「世界の名峰」と呼べるスイスアルプスの山々。そして裾野に広がる牧草地アルム。「アルプスの少女ハイジ」の印象が強いスイスは、夏にハイキングに訪れる国として認知されています。

が、しかし、この国は一年を通して楽しめる観光国。特にヨーロッパ諸国では冬こそがベストシーズンと認識されており、多くの観光客がやってきます。スキーやスノーボードだけじゃない冬のスイスをお勧めする理由をご紹介します。

冬の絶景、白銀に染まる名峰に感動

ベルナーオーバーラント三山

山に詳しくない人だって一度は聞いたことがある「アイガー」「メンヒ」「ユングフラウ」。これらはスイス中央部に君臨するベルナーオーバーラント三山と呼ばれ、雄大な姿で観光客を迎えてくれます。

夏の勇姿も圧巻ですが、森林限界(1800m)を越えた中腹から山頂まで白銀に包まれる冬の姿は、荒々しくも神秘さが倍増し、思わず拝みたくなります。

スイスの名山

そんなベルナーオーバーラント三山に並ぶように「ヴェッターホルン」「シュレックホルン」「フィンスターアールホルン」などが連なり、その美しい山容に、誰もが見とれてしまいます。

その他「マッターホルン」に「シルトホルン」などの名山が点在するスイスは、全土が冬の絶景ばかり。この絶景を見るために訪れても、決して損はありません!しかも冬は晴天率が高いのも魅力です。

名峰の麓、冬のアクティビティを満喫

ウィンターハイキング

冬のスイスはスキーヤーだけのものではありません。「スキーはやらない」という人にも、お勧めなのが「ウィンターハイキング」。ウィンターハイキングとは、雪に覆われたハイキングコースを歩くこと。しっかり圧雪されているので、防水性の高い靴さえあれば、道具を揃える必要なし。誰もが気軽に楽しめます。

特にインターラーケンの南側に位置するミューレン一帯は、ウィンターハイキングのメッカのひとつ。代表的な約5kmの平坦なコースをはじめ、ルートは様々。また全てのルート上に簡単な標識もあるので迷うこともなく、終始、白銀の絶景を楽しみながら歩けるのも人気の理由です。

 ソリ

もうひとつ、スイスで人気の冬のアクティビティが「ソリ」。日本でソリ遊びという子供が遊ぶイメージですが、スイスでは立派なスポーツ。スキー場にはソリ専用コースがあるほどの人気。操作は手綱を持ち体重移動で曲がり、地面に着いた足で速度を調節する。シンプルだけど奥が深い。地面に体が近い分、スピードを感じます。はじめのうちはおっかなびっくりで、すぐ足で速度を落としてしまいますが、慣れてくるとすごく楽しい!

レーサーのごとく体を傾けてカーブを曲がり、直線はスピードにのって直滑降!仲間や家族と繋がって滑るのも見ていて楽しそうです。

心もお腹も満たされる「チーズ・フォンデュ」

チーズ・フォンデュ

雪山で遊んだ後は本場の「チーズ・フォンデュ」でお腹を満たすのが、冬のスイスの流儀。チーズ・フォンデュのはじまりは、アルプス地方の冬の家庭料理でチーズを白ワインで煮込んだ鍋料理。使用するチーズの量や白ワインの種類などによって、店ごとに違う味を楽しめるのでいろいろ食べ比べたくなります。

山岳の街から中世の街、アートの街へ。鉄道でどこへでも簡単にアクセス

スイス

九州ほどの小さい国土に鉄道網が張り巡らされているスイスは、どこに行くのも便利なのが魅力。「スイストラベルシステム」の交通パスを日本出発前に購入しておけば、スイス国内の主要交通機関が乗り放題なんです。

古都ルツェルン

例えば、スイスアルプスの玄関口となるインターラーケンを起点とした場合、ヨーロッパ最古の木造屋根付き橋「カペル橋」が残る古都ルツェルンへ電車で乗り換えなしで約1時間50分。中世の面影が残るロマンチックな旧市街を散策してショッピングも楽しめます。

ティンゲリー美術館

さらに、ドイツとフランスとの国境に位置するバーゼルまで約1時間。ルツェルンで優雅なランチの後に移動しても、バーゼルの街歩きを余裕で楽しめます。特にアート関連が充実するバーゼルは、廃材を利用した機械仕掛けの作品で知られる、スイス出身のジャン・ティンゲリーの「ティンゲリー美術館」や、レンゾ・ピアノ設計が設計した200点もの20世紀初頭の印象派を所蔵するバイエラー財団など、歴史や文化に触れることもできます。バーゼルからインターラーケンへは電車で約2時間。アルプスの麓に滞在していながら都市も楽しめるのもスイスならではです。

スイス トラベル システム(Swiss Travel System)
料金:スイストラベルパス 3日間 216 CHF(2Class)
詳しくは→http://www.raileurope-japan.com/

紙吹雪舞うカーニバル!「ファスナハト」は必見!

ファスナハト

冬のスイスの風物詩といえば「ファスナハト」を忘れちゃいけません。ファスナハトとは、ドイツ語圏でのカーニバル。毎年2月から3月にかけてスイス各都市で行われるお祭りです。中でもバーゼルのファスナハトは、世界的に知られたお祭りで、つきあがった大きな鼻が特徴のヴァッギスに仮装した大小さまざまなグループによるパレードが、実直なイメージのスイス人からは想像もつかないほど大盛り上がりを見せます。

パレードのランタン

お祭りのはじまりは午前4時。教会の鐘の音と同時に旧市街の電灯が一斉に消され、暗闇となった街に大小数千ものランタンに灯が灯ります。

これは「モルゲシュトライヒ(夜明けの一撃)」と呼ばれるパレード。ランタンを載せた山車を筆頭に、500ものグループが独特なメロディーを奏でながら、日の出を知らせる教会の鐘の音が鳴るまで街中を練り歩きます。でもこれはまだ序章。本番は午後からのメインパレードとなります。

バーゼル・ファスナハト

メインパレード参加者の多くは「ヴァッギス」に扮装し、山車を先頭にお菓子やオレンジ、ミモザの花と紙吹雪を大衆に撒きながら練り歩きます。ヴァッギスとはその昔、冬が終わるとフランスのアルザス地方からバーゼルまで農作物を売りにくる農耕労働者を模しているといわれています。そんなヴァッキスが通ると我先にと群がり、誰もが頭から靴の中まで紙吹雪まみれになって盛り上がります。

今年のファスナハトは3月6日からの3日間。この祭りをもってスイスに春がやってきます。

バーゼル・ファスナハト(Basel Fasnacht)
開催日:2017年3月6日〜2017年3月9日
詳しくは→http://www.fasnachts-comite.ch/en/

日本からスイスへは直行便が毎日運航。今年の冬は、スイスアルプスの絶景を拝みに旅の計画してみてはいかがでしょうか?

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取材協力:スイス政府観光局/スイス インターナショナル エアラインズ