ロンドンからバースへ日帰り旅行!サーメ・バース・スパで温泉も満喫
Bath(お風呂)という言葉の語源になったイギリスのバースには、2000年の歴史を有する温泉があります。古代ローマ時代の浴場跡を見学したり、18世紀の華やかな時代を振り返ったりした後は、モダンなスパ施設で旅の疲れをゆっくり癒す。そんなくつろぎの日帰りで行けるバースにロンドンから出かけてみませんか?
ロンドンからバースへの行き方は?
ロンドンからバースへ行くには列車かバスを使うのが一般的です。
列車はロンドン・パディントン駅(Paddington Station)から出発してバース・スパ駅(Bath Spa Station)に到着。所要時間は1時間半です。料金はシーズンや予約のタイミングによって異なりますが安い時期で往復60ポンドほど。
バスだとロンドン・ヴィクトリア・コーチステーション(Victoria Coach Station)を出発してバース・スパ駅のすぐ隣にあるバスステーションに到着します。所要時間は3時間強ですが、安い時期なら往復10ポンドほどで旅行できるのが魅力。
ロンドンで宿泊しているホテルの場所や予算、バース現地で滞在したい時間などを考えて選んでみてくださいね。国際免許をお持ちの方はもちろんレンタカーを借りて移動することもできます。
ロンドンからバースへの日帰り旅行モデルプラン。まずはバスを予約!
今回はロンドンからバスを使っての日帰り旅行を想定し、おすすめのモデルプランをご案内します。まずはナショナル・エクスプレスやメガ・バスのウェブサイトでバスのチケットを予約。クレジットカードで支払いをすると、予約確認書が表示されるのでプリントアウトしておきましょう。
ナショナル・エクスプレス公式ウェブサイト(英語):http://www.nationalexpress.com/
メガ・バスUK公式ウェブサイト(英語):https://uk.megabus.com/
7:00 ヴィクトリア・コーチステーションを出発
ヴィクトリア駅(Victoria Station)からヴィクトリア・コーチステーションへは徒歩5分ほど。バスへの搭乗は15分ほど前から始まるので、搭乗20分ほど前には到着し、入ってすぐのところにある電光掲示板でBathという行き先とバスの番号を確認、どのゲートからバスが出るのかをチェックしてゲートにお進みください。
早めに到着した方はカフェで朝食などを購入するのもおすすめ。ただし、においの強いものは車内に持ち込みできないため、サンドイッチとジュースなどを選ぶのが無難です。
ヴィクトリア・コーチステーション(Victoria Coach Station)
住所:164 Buckingham Palace Road, Belgravia, London SW1W 9TP (Google Map: https://goo.gl/maps/2WqkZKkR2q92 )
バスの座席はゆとりがあって非常に快適です。後部にはトイレも完備。なお、イギリスの法律で定められているため、シートベルトは必ず着用するようにしましょう。
ロンドンを離れるにつれ、車窓にはのどかな風景が広がります。車内では睡眠不足を解消するもよし、音楽でも聴きながらイングランドの地方の景色を楽しむもよし。
10:15 バース・バスステーションに到着後、バース寺院を見学
バース市街はさほど広くなく、道に迷う心配もありませんが、グーグルマップなどが使えるとやはり便利。もちろん紙の地図でも構いません。
まずは市街の中心地にあるバース寺院へ向かいましょう。見学無料なので(ただし4ポンドの寄付を推奨)、さっと記念撮影をするのがおすすめ。
バース寺院(Bath Abbey)
公式サイト(英語):http://www.bathabbey.org/
電話番号:01225 422462
住所:Bath BA1 1LT (Google Map: https://goo.gl/maps/LnDq9UpaMiK2)
開館日:毎日(ただし、式典などのために閉館になる場合あり)
開館時間:月曜9:30~17:30、火曜~金曜9:00~17:30、土曜9:00~18:00、日曜13:00~14:30と16:30~18:00
入館料:無料
11:00 古代ローマ時代の公衆浴場ローマン・バスを見学
いよいよローマ風呂へ! チケット代にはオーディオガイドのレンタル代が含まれているので、日本語のオーディオガイドを受け取りましょう。
このオーディオガイドは非常に充実しており、すべてを聞くとアッという間に2時間ほど経ってしまいます。興味のあるところを選んで聴き、あとは写真撮影を楽しむのがおすすめです。また、残念ながらここでは入浴はできませんが、最後に温泉を飲むことができます。
ツアー経路の最後にはギフトショップも。“バースの湯の花”のようなものはあいにく販売されていませんが、コッツウォルズ地方で採れたラベンダーを使った石けん(4.99ポンド)やハンドクリーム(6.50ポンド)、それにバースの湯の瓶詰め(5ポンド)などが売られています。
ローマン・バス(Roman Baths)
公式サイト(英語):https://www.romanbaths.co.uk/
電話番号:01225 477785(一般的な問い合わせ)
住所:Stall St, Bath BA1 1LZ (Google Map: https://goo.gl/maps/BKKuv84b8nT2 )
営業日:毎日(ただし12月25日と26日を除く)
営業時間:1月~2月9:30~17:00、3月~6月16日9:00~17:00、6月17日~8月31日9:00~21:00、9月~10月9:00~17:00、11月~12月9:30~17:00
入場料:季節や入場時間により異なる(2017年9月~12月は大人15.50ポンド、子ども9.80ポンド)
13:00 ランチにはバース名物のサリー・ラン・バンを
サリー・ランズ・ヒストリック・イーティング・ハウスでは西暦1700年ごろにフランスからの移民が生み出した「サリー・ラン・バン」という名のバース名物のバン(ふわふわの平たいパン)を召し上がることができます。ここは1482年に建てられた、バースで最も古い歴史を誇る家でもあります。
シナモンバターなどをかけた甘いものもありますが、お食事としてはトレンチャーと呼ばれる、バンに温かな料理が乗ったものがおすすめです。実はお皿が使われるようになったのは西暦1500年ごろからのこと。それまではパンをお皿代わりとして使っていました。このお店ではその伝統的な食べ方を体験できるのです。と言ってもちゃんとパンの下にお皿がありますのでご心配なく!
写真はチキン&ハム・ホック・トレンチャー(Chicken & Ham hock Trencher)です。アツアツで芳醇な旨みをもつお肉のシチューと、温められたサリー・ラン・バンのさくさくふんわりとした食感が見事なハーモニーを成しています。飲み物は特別ブレンドのサリー・ラン・ブレンド・ティー(Sally Lunn Blend Tea)をどうぞ。インドとセイロン、アフリカの茶葉を組み合わせた、深みがありながらも飲みやすい紅茶です。
地下にはわずか1室の小さなミュージアムがあり、このバンを生み出したサリー・ランという女性やバンの作り方について学んだり、サリー・ランの紅茶(3.90ポンド)やコーヒー(4.98ポンド)などのお土産品を購入したりできます。
サリー・ランズ・ヒストリック・イーティング・ハウス(Sally Lunn’s Historic Eating House)
公式サイト(英語):http://www.sallylunns.co.uk/
電話番号:01225 461634
住所:4 N Parade, Bath BA1 1NX (Google Map: https://goo.gl/maps/KJuNNxVw3n12)
営業日:毎日
営業時間:10:00~21:30(金土は~22:00)
料金:チキン&ハム・ホック・トレンチャー12.98ポンド、サリー・ラン・ブレンド・ティー2.98ポンド
14:30 ザ・サーカスを見学後、No.1ロイヤル・クレセントへ
バースはジョージアン様式の建築物でも有名です。18世紀に発展したこのイギリスを代表するスタイルの特徴は、左右対称を基本とした洗練されたシンプルさ。その素晴らしいお手本といえるのが1768年に完成したザ・サーカスです。360度の正確無比な円形を描くこの建物は、中心部から徒歩20分ほどの場所にありますが、足を運ぶ価値あり!
ザ・サーカス(The Circus)
住所:Bath BA1 2ET (Google Map: https://goo.gl/maps/8WceDbiXWAw)
その後は、ザ・サーカスから歩いて徒歩3分ほどのところにあるNo.1ロイヤル・クレセントへ。18世紀のバースの富裕層の暮らしを知ることのできるこの博物館は、イギリス人が「ぜひ訪れてほしい!」と声をそろえるスポットです。一歩足を踏み入れればそこには優雅な世界が広がっており、各部屋にはさまざまな説明をしてくれるガイドさんがいます(英語)。「What is this?」といった簡単な英語でも大丈夫なので、気になるものがあれば気軽に質問してみましょう。
この時代、日本や中国の陶器がおおいに好まれていたようで、伊万里焼の素敵なコーヒーカップもありますのでぜひ見つけてみてくださいね!
No.1ロイヤル・クレセント(No. 1 Royal Crescent)
公式サイト:http://no1royalcrescent.org.uk/
電話番号:01225 428126
住所:Bath, BA1 2LR (Google Map: https://goo.gl/maps/Ncu889uow1z)
営業日:毎日(2017年は12月17日まで)
営業時間:10:30(日曜12:00)~17:30
入場料:大人10ポンド、子ども4ポンド
16:00 バース観光案内所でお土産を購入
お土産物をまとめ買いしたいなら、バースの観光案内所に立ち寄るのがおすすめです。
お酒好きの方ならバース・ジン(36.50ポンド)がおすすめ。ミニボトル(6.50ポンド)もあります。ラベルで魅力的な微笑みを浮かべているのは、この街を代表する作家ジェーン・オースティンです。
その他にも紅茶やマグカップ、キッチングッズなど、さまざまなお土産品が並びます。
バース観光案内所(Bath Visitor Information Centre)
電話番号:0844 847 5256
住所:Abbey Chambers, Abbey Churchyard, Bath BA1 1LY
営業日:毎日(ただし12月25日と26日、1月1日を除く)
営業時間:月曜~土曜9:30~17:30、日曜10:00~16:00
16:15 サーメ・バース・スパで温泉を楽しむ
Photo by Thermae Bath Spa
旅の疲れを癒すのにぴったりなのが、サーメ・バース・スパ。イギリス国内随一の温泉施設です!
Photo by Thermae Bath Spa & Marko Dutka
非常に人気があり、常に行列ができています。平日の場合は20分ほど待てば入れることが多いですが、土日は非常に混み合うため、並ぶのが嫌な方は事前予約をしておきましょう。予約ができるのはトリートメントを含むプランのみで、予約は電話で行います。「英語での電話は不安…」という方は、ロンドンのホテルのコンシェルジュに代わりにかけてもらってもOK。
Photo by Thermae Bath Spa & Philip Edwards
日本の温泉とはスタイルが異なり、持参した水着を着用して入ります。その他のバスローブやタオル、ビーチサンダルは料金に含まれています。シャンプー類もシャワーコーナーに設置されているので持ち物は水着だけでOK。
おすすめは屋上の開放的なスパ(Rooftop Bath)! バース寺院の美しい景色を眺めながらぷかぷかとスパに浮くのは最高の悦楽。屋内には、洞窟のような神秘的な雰囲気のただようミネルヴァ・バス(Minerva Bath)もあります。いずれにも、2000年前にローマ人たちが楽しんだのと同じ、ミネラル分豊かな源泉のみが使用されています。
Photo by Thermae Bath Spa
ローマ式やジョージア式のスチームサウナ、本格的なサウナ、リラクゼーションルームなどの並ぶコーナー、ウェルネス・スイーツ(Wellness Suites)も楽しいです。お風呂と行き来して、ここで1時間半ほど過ごせば驚くほど体が軽くなり、お肌もすべすべになっているのに気づくはず!
Photo by Thermae Bath Spa & Philip Edwards
館内にはスプリングス・カフェ・レストラン(Springs Cafe Restaurant)もあるので、おなかの空いた方は早めのディナーを済ませておきましょう(メインディッシュ10.50ポンド~、サンドイッチ6ポンド~)。ケーキやスコーンも楽しめます。支払いは入館時に渡されたリストバンドで行い、スパを出る際に清算します。
もう少し後で食べたい方はスパの近くのマークス&スペンサーでサンドイッチなどを購入してバス車内で食べるか、ロンドンに戻ってからホテルのルームサービスなどを利用しても。
サーメ・バース・スパ(Thermae Bath Spa)
公式サイト(英語):https://www.thermaebathspa.com/
電話番号:01225 33 1234
住所:The Hetling Pump Room, Hot Bath Street, Bath BA1 1SJ(Google Map:https://goo.gl/maps/DPrP6TYzFyj)
営業日:毎日(ただし12月25日と26日、1月1日を除く)
営業時間:9:00~21:30(最終入場は19:00)
利用料:2時間のスパ・セッション35ポンド(土日は38ポンド)、スパ・セッション&トリートメントプラン75ポンド~
18:30 バスステーションへ向かい、19:00にバースを出発、22:05にロンドンに帰着
バスステーションに到着したら搭乗するバスのゲートの前で待ちます。ナショナル・エクスプレスは2番ゲートと決まっていて、出発10分ほど前に乗車が開始します。ロンドンのヴィクトリア・コーチステーションに帰着したら、お気をつけてホテルまでお帰りください!
バース・バスステーション(Bath Bus Station)
住所:Southgate Street, Bath BA1 1TP(Google Map:https://goo.gl/maps/KqBNLMZYUx12)
イギリス人にも人気の観光地バースを1日で巡る旅、いかがでしたか?バースにはご紹介した他にも、ファッション博物館やヴィクトリア・アート・ギャラリーなどの魅力的なミュージアムがたくさんあるので、バースに1~2泊してゆっくり回るのもおすすめです!
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