投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2019 年 2月27日

普段着のパリの楽しみ方。サン・マルタン運河クルーズ

フランスの人気映画「アメリ」の舞台にもなった、「サン・マルタン運河」。サン・マルタン運河は、セーヌ河と交わるバスティーユのアルセナル港と、パリ19区のヴィレット貯水池をつなぎ、その間、両脇には並木道、そしておしゃれなカフェやショップが並ぶ、素敵な雰囲気の漂うエリアを通っています。今回は、パリを別角度から見られる、のんびり楽しいサン・マルタン運河クルーズをご紹介します。

サン・マルタン運河クルーズのコース

サン・マルタン運河クルーズ
サン・マルタン運河クルーズはいくつかの会社が運航していますが、今回ご紹介するのは、「カノラマ(CANAUXRAMA)」。バスティーユのアルセナル港から、パリ19区のヴィレット貯水池間へ (逆の運航がある場合もあります) サン・マルタン運河をのぼる約2時間半のクルーズで、片道18ユーロ(大人1名)。季節によって運航日程は変わりますので、公式ホームページを確認およびチケットの事前購入がおすすめです。

■カノラマ(CANAUXRAMA)
公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.canauxrama.com/en/cruise/cruises-canal-saint-martin.html

コースとスポットの説明
乗車時にチケット見せるとコースと簡単なスポット説明のちらしがもらえ、日本語版もあるので、おおまかな歴史などもわかります。乗車中は、スタッフが英語とフランス語の生ガイドもしてくれます。

自由席
クルーズ船は自由席なので、好きな席を選びたい場合は、早めにご乗車を。船は2階式になっており、上の階はオープンスペースにベンチが並んでいます。水面からの距離は少々ありますが、ぽかぽか天気の良い日は開放的で気持ち良く、2階席の先頭の席は特に人気です。

屋根付きの席
下の階は、前方に屋根のないオープン席が少しあり、その後ろのほとんどは屋根付きのスペースになっています。座席の背後には売店があり、ビール・ワイン・ジュースなどのドリンク類やスナック類が販売しています。売店の向かいにはトイレも設置されていて安心です。2時間半と比較的長いクルーズの間には、多くの乗客が上の階に行ったり下の階に行ったりと席を好きに移動しています。

バスティーユのアルセナル港からスタート

アルセナル港岸
バスティーユ側の出発は、オペラ座のあるバスティーユ広場からすぐのアルセナル港岸。カフェやレストランも並ぶ落ち着いた雰囲気のエリアです。水辺ではカモが遊んでいる様子もみられます。

洞窟に迷い込んだよう

地下水路
クルーズツアーは、なんと地下水路からスタート。まるで洞窟探検をしているような気分です。一番古い箇所は、1820年代に作られたというトンネルは、長さ約2km続きます。クルーズ船に乗らないと見られないパリの貴重な体験です。

トンネル
トンネルの上は、ジュール・フェリー通りやリシャール・ルノワール通りがあります。トンネルには一切照明がないのですが、天井の所々に地上に続く丸い穴が開いており、明かりとりの役割をしています。

左右に並ぶカフェやレストラン、ブティック

カフェやレストラン
トンネルを抜けると、おしゃれなカフェ・レストラン、こだわりのセレクトショップ・アートショップが並ぶエリアに進みます。運河のほとりでくつろぐカップル、散歩する家族など、普段着のパリっ子の様子が垣間見られます。

水門フリークにはたまらない

水門
セーヌ河の水面とヴィレット貯水池側とでは25メートルも水位差があります。そのため、サン・マルタン運河クルーズでは何回も水門を通ります。水門フリークでないと、また水門かと飽きてしまうくらいの回数ですので、サン・マルタン運河クルーズは2時間半をゆっくり過ごしたいという余裕をもった観光客におすすめです。

アーチ型の橋
水門の場所には、左右の道をつなぐアーチ型の橋がかかっており、水位調整の様子を見ようと人だかりができています。自身も見世物になってしあったかのようなおもしろい気分が味わえます。

開閉式の橋
また、サン・マルタン運河には、ふとつの開閉式の橋もあります。クルーズ船が通る際は橋が90℃回転して開き、通行人は遮断機の前で船の通過を待ちます。パリが大都会であることを忘れてしまいそうな、ゆったりとしたのどかな雰囲気に心が和みます。

パリっ子のカルチャー&憩いのスポット、ラビレッジ

ヴィレット貯水池
最後の水門を抜けると、ヴィレット貯水池に到着です。映画館やレストランで囲まれているヴィレット貯水池では、ボート遊びも楽しめ、夏のパリのイベント、パリ・プラージュも開催されます。

終点
クルーズ船は、ヴィレット貯水池を抜け、大規模な公園のあるラ・ヴィレット地区に向かいます。ラ・ヴィレット地区には、子供から大人まで楽しめる科学博物館、巨大な球体がシンボルのシネコン、コンサート会場に加え、遊園地や広い芝生の公園などがあり、パリっ子に人気の休日お出かけスポットです。ラ・ヴィレット地区をぐるっとまわり、ヴィレット貯水池に再び戻ってクルーズの旅は終了します。

春から初夏と秋は、クルーズにぴったりの季節。の〜んびりとパリの街を観察できます。クルーズの後に小腹が空いていたら、終点のヴィレット貯水池の傍にあるブルワリーやカフェに立ち寄るのもおすすめ。地元パリっ子も集うおしゃれスポットです。

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