「この夏行きたい、撮りたい」絶景山岳リゾート上高地でフォトトレッキング

「この夏行きたい、撮りたい」絶景山岳リゾート上高地でフォトトレッキング

いきなり後ろ姿にて失礼します。登山とカメラが趣味の編集者、OKPと申します。

最近、SNSなどで「山で絶景写真を撮ってみたい!」といった声をよく目にします。確かに山に登ると、通常の観光地ではなかなかお目に掛かることのできない素晴らしい景色、眺望と出会うことができます。

しかしながら山で写真を撮るには、撮影技術よりも、むしろ安全に登山ができるスキルや正しい装備が求められます。初心者が何の準備もなしに山に突っ込んでいくことは、時として大きな危険を伴うことがあるからです。

そこで今回は、山で撮影を行う際の注意点などを盛り込みつつ、日本が誇る山岳景勝地「上高地」を中心に巡る1泊2日のフォトトレッキングプランを紹介したいと思います。フォトトレッキングといっても大げさなものでなく、使うカメラもお持ちのものなら何でも大丈夫です(スマートフォンのカメラだってOK)。

上高地

筆者が上高地を初めて訪れたのは2011年のこと。ちょうど、初めて一眼レフカメラを手にした直後で、そのときに見た穂高連峰や梓川の美しい風景が忘れられず、今は年間を通じて足を運びます。

そんな筆者が愛してやまない上高地。ぜひ皆さんにも激推ししたいと、6月中旬に梅雨の晴れ間を狙って出掛けてきました。

記事後半ではバスで気軽にアクセスできる標高2,700mの山岳リゾート「乗鞍岳」についても取り上げますのでお楽しみに。

そもそも上高地ってどんな場所?

上高地

上高地があるのは長野県松本市の山間部。信濃川(千曲川)の上流域にあたる梓川沿いに広がる、周囲を山に囲まれた標高1,600mほどの平野になります(上の写真は焼岳から上高地を見下ろしたもの)。全体的にアップダウンのない平坦な地形で遊歩道も整備されているため、登山経験がなくても歩きやすいですし、フォトトレッキングにも最適なスポットとなっています。

岐阜県との県境に近く、そんな長野県と岐阜県を隔てているのは飛騨山脈、通称「北アルプス」です。この北アルプスのお膝元である上高地は、普通の観光地とはちょっと違った特徴があります。

釜トンネル

周囲を山に囲まれているため、登山道以外で上高地へ通じる道は長さ約1km、標高差約100mの「釜トンネル」に限られるのです。このトンネルは、環境保全や観光客抑制のため通年のマイカー規制が行われていて、許可を受けた一部の車両のみしか通ることができません。

そんなロケーションの特殊性もあり、上高地は下界と完全に隔絶されたある種神秘的な空間にもなっているのです(?)。

森の緑や水の美しさに目を奪われる

美しい自然

そんな神秘性を裏付けるように、特に名前が付けられた有名スポットでなくても、上高地を歩いていると至る所に美しい自然が溢れています。

エメラルドグリーン

湿原の川面を覆う一面の緑の藻、エメラルドグリーンに輝く梓川の川底など、季節、時間帯によってその姿はさまざまで、同じ姿を見せてくれることはありません。

湿原

ガイドブックには載ってない小さな湿原の立ち枯れなど、名もない自分だけの名所がたくさん見つかるのも上高地の魅力の一つなのです。

季節毎に楽しめる高山植物や動物たち

高山植物

今回、上高地を訪れたのは6月半ば。まだ一部の花が咲き始めた頃でしたが、夏にはもっと多くの高山植物たちが、湿原や遊歩道の周囲に可憐な花を咲かせていることでしょう。

ニホンザル

さまざまな野鳥の他に、かなりの確率で遭遇できるのがニホンザル。普通に遊歩道を歩いている姿も見られますが、人慣れが問題になってることもあり近づき過ぎは注意。もちろん餌やりは厳禁です。

このように対象に近づくのが難しいとき、高倍率のズームレンズがあると遠くから動物を狙うこともできますし、広角から望遠までさまざまな画角を使う山岳エリアでは何かと便利ですね。

初めて上高地を訪れる人にオススメなトレッキングプラン

それでは、筆者おすすめのトレッキングプランを紹介していきます。

上高地

一般的に「上高地」と呼ばれているのは、釜トンネルを抜けた「大正池」から梓川沿いに上流へと遡った「横尾」までの約13kmの区間ですが、登山をしないならば「明神」やせいぜい「徳沢」までが観光エリアだと考えてください。

今回筆者が上高地初心者におすすめしたいのは、大正池から梓川沿いに河童橋を抜けて岳沢湿原までを歩く約4kmのコース(下図「基本コース))。

上高地フォトトレッキングプラン

このコースには梓川右岸からと、左岸から行く二つの道程がありますが、今回はウェストン園地に立ち寄れる右岸を選択。

大正池から河童橋まで通常のコースタイム(徒歩移動のみの平均時間)で1時間位ですが、じっくり散策したり写真を撮りながらだと、それ以上の時間がかかります。

初めて上高地を訪れる場合、恐らく見る物全てが新鮮なので、このコースでも2〜3時間位は見ておいた方がいいでしょう。

明神橋

さらに、体力に余裕がある人は、「河童橋」から梓川右岸の「自然探勝路」を歩いて「明神池」へ。明神橋を渡って帰りは梓川左岸を歩いて河童橋まで戻る、往復2時間強のコースを加えるとかなり歩きごたえがあります(上図「追加コース」)。

ただし、いきなり全て歩くのは大変かもしれないので、最初は余裕のあるスケジュールで計画を立てましょう。

基本1:朝の「大正池」で穂高連峰のリフレクション

今回のフォトトレッキングのスタートは、大正池。朝イチから上高地入りできるなら、シャトルバス(直行バス)の終点である「上高地バスターミナル」まで乗らず、釜トンネルを抜けてすぐの「大正池」でバスを下りてしまいましょう。

大正池

天気に恵まれた朝ならば、大正池ではこのような光景を見ることができます。日本第3位の高峰、奥穂高岳を擁する「穂高連峰」をバックにした、大正池へのリフレクション(鏡面反射)です。

少しでも水面がざわつくとリフレクションが揺らいでしまうので、風の少ない朝イチの撮影がおすすめ。三脚やNDフィルターを使うことでより凝った撮影も可能ですが、水際に立って普通に手持ちカメラでシャッターを切るだけでもこの程度の写真は簡単に撮れてしまいます。

撮影の際はいきなりカメラを構えるのでなく、まずはじっくりと被写体を自分の目で捉えてその印象を心に刻んでから、切り取りたい構図を考えてみるといいでしょう。

大正池

この大正池は大正4年の焼岳の噴火により生まれた池で、立ち枯れの木々が残る湖面にはカモやオシドリたちが静かに波紋を広げています。

焼岳

このように天気のいい日ならば、今も活発な火山活動を続ける「焼岳」のリフレクションを同時に楽しむことができます。

幻想的な光景

山が見えるかどうかは天候次第なところはありますが、例えガスが出ていたとしてもそれはそれで幻想的な光景には変わりありません。

基本2:美しい湿原を歩く「田代湿原」と「田代池」

大正池を後にして森の中を歩いて行くと、徐々に周囲が湿原化していきます。

湿原

天気が良ければ、正面に穂高連峰を望む「田代湿原」です。ちょうどこの時はオレンジ色のレンゲツツジの花が、湿原の各所で新緑に彩りを加えていました。

田代池

ここは上高地の東にそびえる霞沢岳や六百山の伏流水(湧き水)を水源とする「田代池」です。かつては数メートルの水深があった池ですが、堆積する土砂により少しずつ埋まり、徐々に湿原化していく運命のようです。

美しい森の中を抜けて田代橋に出たら、梓川の右岸・左岸それぞれ好きなコースを歩きましょう。筆者の密かなお気に入り「ウェストン園地」は右岸側なので、今回はそちらのコースを行きます。

ウェストン園地

日本アルプスをヨーロッパに紹介したとされる、ウォルター・ウェストンを讃える「ウェストン碑」があることでも知られる場所ですね。

基本3:梓川と穂高連峰、そして河童橋

河童橋

青空と緑が映える白樺の木を横目に、梓川を上流に向かっていくと周囲にホテルや飲食店が立ちならぶ、上高地で最もにぎやかなエリア「河童橋」周辺に到着です。

上高地

梓川の左岸側から河童橋越しに穂高連峰を望むこの写真は、上高地のパンフレットなどでも最も有名なアングルの一つでしょう。

梓川

この田代橋〜河童橋間で穂高連峰が美しく見えるのは梓川の左岸側。一方で、右岸側からは霞沢岳や六百山といった山の姿も楽しめるので、この区間は梓川の右岸・左岸のどちらを歩くかが悩み所です。

梓川

いっそ、両岸をぐるりと一周歩いてもそこまで時間はかかりません。

基本4:ぜひ訪れてほしい「岳沢湿原」

岳沢湿原

筆者が初めて上高地を訪れたときから、変わらずに大好きな場所がこの「岳沢湿原」。河童橋から梓川の右岸を5分ほど明神方面に向かって歩いた場所にある、とても美しい湿原です。

岳沢湿原

立ち枯れの木々と複雑に変化した水の色。筆者が思う“上高地らしさ”が凝縮された光景がこの岳沢湿原にあります。

岳沢湿原

湿原の後半にもいい感じのスポットがあるので、途中の展望ポイント(行けば分かります)のみでUターンせず湿原が終わるまで進んでみてください。

以上、大正池からこの岳沢湿原までが、上高地初心者に筆者がおすすめする基本コースです。まだまだ体力があり余ってるという人は、次に紹介する「追加コース」も併せてどうぞ。

追加:梓川右岸の「自然探勝路」から「明神池」へ

自然探勝路

追加コースでは、もう少し撮れ高に貢献してくれそうな上高地の美しいスポットを歩きます。梓川の右岸に整備されている「自然探勝路」を、岳沢湿原からさらに先へと進んでいきましょう。

梓川

自然探勝路を歩いていると、森の中を流れる梓川やその支流の美しい流れが次々に飛び込んできます。湿原の中を通る木道歩きも楽しめます。

自然探勝路

そんな自然探勝路を1時間ほど歩くと「明神池」に到着します。

穂高神社

明神池は穂高神社の奥宮になっているので、300円の拝観料を払って入ってみましょう。

明神池

大正池や田代池ともまた違った、美しい池が目の前に現れました。

明神岳

正面に見える明神岳は、この神社のご神体でもあるようです。

明神池の奥

明神池の奥へと足を踏み入れると、そこにはさらに一面緑の美しい世界……。

一面緑の美しい世界

帰りは来た道をそのまま戻ってもいいですが、明神橋を渡って明神館でひと息ついたら、そこから梓川左岸を河童橋まで戻った方が早いです。

フォトトレッキングを快適にする装備たち

ここで、今回のような高原フォトトレッキングにおいて、そろえておくと便利なアイテム、装備を紹介します。全てが必需品ではありませんが、筆者もいろいろと試行錯誤した上でたどり着いたものなので、何かの参考になればなによりです。

トレッキングは化繊中心の歩きやすいウェアで

歩きやすいウェア

当日の筆者のスタイルはこんな感じ。見るからに登山風のファッションですが、実際普段山登りをしているときのものとほぼ同じです。ただ、いきなり登山ウェアを一式そろえるのも大変ですので、要点だけ押さえておきましょう。

「動きやすく、汗冷えしない格好」これだけです。

夏の上高地に来てる人の多くは普段着ですし、河童橋周辺を観光するだけならそれでもOK。でも、森や湿原で長時間の散策をしたり、重たい撮影機材を持って歩くなら、汗が乾きにくく濡れるとゴワつくコットン(木綿)の素材よりも、化繊のシャツやズボンの方が快適です。アウトドア専用のものでなくて十分なので、例えばユニ○ロなどのドライ素材を大いに活用しましょう。

トレッキングシューズが1足あるとなにかと便利

靴はスニーカーでいいのですが、専用のトレッキングシューズの方が長時間歩いても疲れにくいです。ゴアテックスが使われているものなら水辺の撮影でも安心ですし、ソール(靴底)も木道や濡れた石の上を歩く際に滑りにくくなっています。

トレッキングシューズ

筆者は今回の取材には、ローカットとミッドカットのトレッキングシューズを持っていきました。ミッドカットの靴は雨の日の撮影でも活躍しますし、後々登山に興味があるならば出番も多くなることでしょう。

荷物はバックパックで背負う

バックパック

カメラバッグにはショルダータイプを使っている人が多いかもしれませんが、森や山の中を長時間歩くならば、両手がフリーになるバックパック(リュックサック)が絶対におすすめです。

今回は登山用の30Lサイズのバックパックをそのまま流用しました。

カメラ

すぐに撮影体勢に移れるように、カメラの携行はバックパックのショルダーストラップにカメラを取り付けられるカメラクリップ(バックパックホルスター)を使ったり、バックパックの正面にカメラを吊り下げられる専用バッグも併用しています。

ちなみにこの時携行していたカメラは以下の2セット。

『OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』
『OLYMPUS OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』

フィールド性能に定評のあるオリンパスのミラーレスカメラOM-DとPROレンズの組み合わせで、雨の中から雪山まで筆者が信頼を置いて使っているカメラです。自撮りは同じオリンパス製のコンデジ『Tough TG-5』を使いスマートフォンでリモートシャッターを切っています。

雨具、防寒具、飲料水は忘れずに

天候の変わりやすい山岳エリアなので、なるべく上下セパレートのレインウェア、最低限折りたたみ傘は携行しましょう。

防寒着

上高地は標高1,600mの高地なので、夏でも気温が20℃以下はザラで、朝夕はかなり冷え込みます。早朝から撮影を行うなら、薄手のフリースなどを持っていると安心です。レインウェアは防寒着としても使えます。

水

上高地で飲料水が手に入るのは、基本的にバスターミナルや河童橋付近のみ(一部エリアに自販機もありますが)。脱水症状などにならないよう、500mlのペットボトル程度は携行して行動しましょう。

ちなみに上高地での現在位置はスマートフォンのGoogleMapでも確認できますが、遊歩道などは記載されてないので、紙の登山マップを持参するか、もしくは登山用の地図アプリを事前にスマートフォンにダウンロードしておくと便利です。

撮影の際は他のハイカーに迷惑をかけないように

さて、上高地の美しいスポットを紹介してきましたが、自然の中で撮影を行う上で気を付けておきたいことをいくつか挙げておきましょう。

写真を撮るという行為は自分の世界にのめり込みやすく、時として周囲への気遣いを忘れてしまいがちです。自然は逃げませんので、あくまで一般のハイカー優先で不用意な場所取りや遊歩道をふさぐ行為は慎みましょう。ダメならまた来ればいいのです。

三脚

例えば、このような狭い木道で三脚を使うと完全に道を塞いでしまいます。後続者や向こうから来る人が避けてくれるかもといった考えは、撮影者の甘えでしかありません(避けた人がうっかり足を踏み外す可能性もあります)。他の人の邪魔にならないよう、細心の注意を払ってスマートな撮影を心掛けたいものです。

植生保護のロープ

また、植生保護のために張られているロープを越えて踏み込んだり、三脚だけなら……といった考えももちろんご法度。

口うるさいようですが、周りから見たらマナーの良い人も悪い人も同じカメラマンです。自分の行動一つで同じ趣味を楽しむ人たちの印象を良くすることも悪くすることもできるのだと、心に留めて行動しましょう。

上高地の食事スポット

上高地には先ほど紹介した河童橋周辺をはじめとして、明神エリアなどにもさまざまな飲食スポットがあります。ホテルのレストランからスイーツを楽しめるカフェまで、観光地だけにその選択肢は幅広いですが、今回は朝食と昼食で一軒ずつ飲食スポットを紹介します。

早朝から利用可能な「上高地食堂」

上高地食堂

まずは上高地バスターミナルの観光センター2階にある「上高地食堂」。ランチにもピッタリなボリューム満点の定食メニューも充実していますが、朝6時から営業しているので朝食に利用することもできます(朝食メニューは10時まで)。

コーヒー付きの洋食

この日は前述の通り大正池から行動をスタート、朝食は事前にパンなどを食べていましたが、河童橋付近まで来た時点でこの上高地食堂に立ち寄りました。この日2度目の朝食を食べて、その後の明神往復に向けてのエネルギー補給を行いました。

朝定食は洋食・和食から選べますが、今日はコーヒー付きの洋食を注文。サラダやヨーグルトも付いてくるので、歩き回って体力を消費するフォトトレッキングには有り難いセットですね。

上高地食堂
住所:〒390-1516 長野県松本市安曇上高地
TEL:0263-95-2039
営業時間:6:00〜16:30(季節により変動あり)
公式サイト:http://www.m-kamikouchi.jp/shokudo/

憧れの上高地帝国ホテル「アルペンローゼ」でランチ

アルペンローゼ

そして明神から戻ってきてのランチは、上高地帝国ホテルのカジュアルレストラン「アルペンローゼ」にやってきました。なかなかお昼時に帝国ホテルの付近にいることがないので、実は食べにくるのは今回が初めてです。

アルペンローゼ

バスターミナルからは徒歩15分程度の距離。帝国ホテルのレストランといっても、上高地内ということもあり、トレッキング中の人も訪れる場所で比較的気軽に入ることができます。

信州産地卵のオムライスとハッシュドビーフ

注文したのは「信州産地卵のオムライスとハッシュドビーフ」です。

信州産地卵のオムライスとハッシュドビーフ

2,950円となかなかのお値段ですが、オムライスにかけられたハッシュドビーフには柔らかな牛肉がタップリと入っていました。たまにはこんな贅沢もいいかも!?

カジュアルレストラン アルペンローゼ
住所:〒390-1516長野県松本市安曇上高地
TEL:0263-95-2001(代表)
営業時間:昼食 11:00~14:30 夕食 17:30~20:00(宿泊者専用)
公式サイト:https://www.imperialhotel.co.jp/j/kamikochi/restaurant/alpenrose/

帰りのバスは必ず上高地バスターミナルから!

たっぷりフォトトレッキングを楽しんでの帰りですが、シャトルバスは基本「上高地バスターミナル」から乗るようにしましょう。時間帯によっては「帝国ホテル前」や「大正池」からバスに乗れる余裕もありますが、週末などはバスターミナルを出る時点でバスが満席になってしまうことが多いので、途中乗車できないことがあります。

上高地バスターミナル

なので上高地トレッキングの終着点は、上高地バスターミナルになるようにプランを立てておくことが大切。シャトルバスで大正池〜上高地バスターミナルを移動する方法もあります。

山歩きの疲れを「平湯温泉」で癒す

上高地旅行での宿泊は、上高地内のホテルに泊まるプランもありますが(早朝の誰もいない上高地を見るならこれ)、今回は岐阜県側の上高地の玄関口である平湯(平湯温泉)に宿を取ってみました。

平湯温泉

平湯温泉は奥飛騨温泉郷の一つに数えられる温泉街で、約40もの源泉による豊富な湯量が魅力。この平湯温泉の全ての宿が源泉掛け流しで、平湯バスターミナル(アルプス街道平湯)を始め、温泉街の各所に自由に入れる足湯が作られています。

ひらゆの森

「平湯バスターミナル」近くの「ひらゆの森」は、平湯温泉の入口付近にある温泉施設で(簡易宿泊も可能)、複数の源泉を楽しめる広い浴場も魅力。フォトトレッキングの疲れを癒すのにぴったりです。

あんき屋

温泉街での夕飯もお楽しみの一つ。平湯で筆者がよく利用するのは、温泉街から少しだけ離れた(といっても徒歩10分位)平湯スキー場に隣接する「あんき屋」。

吹き抜けの広い店内では名物の鉄板焼きや、奥飛騨の郷土料理でもある「朴葉味噌」も楽しめます。

飛騨牛朴葉みそ焼

そんな朴葉味噌に地元特産の飛騨牛を組み合わせた「飛騨牛朴葉みそ焼」は、平湯の温泉宿ではおなじみの料理ですが、それもこのあんき屋で食べることができます。

飛騨牛ステーキ

朴葉の上で焼かれた味噌の香ばしさと柔らかな飛騨牛ステーキ……たまりませんね。

あんき屋
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-1
TEL:0578-89-2755
営業時間:昼食 11:00~21:30(ラストオーダー21:00)
公式サイト:http://hirayunomori.co.jp/dining02.html

まだまだ山成分が足りない方は「乗鞍岳」へ山岳フォトトレッキング

最後に翌日のプラン候補地として(飛騨高山と迷いましたが……)、上高地や平湯温泉から近い山岳リゾートをもう一つ紹介します。やはり上高地同様にマイカー規制された山岳エリアの「乗鞍岳」です。

乗鞍岳

乗鞍岳は北アルプスに属する紛れもない「山」ですが、なんと山頂付近までシャトルバスが通じていて、富士山でいうと7合目にあたる標高2,702mまで自分の足を使わずに行くことができるのです。

平湯温泉からは直通のバスが出ているので、旅館やホテルの朝食を食べた後でのんびりと出掛けることもできます。

乗鞍岳

乗鞍岳の最高峰である剣ヶ峯(3,026m)まで行くには、ある程度登山の装備が必要になってきますが(6月ごろまではコース上に残雪もあります)、バスの終点である「乗鞍山頂畳平」の目の前にある魔王岳(2,763m)や大黒岳(2,772m)なら、整備された階段を歩いて15〜20分程度で山頂にたどり着くことができます。

北アルプス

この日はやや雲が出てしまいましたが、お天気さえ良ければ槍ヶ岳や穂高連峰といった北アルプスの山々、岐阜と石川にまたがる白山まで見渡すことができます。

また畳平の周囲には、高山植物のお花畑を巡る遊歩道や木道が整備されていて、夏でも残っている雪渓を見たり、運が良ければ特別天然記念物のかわいらしい雷鳥にも会うことができるかもしれません。

雷鳥のペア

今回、畳平周辺では雷鳥を見ることができませんでしたが、このあと個人的に剣ヶ峯に登ってみたところ、恐らくこれから産卵に入ると思われる雷鳥のペアに山頂付近で出会うことができました。手前側に保護色のようなメスがいるのが分かるでしょうか?

乗鞍岳

乗鞍岳に行く際に一つ注意してほしいのは、標高2700mの高さまで一気にバスで登ってしまうので、人によっては高山病の症状が出ることがあります。畳平に着いてすぐに動くと息切れしたり気分が悪くなることもあるので、深呼吸をしてみたりその場でしばらく体を休めたりして、高度に体を慣らしてから行動することを心掛けましょう。

上高地へのアクセス

上高地へのアクセス

最後に上高地へのアクセス手段をお知らせします。いずれも、最終的にはシャトルバスもしくはタクシーで向かうことになります。

  • マイカー:長野県の「沢渡(さわんど)」もしくは岐阜県の「平湯」の駐車場に車を停め、バス等で上高地へ向かいます。
  • 直行バス:東京/名古屋/大阪など各地から直行バスが運行されています。
  • 電車:長野県の松本駅/新島々駅もしくは岐阜県の高山駅からバス等で上高地へ向かいます。

今年の夏はぜひカメラを持って山岳リゾートへ!?

いかがでしたでしょうか。この記事をきっかけに、山や写真に興味を持ってもらえたならば筆者も大変うれしいです。

カメラ

本稿で紹介した上高地や乗鞍の他にも、気軽にトレッキングを楽しめる山岳リゾート(高原リゾート)はまだまだたくさんあります。軽装で気軽に行ける場所もあれば、本格的な登山の装備が必要になる場所までそのレベルもさまざま。少しずつステップアップしながら、魅力的な山岳スポットを探してみてください。

皆さまに素敵な山と写真の出会いがありますように!

文:OKP……東京在住のフリーランス編集者/主夫。アウトドアと音楽、カメラが趣味のアラフォー。ブログ「I AM A DOG」では、カメラや登山、日々の食事について書いてます。

編集:はてな編集部

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