モードとデザインの街ミラノ、その空気を心ゆくまで満喫したい!

神秘的な光景で世界中からの観光客を魅了する、カプリ島の「青の洞窟」。
イタリア観光のハイライトのひとつだけに、ローマやナポリを訪れるのであれば必ずおさえておきたい場所です。
少しアクセスが難しいため、オプションツアーなどを利用して訪れるのが一般的ですが、実は、朝早く出ればローマから日帰りできることをご存じでしょうか?その行き方を、ローマから順番にご紹介しましょう!
photo by Matthew Nichols
「青の洞窟」のあるカプリ島に行く船は、ナポリの港から乗るのが一般的。そのため、まずはローマからナポリへと移動する必要があります。鉄道は普通列車(Regionale)、急行列車(Intercity)、特急列車(Frecciarossa)の3通りがありますが、ここは時間短縮のためにも特急列車がおすすめ。チケット売り場は常に込み合っており、1時間以上待つことも。必ず前日までに購入しておきましょう。
青の洞窟はあくまで自然のもの。そのときの天候や混み具合などの状況により「何時までに出れば確実に洞窟に入れる」という保証はありませんが、遅くとも朝7:30くらいまでにはローマを出発しておくことをおすすめします。切符の購入方法については「日帰りも可能!ローマからフィレンツェへの移動手段は鉄道がベスト」を参考にどうぞ。
ローマ・テルミニ駅からナポリ・チェントラーレ駅へ
Frecciarossa利用(Standardクラス、Base料金の場合)
所要時間:約1時間10分/料金43ユーロ
photo by Harold Litwiler
ナポリ・チェントラーレ駅に着いたら、次は船の発着するベベレッロ港へ向かいます。バスやメトロで行くことも可能ですが、時間短縮のためにもタクシー利用がおすすめ。タクシーは駅の前にたくさん停まっているので「モロ・ベベレッロ(Molo Beverello:ベベレッロ港)」と告げて乗り込みましょう。
ナポリ・チェントラーレ駅からベベレッロ港へ
タクシー利用
所要時間:約15分/料金10ユーロ程度
ベベレッロ港からカプリ島に行く船はSNAV社やCaremar社など数社から出ており、窓口も会社ごとに分かれています。それぞれ出発時刻が異なるので、チェックして一番早く出る船に乗り込みましょう。船は普通の船と高速船がありますが、ここでもおすすめは高速船です。遅くなると、それだけ「青の洞窟」に入れる可能性が低くなってしまいます。時間短縮でいきましょう。
また、高速船は上下に大きく揺れるので、船酔いしやすい人はできるだけ後ろのほうに座ることをおすすめします。
ベベレッロ港からカプリ島・マリーナグランデ港へ
高速船利用(SNAV社の場合)
所要時間:約45分/料金10ユーロ
photo by S J Pinkney
カプリ島のマリーナグランデ港に到着したら、そのまま港の中央付近にあるボート乗り場へ向かいましょう。そこで青の洞窟行きのモーターボートのチケットを購入します。ちなみに、天候などの都合で青の洞窟に入れないときは、チケット売り場前にその旨の看板が出ているので、必ずチェックしておきましょう。
ただし、このボートで移動できるのは青の洞窟の手前まで。洞窟の入口は狭く、さらに小さな4人乗り程度のボートに乗り換える必要があります。洞窟前には、この小型ボートに乗り換えるための渋滞ができていることもしばしば。ハイシーズンは2時間以上も待つことがあります。その間、ボートの上でずっと待つことになるので、日よけ対策はしっかりとしていきましょう。もちろん、飲み水の用意もお忘れなく。
小型ボートに乗り込んだら、あとはそのまま青の洞窟へ入るだけ。青く輝く洞窟内部は神秘的で美しく、ここまで来た苦労を吹き飛ばしてくれます。船頭さんによっては洞窟内をもう1周するか聞いてくれますが、その場合は別途チップ(5ユーロ程度)を要求されます。これも旅のうちと楽しむかどうかは人それぞれですが、不要な場合はしっかりとお断りしましょう。
カプリ島・マリーナグランデ港から青の洞窟前へ
モーターボート利用
所要時間:30分〜2時間/料金14ユーロ(往復)
青の洞窟前から洞窟内部へ
小型ボート利用
<所要時間:約15分/料金50ユーロ(青の洞窟入場料、別途4ユーロ)
いかがでしょうか?
いくつもの交通機関を乗り継ぐため少し苦労するかもしれませんが、自力でたどり着いたときの達成感は何事にも変えがたいものがあります。また、個人で行けば、青の洞窟を見たあともカプリ島をゆっくりと観光できるというメリットも。スマートフォンなどでこのページを開きながら、ぜひ自力でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※所要時間や料金は全て2015年8月現在のものとなります。特に、料金は予告なく変更になることもありますので、旅行前にはご自身で再度チェックされることをおすすめします。
Cover photo by Luftphilia