イギリスには伝統的なデザートがいっぱい。その中でもイギリス人がとくに親しんでいるケーキ5種類と、ロンドンでそれが楽しめるカフェやレストランをご案内します。見た目の可愛さで選ぶもよし、紅茶との相性で選ぶもよし! スーパーで購入できるミニケーキや衝撃!? の“毛虫ケーキ”もご紹介します。

イギリスのケーキの特徴は?どこで食べられる?

イギリス伝統のケーキ
Photo by VisitBritain

日本でおなじみのケーキはフランス系のルーツを持つものが主流。イギリス系ケーキの認知度は日本では高くはないものの美味なものがたくさんあります。特徴としては素朴な見た目で、どっしりとした重量感のあるものが多く、甘みもしっかり。いずれも紅茶をたっぷり飲みながら楽しむのに最適な味わいです。

イギリスの伝統的なケーキは地方の名物もあわせるとかなりの種類があるため、すべてを挙げることはできませんが、今回はロンドンで出会いやすい5つの代表的なケーキをご紹介します。あのハリー・ポッターの大好物のケーキもありますので、ファンの方はぜひお見逃しなく!

「もっといろんなケーキに出会いたい!」という甘党さんは、高級ホテルやフォートナム&メイソンなどのアフタヌーンティーをお楽しみください。一度に3種類ほどを堪能することができます。食べきれない分は持ち帰りにしてもOK。

①定番中の定番、女王の名を冠したヴィクトリア・スポンジ

カフェレストラン「ザ・ギャラリー」

ヴィクトリア・スポンジ(Victoria Sponge)を提供するお店はたくさんありますが、女王気分でとっておきのヴィクトリア・スポンジが食べられるのは、老舗デパートのフォートナム&メイソン内にあるカフェレストラン「ザ・ギャラリー」。地上階の紅茶や食料品売り場を抜けて店内の奥に進みましょう。一段高くなったところに、優雅に飲食をできる落ち着いた空間が広がっています。ちなみにお食事や本格的なアフタヌーンティーもここで楽しめます。

ヴィクトリア・スポンジ

ココが魅力
・イギリスのケーキの中で屈指の知名度。基本を抑えたい人はぜひ!
・ふわふわ食感で、どっしり系ケーキが苦手な人におすすめ
・ジャムの甘酸っぱさが紅茶と好相性

ヴィクトリア・スポンジとは、紅茶とスポンジケーキの組み合わせを愛したと言われるヴィクトリア女王にちなんで命名されたケーキ。ヴィクトリア・サンドイッチとも呼ばれます。スポンジケーキにジャムとクリームを挟んだもので、表面にはアイシングなどのデコレーションが施されることも。イギリスの伝統的なケーキには珍しいふわふわの食感と、紅茶と相性の良いジャムの甘さ、うっとりするほど美味なクリームをお楽しみください。

フォートナム&メイソン・ザ・パーラー(Fortnum and Mason The Gallery)

フォートナム&メイソン・ザ・パーラー

公式サイト(英語):https://www.fortnumandmason.com/restaurants/the-gallery
営業時間:月曜~土曜10:00~20:00、日曜11:30~18:00
電話番号:020 7734 8040
住所:181 Piccadilly, London W1A 1ER
価格:ヴィクトリア・スポンジ7.50ポンド、ダージリンティー5.75ポンド

②イギリス人の支持者多し! 紅茶との相性抜群のキャロット・ケーキ

ゲイルズ・ベーカリーの店内

ロンドンでおいしいキャロット・ケーキ(Carrot Cake)を食べられるお店はたくさんあって選べないほどですが(④のペイトン&バーンのキャロット・ケーキも絶品です!)、今回は市内に多数の店舗を有するゲイルズ・ベーカリーをピックアップ。どの時間帯でも1人でも入りやすいお店です。パン類もとてもおいしいので、パンとケーキでランチタイムを楽しんでも。

キャロット・ケーキ

ココが魅力
・イギリス式のミルクティーとの相性が最高レベル
・素朴な見た目ながら、多くのイギリス人に愛されている見事な味わい
・にんじんがいっぱい入っていて比較的ヘルシー

「ケーキににんじん!?」と思われるかもしれませんが、青臭さなどはまったくなく、素朴でしっとりとした味わい。シナモンやクルミを入れているお店が多く、風味豊かです。イギリス人に「好きなケーキは?」と聞くと多くの人がこのケーキを挙げるほどの人気ぶり。渋みのあるストレートティーにもよく合いますが、ミルクティーとのマリアージュが最高。一度試せば、きっとやみつきになるはず!

ゲイルズ・ベーカリー・ソーホー店(GAIL’s Bakery Soho)※他にもロンドン市内に複数店舗あり

ゲイルズ・ベーカリー・ソーホー店

公式サイト(英語):https://gailsbread.co.uk/
営業時間:月曜~金曜7:30~19:00、土曜・日曜9:00~20:00
電話番号:020 7287 1324
住所:128 Wardour Street, London, W1F 8ZL
価格:キャロット・ケーキ4.60ポンド、紅茶2.60ポンド

③イギリスらしいチェック模様に胸キュンのバッテンバーグ・ケーキ

ザ・ウォルズリーの店内

お洒落な見た目のバッテンバーグ・ケーキ(Battenberg Cake)はアフタヌーンティーの一部として供されることが多いのですが、単品で楽しめるレストランも少数ながら存在します。セレブ達に愛されるザ・ウォルズリーもその1つ。美しいインテリアと豪華な食器もぜひお楽しみください。敷居が高いお店に見えますが、ちょっとお洒落さえしていれば、お茶の時間に1人でふらっと入っても大丈夫。ただし、人気店なので予約でいっぱいという場合も。心配な人は事前予約をおすすめします。

ケーキ

ココが魅力
・華やかな見た目が写真映えナンバーワン!
・スポンジとマジパンの2種類の食感が楽しめる
・サイズが小さめなので、甘いものをいっぱい食べられない人もOK

バッテンバーグのチェック模様はピンクと薄いイエローが定番ですが、他にもいろいろな組み合わせがあります。こちらのレストランではピンクとグリーン。周りを囲んでいるのはマジパンで、中のスポンジと食感のコントラストを成しています。日本人の感覚では大き目のケーキが多い中、程よいサイズなのもおすすめポイント。

ザ・ウォルズリー(The Wolseley)

ザ・ウォルズリー

公式サイト(英語):https://www.thewolseley.com/
営業時間:月曜~土曜7:00~24:00、土曜8:00~24:00、土曜8:00~23:00(ティータイムは月曜~金曜15:00~18:30、土曜・日曜15:30~18:30)
電話番号:020 7499 6996
住所:160 Piccadilly, London, W1J 9EB
価格:バッテンバーグ4.25ポンド、イングリッシュ・ブレックファスト・ティー4.25ポンド

④糖蜜を使ったトリークル・タートはハリー・ポッターの大好物

カフェ

ハリー・ポッターシリーズファンの方なら、ハリーが大好きな「糖蜜パイ」ことトリークル・タート(Treacle Tart)をぜひ食べてみたいと思われるはず! イギリスらしさ満点のこのお菓子は③のザ・ウォルズリーなどでも提供されていますが、観光中に気軽に立ち寄れるミュージアム内カフェをご紹介します。今回はナショナル・ギャラリー内のカフェですが、ウォレス・コレクションや帝国戦争博物館など、ロンドン市内のほかのミュージアムカフェでも同じペイトン&バーンのケーキが楽しめます。

トリークル・タート

ココが魅力
・ハリー・ポッター・ファンなら必ず食べたい!
・シンプルな味わいでホッとできる
・紅茶とコーヒーのどちらにもよく合う

見た目はシンプルながらも、糖蜜のこっくりとした甘さとさくさくのタルト地は、さすがあのハリー・ポッターを魅了したと納得させてくれるおいしさ。イギリス人が懐かしさを感じる素朴なタルトで、とくに男性ファンが多いように感じます。紅茶はもちろん、コーヒーとの相性もGood。

ナショナル・ギャラリー・エスプレッソ・バー(National Gallery Espresso Bar)

ナショナル・ギャラリー・エスプレッソ・バー

公式サイト:https://www.nationalgallery.org.uk/visiting/eat-meet-drink-japanese
営業時間:10:00~17:30(金曜は~20:45)
電話番号:020 7747 2885(一般の問い合わせ)
住所:The National Gallery, Trafalgar Square, London WC2N 5DN
価格:トリークル・タート3.90ポンド、アールグレイ・ティー2.20ポンド

⑤個人的なイチオシ! とろける甘さのバノフィー・パイ

HACHE

歴史の長さでは上記の4つのケーキに負けますが、イギリス発の人気のケーキの1つにバノフィー・パイ(Banoffee Pie)があります。今回は、ロンドンの人気バーガー店HACHEをご紹介。「バーガー店でケーキ?」と思われるかもしれませんが、HACHEのバノフィー・パイ(Banofe Pie)はお店もイチオシの人気メニュー。バーガーを食べずにお茶とケーキだけでもまったく問題ないので、ぜひお立ち寄りください。

バノフィー・パイ

ココが魅力
・濃厚なバナナとトフィーのうっとりとする甘さ
・柔らかくてクリーミーな触感
・コーヒーとの相性も抜群

バノフィーとはバナナとトフィーを合わせた造語。トフィーはバターと砂糖、コンデンスミルクを加熱して作られるもので、深みのあるこっくりとした甘さが特徴。それにバナナや生クリームが加わり、濃厚ながらもどんどん食べ進めたくなる魅惑的な味わいに仕上がっています。濃いめに淹れたストレートティーやコーヒーと素晴らしく合います。

HACHEホルボーン(HACHE Holborn)※他にもロンドン市内に複数店舗あり

HACHEホルボーン

公式サイト(英語):http://hacheburgers.com/
営業時間:月曜~木曜8:00~22:30、金曜8:00~23:00、土曜9:00~23:00、日曜9:00~22:00
電話番号:020 7242 4580
住所:95-97 High Holborn, London, WC1V 6LF
価格:バノフィー・パイ5.95ポンド、アールグレイ・ティー2.50ポンド

お土産にしたい方はスーパーでミニケーキを購入。“毛虫ケーキ”も要チェック!

ミニケーキ

本場の出来立てに勝るものはありませんが、日本でミニアフタヌーンティーを楽しみたいという方はぜひスーパーでミニケーキをご購入ください。ミスター・キプリング(Mr Kipling)というブランドのものはどのスーパーでも取り扱いがあるほどの定番。ビスケット売り場に並んでいることが多く、各1ポンド(約150円)ほどとお手頃です。手作り派の方にはケーキミックスもおすすめ! 日本で、イギリスの味を再現してみませんか?

キャタピラ・ケーキ

余談になりますが、イギリスの子どもたちに人気の誕生日ケーキといえばキャタピラ・ケーキ。毛虫の形をしたケーキで(!)、マークス&スペンサーは「コリン」、テスコは「カーリー」、セインズベリーは「ウィグルズ」など、スーパーごとに毛虫の名前が違います。子どもだけでなく、デイヴィッド・キャメロン元首相や、ボリス・ジョンソン外相もコリンでお誕生日を祝ったことがあるほど。スーパーのケーキコーナーには必ずこのキャタピラ・ケーキやその他のユニークなデザインのケーキがありますので、ぜひご覧ください。お誕生日や記念日をこんなイギリスらしさあふれるケーキでお祝いするのもおすすめです。

いかがでしたか? イギリスのケーキはなかなかボリュームがあるので、小食な方ならランチ代わりにされても。お2人以上で旅行される場合には「Can we take one Victoria Sponge, to share?(ヴィクトリア・スポンジを1つだけ注文してシェアしたいのですが)」のように頼むと、フォークを人数分持ってきてくれます。どのケーキもとってもおいしいので、ぜひイギリス旅行の記念にご賞味くださいね!

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