パリ滞在中に、ハム・ソーセージをたらふく食らう
パリのスーパーやお肉屋さんに行くと、ハムやソーセージコーナーの充実度合いに驚きます。しかも安い!いろいろな種類のハムやソーセージがたらふく食べられる、至福の楽しみを日本にも持って帰りたい!その気持ちとってもわかります。しかし、残念ながら、パリを含むヨーロッパからのハム、ソーセージ類は、お土産として日本に持ち込むことができません。たとえ、ヨーロッパの免税売店で売られていても、日本に持ち込むために必要な検査証明書がないので、持ち込めないのです。
となると、滞在中に満足いくまで食べておくしかない…。今回は、パリ滞在中に食べておきたい、フランス産のハムやソーセージをご紹介します。
パリっ子に欠かせないおつまみ、「ソシソン(Saucisson)」
「ソシソン(Saucisson)」とは、サラミのような乾燥ソーセージのこと。一般的には豚肉の挽き肉に塩や香辛料を混ぜて、腸につめたものです。肉の挽きかたによって、フランスで一般的な中・粗挽きタイプと、細挽きタイプに分けられ、熟成期間は、4〜10週間のものが多くみられます。
ソーセージをまとう白い粉は、フランス語でフルール(fleur)と呼ばれるもの。製造過程でつけた微生物によるもので、フルール(fleur)がきれいについたソーセージは、味わいが増すと言われており、「ソシソン(Saucisson)」好きなパリっ子は、フルール(fleur)を見ただけで、舌舐めずりしたくなる人もいるんだとか。
「ソシソン(Saucisson)」は薄くスライスし、食事前の前菜としてビールやワインのおつまみにいただくのがパリっ子流。フランス各地にそれぞれの土地の「ソシソン(Saucisson)」があり、特に有名なのは、美味しいハムやソーセージなどの産地として知られている、リヨン地方の「ソシソン(Saucisson)」。定番の「Saucisson de Lyon(ソシソン・ド・リヨン)」、太くて長い「ロゼット・ド・リヨン(rosette de Lyon)」、丸いごろんとした形の「ジェズゥ・ド・リヨン(Jésus de Lyon)」の3種類があります。「Saucisson de Lyon(ソシソン・ド・リヨン)」は、「ロゼット・ド・リヨン(rosette de Lyon)」よりも脂の分量が多く、粒も大きめ。高級百貨店”ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)”の食品館(LA GRANDE EPICERIE PARIS)では、「ロゼット・ド・リヨン(rosette de Lyon)」は写真の量(58g)で、2ユーロ弱。「ロゼット・ド・リヨン(rosette de Lyon)」もほぼ同じ値段で買えます。市場や百貨店のハム・ソーセージ売り場では、希望の量を少しずつ買え、スライスもしてくれるので、いろいろな味を楽しむことができます。
リヨンの「ソシソン(Saucisson)」のように、他の産地の「ソシソン(Saucisson)」も、細長いもの、太いもの、丸いものと様々な形がありますが、味もシンプルなものから、スパイス、ハーブ、ナッツ入りなど幅広くあります。ちなみに、フランスで「ソシソン(Saucisson)」というと、乾燥していない、茹でて食べる太いソーセージ(36mm以上)もあてはまります。普段は、乾燥したものを「ソシソン(Saucisson)」と呼んで問題ありませんが、二つあるときは、乾燥したものを「ソシソン・セック(Saucisson・sec)」と呼びと違いがわかります。
その他フランス産の有名なドライソーセージ、「ソシソン・セック(Saucisson・sec)」
日本のスーパーでもよく見かける、「チョリソ(Chorizo)」、熱烈なファンも多いコルシカ島の「サラム(Salamu corse)」、「オーヴェルニュのドライソーセージ(saucisse sèche d’Auvergne)」、「ストラスブールのサラミ(alami de Strasbourg)」など。外の皮はそのままでも、とって食べてもお好みで。おつまみとして食べるのなら、ピクルスと一緒にたしなむのが、フランス流です。
しっとりまろやか、フランスの加熱ハム、「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」
ほんのり白い色味がかった、加熱ハムは、「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」とも呼ばれ、豚のもも肉を漬け込み、その後加熱して作られたもの。パリのレストランでもメニューに「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」という名前は大変よく出てきますので、覚えておくと注文の際に便利です。「ソシソン(Saucisson)」と同様に、ハーブやスパイスなどで風味づけされているものなど、種類も様々です。高級百貨店”ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)”の食品館(LA GRANDE EPICERIE PARIS)では、「ジャンボン・ブラン・ダルザス(jambon blanc d’alsace ls)」は、3ユーロ弱(100g)で買えます。
ヨーロッパの加熱ハム「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」生産量の1位をほこるフランス。売り上げも大きく、肉加工製品のお店では最も重要な製品だそうです。「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」は、とっても柔らかく、一見、脂が多そうに見えても、意外とさっぱりしているので、大きな一枚もぺろりと平らげられてしまいます。そして、低カロリーというから、これは止まらなくなってしまいそう。加熱ハムで最も有名な、「ジャンボン・ド・パリ(Jambon de Paris)」は、あっさりとしながら、味わいもしっかりとあり、そのまま食べても、少し焼いて食べても、ハムとワインだけで、贅沢な一食になります。同じく、食品館(LA GRANDE EPICERIE PARIS)で、4ユーロ弱(100g)で購入できます。
パリの街中にたくさんあるスーパーには、加熱ハム「ジャンボン・ブラン(jambon blanc)」を2〜8枚にスライスしたパックがあり、ちょっとしたおつまみ用に便利。鶏肉のハムや、塩分控えめのものもあります。
たらふく食べて贅沢気分!「乾燥生ハム(Le Jambon sec)・生ハム(Jambon cru)」
パリ旅行での醍醐味のひとつは、「生ハム(Jambon cru)」を思う存分食べられることかもしれません。パリで買える「生ハム(Jambon cru)」は、とっても種類が多く、何と言っても低価格、なので、たらふく食べられます。「生ハム(Jambon cru)」は、豚のもも肉を塩漬けした後、乾燥して作られます。その様々な風味は、豚の食べたもの、塩漬けの度合い、乾燥、燻製、熟成という過程の中で生まれるそうです。「乾燥生ハム(Le Jambon sec)」と、「生ハム(Jambon cru)」の違いは、乾燥の期間の長さによるもので、乾燥が130日未満のハムを「生ハム(Jambon cru)」と言います。食品館(LA GRANDE EPICERIE PARIS)の「バイヨンヌの生ハム(Jambon de Bayonne)」は、塩味もひかえめで、味わい深いもの。3.5ユーロ程度(100g)で購入できます。
「加熱ハム(Jambon blanc)」と同様、スーパーには、「生ハム(Jambon cru)」の種類も豊富。 1パック2スライス入りから。2ユーロちょっとで生ハムが買えるなんて、夢のよう。通常のお肉を買うより安いので、「たんぱく質は、生ハムで」というパリっ子もいます。
パリでハムやソーセージを買うなら
パリの街中にある、マルシェ、肉・加工製品店(シャルキュトリ)、百貨店の食料品店、スーパーで買うことができます。
■ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)の食品館(LA GRANDE EPICERIE PARIS)
「ソシソン(Saucisson)」は、1本売りで棚にずらっと並んでいますが、切り売りをしてくれるコーナーもあります。「ハム(Jambon blanc・Jambon cru)」も「ソシソン(Saucisson)」も、欲しい枚数(トロンシュtranche)を伝えると、スライスしてグラム数にしたがって値段をつけてくれます。
公式ホームページ(日本語・英語・フランス語・中国語):http://www.lagrandeepicerie.com/
最寄り駅:メトロ10・12番線のセーブル・バビロン(Sevres Babylone)駅から徒歩3分
営業時間:月〜土曜日8:30〜21:00、日曜日10:00〜20:00
定休日:なし
住所:38 Rue de Sevres 75007, Paris
■スーパー:フランプリ(franprix)
パリのスーパーでは、よほど小さい店舗でなければ、「ソシソン(Saucisson)」や「ハム(Jambon blanc・Jambon cru)」のコーナーがあり、その種類も豊富です。
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公式ホームページ(フランス語):https://www.franprix.fr/
最寄り駅:メトロ1・11番線のオテル・ド・ヴィーユ(Hôtel de Ville)駅から徒歩2分
営業時間:月〜土曜日7:40〜22:00、日曜日9:00〜13:00
定休日:なし
住所:81-83 Rue de la Verrerie 75004, Paris
※パリ市内に約200店舗
「ソシソン(Saucisson)」もしかり、とにかく「生ハム(Jambon cru)」の種類の多さと安さには驚きます。スーパーなら、ゆっくりと商品選びができるので、気になるものを商品のラベルを見ながら探せて安心ですし、最初から小分けになっているのもありがたいです。百貨店の肉加工商品売り場では、「ハム(Jambon blanc・Jambon cru)」や「ソシソン(Saucisson)」の断面を見て選べるので、美味しそうと直感で思ったものを買ってみるのもおすすめです。
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