パリの新時代アート、デジタルアート”の美術館・展覧会

パリの新時代アート、デジタルアート

ルーヴル美術館、オルセー美術館など、見応えのある美術館が山ほどあるパリですが、2018年4月、新たなアートを提案する、「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」がパリ市11区に登場しました。レーザープロジェクターを巧みに活用したデジタルアートにより、動き出す名画を観ていると、心の奥底にまで感動が広がっていく気がします。パリでは、「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」以外にも”デジタルアート”を体験できる展覧会も。これまでにない、新時代アートをパリで経験してみてはいかがでしょうか。

パリ初!”光のアトリエ”美術館

光のアトリエ
photo by L’Atelier des Lumières

日本語で”光のアトリエ”という意味の、「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」は、まったく新しいコンセプトの美術館です。1835年に建てられた総面積2,000平方メートルもある旧鋳造所を改築した美術館で、10メートルもある壁や広い床一面をキャンバスとして、レーザープロジェクターによるアートが映し出されます。音楽とともに観る動きのある名画は、なんともいえない感情を生み出します。

ラトリエ・デ・リュミエール
photo by L’Atelier des Lumières

「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」には、1,500平方メートルの大ホールと小ホールがあり、記念すべき第一回目の大ホールの上映は、19世紀末のウィーンを代表する画家”グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)”とその後輩”エゴン・シーレ(Egon Schiele)”の作品です。

作品
photo by L’Atelier des Lumières

金箔用いた豪華絢爛さのあるクリムトの画は、官能的であると同時に、どことなく退廃的な印象を受ける作品が多く、そのクリムトの独特な世界に魅せられたファンは、世界各国にいます。

ラトリエ・デ・リュミエール
photo by L’Atelier des Lumières

「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」では、そんなクリムト作品のデジタルアートに30分間しっかりと包まれ、クリムトの世界に浸ることになります。クリムトの画が現れては消えていくさまは、クリムトの退廃的な印象と相まり、また暗闇に照らし出されるその色彩は一層鮮やかに感じられます。静止画を観るだけではできなかった新たな体験に酔いしれる経験です。

デジタルアート
photo by L’Atelier des Lumières

小ホールでは、現代デジタルのアーティストの短編作品の展示が観られます。クリムトの作品が上映される2018年の11月までは、ウィーンのアーティスト、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser)の作品が展開されており、クリムトとはまた違う、力強い色味を帯びたフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser)の作品に圧倒されます。

■ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)
ラトリエ・デ・リュミエール
photo by L’Atelier des Lumières

公式ホームページ(英語・フランス語):http://www.atelier-lumieres.com/
最寄り駅:メトロ9番線のヴォルテール(Voltaire)から徒歩7分、3番線のリュー サン・モール(Rue Saint-Maur)から徒歩5分、2番線のペール・ラシェーズ(Père Lachaise)から徒歩6分
開館時間:日〜木曜日まで10:00~18:00、金・土曜日 10:00~22:00
定休日:なし
住所:38, rue Saint-Maur, 75011 Paris FRANCE
入場料金:大人14.5ユーロ、5~25歳9.5ユーロ
※クリムトの展示は2018年11月11日まで。以降のプログラムは公式ホームページにてご確認ください。

”光”のデジタルアートをパリで体験

光のデジタルアート
photo by Exhibition View, teamLab : Au-delà des limites, 2018, Grande Halle de La Villette, Paris© teamLab

パリ最大の公園、「ラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)」には、科学博物館やコンサートホールをはじめ、多くの施設やモニュメントがあり、パリっ子のお出かけスポットとなっています。2018年9月9日まで、ラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)のグランドホールでは、日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018」の公式企画として、アート集団”チームラボ”による、大規模なデジタルアート展「teamLab : Au-delà des limites」が開催されています。作品と来場者が交流することができる新しいアートで、自分が作品の一部にすらなってしまうという体験ができる新感覚アートです。

デジタルアート展
photo by Exhibition View, teamLab : Au-delà des limites, 2018, Grande Halle de La Villette, Paris© teamLab

“境界のない世界(Au-delà des limites)”という展覧会のコンセプト通り、どこからどこまでが各作品なのか、境界があいまいなアートの世界は、ある作品が他の作品と混ざり合ったり、離れて行ったりと互いに有機的に動くため、観ているだけで不思議な感覚に陥り、その独特な世界に引き込まれます。

デジタルアート

photo by Exhibition View, teamLab : Au-delà des limites, 2018, Grande Halle de La Villette, Paris© teamLab

また、作品に自分が影響することは、まったく新しい体験で、例えばデジタルアートによってリアルタイムで描かれた滝が自分の足元で割れながら空間に広がっていったり、流れる魚の群れに触れると色が変わり散っていったり…と、従来のアートでは考えもつかないインターラクションが生まれます。

グランホール・ド・ラ・ヴィレット
photo by Exhibition View, teamLab : Au-delà des limites, 2018, Grande Halle de La Villette, Paris© teamLab

さらに、アートの動きはもちろん、映し出される花、魚、蝶などの色味の鮮やかかにもはっとさせられる美しさがあります。大人だけでなく、小さな子供も肌で感じ楽しめることのできる新しいアートは、パリっ子の心もわしづかみにしています。

■グランホール・ド・ラ・ヴィレット(Grande Halle de La Villette)
オウ・ドゥラ・デ・リミット(teamLab : Au-delà des limites)
ラ・ヴィレット公式ホームページ(英語・フランス語):https://lavillette.com/evenement/teamlab/
チームラボによるオウ・ドゥラ・デ・リミット公式ホームページ(日本語):https://www.teamlab.art/e/lavillette
最寄り駅:5番線のポルト・ド・パンタン(Porte de Pantin)から徒歩6分、メトロ7番線のポルト・ド・ラ・ヴィレット(Porte de la Villette)から徒歩12分
開催期間:2018年5月15日〜2018年9月9日
開館時間:火〜木曜日10:00~19:00、金・土曜日 10:00~22:00、日曜日10:00~19:00
定休日:月曜日
住所:211、AVENUE JEAN JAURESS 75019 PARIS
入場料金:大人14.9ユーロ、5~26歳12.9ユーロ

デジタルアートの発達により、アートとの触れ方の幅も非常に広がってきています。パリの新しい観光スポットとして、注目されている「ラトリエ・デ・リュミエール(L’Atelier des Lumières)」が今後どのような展示を行っていくのか、また他の会場でも、これからのパリで、どのようなデジタルアートのイベントが繰り広げられていくのか期待に胸が高まります。

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Cover photo by L’Atelier des Lumières