投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2019 年 9月5日

パリ街歩きのすすめ。セーヌ川左岸のサン・ジェルマン・デ・プレ地区

道が広く、落ち着いた雰囲気のサン・ジェルマン・デ・プレ地区は、雰囲気の良いブティックが多く、ゆったりとお買い物や街歩きが楽しめると、日本観光客にも人気のエリアです。今回は、セーヌ川左岸の老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ」をスタートし、サンジェルマン・デ・プレ地区にあるレストラン、ショップや観光スポットなど、これまでにご紹介した店を交えながらご紹介していきます。

世界初の百貨店「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」

「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」は、1852年にパリで開店した世界初の百貨店です。建築家ルイ-シャルル・ボワローとエンジニアのギュスターヴ・エッフェルが設計した百貨店は、今なおクリエイティブかつ気品にあふれています。大きくファッション館とエピスリー(お菓子・ワイン・食材など)館に分かれており、ファッション館では、様々なクリエーターのアーティスティックな展示が観られます。また、ルイヴィトン、セリーヌやディオールをはじめとする高級ブティックからメンズ・ウイメンズ・キッズの幅広いファッション、アクセサリー店も入っている充実のお買い物スポットです。

エピスリー館の1階入り口にある、お菓子・お茶・エピスリーコーナーは、パッケージが素敵な商品がたくさんあって、お土産探しにとても便利。スーパーで買えるお菓子類よりは少し高級ですが、品揃えがとにかく豊富なので、食べ物・飲み物系のお土産なら「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」だけで何でも揃えられそうです。

エピスリー館の2階は、インテリア雑貨・食器・調理器具のフロアです。メイドインフランスの人気調理器具、ル・クルーゼやストゥブのコーナーもあります。

エピスリー館は中央が広く吹き抜けになっています。2階の吹き抜け部分には、フレンチレストラン「ラ・ターブル」が。店内にありながら日当たりがよく気持ちのよい空間には、ご近所に住むパリのマダムも集います。

「ラ・ターブル」は、朝食からディナーまでの営業で、お昼の時間帯には日替わりランチメニューもあります。百貨店のレストランのため少しお高めですが、旅行客にも慣れているので、お買い物の合間に、安心してゆったりとフランス料理を食べたい方にはおすすめです。

ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)

公式ホームページ(英語・フランス語など):https://www.24s.com/en-fr/
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーヴル・バビロヌ(Sèvres – Babylone)駅から徒歩2分
営業時間:月〜水・金・土曜日10:00〜20:00、木曜日10:00〜20:45、日曜日11:00~19:45
定休日:なし
住所:24, rue de Sèvres, 75007, Paris

ラ・グラン・エピスリー(La Grande Épicerie)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語など):https://www.lagrandeepicerie.com/fr/accueil-jp
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーヴル・バビロヌ(Sèvres – Babylone)駅から徒歩3分
営業時間:月〜土曜日8:30〜21:00、日曜日10:00〜20:00(ラ・グランド・エピスリー・ド・パリは、月~土曜日:10:30~19:30、日曜日:11:00~19:00)
定休日:なし
住所:38, rue de Sèvres, 75007, Paris
※他パリ市内に1店舗

「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」のすぐ裏には、「センス抜群!パリでプチプラアクセサリーが買える3ショップ」でご紹介した奇跡のメダイユ教会があります。

奇跡のメダイユ教会(Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse)
公式ホームページ(日本語・英語など):http://www.chapellenotredamedelamedaillemiraculeuse.com
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーヴル・バビロヌ(Sèvres – Babylone)駅から徒歩4分
営業時間:月・水〜土曜日9:00〜13:00、14:30〜19:00、火曜日9:00〜19:00、日曜日9:15~13:00、14:30〜19:00
定休日:なし
住所:140, rue du Bac, 75007, Paris

また、近くのラスパイユ(Raspail)大通りでは、毎週日曜の朝にマルシェが開かれます。「パリの日曜を有意義に過ごすには?ビオ(自然農法)のマルシェでスタート」にてご紹介しています。

スイーツ天国へ足を延ばす

スイーツ好きなら立ち寄りたいのは、「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」から歩いてすぐのバック通り(rue de Bac)。美味しいパティスリーが立ち並ぶこのエリアには、「注目の新スポット、パリのおしゃれな散歩道「ボーパッサージュ」をチェック!」でもご紹介した、おしゃれなグルメ散歩道「ボーパッサージュ(Beaupassage)」もあります。緑を取り入れたアートな空間で、巨匠ピエール・エルメ氏のスイーツでお茶する優雅なひとときも魅力的です。

高級ブティックから庶民派ブランドまで。ぶらぶらショッピング

「ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)」からサン・ジェルマン・デ・プレ駅までの通りにも、たくさんのファッション・雑貨ショップが並んでおり歩きながらのショッピングが楽しめます。その中でも一度は入ってみたいのは、「エルメス・パリ (Hermès Paris Sèvres)」。かつてプールがあった建物内を活かし、木を組み合わせた芸術的な内装が施されており、一見の価値があります。また、珍しいエルメスのカフェも併設しています。

エルメス・パリ (Hermès Paris Sèvres)

公式ホームページ(フランス語):https://www.hermes.com/fr/fr/
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーヴル・バビロヌ(Sèvres – Babylone)駅から徒歩1分
営業時間:月〜土曜日10:30〜19:00
定休日:日曜日
住所:17, rue de Sèvres, 75006, Paris,
※他パリ市内に2店舗

お土産にも大人気!可愛くて使えるパリのエコバッグ6選」でご紹介した、世界的人気の老舗パン屋、「ポワラーヌ」も近くにあります。小さいお店なので、入るとすぐに欲しいものを聞かれることが多いので、あらかじめ、パン、サブレ、麻のエコバッグやお塩…何を買おうか心づもりをしておくと焦らずにすみます。

「エルメス・パリ」のあるセーブル(Sèvres)通りと、「ポワラーヌ」があるシェルシュ・ミディ(Cherche-Midi)通りの交差点に建つのは、彫刻家セザールの1985年の作品。上半身が人間で下半身が馬になっているギリシャ神話に登場するケンタウルスの像です。

ショーウインドウの夢のような世界観に心つかまれるのは、可愛くて履きやすいバレエシューズが日本でもファンの多い「レペット Repetto」。レオタードやトゥシューズなどのバレエグッズとともに、革や布のバッグ、スニーカー、バレエシューズやヒールなどが並んでいます。

レペット(REPETTO)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語など):https://www.repetto.fr/
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーヴル・バビロヌ(Sèvres – Babylone)駅から徒歩3分
営業時間:月〜土曜日10:00〜19:30
定休日:日曜日
住所: 51, rue du Four, 75006, Paris
※他パリ市内27店舗で販売(専門店以外も含む)

「レペット(REPETTO)」のあるフール(Four)通りをさらに進むと、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈における最大のコスメ系お買い物スポット「シティファルマ」に着きます。「パリで保湿系コスメ・スキンケア用品を買うなら、パリのマツキヨ「シティファルマ」へ行くべし」でもご紹介したように、ビオデルマ(BIOTERMA)、アベンヌ(Avene)、ヴェレダ(WELDA)など、日本でもおなじみのコスメやスキンケアブランドの商品が並び、パリ市内の他の薬局よりもさらに安く手に入れられるものもたくさんあります。

「シティファルマ」からボナパルト(Bonaparte)通りを少し南下すると、「パリ旅行のリピーター必見! まだまだあるパリの素敵な教会」のひとつ、小説・映画”ダ・ヴィンチ・コード”の舞台「サン・シュルピュス教会」があります。

サン・ジェルマン教会

メトロ4番線のサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)駅すぐにあるのは、「パリ旅行のリピーター必見! まだまだあるパリの素敵な教会」で紹介した、
パリ最古の教会「サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)」。教会内では、きめ細やかなつくりの聖母子像や木製のサン・ジェルマン像などの像に加え、19世紀の画家フランドランによる「エルサレム入城」や「十字架を担ぐイエス」などの絵画も見られます。

教会を背にして南のレンヌ(Rennes)通りを見ると、パリでは珍しい高層ビルが遠くに見えます。210mの高さを誇る「モンパルナスタワー」には、最上階に展望台があり、エッフェル塔アンヴァリッドルーヴル美術館ノートルダム大聖堂サクレクール寺院など、パリ市内が一望できます。

モンパルナスタワー(La Tour Montparnasse)
公式ホームページ(英語・フランス語など):https://www.tourmontparnasse56.com/fr/?utm_source=Google&utm_medium=Local&utm_campaign=Visite-local
最寄り駅:メトロ4・6・12・13番線のモンパルナス(Gare Montparnasse)駅から徒歩3分
営業時間:(4月1日〜9月30日)月〜日曜日9:30〜23:30、(10月1日〜3月31日)日〜木曜日9:30〜22:30、金・土曜日9:30〜23:00
定休日:なし
住所: 33 Avenue du Maine, 75015, Paris

「サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)」の向かいにある、「カフェ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)」は、1885年創業の老舗カフェです。芸術家や文学者のたまり場になっていたカフェで、ベルレーヌ、ランボー、マラルメが出会った場所であり、ピカソ、ヘミングウェイ、サルトル等も常連だったそうです。「サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)」を望むテラス席もあり観光客にも大人気です。

カフェ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)
公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.lesdeuxmagots.fr/
最寄り駅:メトロ4番線のサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)駅すぐ
営業時間:月〜日曜日7:30〜1:00
定休日:なし
住所:6 Place Saint-Germain des Prés, 75006, Paris

同じく1885年に誕生したのが、「カフェ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)」の1本西側の通りにある「カフェ・ド・フロール(Café de Flore)」。店名の由来は、サン・ジェルマン大通りにある春の女神”フロール”です。こちらもギョーム・アポリネールを始めとするパリの名だたる文学者が通ったカフェで、アラン・ドロンやベルモンドなどの有名俳優や歌手も足繁く通っていました。

カフェ・ド・フロール(Café de Flore)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語ほか):https://www.repetto.fr/
最寄り駅:メトロ4番線のサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)駅から徒歩1分
営業時間:月〜日曜日7:30〜1:30
定休日:なし
住所:172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris

メトロ10番線のマビヨン(Mabillon)駅へ向かい、再びフール(Four)通りへ

フール(Four)通りのマビヨン(Mabillon)駅の場所から南方に見えるのが、「パリの新たな活気あふれる界隈。変貌をとげた「サン・ジェルマン市場」へ」でご紹介した、2017年にリニューアルオープンのマルシェ。ユニクロも入っています。

「サン・ジェルマン市場」の向かいにあるのが、一般人でも入れるパリの学食。「学生は、わずか3.2ユーロで充実ランチ。一般人でも入れる、パリの学食「レストー・ユー(Restos U)」を体験してみよう!」でもご紹介の通り、割安でランチが食べられ珍しい経験もできます。

マビヨン(Mabillon)駅からオデオン(Odéon)駅の飲食スポット

サンジェルマン・デ・プレ地区には、美味しそうな飲食スポットや食材屋がたくさんあります。

「ダ・ローザ(da rosa)」は、パリっ子にも有名な高級食材店兼レストランです。バラのロゴマークが入ったオリジナルグッズやフォアグラ、チーズ、生ハム、紅茶などのセレクト商品もあり、お買い物欲が高まります。

ダ・ローザ(Da Rosa)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語):https://www.darosa.fr/
最寄り駅:メトロ10番線のマビヨン(Mabillon)駅から徒歩2分
営業時間:月〜日曜日10:00〜22:00
定休日:なし
住所:62 Rue de Seine, 75006, Paris
※他パリ市内に2店舗

「ダ・ローザ(da rosa)」のあるセーヌ(Seine)通りには、気持ち良いテラス席があり、連日パリっ子で賑わうレストランがたくさんあります。また、「パリっ子の日常。「アペロ」で軽く一杯するなら何を飲む?」でご紹介した、「フレディーズ(Freddy’s)」もすぐ近所。夕食前に”アペロ”の軽く一杯で立ち寄りたいバーです。

さらにオデオン駅の方向に進んだ場所には、1686年にオープンしたパリ最古のカフェ・レストラン「ル・プロコップ(Le Procope)」があります。フランスの伝統料理を今でも食べられるレストランで、海の幸が人気です。昔のお屋敷の作りがそのまま活かされている歴史ある内装ですが、サービスの雰囲気は比較的カジュアルです。ランチからディナーの間も休みなしに営業しているので、観光客には便利なレストランです。

ル・プロコップ(Le Procope)
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語など):https://www.procope.com/?utm_source=Google&utm_medium=GMB&utm_campaign=PR
最寄り駅:メトロ4・10番線のオデオン(Odéon)駅から徒歩1分
営業時間:月〜水曜日12:00〜24:00、木〜土曜日12:00〜1:00、日曜日12:00〜24:00
定休日:なし
住所:13 Rue de l’Ancienne Comédie, 75006, Paris

「ル・プロコップ(Le Procope)」をセーヌ川方向に進むと、「大人気の女性内装デザイナー、”ローラ・ゴンザレス”の手がけるホテル・レストラン巡り」でご紹介した、老舗ホテル「ルレ・クリスティーヌ(Relais Christine)」にたどり着きます。ゴージャスな雰囲気と今っぽさを兼ね備えた隠れ家的ダイニングで、ひと休憩のお茶が楽しめます。

また、「ルレ・クリスティーヌ(Relais Christine)」のそばには、「本格シャンパーニュを、パリ唯一のシャンパーニュ専門店で学ぶ」でご紹介した、パリ唯一のシャンパン専門店「ディルタント(Dilettantes)」があります。シャンパンのお買い物はもちろん、スタッフの説明を聞きながらのテイスティングもできるシャンパン好きにはたまらないスポットです。

オデオン駅に戻り、セーヌ川とは逆側に少しだけ歩くと、「パリっ子にも観光客にも大人気!立ち飲みバー「ラヴァン・コントワール」」があります。カジュアルにワインや生ハム、コロッケなどの一品料理を楽しめる、パリには数少ない立ち飲みしかないバーレストランで、おしゃべり大好きなパリっ子で毎日賑わいます。地元の雰囲気が存分に感じられ、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈の散歩を締めくくるのにはぴったりのスポットです。

サン・ジェルマン・デ・プレ地区はオペラ地区やシャンゼリゼ通りに比べ、大勢の観光客の集まるスポットがないので、ひとりでもゆったりとした気分で散歩ができる落ち着いたエリアです。今回ご紹介したようなお店やスポットをピックアップしてとりあえず一通り回るなら半日、お買い物もしつつじっくり楽しむなら1日かけて回りたいエリアです。

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