スペインには、どこの街にもバル(bar)という気軽な居酒屋(喫茶店や食堂の要素もある)があり、タパスという小皿料理にワインやビールなどのお酒を提供しています。

魚介類など土地の恵みを生かしたスペインのタパスは地域ごとに特色があり、まさにスペインワインの味の引き立て役。スペインっ子のように、ワイン片手にタパスをつつき、おしゃべりに嵩(こう)じながら、各地の名物バルをはしごして楽しんでみませんか?

スペインバルのワインのお伴、タパスとピンチョス

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スペインのバルで出てくるつまみ料理には、タパスのほかに、北部のバルに多いピンチョス(小さく切ったパンに具材をのせたもの、串やようじで留める場合も)があります。バルはだいたいが立食やカウンター形式で、お酒を注文するたびに無料でタパスやピンチョスを出してくれることも。カウンター形式のバルでは、エビの殻など食べた際のゴミは足元に捨ててよく、ゴミの多さが人気店の目安になる地域もあるほどです。

好きな食材でタパスを作ってもらえるバルセロナやマドリッドの市場内のバル

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マドリッドのサン・ミゲル市場のなかには、好きな食材を市場で買って料理してもらい、飲みながら食べるというスタイルのバルがあります。スペイン全土のタパスが食べられることで人気があり、このスタイルはもともとバルセロナの有名なサン・ホセ市場で始まったバルのスタイルです。マドリッドで最近一番ホットなバルが集まっているのが、プエルタデルソルの南側にあるサンタ・アナ広場周辺。マドリッドにはエビだけ、マッシュルームだけといった専門のバルがあるので、はしごするうちの1軒はこんなバルに入ってみてはいかがでしょう。

バルセロナのバルのおつまみはピンチョスがメイン。ピカソ美術館などのある海寄りの旧市街ボルン地区は、最近おしゃれなショップやバルがたくさん集まっています。また魚介類タパスの多いバルが集まっているのは、海沿いのバルセロネータ地区。サグラダファミリアの周囲にたくさんあるオープンエアのバルも、一日中飲みながらサグラダファミリアを眺めていられるのでおすすめです。

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スペインアンダルシア地方の名物タパス

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スペインのバルで出てくるタパスは地域によって違いがあり、そうした地方色を味わうのも楽しみのひとつ。アンダルシア地方のセビージャ(セビリヤ)などのタパスは、海が近いせいか魚介類が多く、味付けも北部より濃い目です。よくお目にかかるのはウエバス・アリニャーダ(たらこのサラダ)。またコスタデルソルの海岸にあるバルでは、浜辺でイワシを丸ごと焼いたタパス(イワシの炭火焼)も名物です。同じく海岸沿いの街、サンルーカル・デ・バラメーダの名物タパスは、トルティーリャ・デ・カマロネス(車エビのオムレツ)。オムレツという名ですが、見た目も味も日本のかき揚げに似ており、スペインのワインによく合います。魚介類ではありませんが、ヘレスやセビージャでは、ヘレス特定の地域産ワインであるシェリーで煮込んだトマトソース味のミートボールが名物タパスとして人気です。

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シャンパンと同じ方式で生産されるスペインの発泡ワイン カバ

スペインは、全土にワインの生産に適した地中海性気候が広がっているうえ、地形や気候に変化があるため、さまざまな種類のワインが産出されています。このなかでよく知られているのが、カタルーニャ地方で生産される白や明るいピンク色をしたスパークリングワインの「カバ」。バルセロナの南西約40キロの所に位置するペネデス地区は、フランスのシャンパーニュ地方とよく似た石灰岩の土壌をもっているため、発泡ワインの生産にとても適しています。ここで、マカベオ種やチャレロ種などのブドウを用いて、シャンパンを作るのと同じ瓶内二次醱酵方式で作られているのがカバです。シャンパンと品質は変わらず、同じくらい古い歴史をもつ本格的発泡ワインであるのに価格がとても安く、国内外で人気が出ています。

地元っ子のバルの楽しみ方

スペインの地元っ子たちは、バルではワリカンということをしません。何人でバルに入っても、ひとつのバルで支払うのは、仲間のうちのひとりだけ。「次のお店では、私が払うね」という具合に、バルのはしごは仲間の数だけ延々と続く―それもまた、バルの楽しみのひとつなのです。地元っ子をまねしてバルのはしごを楽しんでみるのもいいですね。

Photo by:風美紫紺