すがすがしい絶景! ノルウェーのフィヨルドで大自然の神秘を感じよう
ダイナミックな自然の造形美を感じられるフィヨルドは、ノルウェー観光のハイライト。
南北に長い国土の西海岸は、複雑に入り組んでいて、バラエティに富んだフィヨルドの景観が広がっています。これほどの規模は世界でもここだけ!フィヨルド自体はノルウェー各地で見られますが、なかでも特徴的で美しい人気の3エリアをご紹介します。
急峻な断崖が間近に迫るソグネフィヨルドのクルーズからフロム鉄道へ
オスロやベルゲンからアクセスしやすく、年間を通してクルーズ船が運航しているソグネフィヨルドは、観光客の一番人気。全長204km、最深部1,308mとノルウェー最大でもあります。その支流であるネーロイフィヨルドは、両岸の幅が狭まっており、ユネスコの世界遺産に登録されています。
フィヨルドを堪能するには、支流のネーロイフィヨルドとアウルランフィヨルドを結ぶクルーズへ。グドヴァンゲンという町から乗り込んで、フロムへと向かいます。
鏡のように静かな海面を、フェリーでゆっくり進むと、左右に1,000mを超える急峻な山々が迫ってきます。すがすがしい空気をぬってカモメが舞い飛び、断崖からは滝がほとばしって心洗われるよう。
それにしても、この雄大な地形はどうやって形成されたのでしょうか? そもそもは氷河期にできた分厚い氷河が、約1万年前に溶け出し、長い長い時間をかけて、大地を削りながら海側に移動してきました。そこに海水が入り込んだものを、ノルウェー語で“フィヨルド”と呼ぶのです。
悠久の時の流れを思うと、自分のちっぽけさが感じられて、なんだか謙虚な気持ちになってきます。
途中の沿岸にひっそりとたたずむアウルラン村。色とりどりの家並みがかわいい! こんな大自然の真っただ中に住むなんて、どんな気分でしょう。
フロムの港に着くと、すぐ目の前に鉄道の駅舎があります。このフロム鉄道は、1940年に開通した歴史ある路線で、山上にあるミュールダールまで約20kmの急勾配を上っていきます。
[one_half][/one_half]
[one_half_last][/one_half_last]
出発してしばらくは、農家やヒツジたちが点在するのどかな風景ですが、渓谷に沿って標高が上がるにつれ、濃い緑から険しい岩肌へとだんだん変化していきます。遠くにはいくつもの滝が見え、カーブを曲がるたびに景観が変化するので、車窓から目が離せません。
途中のショース滝は、落差93mのダイナミックさ。ここで5分ほど、写真ストップがあります。右上のほう、赤い服を着た小さな人影が見えるでしょうか? 夏季のみダンスのショーも行われているんです。ちょっとシュールな光景でおもしろい。
1時間かけて標高866mのミュールダール駅に到着する頃には、山はすっかり雪に覆われ、一気に肌寒くなりました。
ここから、オスロとベルゲンを結ぶベルゲン急行に接続できます。ベルゲン急行は、“ノルウェーの屋根”と呼ばれる高地を走る、世界屈指の景勝ルート。もちろんオスロやベルゲンからここまでアクセスして、上記の逆ルートでフィヨルドを楽しむことも可能ですよ。
高台から一望にするガイランゲルフィヨルドは、圧巻の美しさ
ネーロイフィヨルドとともにユネスコの世界遺産に登録されているガイランゲルフィヨルドへは、オーレスンという町を拠点に訪れるのが一般的です。
ヘレシルトからガイランゲルまでを結んでいるクルーズ船へ。こちらでは、より広々とした光景の中をフェリーが悠々と進んでいきます。岩肌にへばりつくような古い農家の跡を通り過ぎると、厳しい自然の中を生き抜いてきた昔の人々の暮らしが偲ばれます。
絶壁を伝い落ちる優雅な滝は、その名も「七人姉妹」。向かい側には「求婚者」の滝もあり、下の部分が割れていて、酒瓶のような形にも見えます。これには、七人姉妹みんなに振られて、酒浸りになってしまったという伝説があるそう(姉妹全員なんて、手当たり次第みたいな態度が、敗因ではないでしょうか)。
フェリー内には食堂も。干しダラやトマト、ジャガイモを煮込んだ郷土料理「バカラオ」はボリューム満点。「スヴェレ」というおやつは、パンケーキの間にクリームが挟んであって、素朴な美味しさです。
[one_third][/one_third]
[one_third]
[/one_third]
[one_third_last]
[/one_third_last]
ガイランゲルに到着したら、気持ちのいい空気を吸いながら、辺りを散策してみましょう。港回りにはカフェや土産物店が集まっているし、ハイキングやカヤックなどのアクティビティも人気です。川沿いを登っていけば、フィヨルド地方の自然や文化について展示された「ノルウェー・フィヨルドセンター」があります。この場所からも、山々に抱かれるフィヨルドとガイランゲルの町が一望にできます。
さらなる眺望を求めるには、バスに乗ってフリーダールスユーエ展望台へ。
ここからの景色は言葉を失うほどの雄大さ。お忍びでよく訪れるというソニア王妃から贈られたフィヨルドシートに座れば、大パノラマをひとりじめ。全身の細胞が目覚めていくような爽快さです!
フィヨルド上級者向け! リーセフィヨルドの断崖はスリル満点
ノルウェー南西部にあるリーセフィヨルドは、あまりアクセスがいいとは言えませんが、ほかでは見られない奇勝の存在で知られています。
Photo by Casper Tybjerg – Visitnorway.com
それはノルウェー語で“説教壇”という意味のプレーケストーレン。海面から600mの高さに屹立した断崖には、柵ひとつありません。強風が吹いている日だったらどうしよう……とちょっと心配になってしまいますね。
拠点となるのはスタヴァンゲルという町で、バスやフェリーで麓までアクセスし、さらに2時間ほど、かなり本格的な山登りが必要です。苦労してたどり着き、絶景を目の当たりにしたときの気分は格別! 一生忘れられない思い出になることでしょう。
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Oslo-Hotels.d178295.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]オスロのホテルを探す[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Oslo.d178295.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]オスロへの航空券を探す[/button]
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Oslo.d178295.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]オスロ旅行・ツアーを検索[/button]
ドコイク?に関するその他の記事
GWにおすすめの旅行先をご紹介!それぞれのおすすめのスポットやホテルをご紹介します。詳細はそれぞれのバナーをクリック!
次の旅先はお決まりですか ? 食や自然、芸術など、日本の魅力を満喫できる国内のおすすめの旅行先を 5 つご紹介します。
初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
お世話になっております。会社員兼業ライターの赤祖父と申します。6歳男子、2歳女子の2児の父親でもあります。 前回に引き続き、今回も「息子に興味のあることを聞いてプランを組み立てる、親子ふたり旅」へ行ってきましたので、その内容をご紹介します。旅の終わりには、こちらも前回と同じく、思い出を絵に描いてもらいました。未就学児と旅をする上でおすすめの“鉄道体験”についても触れています。 「雪が見たい」の一言で、行き先は青森に決めた...
美味しいものとお酒、いろんな街を歩くのが好きなTakiです。 前回の新潟に続いて、ひと仕事終えた週末にふらっと旅に行くことにした。行き先は福島県。