沖縄離島の海を潜るなら、おさえておきたい人気ダイビングポイント10
沖縄の海の特徴といえば豊かなサンゴ礁。200以上のサンゴが生息し、色彩の美しさは世界でもトップレベルといわれています。サンゴは小さな生物の棲家となるため、周辺には小魚を食べる中型の魚、それを狙う大型の回遊魚が集まり、サンゴを中心に理想的な食物連鎖が生まれます。
赤道近くから北上してくる黒潮の影響を受け、沖に広がるのは透明度の高い海。世界最大の暖流にのって南方系の魚がやってくるため、多様な生物相が見られるのも魅力です。 そんな豊饒の海を最も楽しめるのがスクーバダイビング。サンゴ、魚群、大物などさまざまな表情をもつ沖縄の海から、代表的なダイビングポイントを紹介します。
川平石崎マンタスクランブル(石垣島)
東京、名古屋、大阪から直行便が運航している石垣島は、ダイバーにも行きやすい離島のひとつ。ダイビングショップも多く、島の北部、西部、南部にダイビングポイントが点在しています。なかでも有名なのが、西側に突き出す川平湾の「川平石崎マンタスクランブル」。マンタのクリーニングステーションになっている根がいくつもあり、根の下で待っていると巨大なマンタが現れます。4月末から11月の遭遇率はかなり高く、世界でも有数のマンタポイントといってよいのではないでしょうか。根の上でホバリングするため、じっくり観察できるのが魅力です。
ニシバマ(阿嘉島)
ケラマ諸島は沖縄本島から日帰りでも行けるダイビングエリア。国立公園に指定された海域には元気なサンゴが育ち、100以上のダイビングポイントが集まっています。入り組んだ島々に囲まれているため風に強いのも魅力。台風が直撃しない限り、どこかのポイントで潜れます。そんなケラマ諸島随一のポイントといえば、阿嘉島の北東にある「ニシバマ」。真っ白な砂地にサンゴの根が点在し、周辺をカラフルな魚が舞い踊る竜宮城のような光景が目の前に!沖にあるアザハタの根では、青い海をバックに悠々と泳ぐ真っ赤なアザハタに出会えます。
ハンマーヘッドロック(与那国島)
石垣島から西へ約117kmいった与那国島は、日本最西端に浮かぶ国境の島。黒潮がぶつかる島には、断崖が連なるワイルドな景観が広がっています。ダイビングポイントは島を囲むように点在し、大物ポイントから白砂の癒しポイントまで多彩。人気はやはり大物が行き交うポイントでしょう。島の西側に突き出した西崎の「ハンマーヘッドロック」では、その名のとおりハンマーヘッドシャークが編隊を組んで泳ぐ様子が見られます。シーズンは冬で、多いときは100尾以上の群れが現れるとか。ギンガメアジやバラクーダ、イソマグロといった回遊魚の群れも期待できます。
イマズニ(久米島)
久米島は古くからダイバーに人気の島。島を囲むようにダイビングポイントが点在し、風向きによってポイントを変えれば年間を通してダイビングを楽しめます。最も有名なのは島の北東部にある「イマズニ」。ダイナミックな地形ポイントが多い久米島のなかでも、特にワイルドな海中景観が見られます。断崖のように切り立った壁や大きくえぐれたクレバス、通り抜けられるトンネルなど自然の造形が美しい。クレバスから光が射しこむと神々しさに包まれます。周辺は潮通しがよく、ギンガメアジなどの回遊魚も豊富。リーフの上にはカラフルなチョウチョウウオが舞う楽園風景が広がります。
魔王の宮殿(宮古島)
宮古島は東京からの直行便のほか那覇経由でも行きやすく、沖縄の離島のなかで最も注目度の高い島。ダイビングも盛んで、特に「宮古島といえばケーブダイビング」といわれるほど地形ポイントが充実しています。地形ポイントが集まるのは、宮古島の西側に浮かぶ伊良部島と下地島周辺。「魔王の宮殿」ではリーフにあいた穴から洞窟へと潜降していく冒険心をくすぐるダイビングを楽しめます。ケーブやアーチが連なる複雑な地形は迷路のよう。最後に「宮殿」と呼ばれる堅穴があり、天井の穴から降り注ぐ光が神々しい。夏場の正午あたりが、きれいに光が射しこむベストタイムです。
八重干瀬プロビデンス(宮古島)
ダイナミックな地形と並んで、宮古島の代名詞となっているのが八重干瀬(やびじ)。宮古島の北部に広がるサンゴ礁は周囲25kmにもおよび、国内最大の卓状サンゴ礁群として天然記念物に指定されています。ダイビングやスノーケリングの好ポイントになっていて、海況が安定する夏は多くの八重干瀬ツアーが開催されています。海底をエダサンゴやテーブルサンゴがびっしりと覆い、チョウチョウウオやスズメダイが群がる華やかな光景が広がります。リーフエッジはハナダイやアカネハナゴイが群れる芸術的な空間。壁についたイソバナなどソフトコーラルも多く生命感に満ちています。
仲ノ神島(西表島)
鬱蒼と茂るジャングルに覆われた西表島は、唯一無二の自然に恵まれたネイチャーアイランド。海の中も広大なエダサンゴの群生や入り組んだ地形、真っ白な砂地などさまざまな景観を楽しめます。そんななか西表島随一の大物ポイントとして知られるのが、西表島の南西沖に浮かぶ無人島「仲ノ神島(おがん)」。島の周辺にダイビングポイントが点在しています。地形や砂地が美しいポイントもありますが、最大の見どころは大物です。黒潮がダイレクトにあたる島だけに、急流にのってイソマグロやロウニンアジ、バラクーダなどの回遊魚が現れます。ときにジンベエザメが出没することも!
ブツブツサンゴ(阿嘉島)
阿嘉島の北にあるダイビングポイントで、ケラマ諸島らしい海中景観を堪能できると評判。沖縄本島からの日帰りダイビングツアーでもよく使われるポイントです。「ブツブツサンゴ」という名称は、海底を覆い尽くすコモンシコロサンゴの群生からつけられました。コモンシコロサンゴはシカの角や大仏の螺髪のような突起が連なる、ユニークな形状のサンゴ。迫力さえ感じさせる群落は、国内でも有数の規模を誇ります。浅場にはエダサンゴ点在し、ハナダイやハナゴイ、チョウチョウウオなどが群れ舞う美しい光景も。クダゴンベをはじめとしたマクロ生物も豊富です。
黒島キンメの根(黒島)
石垣島から高速船で約25分の黒島は、人口よりも牛の数のほうが多い素朴な島。石垣島と西表島のちょうど真ん中あたりに浮かび、周辺は美しいサンゴ礁が広がることで知られています。「黒島キンメの根」は、黒島の北にある隠れ根をじっくり潜るフィッシュウオッチングが楽しいポイント。名称どおり根を覆うようにキンメモドキやスカシテンジクダイが群れ、陽光をあびてキラキラ光る宝石のよう。夏から秋にかけて魚群は大きくなり、それを狙うイソマグロやツムブリなどの行き交うネイチャーシーンを目の当たりにできます。根を探るとエビやカエルアンコウ、ハダカハオコゼなどの小物も観察できます。
遺跡ポイント(与那国島)
与那国島の南にある「遺跡ポイント」は、ほかとは一線を画した個性的なダイビングポイント。海中には南北約150m、東西約50mの巨大な岩礁が沈み、そこに人工物といってもおかしくない段や溝が刻まれています。ポイント名が指すように、この岩礁が海中遺跡ではないかといわれているのです。3つの巨石が通路を造る「城門」や階段状の巨岩が連なる「メインテラス」、真っすぐにえぐられた「水路」など、見どころを予習しておくと楽しめるでしょう。謎に包まれた岩礁が遺跡かどうかはわかっていませんが、ダイバーの冒険心をくすぐるロマンに満ちています。
世界中の海を潜り歩いている水中カメラマンにも、一番好きな海に沖縄を挙げる方は多くいます。透明度の高い海と、サンゴを中心とした豊かな生態系を楽しめる沖縄の海は、まさにダイバーの楽園。ダイバーでない方も、ぜひ体験ダイビングで海中世界を覗いてみてくださいね! あわせて読みたい! [two_third]沖縄離島特集 飛行時間やお子様の年齢別おすすめ旅行先リストや海外子連れ旅行に役立つ情報をご紹介。飛行機での過ごし方、持ち物、プランの立て方などはじめての家族で行く海外旅行で知りたいことにお答えします[/two_third] [one_third_last][/one_third_last] [button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Okinawa.d10805.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]沖縄旅行・ツアーを検索[/button] [button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Miyako-Island.d2368.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]宮古島旅行・ツアーを検索[/button] [button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Ishigaki-Island.d1635.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]石垣島旅行・ツアーを検索[/button]
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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