投稿者 : KAZUMI、投稿日 2019 年 9月4日

幻のウイスキーと牡蠣! 極上のグルメを求めて道東の厚岸へ

昔から牡蠣の産地として知られる北海道・厚岸で、新しい街のシンボルとなっているのが、ウイスキー。2018年に誕生した小さな蒸溜所、その名も「厚岸蒸留所」では刻々とウイスキーが熟成しています。厚岸に蒸溜所が生まれた背景にあるのは、シングルモルトの聖地といわれるスコットランド・アイラ島によく似た風土。ここに来なければ飲めない幻のウイスキーと、一年中いつでも食べられる牡蠣を求めて、厚岸を旅しました。

アイラモルトと同じ環境でつくられる厚岸ウイスキー

国内だけでなく海外でも注目を集めているジャパニーズウイスキー。旅先でクラフトウイスキーを見つけると、ブームを抜きにしても試してみたくなります。スコットランドと同じ環境でウイスキーがつくられると聞いて訪ねたのは、ひがし北海道の厚岸。昔から魚介類、なかでも牡蠣の産地としてあまりにも有名な街ですが、2018年からはウイスキーも特産品の仲間入りをしています。

天然の良港を持つ漁師町で、なぜウイスキーがその理由は、シングルモルトの名産地であるスコットランド・アイラ島とよく似た気候。立ち込める海霧がもたらす冷涼で湿潤な気候、豊富なピート(麦芽を乾燥させる際に使う、植物が炭化してできた泥炭)、ピート層を通ったホマカイ川の清らかな軟水を仕込み水として使用できることなど、アイラ島との共通点がたくさんあるのです。

潮気を含んだ霧、広大な湿原、清らかな川の水、澄んだ空気…。そんな豊かな自然は、たしかにアイラ島とよく似ています。さらに、厚岸もアイラ島も、おいしい牡蠣が特産。村上春樹の小説に出てくる、あの「生牡蠣にシングルモルトをかけて味わう」を、厚岸でも楽しめるのです!

発売と同時に完売!大注目の厚岸産ウイスキー

そんなウイスキーづくりの理想郷ともいえるこの地で、本格的なモルトウイスキーを生み出しているのは、「厚岸蒸溜所」。2016年に本格稼働した、新進気鋭のウイスキー蒸溜所です。

2018年2月に発売したデビュー作「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1」は、バーボン樽で5~14カ月熟成したノンピートモルト原酒をバッティング。同年8月に発売した「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2」は、バーボン樽で8 ~17カ月熟成したピーテッドモルト原酒をバッティングしています。いずれも発売と同時に完売という注目ぶり。
※バッティングとはモルトウイスキー同士を混ぜること

そして2019年3月には、待望の新作「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 3」を発表。こちらは、北海道産の希少なミズナラ材の樽で8~23カ月熟成させたノンピーテッドモルト原酒をバッティングしています。

スコットランドの伝統的な製法にこだわり、蒸溜所の設備にはスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。施工もフォーサイス社の職人が来日して行ったといいます。一方で、めざしているのは、原料になる大麦からピート、熟成樽にいたるまで、すべて厚岸産のものでつくるウイスキー。2020年には、いよいよ本格的なシングルモルトウイスキーがデビューする予定です。

厚岸産牡蠣との相性がたまらない!

話題を集めつつも少量生産のため、なかなか手に入りにくい厚岸ウイスキーですが、道の駅「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」にある飲食店で、フレッシュな牡蠣とともに味わうことができます。飲食店は「レストラン エスカル」「オイスターバール ピトレスク」「炭焼き 炙屋 あぶりや」の3カ所。それぞれ雰囲気が異なります。

旬の味覚をダイナミックに味わうのなら「炭焼き 炙屋 あぶりや」へ。牡蠣やジンギスカン、野菜など、新鮮な食材を欲しい分だけ購入して、自分で炙って食べることができる屋内バーベキュー施設です。

食材コーナーには、小ぶりだけれどうま味が凝縮された「カキえもん」、殻が大きな「ナガえもん」、身がたっぷりの「マルえもん」など、ブランド牡蠣が勢揃い。バーベキューといっても屋内にあるので、天候を気にせずに楽しむことができます。

厚岸ウイスキーは、2種類を飲み比べてみました。「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1」は、樽の香りとフルーティーな柑橘系の風味。「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2」は、燻製のような香ばしさのなかに、甘さと塩っぽさが感じられます。ウイスキーに詳しくないのでほぼ区別がつかないかな、と思いきや、香りの違いをはっきりと感じることができました。そしてどちらも、牡蠣との相性は抜群!

食後は、テイクアウトできるイートインの「オイスターカフェ」で、オリジナルのソフトクリームも試してみました。その名も「厚岸ウイスキー×極みるく65ソフト」は、厚岸産ウイスキーをスポイトの中から落としてトッピングする、大人のスイーツ。ほかに、牡蠣エキスを入れた「オイスターモカ」など、ユニークなメニューも揃っています。

4月から初秋にかけては、見学ツアーも開催。蒸溜所内をガラス越しに見学し、「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」で試飲をすることができます(参加申し込みは、「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」のホームページにて)。今後は、海が見える高台に貯蔵庫をつくる計画もあるのだとか。雄大な自然にはぐくまれる、厚岸の味が楽しみでなりません。

厚岸味覚ターミナル・コンキリエ
住所:北海道厚岸郡厚岸町住の江2-2
電話:0153-52-4139
URL: http://www.conchiglie.net/

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