東京から3時間のカラフルタウン!週末を利用してロシアのウラジオストクへ
日本から気軽に行ける海外といえば、台湾や韓国、グアムなどが代表的。でもそういった近場の海外はもうひととおり行ってしまったという方も多いのではないでしょうか?かくいう私もそのひとり。そんなとき旅好きの友人から「ロシアのウラジオストクがよかった」という話を聞きました。
ロシアというとあんまりなじみがなく、遠い国のような気がしてしまいますが、聞いてみるとウラジオストクは東京から直行便があり、たった3時間で行けるんだとか。週末プラス1日あれば、ヨーロッパ風の街を歩いたり、ロシア料理を味わったりと、十分に楽しめちゃうんです!ということで、今回は実際に週末の3連休を利用してウラジオストクへ行ってみました。
女子心をくすぐるフォトジェニックな街並み
ロシアの極東部に位置するウラジオストクは、金角湾という細長い入り江を中心に広がる港町。1952年から1992年までは軍港都市として、外国人はおろかロシア人でさえも出入りが制限されており、ベールに包まれていました。1992年に開放されてからは、起伏に富んだ街並みが話題になることが多く、ナショナル・ジオグラフィック誌の「世界一美しい港町」のひとつにも選ばれました。今回私が楽しみにしていたのもこの街並みです。
到着してまず向かったのはスヴェトランスカヤ通り。ここは、19世紀後半創業のグム百貨店や歴史的建造物など多くの見どころが点在する、ウラジオストクのメインストリートです。ぶらぶらと通りを歩いていると、さっそく目の前にかわいらしい建物を発見♪
Ph Murray Foubister via flickr
カラフルに彩られたバロック様式の建物は、異国情緒あふれ、まるで絵はがきのよう。その街並みのなかにときおり玉ネギ型の屋根をもつロシア正教会が建っていて「ロシアに来たんだなあ」と実感させてくれます。
Ph Alexxx Malev via flickr
極東のサンフランシスコと称されるウラジオストクには坂道が多いのも特徴。スヴェトランスカヤ通りから1本入ると雰囲気満点の裏道や階段がたくさん。気の向くままにぶらりと迷い込んでみるのも楽しい!
どこもかしこも素敵な街並みなのですが、私のお気に入りはアドミラーラ・フォーキナー通り。センスの良いショップやカフェ、レストランが軒を連ねる、ひときわ洗練されたストリートです。
Ph Alexxx Malev via flickr
歩行者天国になっている道は、海沿いまで伸びていてのんびりと散歩するのにぴったり。ボートに乗ったり、座っておしゃべりしたりと、地元の人が思い思いに過ごしています。
ウラジオストク観光に欠かせないスポット
ウラジオストクの見どころはコンパクトにまとまり、たいていの場所は歩いてまわれるのが魅力。
街を散策していると必ず一度は目にするのが、金角湾に架かるゴールデンブリッジ。全長1388m、柱の高さ226mという巨大なV字型の橋は、ウラジオストクを代表するシンボルとなっています。
Ph Alexxx Malev via flickr
そんな橋を一望できる絶好の展望スポットが鷹の巣展望台です。眼前には、金角湾や色鮮やかな建物、行き交う船が織り成す壮大なパノラマ!すべてがあいまって、まるでひとつの絵のような景観を生み出しています。ねらい目はずばり夕方以降。サンセットからライトアップまでロマンティックな表情を楽しめます。
Ph Murray Foubister via flickr
鷹の巣展望台
Eagle’s Nest Mount
住所:Vladivostok 28-13
こちらは市内の中心部に位置するウラジオストク駅舎。モスクワからウラジオストクまで9288kmを結ぶ世界最長のシベリア鉄道の東の発着駅です。重厚でレトロな造りの駅舎は1891年に完成したもの(その後改修済み)。
駅のホームは乗客でなくても自由に出入りできます。これから各地に向けて出発する風情たっぷりの列車を眺めていると、まだ見ぬ土地へつい思いをはせてしまいます。
Ph Núria Alonso via flickr
ウラジオストク駅
Vladivostok Train Station
住所:Ulitsa Aleutskaya, 2
先述したとおり、ウラジオストクは20数年前まで軍港都市として閉鎖されていました。外国人の出入りが許可された現在でも太平洋艦隊の基地であり、港に停泊する軍艦の姿を見かけます。
Ph Alexxx Malev via flickr
軍艦を間近で見たいなら、訪れるべきはクラースヌイ・ヴィムペル軍艦。スケールは少々小さいのですが風格のあるたたずまいです。ここでは、かつて使われていた軍艦のデッキや操舵室を見学することができます。
クラースヌイ・ヴィムペル軍艦
Memorial ship Krasny vympel
住所:Korabelnaya Naberezhnaya
入場料:50ルーブル(約90円)
道路を挟んで反対側には、第二次世界大戦中に活躍したという潜水艦S-56が博物館として残されています。展示室のほか、ミサイルを発射していた部屋や兵士の寝室など、当時の様子をそのまま公開。歴史を感じられる貴重なスポットとなっています。
Ph Raita Futo via flickr
潜水艦S-56博物館
Memorial Submarine S-56
住所:Korabelnaya Naberezhnaya
入場料:100ルーブル(約180円)
本場のロシア料理を食べよう
美しい街並みや観光スポットもいいのですが、やっぱり気になるのが食事情ですよね。
ロシア料理といえば、スープなどの煮込み料理。日本でも有名なのはビーツやキャベツ、牛肉などを煮込んだ具だくさんのスープ、ボルシチです。派手な見た目に反して、素材の旨みが溶け込んだ優しい味わい。店によって具材や味付けが異なるので、ぜひ食べ比べてみて。好みは大きく分かれますが、個人的にはスメタナというサワークリームがトッピングされているほうが、味がまろやかになっておいしかったです。
Ph liz west via flickr
また、一度食べてかなりハマってしまったのが、朝食やおやつの定番ブリヌイ。簡単にいうと、薄めの生地に具を包んだり乗せたりしていただくロシア版クレープです。入れる具材はひき肉からシーフード、野菜、スイーツ系までバラエティ豊か。3日間の滞在中、毎日食べてもまったく飽きませんでした。
衝撃的だったのはイクラやキャビアを包むブリヌイ。日本でもたまに見かけることはありますが、こちらのはイクラの量が半端ないんです!ほんのり甘い生地に塩味のきいたトッピングが口のなかでマッチします。
ブリヌイを食べるなら、アドミラーラ・フォーキナー通りの「ウフ・トゥイ・ブリン」がおすすめ。50種類以上のブリヌイが楽しめる専門店です。ブリヌイの生地がほかの店のものよりもモチモチとしていて具材との相性が抜群でした!
ウフ・トゥイ・ブリン
Ukh Ty Blin
住所:Admirala Fokina, 9
※英語メニューあり
ところでイクラやキャビアといえば、ロシアは世界有数の生産国。大のイクラ好きとしては絶対に現地で食べなくちゃと意気込んでいました。スーパーを訪れると、さすがイクラ大国ロシア。ズラリとイクラが並んでいます!
思わずテンションが上がってしまいますが、ここで注意したいのが、ロシア語で「икра(イクラ)」と呼ばれるのは、日本でいうサケの魚卵だけでなく、チョウザメやタラを含むすべての魚卵を指しているということ。キャビアもロシアでは、イクラと呼ばれているんです。パッケージでは中身がわからないこともあるので、私みたいにサケのイクラ目当ての方は、よく見て選ぶようにしましょう。
ということで見るからにイクラと思われるものをチョイス。この大きさでなんと69ルーブル(約124円)!日本では高級食材だから絶対にできないけど…、こんなに食べたらプリン体が心配だけど…、気にせずスプーンですくって贅沢にほおばってみました。プチプチの食感がたまらない~。普段食べ慣れた醤油漬けのものと比べると若干味にパンチが足りないのですが、こんなにイクラを食べられるなんて幸せすぎる!白いご飯があればなおよかったのに。
ウラジオストク旅行ならビザ取得も簡単!
さて、ロシアに行く際に面倒なのがビザです。通常ロシアに入国するためには、旅行会社から発行されたバウチャーを持って、大使館や領事館でビザを申請しなくてはなりません。
でもウラジオストクへ旅行する方には朗報があります!2017年8月8日より、ウラジオストクに滞在する場合に限り、インターネットで無料の電子ビザを申請できるようになったんです。
やり方は簡単。ウラジオストクへの入出国日や旅行目的などいくつかの質問に答えて、自分の顔写真をアップロードするだけ。質問数は多いですが、日本語があるので安心です(回答部分は英語のみ)。
申請した内容に問題がなければ、たったこれだけで4日以内にビザが発行されるんです。ビザの申請がネックでなくなった以上、ウラジオストクはますます気軽に行ける旅先になりました!
ロシア連邦外務省(日本語)
URL:http://electronic-visa.kdmid.ru/index_jp.html
※2018年3月現在、1ルーブル=約1.8円
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