ひたすら絶景を楽しむ! 本州の秘境能登半島の旅
石川県能登半島。日本人でこの地の名を聞いたことがない人はほとんどいないと思いますが、どんな見所があるかを知っていたり、実際に行ったことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。本州から陸続きであり、近年金沢に新幹線が開通したにも関わらず、まだ能登の注目度は低いように感じます。北陸旅行をしたくても車の必要性が高い能登は少し荷が重く、どうしても金沢止まりになってしまうのは確かに理解できます。
しかし逆に考えるとそんな能登はチャンスとも言えます。観光客が少なければ自然は汚されない上、自然をのんびり堪能できるというのは、急速に観光客が増え続けている日本では何よりも贅沢であることは間違いありません。そんな穴場な旅先である能登半島の魅力をご紹介いたします。
能登半島の行き方
能登半島には飛行機で「のと里山空港」に行く方法と、金沢から電車またはレンタカーを使って行く方法があります。飛行機は羽田から1日2本。電車も本数が少なく時間がかかるため、金沢からレンタカーで北上するのが現実的です。
能登の自然を楽しめるおすすめスポット
今回私は、ガイドブックに載っている能登に人気スポットのみならず、地元の人も知らないようなマル秘スポット、偶然見つけた美しい風景など、能登全域で多くのシャッターチャンスがあったので、その一部を紹介いたします。
日本で唯一自動車が走行できる千里浜なぎさドライブウェイ
能登半島の入り口である石川県羽咋市にある千里浜海岸です。ここは約8キロに渡り自動車での走行が可能な日本唯一の砂浜ドライブコースです。砂浜は固められているため思った以上に走りやすく、海を見ながらのドライブは最高なので、金沢からレンタカーで北上して行く人は必見です。
千里浜なぎさドライブウェイ
石川県羽咋郡宝達志水町今浜
偶然見つけた神秘的な沼「みたらし沼」
ここはドライブ中に偶然見つけた赤蔵山の中にある小さな沼です。赤森のなかで静寂に包まれた沼は神秘的で、まるでファンタジーの世界。驚くことにその後出会った地元の方々にこの沼のことを話すも誰一人として知っている人はいない程知名度の低い沼です。そんな誰も知らないような場所でも美しい場所は山ほどあり、能登の自然が如何に豊富であるかを物語っています。
みたらし沼
〒929-2123 石川県七尾市三引町
景勝地として人気。海沿いを散歩可能な「九十九湾」
日本百景の一つであり、美しいリアス式海岸が人気の九十九湾。海岸の周りには遊歩道が作られており、飛び石を歩いて渡ることが可能です。このあたりの海は岸に囲まれていることもあってか非常に穏やかで、水平線や対岸を眺めながらの海の散歩はとにかく心地よいです。
九十九湾
石川県鳳珠郡能登町字越坂4-13
九十九湾を探していた際に間違えてたどり着いた隣の港
これです! こういうところが能登いいところなのです!! 九十九湾に向かっている際、ナビの設定を間違え、九十九湾だと思ってたどり着いた漁港。漁師のおじさんに「九十九湾綺麗ですね〜」なんて言ったら「それはもっと奥だよ」と別の方向を指さされ、ここが九十九湾ではなくただの漁港であることに気がつかされました。漁港であるため数人の漁師さんのみしかおらず、その分のんびり景色を楽しむことができます。それにしてもこの風景。「日本を代表する美しい港」なんて言われても分かりませんよね。それがただの漁港だなんて、能登半島のポテンシャル、高すぎます。
偶然見つけた港
石川県鳳珠郡能登町市之瀬11−1-1付近
ドライブの休憩に 中居湾ふれあいパーク
能登は基本車を使っての移動になるので、道の駅をはじめとする多くの休憩所があります。中でもおすすめがこの「中居湾ふれあいパーク」。能登の真ん中にあるので、休憩所としては最高の立地である上、晴れた時の海の美しさは能登随一です。景色を眺めながら缶コーヒーでも飲んで、さぁ次の目的地へ出発です。
中居湾ふれあいパーク
石川県鳳珠郡穴水町比良
能登半島よりさらに落ち着いた能登島
せっかく能登半島まできたらぜひ行って欲しい場所がこの能登島。車でそのまま渡ることができるにも関わらず、風景や雰囲気はガラッと変わり、のんびり楽しむことができます。上の写真は能登島の最東部にある八ヶ崎海水浴場です。この日は天気に恵まれなかったのですが、晴れていると透明感あふれる海が現れます。
八ヶ崎海水浴場
石川県七尾市能登島八ケ崎町
八ヶ崎海水浴場から行きとは違う道を運転しているとこんな美しい池も見つけました。
観光地でないどころか、グーグルマップ上スポット登録すらされていないけど美しいスポット、能登島ではそんな場所と幾度となく出会います。
偶然見つけた美しい池
https://goo.gl/maps/GhHLk85EUqK2
ウユニ塩湖のような夕陽を楽しめる名もなき海岸
今回の滞在で最も美しい夕陽をみたのがこの名もなき海岸です。
ある日の夕方ドライブをしている際に、車を夕陽が沈んで行く方にひたすら走らせているとこの海岸にたどり着きました。「偶然見つけたから」というバイアス無しに、観光地もそうでない場所も全て比べた上で、最も印象に残った場所です。
天気や太陽の条件が重なるとボリビアにあるウユニ塩湖のような景色を楽しむことができます。こんな自分だけのお気に入りを毎日のように見つけることが可能な能登半島。いやぁ〜奥が深いです。
偶然見つけた名もなき海岸
https://goo.gl/maps/mSPWcbJy4Y92
断崖絶壁を楽しむなら「椿の展望台」横にある竹やぶの先へ
皆さんもお気づきかと思いますが、能登半島には名もなき名所がたくさんあります。何というか、見所が豊富すぎて、敢えて観光地に昇格させる必要がないといった感じなのでしょうか。そんなことを絶景の楽しめるカフェ「cafe cove」で考えていた私は店員さんに「観光客の知らないとっておきの場所を知らないか」と聞いてみると、即座に教えてくれたのがこの断崖絶壁です。行き方が少し複雑なので手作りマップも用意してくれました。
早速このマップを片手に宝探しゲームをする少年のように進んでみます。
するとこんな竹やぶが現れます。
まさかこの先に……と思いましたが、「観光客は絶対にたどり着けない」と言われていたので、確信しこの先を進むこと3分ほど。
日本海を一望できる断崖絶壁にたどり着きました。「写真では伝わらない絶景ランキング」があれば迷わず1位に推薦したいくらい写真映えはしない場所ですが、荒波が崖にぶち当たるとにかく迫力あるスポットです。そんな風景と、見つけるまでのアドベンチャー感を楽しみにぜひ行ってみては。
椿の展望台
石川県珠洲市折戸町
※マップ上の「P」は楠展望台の駐車場です。
満天の星空を観に真脇遺跡へ
能登半島は少し車を走らせると夜は暗く、空気も透き通っているため星空を楽しむにこれほど適した場所はありません。中でも真脇遺跡付近は夜になると灯りがほとんどないので、肉眼でも天の川を見ることができます。
また、遺跡は入場ゲートなどもなく、夜でも訪れることが可能です。こんな唯一無二な写真を撮れるのも能登半島ならでは。夜は本当に暗いので、もし行かれる場合は必ずライトを持参して行くことをおすすめします(なんども言いますがその位星空観測に適しています)。
真脇遺跡
石川県鳳珠郡能登町字真脇
いかがでしたでしょうか。自然が溢れ想像以上の見所がある上、まだ知られていない絶景スポットもたくさんある能登半島。観光客で溢れ出す前に、素朴な能登を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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