アドリア海最北部の湾岸にある潟(ラグーナ)の上に築かれた街、ベネチア。ミラノからは電車でのところにあり、かつては貿易都市として栄えました。100を超える島々と数え切れないほどの橋でつながれたベネチアは「水の都」と呼ばれ、ヨーロッパで最もロマンチックな街のひとつと言われるほど。絵に描いたように魅力的で美しい街です。

ここでは、街全体と潟(ラグーナ)が世界遺産に登録されているベネチアの見どころをメインに、ベネチアから西へ約120キロのところにある「ロミオとジュリエット」の舞台としても有名なヴェローナをご紹介します。ヨーロッパで最もロマンチックな場所で、まるで映画の主人公になったような気分を体験してみませんか?

最も魅力あふれるベネチアの観光スポット!サン・マルコ広場周辺

サン・マルコ広場周辺


photo by Tourism Media

ベネチアを訪れたら誰もが必ず足を運ぶ必須の観光スポット、サン・マルコ広場周辺。このあたりには、サン・マルコ寺院をはじめ、豪華絢爛な内装のドゥカーレ宮殿など見どころがいっぱいです。その魅力は、かつてナポレオンがサン・マルコ広場を「ヨーロッパのサロン(応接間)」と呼んだほど。広場をゆっくりと歩いたりカフェで休憩したりしながら、その華やかな雰囲気をぜひ味わってください。

水の都ベネチアのシンボル!サン・マルコ寺院

サン・マルコ寺院

キリスト教の新約聖書に収められている福音書の記者、聖マルコの遺骸を祀るために建てられたサン・マルコ寺院。サン・マルコ広場の正面に目を見張るような華麗な佇まいを見せ、その素晴らしい外観に圧倒されてしまいます。正面に並ぶ5つのアーチは何重にも連なっていて独特の趣を漂わせています。上層の5つのアーチの上や間に立つ尖塔には、天使や聖人像がいくつもあしらわれていて、まるで寺院を訪れる人々を天空から迎え入れてくれているかのようです。

サン・マルコ寺院

日曜祝日に訪れる場合は、開館時間が午後のみと短いので予めチェックしておきましょう。

サン・マルコ寺院
住所:Piazza San Marco 328,30124 Venezia
営業時間:3,4月(イースター)~11月まで9:45~17:00(最終入場16:45)/日祝日は14:00~17:00、11月~3,4月(イースター)まで9:30~17:00(最終入場16:45)/日祝日は14:00~16:00
入場料:2ユーロ(パラドーロ)、3ユーロ(宝物室)、5ユーロ(博物館)
電話番号:+39(041)270-8311
公式サイト(英語):http://www.basilicasanmarco.it/?lang=en

絢爛豪華な内装に圧倒される「ドゥカーレ宮殿」

ドゥカーレ宮殿

サン・マルコ寺院と並んで、海側にどっしりと華麗な佇まいで立っているドゥカーレ宮殿。外観はヴェローナ産の薄いピンク色の大理石でできていて、その下にまるでレース編みを施したようなアーチがいくつも連なっています。かつてのベネチア共和国時代、総督邸を兼ねた政治中枢の場所でした。

ドゥカーレ宮殿

内部には、ベネチア派と呼ばれる画家たちの絵画が飾られ、金箔をふんだんに使った装飾であふれています。中でも、2階にある「大評議会の間」は当時約2000名の評議員が入れるほどの大きな部屋で、足を踏み入れるとその大きさに息を飲むことでしょう。東側の壁全体に飾られているティントレット作の絵画「天国」は、世界で最も大きな絵画のひとつです。

ドゥカーレ宮殿
住所:San Marco 1, 30124 Venezia
営業時間:11/1~3/31まで8:30~17:30(最終入場16:30)、4/1~10/31まで 8:30~19:00(最終入場 18:00)
電話番号:+39(041)271-5911
公式サイト(英語):http://palazzoducale.visitmuve.it/en/home/

ベネチアではここだけ!街を一望できる絶景のサン・マルコの鐘桜

サン・マルコの鐘桜

サン・マルコ広場の片隅にそびえ立つ鐘楼は、サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿と並んでこの広場でとてもインパクトのある存在。当初は12世紀に完成しましたが、そ1912年に再建されました。1609年、天文学の父として有名なガリレオが、なんとここで天体望遠鏡の実演をしたのだそうですよ。

サン・マルコの鐘桜

時期によって開館時間が違うこと、また天候によって閉館することもあるため要チェックです。

サン・マルコの鐘楼
住所:Piazza San Marco, 30124 Venezia
営業時間:4/10~6/12まで9:00~19:00、6/13~9/4まで8:30~21:30(最終入場20:45)、9/5~9/18まで8:30~20:15、9/19~9/30まで8:30~19:45、10/1~10/9まで9:30~19:00、10/10~4/9まで9:30~17:30、※1/9~27までメンテナンスのため閉館 ※その他、強風、霧、寒波など天候状況によって閉館する可能性があります。 
入場料:8ユーロ
電話番号:+39(041)270-8311
公式サイト(英語):http://www.basilicasanmarco.it/basilica/campanile/?lang=en

ヨーロッパ最古のカフェで優雅なコーヒータイムはいかが?

カッフェ・フローリアン(Caffe Florian)

サン・マルコ広場周辺をめいっぱい満喫した後は、ヨーロッパ最古のカフェで優雅なコーヒータイムはいかがですか?サン・マルコ広場に面した「カッフェ・フローリアン(Caffe Florian)」は1720年創業の老舗で、ロココ調の煌びやかな室内は中世をそのままに残しています。広場を一望できる回廊のテラス席もオススメです。今までに多くの芸術家や作家が集まった場所で、かの有名なチャップリンやクラーク・ゲーブルなどにも親しまれた場所です。

カッフェ・フローリアン(Caffe Florian)
住所:Piazza San Marco, 57, 30124 Venezia
営業時間:9:00~00:00
電話番号:+39(041)520-5641
公式サイト(英語):http://www.caffeflorian.com/en/

水上から見る街が絶景!観光地を網羅する大運河、カナル・グランデ

カナル・グランデ

ベネチア・サンタ・ルチア駅から観光のメインスポット、サン・マルコ広場まで、ベネチアの街を2つに割るように逆S字型にゆったりと流れる大運河、カナル・グランデ。たくさんの水上バスやゴンドラが賑やかに行き来し、そこはまさしく「水の都」そのもの。ベネチアの観光地を網羅する大運河をクルーズしながら、臨場感あふれるベネチアの街並みをゆっくりと楽しみましょう。

大運河から見える壮麗な邸宅や宮殿、リアルト橋

リアルト橋

かつて「アドリア海の女王」とも言われ、貿易だけでなく地中海最強の海軍国家としても栄えたベネチアの街。大運河をゆっくりとクルーズすると、まるでその華やかな時代にタイムスリップしたかのよう。バロックやゴシック、ルネッサンス様式の多彩で壮麗な邸宅や宮殿、教会を街並みのあちこちに見ることができます。

リアルト橋

サンタ・ルチア駅から逆S字に沿ってゆっくりとクルーズしながら、カーブを曲がりきったすぐあとに見えるのがリアルト橋。りっぱな石造りの橋の上にはアーケードが作られていて商店が並んでいます。かつては木製の跳ね橋だったため、群衆の重みなどで何度も崩壊したのだそう。現在のリアルト橋は、16世紀にベネチアの建築家アントニオ・ダ・ポンテによって設計されました。

迷路のようなベネチアの街歩きを楽しもう!

ベネチアの街歩き

「水の都」を水上バスで堪能した後は、迷路のようなベネチアの街を散策してみませんか。ベネチア本島は車の規制があるため、交通手段はボートもしくは徒歩のみです。そのため、市街は車も自転車も走らない細くて狭く入り組んだ路地がたくさん。中を歩くと、まるで小さなおとぎの国に迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。さまよい出たかのようですよ。

ベネチアの街歩き

小さな橋をわたる度に、橋の上から見える小さな運河とその両側に並ぶ街の風景にうっとりしてしまうこと間違いなし。この街の特産でもある色彩豊かなベネチアン・ガラスやおしゃれな小物のお店などがたくさんあるので、ウインドーショッピングもぜひ楽しんでください。

ベネチアングラス

水上バスに乗ってベネチア周辺の島々へ行ってみよう!

水上バス

ベネチアには、ベネチア本島の南にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島、映画『ベニスに死す』で有名なリード島、ジュデッカ島、そして北にあるサン・ミケーレ島、さらに北部にムラーノ島、ブラーノ島など、多くの島々があります。水上バスに乗って、ベネチア本島では見ることのできない、特徴ある他の島々へ行ってみましょう!

ガラスアートとガラス職人の街、ムラーノ島

ムラーノ島


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ベネチア本島からレンガ壁のサン・ミケーレ墓地を挟んですぐ北の対岸にあるムラーノ島。伝統的なソーダ石灰を使った吹きガラスの製法でつくるベネチアン・グラスやガラスアートで有名です。古代ローマ時代から人が住み漁港としても繁栄した島ですが、ガラス職人の島となったのは、1292年に政府が火災の発生を危惧して、ベネチア本島に住む全てのガラス職人をムラーノ島へ移住させたのが始まり。一説では、ガラス製法の秘密が盗まれないための保護対策だったのでは、とも言われているそうです。

島はこじんまりとしていて、端から端まで歩いても30分ほど。ベネチア本島に比べるとゆったりと落ち着いてのどかなので、街を歩いて散策するのもおすすめです。ガラス工房やガラスアートのお店があちこちに点在し、場所によっては無料もしくは有料でガラス工房の見学が可能です。ぜひ工房を見学してみてください。ムラーノ島へは、ベネチア・サンタ・ルチア駅から水上バス3番で約20分です。

ムラーノ島のガラス工房見学情報

ヴェトレリア・ムラーノ・アルテs.r.l. (Vetreria Murano Arte s.r.l.)
住所:Calle San Cipriano 48/1, 30141 Venezia
営業時間:9:00~16:00 (工房の見学は無料。英語のガイドあり)
電話番号:+39(041)736666
公式サイト(英語):http://www.vma-murano.it/html_en/home.asp 

セグーソ・ジャン二(Seguso Gianni)
住所:Fondamenta Serenella, 30141 Venezia
営業時間:9:00~17:00 (工房の見学は3ユーロ)
電話番号:+39(041)739005
公式サイト(英語):http://www.seguso.it/

カラフルな家々がかわいい!レース編みの街、ブラーノ島

ブラーノ島


photo by Tourism Media

ムラーノ島をさらに北西へ、ベネチア本島から約9キロの距離にあるブラーノ島。到着して驚くのがまずその街並みのカラフルさです。その昔、漁師が漁業から帰ってきた時、霧のひどい日だと家にたどり着けないこともあったそうで、すぐに家がわかるよう明るく目立つ色で家々を塗ったのだそう。男たちが漁業をしている間、家では女たちがレース編みをするのが習慣で、やがてそれが産業となりました。ブラーノ島へは、停留所、フォンダメンタ・ヌォーヴェより水上バス12番で約40分。カラフルで夢のような街をゆったりと散歩してみませんか。

ロマンチックな街 、ヴェローナを散策しよう!

ヴェローナ


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ロマンスあふれるロミオとジュリエットを再現!エルベ広場周辺

エルベ広場


photo by Tourism Media

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅から北西へ2キロほどの旧市街にあるエルベ広場。ここはバロック式の建物や壁面にフレスコ画の描かれた建物など、中世の様々な建物に囲まれていて絵になる広場です。中心には「ヴェローナのマドンナ」と呼ばれる噴水があり、毎日(日曜日は不定期)朝7時半から夜8時半まで、フルーツや野菜、植物や花、おみやげ物などが売られるマーケットが開かれています。市場で味わえるヴェローナの日常風景も楽しみましょう。

エルベ広場を南東へ抜けてカペッロ通りをほんの少し進むと、左手に古い石レンガ造りのアーチ型の入口が。そこを入っていくとジュリエットの家です。入口を抜けると、小さな中庭にジュリエットの銅像があります。ジュリエット像の右胸に触ると、幸せが訪れたり、恋が叶ったりすると言われているんですよ。

ジュリエットの家
住所:Via Cappello, 23, 37121 Verona
営業時間:火曜日~日曜日まで 8:30~19:30、月曜日13:30~19:30 (入場券販売所は18:45で閉店)
電話番号:+39(045)803-4303
入場料 6ユーロ、博物館は別途7ユーロ
公式サイト(イタリア語):https://casadigiulietta.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=42703

古代ローマ時代そのままの迫力!アレーナ・ディ・ヴェローナ

アレーナ・ディ・ヴェローナ


photo by Tourism Media

チケットオフィスの開館時間はシーズンによって不定期ですが、アレーナ会場の開閉時間とは違うこともありますので入場口で確認しましょう。

アレーナ・ディ・ヴェローナ
住所:Piazza Bra, 1, 37121 Verona
チケットオフィス営業時間:シーズン外、月~金曜日まで9:00~12:00/15:15~17:45、土曜日 9:00~12:00、シーズン中、公演日(日曜含む)10:00~21:00、公演休日日 10:00~17:45
電話番号:+39(045)800-5151
公式サイト(英語): http://www.arena.it/arena/en

いかがでしたか?ここでは、ベネチアとヴェローナの世界遺産をご紹介してきました。中世の歴史を肌で感じながら、ロマンチックな気分に浸りたい人におすすめの街です。ベネチアでは一年を通して雨が降り、冬の間は特に霧や霜が頻繁に発生したり高潮で浸水したりすることも。ベストシーズンは比較的気候の良い春と秋です。水上バスやボート、街歩き、島巡り、歴史的建物の見学など、多様な観光ができる場所でもあるので、できるだけ様々なかたちで楽しんでみてくださいね!

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文・写真/nobu