青すぎる海と規格外の天然温泉、東京の離島 式根島の魅力とは
花粉にやられて、避粉の効果が出ることを信じ伊豆諸島にやってきた私は3日間の新島での滞在を終え、次は大型客船で神津島に向かいました。船のルートを確認すると、どうやら式根島を経由して神津島に行くようです。船は1日1本。つまり式根島で降りてしまうと翌日まで待たないとなりません。マップ上であまりにも小さな式根島をみると、1泊は流石に長いのでは。ネット上でも「式根島は1時間あれば十分」と書かれています。悩んでいると「連絡船にしき」という別会社の船が16時45分に式根島から新島へ向けて出航することが判明。大型客船は12時に式根島に着くのでこれを使えば4時間ほど滞在できる、そう思い式根島日帰りで行くことを決めました。
小さな島に自然の見所がぎっしり「式根島」
式根島は人口550人、面積も約4㎢と伊豆諸島の中でも極めて小さい島です。自転車を借りれば1時間もあれば一周できてしまうほどの広さなので、あえて来ようとしないのか旅行者はあまり多くなく、来ても日帰りで帰ってしまう人が多いです。しかしこれだけは言えます式根島は、1日では足りません! そうこの島、想像をはるかに超える見所にあふれた島なのです。(日帰りのつもりで来ましたが私も結局1泊してしまいました…)
そんな式根島の魅力をご紹介します。
まずは天空から島の規模や見所を散策「神引展望台」
島に到着したら、速攻で自転車を借りましょう。レンタサイクルショップは島のあちこちに点在しているので簡単に見つけられると思います。金額はシーズンによって異なりますが、おすすめは電動自転車です。普通の自転車と数百円ほどしか差がない上、式根島は思った以上に高低差があるので、効率よく島をまわる上で最適です。電動自転車を借りたらまず向かって欲しいのが神引展望台です。ここは式根島で最も高所な展望台で、頂上からは島を一望することができます。式根島に着いたらまずこの展望台に登って、島のサイズ感、風景が良さそうなスポットなどの大体の位置を把握しておけばその後の観光が楽になります。もちろん眺めも抜群なので、いって損することはないでしょう。
神引展望台
行き方:港から電動自転車で10分
美しい海! 泳ぐなら「中の浦海水浴場」、眺めるなら「泊海水浴場」
四方八方を海に囲まれる式根島には、数多くの海水浴場があります。中でも透明度が抜群に高く魚やサンゴが豊富と言われているのが、中の浦海水浴場です。
周りが岩場で囲まれているので波も強くなく、お子様連れの方も嬉しい海水浴場です。
そんな式根島で一番の絶景スポットと言われる、泊海水浴場。
上から見るとエメラルドグリーンが美しく、眺めるだけでも楽しめる海水浴場です。中の浦海水浴場と同じく周りが岩場で囲まれているので、波が弱いのもの特徴です。式根島で唯一「日本の海水浴88選」にも選ばれた海水浴場でもあります。
中の浦海水浴場
行き方:港から電動自転車で10分
泊海水浴場
行き方:港から電動自転車で10分
式根島は温泉天国。自然と一体化したおすすめの温泉
伊豆諸島のほとんどの島を旅した私が式根島を一言で表すとそれは温泉天国! 伊豆諸島は実に温泉に恵まれた島が多く、以前紹介した八丈島や青ヶ島にも素敵な温泉がありましたし、お隣新島や神津島にも温泉があります。そんな中であえて式根島を温泉天国というのは3つの理由があります。
1つ目:島の規模に対して温泉が多いということ。
式根島の面積はわずか3.9㎢で、人口も500人ほどしかないのにも関わらず、温泉施設が4つもあります。非常に温泉施設の割合数が高いと言えます。
2つ目:温泉施設が格安だということ。
なんと4つあるうちの3つは無料で、設備が最も整った施設でもたったの200円です。島に住んでいたら毎日でも入りたくなってしまいそうです。
3つ目:自然と調和していること。
式根島の温泉は手つかずのまま残されているものが多く、大自然を体感できる温泉が多いです。それ故設備面に不便を感じる場合もありますが、せっかく自然を楽しみに来ているのだから、その不便さも楽しみに変わってしまいます。
温泉好きな私が人生で最も感動した「地鉈温泉」
実は私温泉が好きで、旅行先の近くに温泉があれば必ず立ち寄ってしまいます。国内では別府の竹瓦温泉、兵庫の有馬温泉など有名どころはもちろん、那須にある小鹿温泉や奈良県十津川村の上湯温泉、岐阜県の新穂高温泉など、少しマイナーな温泉も好みます。もちろん海外でも温泉を見つける度に入浴し、広く浅くですが、世界中の温泉に行ってきました。そんな私が今まで見たことのないタイプの温泉に出会い、我が人生で1番の温泉と格付けしたのがこの、地鉈温泉です。
この温泉は80度の源泉と、満潮時の海水が混じることで適温になる一風変わった温泉で、管理者はおらず今までの温泉の概念を覆される温泉です。シャワーなし、脱衣所なし、入浴前に崖を下りる、つまり入ってから崖を登らないとならない、入ると体が茶色くなる、自然の温泉なので虫や魚もいると、とにかく不便な温泉です。しかしこの解放された空間と、数々の不便からくる秘湯感は今まで足を運んだ所謂「秘湯」と言われている温泉のそれをはるかに凌駕していました。
その他にも島内で唯一透明のお湯が沸く足つけ温泉や
更衣室のある松が下雅湯、有料ですがシャワーやトイレも使用できる憩の家など自分の好みに応じて温泉選びをするといいと思います。
地鉈温泉
行き方:港から電動自転車で15分
足つけ温泉
行き方:港から電動自転車で15分
松が下雅湯
行き方:港から電動自転車で15分
とにかく自然を満喫したい方に
式根島は伊豆諸島の中でも随一の秘境感漂う島です。隣の神津島や新島と違い飲食店なども少なく、商店も閉まるのが早いです。ナイトライフやシティライフを求める方には正直おすすめはできません。しかしこの小さな島に唯一無二の自然が詰まっていることも事実です。そんな美しい自然と気軽に戯れたい方には是非とも式根島をおすすめしたいです。
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