紀元前から15世紀頃まで、フェニキア、ローマ、イスラムなどに支配され、独特の文化を誇るスペイン。そんなスペインの世界遺産登録数はイタリア、中国に続き、世界第3位です。そこで今回は、多彩なスペインの世界遺産をいくつかご紹介します。

「悪魔か天才か!?」バルセロナ最大の世界遺産は、やっぱりガウディ作品群

バルセロナが誇る建築家のアントニオ・ガウディは、「芸術作品とは誘惑的なものじゃないといけない」と言いました。ガウディの建築を見た人は、その摩訶不思議な芸術に心を奪われます。

サクラダ ファミリア

サクラダ ファミリア

電車に轢かれて死ぬまで、ガウディが40年もの間、心血を注いだ「サクラダ ファミリア」は、2015年の現在も建設中の教会です。まるで魔界のお城のような教会の内部は、時間によって光の色が変わるスタンドグラスや森のような大聖堂が、異様な外観とは一変、神聖な気持ちにしてくれます。

グエル邸

そのグエル氏のために贅をこらして造られたのが「グエル邸」。カラフルなキノコのような煙突が印象的です。

カサ ミラ

地中海の波をイメージして建てられた、直線が一切ない「カサ ミラ」は、未だなお、一般の人が住んでいるアパート。建物のなかにはガウディ博物館があり、居住部分の一室を公開しているので、ぜひ訪れてみて下さい。

カサ バトリョ

廃材を使って壁を装飾した「カサ バトリョ」は別名「骨の家」と言われています。まるでドクロのようなバルコニーに、水の泡のような色のタイルが、海底洞窟のようです。

グエル公園

グエル公園

ガウディのパトロンであった実業家グエル氏の住宅跡地を公園にした「グエル公園」は住民の憩いの場。おとぎの国のような幻想的な建築物がいたるところに点在しています。

カサ ビセンス

ガウディの作品ながらも、直線的で、イスラムの建築様式に影響をうけた初期の作品「カサ ビセンス」は幾何学的なデザインと色彩豊かなタイルがとても鮮烈。後期の作品と比べてみると、おもしろいのではないでしょうか。

ガウディだけじゃない!バルセロナの三大世界遺産とは?

「ガウディ作品群」と共に、バルセロナの三大世界遺産と言われているのは、「カタルーニャ音楽堂」と「サン パウ病院」です。

カタルーニャ音楽堂

ガウディの師であったリュイス・ドメネク・イ・ムンタネーが20世紀初頭に設計した「カタルーニャ音楽堂」は、ムダルニズマ様式(カタルーニャ地方のモダニズム)のコンサートホールです。このホールの見所は、なんと言っても天井にある無数のステンドグラス。自然光を取り入れているので、昼と夜とで違った顔を見せてくれる、まさに光のシャンデリアです。

サン パウ病院

同じくムンタネーが造った「サン パウ病院」もバルセロナを代表する建築物です。「花の建築家」とも呼ばれるムンタネーが設計したこの建物には、壁、天井、柱などの至る所に色彩豊かな花の彫刻や模様があしらわれ、明るく柔らかな雰囲気を醸し出しています。

首都マドリードから近いセゴビアとトレドも見逃せない!

セゴビア旧市街

マドリードから日帰り観光地として人気なのが「セゴビア旧市街」。首都から約90キロに位置し、ローマ時代と中世の遺跡が連なる美しい歴史の街です。この街にあまたある世界遺産の中でも人気が高いのは、「ローマ水道橋」と「アルカサル」です。

アルカサル

アラカサル

ディズニー初のカラー長編アニメーション映画である白雪姫城のモデルとなった「アルカサル」。崖の上にそびえ立ち、可愛らしい青い円錐屋根を持つこのお城は、まさに世界の名城の一つ。

トレド

マドリードから南へ70キロのところに古都「トレド」があります。街の至るところにキリスト教文化・イスラム教文化・ユダヤ教文化の融合の痕跡が残る、博物館のような街です。中世に迷いこんだかのような景色と、ルネッサンスを代表するギリシャ人画家のエル・グレコ美術館が見どころです。

ローマ水道橋

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全長728m、最高長で約30mもある「ローマ水道橋」は、1世紀から2世紀にかけて、都市計画の一環として建築されました。セメントもない当時のローマの土木技術は感動的です。

グラナダのアルハンブラ宮殿は古城好きにオススメ!

アルハンブラ宮殿

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スペイン南部のグラナダにある「アルハンブラ宮殿」は、マドリードから南へ約430キロ下ったところにあります。「アルハンブラ宮殿」の語源はアラビア語で「赤い宮殿」。14世紀にイスラム政権ナスル朝が、スルタンの宮殿として建造しました。美しい彫刻が施された大理石の柱、繊細なアラベスクで飾られた壁や天井、エキゾチックなタイルは、美麗の極致です。「ライオンの中庭」はイスラム建築の最高峰だと言われています。

パーティーだけじゃない!? スペインが誇る複合世界遺産のイビサ島

イビサ島

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イベリア半島の東に浮かぶ地中海の島、「イビサ島」。若者が集う欧州一のパーティーリゾートとして有名ですが、実は自然遺産と文化遺産が融合した複合世界遺産です。フェニキア、カルタゴ、ローマ、イスラム、ビザンチン、アラゴンなど様々な国家に影響・支配されてきたこの島は、異文化が交錯する素晴らしい遺跡がたくさんあります。真っ青な空と海に挟まれたように浮かぶ白い家、大きくて真っ赤な夕日がキラキラと海に力強く反射する景色は、まさに地中海の楽園!美しい自然、異国情緒豊かで歴史ある街並み、世界最大のクラブ、イビサは老若男女問わず全ての人が楽しめる島ではないでしょうか。

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