王室御用達の老舗からパブまで!ロンドンのおすすめクリームティー5選
ロンドンでぜひ楽しんでいただきたいのが英国流ティータイム。今回は忙しい旅行者や一人旅の方にもぴったり、お手軽な“クリームティー”をご紹介します。思い出に残るクリームティーが楽しめる5店舗のほか、スコーンの食べ方などのトリビアもお伝えしていきます。
クリームティーって何?スコーンの正しい食べ方は?
photo by VisitBritain
イギリスの“クリームティー”とは紅茶とスコーンの組み合わせのこと。通常、スコーンにつけるクロテッドクリームとジャムが添えられています。さまざまなレストランやカフェで楽しむことができ、お値段も1,000円前後とリーズナブル。フルサイズのアフタヌーンティーでは量が多すぎる、高価すぎるという人に最適です。お店のメニューに“クリームティー”として載っている場合もありますが、そうでなくても「スコーンと紅茶」を注文すればもちろんそれでクリームティーになります。
スコーンは基本的にナイフで横方向に2つ割りにしてから、割った側にクロテッドクリームとジャムをつけ、手でつまんでいただきます。ちなみにイギリス人の間では、スコーンに塗るのはクリームが先かジャムが先かでかなり激しい論争があり、勢力がほぼ二分されています。両方試して、自分はどちら派かを確認してみてはいかが?
それでは以下にいよいよ、ロンドン中心部で1人でも気軽にクリームティーが楽しめるおすすめ店をご紹介していきます!
①老舗中の老舗、フォートナム&メイソンで過ごす優雅なひと時
ココが魅力
・1707年からの長い歴史を誇る、王室御用達の百貨店
・ロンドンで紅茶と言えばやはりここの名前を挙げる人が多数。紅茶のおいしさが光る
・丁寧なサービスも心に残る
フォートナム&メイソンの館内にはほかにもカフェがありますが、2階(イギリス式1階)にあるこの「The Parlour(ザ・パーラー)」はクラシックさとモダンさを併せ持ち、多くのロンドンっ子のお気に入り。ウェイターたちの優雅な言葉遣いや身のこなし、そしてポップな内装をお楽しみください。
フォートナム&メイソンの看板商品とも言える紅茶はもはや芸術的なおいしさ。スコーンはプレーンとフルーツ入りが1つずつでいずれも甘めです。
フォートナム&メイソン・ザ・パーラー(Fortnum and Mason The Parlour)
公式サイト(英語):https://www.fortnumandmason.com/restaurants/the-parlour
営業時間:月曜~土曜10:00~19:30、日曜11:30~17:30
電話番号:020 7734 8040
住所:181 Piccadilly, London W1A 1ER
価格:14.63ポンド(ロイヤルブレンド(紅茶)5.75ポンド+デュオ・オブ・スコーンズ7.25ポンド+税)
②セレブにも愛される名店リシューで味わう、甘さ控えめのスコーン
ココが魅力
・1909年創業。ロンドンのセレブたちにも愛される有名レストラン
・多店舗展開していて、旅行中に立ち寄りやすい
・甘さを抑えたスコーンには日本人ファンが多い
エレガントな内装ながらものんびりと寛げるレストラン。サービスもフレンドリーです。今回訪れたのはピカデリー店ですが、セント・ジョンズ・ウッドやナイツブリッジ、メイフェア、グロスター・アーケードにも店舗があります。
スコーンは甘さ控えめで日本人好み。ふんわり柔らかくて少し歯にくっつきますが、とてもおいしいです。4つ出てきますが小ぶりなので完食できる方も多いはず。また、紅茶の代わりにコーヒーやココアを頼むこともできます。
リシュー(Richoux)
公式サイト(英語):http://richoux.co.uk/
【ピカデリー店】
営業時間:月曜~土曜8:00~23:00、日曜9:00~22:00
電話番号:020 7493 2204
住所:172 Piccadilly, London W1J 9EJ
価格:リシュー・クリーム・ティー10.50ポンド
③個人的な一押し!ジャムも紅茶も選べる喫茶店、ティー&タトル
ココが魅力
・大英博物館の真ん前にあり、立地がわかりやすい
・紅茶とジャムの種類が豊富。とくにジャムは変わった種類があってどれも美味
・気取らないアットホームな雰囲気でくつろげる
書店やギャラリーを併設しており、カフェは地下。10人ちょっとしか入れない小さなお店ですが、いつもグルメな女性たちで賑やか。場所柄、観光客が多く、スタッフは片言の英語にも慣れていますので安心してお寛ぎくださいね。
お茶は、紅茶や日本茶(煎茶)、ハーブティーも含めて多種類。また、ジャムもストロベリー&ブラックペッパージャム、ラズベリー&バニラジャム、ダムソンジャム(ダムソンというプラムの一種を使ったジャム)、ファイブフルーツ・マーマレード(オレンジやグレープフルーツなど、5種の果物を使ったマーマレード)からお好きなものが選べます。迷ってしまう方はストロベリーとラズベリーを「ハーフ&ハーフ」でどうぞ!写真のように綺麗に塗られた状態で出てきますよ。紅茶もスコーンもとてもおいしく、個人的に一押しのお店です。
ティー&タトル(Tea and Tattle)
公式サイト(英語):http://www.teaandtattle.com/
営業時間:月曜~金曜9:00~18:30、土曜12:00~16:00
電話番号:077 2219 2703
住所:41 Great Russell Street, London, WC1B 3PE
価格:ティー&スコーン6.50ポンド
④ミュージアムカフェとして群を抜くおいしさのV&A博物館カフェ
ココが魅力
・宮殿を思わせる壮麗なインテリア。運が良ければピアノ生演奏も楽しめる
・紅茶は茶葉を使った本格派
・V&A博物館はもちろん、隣に立つ自然史博物館にも立ち寄りやすい
ロンドンには素晴らしいミュージアムカフェが数軒ありますが、このV&Aカフェもそのひとつ。豪奢なインテリアと紅茶の本格的なおいしさでロンドンっ子たちにこよなく愛されています。また、セルフサービスなのでお値段もリーズナブル。
スコーンはとても大きなものが1つ。小食な方なら「食べきれない…」とひるんでしまいそうですが、食感が軽いので意外と食べられてしまうと思います。紅茶もしっかりとした味わいで、スコーンのおいしさを引き立てます。
V&A カフェ(V&A Cafe)
公式サイト(英語):http://www.vam.ac.uk/visit#cafe
営業時間:毎日10:00~17:15(金曜のみ~21:30)
電話番号:020 7942 2000(V&A博物館)
住所:Cromwell Road, London, SW7 2RL
価格:6.80ポンド(イングリッシュ・ブレックファスト・ティー2.65ポンド+フルーツスコーン4.15ポンド)
⑤英国らしさ満載!?“パブでクリームティー”が体験できるジ・ウェリントン
ココが魅力
・1903年創業の老舗パブ。ネオゴシック様式の外観で、内装もハイセンスな美しさ
・2階のレストランでは時間限定でティータイムが楽しめる
・クリームティーはわずか5ポンド弱
最後にご紹介するのはなんとパブ。そう、イギリスのパブには一部、ティータイムにクリームティーやアフタヌーンティーを提供するところがあるのです。「パブに行ってみたいけれどお酒が飲めないから」と諦めている方にぜひおすすめです。このジ・ウェリントンは人気の老舗で、1階は昼間からお酒を楽しむ人で賑わっていますが、2階には落ち着いたダイニングスペースがあり、クリームティーも2階で楽しめます(午後3時~5時のみ)。
紅茶はティーバッグで、スコーンの味も普通ですが、美しい内装を眺めながら「パブで優雅なティータイム」という珍しい時間を過ごすことができます。お値段も大変リーズナブル。
ジ・ウェリントン(The Wellington)
公式サイト(英語):http://www.nicholsonspubs.co.uk/restaurants/london/thewellingtonstrandlondon
営業時間:店舗自体は曜日によって10:00~22:30/23:00/23:30/24:00だが、クリームティーは15:00~17:00のみ
電話番号:020 7836 2789
住所:351 The Strand, London, Greater London, WC2R 0HS
価格:コーニッシュ・クリームティー4.95ポンド
食べ切れなければ持ち帰りOK!気に入った紅茶やジャムがあればお土産にも
スコーンが食べ切れない場合はお持ち帰りにしても。店員に「Can I take it away?」と尋ねれば、お持ち帰り用に包んでくれます(セルフサービスの店を除く)。また、瓶で提供されるジャムは、開封済み・未開封にかかわらず余ったら持ち帰るイギリス人が多いです。
また、フォートナム&メイソンやリシュー、ティー&タトルなどでは紅茶やジャムの販売も行っています。気に入ったものがあればお土産にして、帰国後も素敵なティータイムを楽しんでみては?
クロテッドクリームは要冷蔵なので、残念ながら日本への持ち帰りは不可。日本でも一部メーカーが販売していますが、手に入りにくい場合はホイップした生クリームで代用すると良いでしょう。実はクロテッドクリームではなくホイップした生クリームを「伝統的」とするイギリス人もいますし、「スコーンはバター+ジャムで食べるのが好き」というイギリス人もいるので臨機応変にお楽しみください!
今回は、個人的な大好物でもあるクリームティーをご紹介しました。スコーンはイギリスを代表するお菓子。ロンドンにいらっしゃったらぜひ召し上がってくださいね!また、上記の5店はほかのスイーツや食事もおいしいカフェ&レストランなので、甘党でない方と一緒に行かれても十分にお楽しみいただけると思います。
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