投稿者 : トラベル ライター、投稿日 2019 年 7月17日

大阪へ来たら、ディープな飲み屋街「ウラなんば」へ行ってほしい

皆さんはじめまして。おかんと申します。おかんはあだ名です。場末のスナックやってそうってよく言われる関西在住の飲んだくれライターです。

突然ですが私は今、某繁華街の一角にいます。

西の一大観光都市・大阪。通天閣、USJ、海遊館……名だたる観光スポットが数多くあるものの、地元民がよく行く、大阪のリアルな日常の空気を味わえるようなお店って検索してもなかなか出てきませんよね。

そこで今回は、関西在住のリアルな感覚と、実際に街を散策して得た情報を合わせた「旅の夜に生かせる!! なんばエリアの夜を最高にするための酒場」をご紹介したいと思います!

さて、ご紹介したいのはズバリ……ウラなんば!! グリコの看板や道頓堀などでおなじみ・なんばの南西側に位置する飲み屋街を指します。

観光地化が激しい界隈と一線を画したウラなんばは、古き良きキャバレーや、個人経営のキャラクターが際立つ酒場が立ち並ぶ、街に住む飲兵衛たちが集まる場所なのです。

それでは早速、飛び込んでいきましょう!

エスニックなアテ×変化球チューハイが楽しめる「みぞぐ」

みぞぐ

まずは日も高いうちから1杯! 近鉄日本橋駅を降りてすぐの立ち飲み屋「みぞぐ」からスタート。

全国チェーンの焼き鳥屋の看板が目立つ雑居ビルの2階にあります。路面店ではないにもかかわらず、連日多くの人で賑わうお店です。
みそぐのスペシャルチューハイ
「スペシャルチューハイ」各390円

めっちゃかわいいチューハイ〜〜〜!!

グラスにてんこ盛りのフルーツが入ったチューハイは関西の酒場でよく見かけますが、みぞぐも関西に複数ある「チューハイといえば」なお店の一つ。これだけ具が入っているのにとってもリーズナブル。チューハイなのに、関西らしい「ミックスフルーツ」や、「パクチー」「かつおだし」などの変化球もそろっています。

みそぐの肴3種盛り
「肴3種盛り」490円

とりあえず……の1杯にピッタリなアテ盛り合わせ。この日は揚げナスの煮浸し、ちくわのわさびマヨ和え、チャプチェが小皿に盛られてきました。なお、それぞれは量を増やして単品で頼むことも可能。


「トムヤムクン」390円

お酒のアテとしても、シメとしても美味しいトムヤムクン。大振りのお茶碗サイズになみなみ盛られてきます。390円と格安ながら、レモングラスやフクロタケなど本場さながらの食材がふんだんに使われていてウマ!

お酒もどんどんいっちゃいましょう。写真の左は、飲み干したパインチューハイの具を残しながらパクチーチューハイを足したもの。右はかつおぶしチューハイ。

チューハイにかつおぶし!? と思うかもしれませんが、これ、酒飲みが絶対好きなやつです! 底に沈んだ梅の酸っぱさと、かつおぶしの濃い出汁が酒と合わさって、お酒なのにアテっぽさもある味わいに。これを飲めばアテはいらないってか、なんならこれをアテに別の酒が飲める。

さらにさらに! そこへ梅しそチューハイを足せば、味の奥行き無限大!

隣のテーブルでは、みぞぐのInstagramを見て関東からやってきたという女の子と大阪在住の女の子が意気投合していました。肩肘触れながら隣のお客さんたちと仲良くなれるのは、立ち飲みの醍醐味。

和気あいあいの会話は楽しいですが、出会いを求めての来店はNG! 注意喚起のお触れ書きが店内に貼られています。

安くて美味しい酒場だからこそ、節度は守って飲みましょう!

みぞぐ
住所:大阪市中央区日本橋1-21-20 丸富日本橋パールビル202
営業時間:16:00〜23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30) 不定休
公式サイト:https://www.instagram.com/mizoguu/

プッリンプリンのホルモン&店内全員が特濃キャラ!?「スーパージャップ」

近鉄日本橋から徒歩5分、みぞぐから徒歩2分ほどの場所にある立ち飲み屋「スーパジャップ」。古びた趣の店構えに、みだら〜な色合いのネオンが目印。

おばさんみのある割烹着に赤い唇が愛らしいお店のママ・シャックさん。「バンバン宣伝してよ〜!!」とグイグイ。

濃いな。

調理を担当するのは、おヒゲに黒髪おさげが愛らしいマグナム弾吉さん。

濃いな〜!!

え、なになに取材? いつ載るの〜!? という質問に答えて乾杯しているうちに、何となく場が一つに……! のっけからパワーのある空間に引き込まれていきます。

「スーパジャップ」は、ただの立ち飲み屋さんではありません。実はこの空間は、2018年に上映された映画『ニワトリ★スター』で美術を担当したモノづくり集団「FRANKEN FURNITURES」のクリエイター・GONZOさんが映画の世界観をイメージして作りあげたもの。

そして、同作の監督・かなた狼さんが元料理人の腕を生かしてメニューを考案し、役者であるシャックさんと弾吉さんは、作中のキャラそのままに店員さんとしてお店に立っています。

さて、スーパージャップのオススメは、なんといってもホルモン!

程よく焦げた秘伝のタレから漂う甘濃い香りが店内に充満し、なんとも食欲をそそります。大阪の南部はホルモンの文化が根づいておりまさにソウルフード。

ホルモンと一口に言っても部位のチョイスや脂の処理、タレに個性があるので、飲み歩いてお気に入りを見つけるのも楽しいんですよね〜。


「ホルモン」1本160円

こちらは、さまざまな部位が一つの串に詰まったホルモン。甘辛い秘伝のタレがたっぷり染みて、かめばプリプリ、肉汁がジュワー。

ひょうたん型の入れ物に入ったカレーパウダーをかければ、スパイシーな香りが上乗せされてさらにおいしいんです。


数量限定の「ネギ肝」480円

次に、黒板に書かれた「本日のオススメ」から、ネギ肝をチョイス。レバー、ネギ、ごま油、にんにくの組み合わせはこの世が生んだ至高……。翌日の口臭が、とか言っている場合じゃねえ。

見てくれ、こいつをどう思う。

低温で仕上げられたプッリンプリンでクリーミーな肝! かめばコクのあるレバーの風味が口の中に溶けていって……。

これはビールが止まりまへんなあ〜〜〜!!

お客さんたちはみんなノリ良し! 役者さんがお店に立つから、お客さんもそういう業界の人が多いのかな〜と思いきや、ウラなんばエリアの飲食店の人や、近所に住む飲兵衛たちが気軽に集っているのだそう。

トイレへ行っている間に撮影用のカメラを貸したら、こんな写真が収められていました。偶然その場にいた人たちが一致団結して、決めポーズまでしてくれるサービス精神の良さ……!

最終週の土曜日は「ナイトメア営業」と称した営業も。店員さんたちがきらびやかな衣装に身を包み、ミラーボールが回る中で朝まで飲み倒せます。

スーパージャップ
住所:大阪府大阪市中央区日本橋2-8-24 あけぼのビル1階
TEL:06-6556-6450
営業時間:17:00〜24:30、最終週の土曜日 17:00〜22:30・23:00〜翌5:00(ナイトメア営業) 日・第2月・第4月曜休(イベントにより臨時休業あり)
公式サイト:https://www.instagram.com/spj_gogogo/

変化球な燻製が目白押し! 「マルキュー食堂」

チューハイに燻製など、「このお店といえば」という特徴があるお店はついついその味を求めて通ってしまうもの。

近鉄日本橋5番出口から徒歩1分くらいところにあり、夜にはぽっちりと「立呑」のネオンが灯ります。

明るい店内で、立ち飲み酒場に慣れていない人でも気軽に立ち寄れる雰囲気。平日の夜でもぎゅうぎゅうに賑わっていることがよくあります。

琥珀色に色づいたシシャモや鮭……カウンターの上には自家製の燻製がズラリ。スモーキーな香りが店内に漂っています。食欲が刺激される!


「土佐の柑橘サワー」(550円)

柑橘がゴロゴロ入った人気のサワーでまずは喉を潤します。爽やかな香りと強すぎない甘みがおいしい。飲みながら何を頼もうかメニューを確認。

壁には短冊メニューがびっしり並んでいます。この短冊メニュー特有の「一発で全部見られる」感、好きなんですよね〜。小箱な酒場でありながら品数が豊富。


「燻製ローストビーフ」650円

薫香がまとわりついた柔らかなローストビーフに、たっぷりチーズのかかった絶対にハズれないアテ! かみしめるようにして食べれば、肉の旨味・チーズのコク・燻製の香りが一つになってTHE最高です。


「ゴーヤチャンプルー」400円

こちらは燻製スパムのゴーヤチャンプルー! スパムは薫香をまとって塩っ気が若干マイルドに。

「土佐の柑橘サワー」などでもピンときたかもしれませんが、店主の久松さんは高知県出身。チャンプルーの上にたっぷりかかったカツオぶしも香り高い。さすが土佐。

燻した香りとカツオぶしの香りがフワ〜ッと鼻腔をくすぐる…!!

これはもうビールにぴったり!!

小さな箱ゆえにお客さんそれぞれが空気を読むからなのか、それともただ元気なだけなのか……。特に何か言ったわけでもないのに、背景を賑やかしてくれる大阪の飲兵衛って最高ですよね。

自家製のトマトチューハイにもヒラリとレモンを加えてくれる小さなおもてなし。お酒好きとしてはこういうところにグッときます。爽やかなトマトの酸味が燻製に合いますよ〜。

タレやカエシ、トッピングに土佐の宗田節をたっぷり使った中華そばなどのがっつりメニューもあり、ハシゴ酒のシメとして訪れるのもオススメ。シメをさっと食べて帰ろうと思っても、ついついお酒をおかわり……なんてことが往々にしてあるのですが。

マルキュー食堂
住所:大阪府大阪市中央区千日前2-1-3
営業時間:17:00〜25:00 月曜休
公式サイト:https://www.instagram.com/maaaaru09/

味園ビルの赤い酒場「マンティコア」

夜も更けつつあるウラなんばの街。1日目の終わりは、ウラなんばの象徴的存在「味園ビル」へ。赤と青のネオンの大きな看板、「見たことある!」という人も多いのでは。

宴会場やマッサージ店、飲み屋さんなどが階ごとに入った複合施設である味園ビル。1階のフロアは全て小箱の飲み屋さんで、2軒目、3軒目を終えた飲兵衛たちが吸い込まれるようにここに集います。

お邪魔したのはバー「マンティコア」。赤い看板とドアが目印です。

店内はカウンターと、赤いソファーのボックス席が一つ。味園ビルに入るお店はカウンターのみのお店も多いので、ボックス席があるのはありがたいですね。

店主の理秀さん。大阪、ひいては関西を代表するバンド「赤犬」のメンバーでもあるんです。

味園ビルを舞台にした映画「味園ユニバース」では赤犬のメンバーたちが本人役で登場したこともあり、映画のファンがお店に時折やってくるんだそう。


「ブルーノマーズのカカオラム」800円

なんとなく最後の1杯って、香りが良くて、アルコールの強いお酒を飲みたくなりません?というわけでラムをロックで。

注文した「ブルーノマーズのカカオラム」。ブルーノマーズって、あのブルーノ・マーズです。ラム酒の生産国、プエルトリコにルーツを持つブルーノ。ラム酒が好きすぎてガチのプロデュースをしたのだそうな。

ガッツリとアルコールは感じるものの、カカオの芳醇な香りで油断するとグビグビ飲めてしまうやばい酒。

「そんなに強いお酒はちょっと……」という人も大丈夫。梅酒やゆず酒などもあります。

味園ビルの飲み屋さんは大体が深夜遅くまで営業しています。いつだって楽しいけれど、終電を過ぎたあたりからが最も盛り上がることってありますよね。

味園ビルの飲み屋はまさに深夜から本領発揮の酒場が多数。ぜひ近場に宿をとって、ローカル酒場の空気を心ゆくまで楽しんでください。

マンティコア
住所:大阪府大阪市中央区千日前2-3-9 味園ビル2階
TEL:06-6586-9785
営業時間:20:00〜27:00 不定休
公式サイト:http://manticore.jp/

天かすちゃうで! 「松屋」で肉の出汁ジュワ〜なかすうどんで朝ごはん

しこたまお酒を飲んで、でも二日酔いってほどじゃない……そういう朝って、極端にお腹減りません? 私は減ります。

で、朝ごはんを食べて胃が動いたら腸もぐねぐね起きて、昨日の酒が全部流れていって。すると、また翌日もしこたま飲めるんだなあこれが。

というわけで朝ごはんです。酒場巡りも楽しいけれど、朝ごはんに何を食べるかが旅先では重要だったりしません? ホテルの朝ごはんはぜひ軽めに抑えつつ、街に繰り出してみてください。

大阪に来たなら、1食くらいは大阪のうどんを食べて欲しいところ。

シコつるの讃岐とは違って、大阪のうどんはフヨフヨとした柔らかめの麺が特徴。おつゆは昆布とカツオの合わせ出汁が効いて、透明感があります。あっさり食べられるので、朝ごはんにもぴったり。

やってきたのはうどん屋「松屋」。「大阪で」「南の方で」「うどん」といえば、ぜひかすうどんを食べてみてください。たこ焼きも串カツも大阪を代表する食文化ですが、私はかすうどんもそれらに匹敵するウマイもんやと思っています。


かすうどん(450円)に「こぶ(とろろ昆布)」(70円)をトッピング

肉かす・天かす・玉ねぎ、青ネギが入っています。具材に玉ねぎって珍しい気がするのですが……。

さて、なじみのない人は勘違いしがちなんですが、「かすうどん」の「かす」は天かすではありません。その正体は、あぶらかす!

あぶらかすとは、牛の小腸を揚げるなどしてカラカラに水分を抜いた保存食。大阪府南部では昔から食肉産業が盛んで、売り物として牛の脂を取った副産物として、そのエリアに住まう人々が食していました。お好み焼きに入れたり、こうしてうどんに加えたり。

これがまたもう、すごい旨味の塊! かめばかむほど肉のコクと甘い脂がじゅわっと広がります。

最初は不思議に思っていた玉ねぎですが、牛丼を思い出せば至極納得。ジューシーなあぶらかすと、出汁の熱で少し火が通った玉ねぎが合わないわけがない!

辛いのが好きな人は「ゆず唐辛子」をかけて食べると味にキレがでます。

ラーメンよりはサラサラ食べられるのに、肉かすのおかげでジューシー。アッサリとガッツリのちょうど中間の味わいをお腹に満たして、2日目スタート!


松屋さんは近隣ではたらくおっちゃんたちに人気のお店。うどん・丼のセットが390円〜とリーズナブルなのでガッツリ食べたいときにも!

お店の奥にはテーブル席もあるので、カウンターが苦手な人も安心です。

松屋 道具屋筋店
住所:大阪府大阪市中央区難波千日前13-1
営業時間:6:00~23:00 無休
TEL:06-6633-3331

4種の餃子を食べ比べ! ビル内の穴場餃子屋「千日前やすだや」

やってきたのは、餃子専門店「千日前やすだや」。ウラなんばの路地裏に立つビルの、さらに2階にあるという隠れ家的お店です。見つけにくい場所にあるからか、観光客は全く来ないのだとか。

しかし、分かりにくい場所にあっても街の人たちはいい酒場だというのを知っているんですね〜。うかがった日も地元の人々で賑わっていました。


左から「店主特製変わり種餃子」350円、「元祖にんにく餃子」300円、「ぷりぷりピチピチ海老餃子」450円、「お野菜たっぷりヘルシー餃子」 300円

一口サイズの小振りな餃子は、薄めの皮でまさにアテ的な味わい。ジューシーさは感じるけれど決してしつこくない餡と、カリッと歯ごたえのある焼き目の風味が絶妙。餃子×ビールの組み合わせで、あっという間にお皿が空になっちゃいます。それぞれ皮の色から違うのも楽しいですよね!

変わり種餃子にはスパイスの効いた餡、エビ餃子には粗めに刻んだエビがたっぷり入っているなど、それぞれでしっかり変化もあって、ガッツリお腹が減っていたら1人で全種類制覇できるかもしれません……!

もちろん餃子以外にも、ピータンやキムチなど箸休めにうれしい小皿のアテもあります。

「よ〜飲んでってや!!」と元気なマスター。

お店の近くに「なんばグランド花月」があるため、時折お腹をすかせた芸人さんが深夜にやってくるそう。閉店時間が差し迫っていても「お腹が減っているならウェルカム」なんだそう。

それってしんどくないですか? と聞いたら、とってもいい笑顔で「お腹空いてるんやったら満腹になってほしいもんねえ」と答えてくれました。これがウラなんばの真心……!!

うなぎの寝床的なカウンターは人が1人立てるだけの幅。誰かがトイレに立つたびスペースを空けたり、自分の体を斜めにしてみんなでぎゅっと密集したり、もみくちゃ感が楽しい空間です。

ビールやチューハイはもちろん、紹興酒もあります。 甘いコクがある紹興酒とジューシーな餃子の反復は止められない!

杯を重ねるうち、思ったよりもずっと時間が過ぎてしまっているかも!?

千日前やすだや ウラなんば店
住所:大阪府大阪市中央区千日前2-3-24 久富千日プラザ2階
TEL:06-6636-7478
営業時間:17:00~26:00(LO25:30)火曜休
URL:https://www.yasuda-ya.jp/

一度聞いたら忘れられない! 「なんばしょっと?」で賑やかな夜を

ハシゴ酒というと立ち飲み屋さんが多くなるのですが、歩いているうちに「次の店では座りたい」という希望はどうしても出てくるもの。

そんなときは「なんばしょっと?」を知っておけば大丈夫。いいアテにいい酒を嗜みつつ、カウンターまたはテーブルで飲むことができるんです。それにしても、気になるのが「なんばしょっと?」という店名。それって九州の方言だよね……。


マスター夫妻がかわいい

お店を切り盛りしているのは、こちらのご夫婦。奥さんが九州出身だそうで、その方言と「難波」、そして「ショットバー」の言葉を掛け合わせて生まれたのが店名なんですって。トリプルミーニングになっているとは……!

さて、マスターですが……どこかで見かけたことがあると思いませんか? そう……。

スーパージャップで一緒になった、この人です。

「お店やってるんですね〜」「今度行きますね!」なんて会話をしているうちにお店のことが気になってきて、急遽足を運んでみたのでした。たまたまお店に居合わせた人が別のお店の人で、その出会いから行きたいお店が広がっていくこのライブ感。

これこそハシゴ酒の醍醐味であり、個性豊かなお店が集うウラなんばの魅力!

ドリンクは、店内入り口すぐの冷蔵庫から自分で取り出すセルフスタイル。壁にかけられた栓抜きでバシッと開栓しちゃいましょう。

あったら必ず頼んでしまう“赤星”こと「サッポロラガービール」で乾杯です。


「生ハムのなめろう」480円

人気メニューの「生ハムのなめろう」。もう酒飲みの心を完全に分かっているやつですよねこれ。生ハムを細かく叩いてなめろう風にするなんて、天才か?? ちびちび舐めるようにつまみながら酒を飲んでいたら、あっという間に瓶が空になりました。

泉州の水ナスや生食のとうもろこしなど、旬の野菜がメニューにたくさんあるのもうれしい。

取材日は食べられなかったんですが、大阪に来たなら、水ナスは絶対に食べてほしい食材。大阪の南部で栽培される生食できるナスで、とれたてはボタボタと水があふれるほどみずみずしくて、梨のような甘さです。日持ちがあまりしないせいか、遠方まで出荷するのが難しく、東京だとなかなか食べられないんですよね……。


「とりあえず肉豆腐」580円

「とりあえず」という名を関する看板メニューの肉豆腐。しみじみと肉の出汁が効いた汁が豆腐に染みわたり、お酒のお供にぴったり!

バラエティー豊かなメニューと、店主夫婦の笑顔にのせられるように、気づいたら取材同行してくれた友人、その場にいたお客さんが一つのグループみたいに盛り上がっていました。人と人とをつなげる、酒場の威力を感じるなあ!

なんばしょっと?
住所:大阪府大阪市中央区日本橋2-6-10
TEL:06-6568-9757
営業時間:17:00~24:00 不定休
公式サイト:https://www.instagram.com/mismisssy/

「終電がなければいいのに……」飲み助を惹きつけるウラなんばの街

もっともっと紹介したいお店がいっぱいあるんですよ〜〜〜!!! めちゃくちゃお店あるんだもん〜〜〜〜!!! 

とはいえ全てお店を紹介するわけにもいかないので、土地勘がなくてもいい店を探し当てられる、ウラなんばのハシゴ酒のコツをお教えします。それは、お店に貼られたショップカードやステッカーを参考にすること。


マルキュー食堂の壁に貼られたステッカーたち

狭い範囲に多数の店が密集するウラなんば。飲食店同士のつながりも盛んで、ショップカードやオリジナルステッカーを配り合う文化があります(東京では見たことがないという人もいたので、大阪特有なんでしょうか?)。

いろいろなお店を飲み歩いているうちに「あれ、あのステッカーさっきのお店にもあったな」と気付くことがあるはず。イケてるお店にはイケてるお店のステッカーが貼ってあるもの。飲み屋探しに役立つので、ぜひ参考にしてみてください。

楽しい時間はあっという間に過ぎ……。「仕事で飲むのも大変なんだよ〜」なんて最初は考えていたのが、いろいろなお店を巡って、その場に居合わせた人たちと乾杯しているうちに、どんどん帰りたくなくなってきた!

賑やかなネオンや人々の笑い声が、帰るのをためらわせてしまう。個性豊かなお店たちをどんどん掘り下げたくなってしまう。ウラなんばはそんな街。

ぜひ大阪に来たなら、夜まで余力を残しつつ、街に繰り出してみてください。観光地とは違う、人の暮らしの延長線上にある酒場のリアルが、旅を忘れられないものにしてくれますよ!

文:おかん……『ジモコロ』『BAMP』『メシ通』などのWebメディア、京都の雑誌などで編集をしたりライターをしたりしている。京都市&東京都の二拠点生活。料理好きの世話焼き気質から「おかん」と呼ばれているアラサー。

編集:はてな編集部

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