲と言われた豊砲台は、大砲こそは戦後の武装解除によって取り外されましたが、要塞は今も残っています。第二次世界大戦中、対馬を始め日本海側の都市で艦砲射撃による被害が少なかったのは、豊砲台等の対馬要塞による抑制力が働いていたためとも言われています。中は薄暗く、室内は壁や天井がそのまま残っており、当時の様子が想像できます。

豊砲台跡
住所:長崎県対馬市上対馬町豊

海の中に立つ鳥居が美しい「和多都美神社」

対馬の魅力

対馬には数多くの神社があるのですが、中でもおすすめしたいのが和多都美神社です。海の中にある鳥居とそれを囲むリアス式海岸はまさに対馬でしか見ることのできない絶景です。同じく海の中に鳥居が立つ厳島神社とは異なり、観光客もそこまで多くないので、のんびり景色を眺めたり、撮影したりすることもできます。

壱岐島まできたらぜひ足を運んでほしい

壱岐島まできたらぜひ足を運んでほしい

対馬を観光した3日間で日本人旅行者と会うことは一度もありませんでした。博多から対馬~壱岐のフェリーに乗ったにも関わらず、ほとんどの観光客が途中の壱岐島で降りて行ったことを考えるとそれも納得してしまいます。純粋に海を楽しむという観点では確かに壱岐島に軍配が上がりますが、リアス式海岸や、歴史上重要なスポットなど対馬ならではの見所が多いです。

対馬と壱岐島は船で2時間と近いですが、全く異なる島です。是非両方訪れてその違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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