本格リストランテもこれでOK!イタリア料理の基本知識とマナー
日本でも馴染みの深いイタリア料理。せっかくイタリアを旅行するなら、リストランテで本格的なイタリア料理を楽しみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そんな時のために、事前に知っておきたい基礎知識やマナーをご紹介します。
イタリア料理の注文の仕方、知っていますか?
本格的なリストランテに入るにあたり、まず不安を感じるのは料理の注文の仕方。日本のイタリアン・レストランとは異なる点もあるため、メニューを見て戸惑う人も多いようです。一般的に、リストランテのメニューは以下のように記載されています。
・アンティパスト(前菜:antipasto):ブルスケッタや生ハムの盛り合わせなど、比較的軽めの、すぐに提供される料理。本格的に食事を始める前、胃を起こすために食べます。
・プリモ(第一の皿:primo):前菜に続く一皿目の料理。一般的にはパスタやリゾットなど炭水化物系のものと考えて差し支えありません。スープは店によって、アンティパストもしくはプリモに分類されます。
・セコンド(第二の皿:secondo):肉や魚などを使った、メインの料理を指します。シンプルな煮込み料理やソテーなど、あまり手の混んでいない、素材の持ち味を活かした料理が特徴です。
・コントルノ(付け合せ:contorno):通常、メイン料理に付け合せはついていないため、必要な場合は別に注文します。メニューに載っていないことも多いので、その場合はカメリエーレ(給仕)に直接聞いてみましょう。
・ドルチェ(デザート:dolce):食後のデザートは、セコンドの皿を下げてもらうタイミングで注文します。このタイミングでコーヒーや食後酒を注文する人もいます。
メニューはおおむね上記のように分けられていますが、必ずしも5皿全てを注文しないといけないわけではありません。ランチのようにさっと食事したい場合は、プリモのみ、もしくはセコンドとコントルノだけを注文し、ほかのものを省略しても問題ないでしょう。
また、イタリアのリストランテでは以下の例のように、変則的な注文をするのも珍しいことではありません。自分のお腹具合や気分と相談しながら、好きなものを注文してみましょう。
・プリモを省略してセコンドを2皿注文する(もちろん、逆もOK)
・自分はプリモのみ、同行者はプリモとセコンドというように皿数が異なる
・アンティパストやセコンドなど、1人で食べきれない料理を同行者とシェアする
・コントルノをアンティパストとして注文する
※こうした注文の仕方は料理を運ぶ順番が変則的になるため、どの順番で持ってきてもらうか、事前にカメリエーレに伝えておいたほうがベターです。
イタリア料理と切っても切れないワイン、どう選ぶのが正解?
イタリア料理とは切っても切り離せないワイン。「食材とワインの産地は合わせる」「肉は赤、魚は白」など、ワイン選びにはさまざまなセオリーがあるとされていますが、正直なところイタリアでは、こうした基準を厳格に守っている場面に出くわすことはあまりありません。あまり細かいことにはこだわらず、その時に飲みたいものを注文するのが料理を楽しむコツです。
もちろん、ソムリエがいるようなレストランの場合は、予算や好みの味を告げて選んでもらうのも一つの方法。ボトル1本も飲みきれないという場合は、グラスで頼めるものがないか聞いてみてもいいでしょう。
また、カジュアルなレストランでワイン選びに困った場合はテーブルワイン(vino da tavola)を頼むという方法もあります。値段が手頃で美味しいだけでなく、4分の1リットル、2分の1リットルなど、自分が飲みたい量だけをデキャンタで注文できます。
ナイフとフォークでピッツア、どう食べる?
イタリアを旅行するなら、店内に窯のある本格的なピッツェリアにも足を運んでみたいもの。日本では通常、ピッツァは扇形にカットされた状態で提供され、そのまま手でつまんで食べますが、イタリアではナイフとフォークを使って食べるのが一般的。その理由としてはさまざまなものが考えられますが、焼きたてのピッツァはとても熱く、日本のものと比べて生地も薄いので、手で持ち上げにくいというのが実際のところのように感じます。
ただ、もともとカジュアルな料理ということもあり、手で食べたからといってマナー違反というわけではないのでご安心を。実際、フォークとナイフで食べやすくカットしたあとに手でつまんで食べるという人は少なくありません。
マナーにこだわりすぎず、おおらかに食事を楽しむのがイタリア流
イタリアのリストランテと聞くと身構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、もともとイタリアはテーブルマナーに厳しい国柄ではなく、みんなカジュアルな雰囲気で食事を楽しんでいます。みなさんもぜひ、イタリア旅行の際には本格的なリストランテに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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