投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2017 年 7月17日

心地よい風とともに、パリの世界遺産を眺める“セーヌ川クルーズ”

パリのユネスコ世界遺産のひとつ、“セーヌ河岸”。世界遺産には、シュリー橋からイエナ橋までのおよそ8kmにわたる場所が該当し、セーヌ川の中洲にあるシテ島とサン・ルイ島、またセーヌ川にかかる橋も含まれています。そんな見どころ満載のセーヌ川を手っ取り早く一気にまわれるのが、“セーヌ川クルーズ”です。座ったままで、セーヌ川の両岸にある、「エッフェル塔(La Tour Eiffel)」、「ノートルダム大聖堂(La Cathedrale Notre Dame)」、「オルセー美術館(le Musee d’Orsay)」など、これぞザ・パリ!な建物を眺めることができる、素敵なクルーズです。

“セーヌ川クルーズ”が人気の理由

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クルーズ船に乗りさえすれば、一気に主要観光地を制覇してくれる”セーヌ川クルーズ”。パリに着いたばかりの不慣れな観光客にとっては、建物の方向や位置が把握できてたいへん便利。通常の観光では見られない角度から、歴史的な建物を眺めることができるのも新鮮。パリの観光では、毎日歩き回ることが多くなりがちですが、座ったままのクルーズを交えると、いつもとは少し違う楽しみ方ができます。

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クルーズ中にいくつもくぐる、セーヌ川に架かる橋も見どころ。「アレクサンドル3世橋」や「ポンヌフ」、そして、かつて愛の橋として南京錠で有名だった、「ポンデザール」など、それぞれに個性のある芸術的な橋が次々と現れます。クルーズ船からは、橋の側面にある、橋の名前のプレートを確認することができます。

“セーヌ川クルーズ”の運営会社は4つ

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セーヌ川は、4社のクルーズ船が行き交っています(「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」、「バトー・ムッシュ(Bateaux-Mouche)」、「ヴデット・デュ・ポン・ヌフ(Vedettes du Pont Neuf)」、「バトビュス(Batobus)」)。どのクルーズ船も、世界遺産を網羅するコースを通りますが、クルーズ船のスタイルや値段、運航日時は、少しずつ違っています。

今回は、唯一日本語音声ガイドサービスを提供している「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」の”セーヌ川クルーズ”を中心にご紹介します。

「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」には、朝から夜まで30分おきに走っている”観光クルーズ”の他に、”ランチ付きクルーズ”、”ディナー付きクルーズ”、季節によっては、イベントに合わせたクルーズもあります。ウェディングパーティなどの個人のプライベートパーティも開けるそうです。

「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」の”セーヌ川クルーズ”

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「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」の”セーヌ川クルーズ”は、エッフェル塔のふもと(Port de la Bourdonnais)からスタート(一部異なりますので、公式ホームページでご確認ください)。最初に、シテ島の方へ向かい、左手に「コンコルド広場(La Place de La Concorde)」、「ルーブル美術館(Le Louvre)」、右手に「オルセー美術館(le Musee d’Orsay)」を望みながら、「ノートルダム大聖堂(La Cathedrale Notre Dame)」の先のフランス国立図書館のあたりでUターンして、乗り場に戻ります。”観光クルーズ”は約1時間、” ランチ付きクルーズ”で、約2時間のクルーズです。

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「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」の乗り場 (Port de la Bourdonnais)は、エッフェル塔付近にあり、簡単に見つかります。エッフェル塔からシャイヨ宮へ向かう橋のたもとにある階段を降りると、大勢の観光客で賑わう「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」の乗り場が見えます。明るいオレンジ色が目印です。乗り場前には、「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」が運営する、川沿いレストランもあります。

 

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乗船場には、チケットの購入窓口もあり、当日券が購入できます。”観光クルーズ”は、大変人気で乗り場は混雑しています。しかし、クルーズ船は、毎日ほぼ休みなしに、朝10時から夜の10時くらいまでの間、30分か60分おき(詳細は下記)に出航しているので、当日にチケットを購入しても次の1本を待てば、乗船できるでしょう。

「せっかくなので、天気の良い日にクルーズしたい!」という方には、当日にチケットを買えるのは大変便利です。ただ、乗り場のあるエッフェル塔は、最寄駅から徒歩15分程度かかり観光中に何度も訪れるのは少々大変。もし当日に運航していなかった…となると、観光客にとっては痛手。大事をとって、事前にインターネット予約することをおすすめします。公式サイトでもチケットを予約できますが、expediaだと、日本語で予約できて簡単です。

expedia内観光クルーズ予約ページ: https://www.expedia.co.jp/things-to-do/jp/river-seine-sightseeing-cruise.a171063.activity-details

チケットは、日付のみの予約で、チケットのプリントアウトを予約した日付に乗船場まで持っていけば、好きな時間のクルーズ船に乗ることができます。毎号大変混んでいるので、乗りたい時間のクルーズ船の20分前には、乗り場へ行くことをおすすめします。

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クルーズがスタートしたら、1階席でパリの歴史や建物の日本語解説を聞きながら景色を楽しむもよし、オープンデッキに登って、風を受けながら気持ちの良い時間を過ごすのもいいでしょう。クルーズ船はゆっくりと進みますが、夏でも風が冷たいことがあるので、カーデガンなどの羽織を持ち歩くと便利です。

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屋根のある1階席だと、寒い冬や雨の日もクルーズができるので、助かります。天井までガラス張りなので、座ったままで景色が楽しめるのもポイントです。日本語での解説を聞きたい場合は、個別に備え付けの電話の受話器のような機械を使います。

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セーヌ川沿いにある「オルセー美術館(le Musee d’Orsay)」は、驚くほどすぐ目の前に現れます。つい景色にみとれて、写真を撮るのを忘れてしまっても、”観光クルーズ”では、同じコースを折り返し運航しているので、安心。行きはしっかり解説を聞くことに集中して、帰りに撮影するのもいいかもしれません。

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いつがベストか迷うのが、クルーズの乗船時間。朝昼は、建物がしっかりと見える利点がありますし、夕暮れ時や夜のクルーズは、うっすら闇にたたずむ建物の風情が、また異なる趣があって素敵です。特に日没後のクルーズで、エッフェル搭の通称キラキラタイム(1時間ごとに5分ほどライトアップします)に遭遇すると、別の世界にいるような幻想的な時が過ごせます。

“セーヌ川クルーズ”の注意点

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乗るだけで、簡単に観光できるクルーズはお手軽に利用できますが、いくつかの点に注意しておいた方が良いかもしれません。

まず、一つ目は、冬期間は便数減すること。夏は30分おきの運航が冬期間は60分おきに減ります。そして、二つ目は、寒さ(涼しさ)対策。夏になるとパリも日差しが非常に強く汗だくになることもありますが、セーヌ川の風は比較的冷たかったり、夜になると涼しくなったりすることもよくあります。そして、三つ目は、すりへの注意。クルーズ船に乗っている最中は、次々と現れる世界遺産や景色の素晴らしさに見とれたり、写真撮影に夢中になったりしてしまうことがあります。このようなタイミングで貴重品を盗まれてしまわないよう、大金は持ち歩かない、バッグは蓋の閉まるもので体の前の見えるところに置いておくなど、注意しておきましょう。そして、最後に、夜のクルーズでの注意。夏のパリの日没は21時すぎのこともあり、クルーズも23時まで運航していることもあります。夜のクルーズはとても素敵ですが、終電の時間を逃さぬよう、また、やはり、夜の治安は良くはないので、ホテルまでの帰り方をきちんと確認しておくことをおすすめします。

■バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)
公式ホームページ(英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語他):http://www.bateauxparisiens.com/

日本語チケット予約(expediaサイト):
観光クルーズ:https://www.expedia.co.jp/things-to-do/jp/river-seine-sightseeing-cruise.a171063.activity-details
ランチ付きクルーズ:https://www.expedia.co.jp/things-to-do/jp/lunch-cruise-along-the-seine-river.a171079.activity-details
ディナー付きクルーズ:https://www.expedia.co.jp/things-to-do/jp/dinner-cruise-on-the-seine-river.a171081.activity-details

エッフェル塔側の乗り場Port de la Bourdonnaisへのアクセス:
エッフェル塔(expedia内リンク:https://www.expedia.co.jp/Eiffel-Tower-Paris.d502251.Place-To-Visit)から徒歩4分
最寄り駅:メトロ8番線のエコール・ミリテール(École Militaire)駅から徒歩18分、メトロ6・9番線のトロカデロ(Trocadéro)駅から徒歩14分
定休日:なし
住所:Port de la Bourdonnais, 75007 Paris

観光クルーズ
料金:大人(12歳以上)15ユーロ、子供(4〜11歳) 7ユーロ、幼児(4歳未満)無料
運航時間:
4・5・9月10:00〜22:30の間、30分おきに出航(13:00、19:30出航はなし、週末は23:00出航まで)
6〜8月10:00〜23:00の間、30分おきに出航(13:00、19:30出航はなし、週末は23:00出航まで)、7月14日(祝日)は、14:00出航まで
10〜3月10:30〜22:00の間、60分おきに出航(週末および連休期間は10:00〜22:30)、1月14日と12月24日は、17:00出航まで。12月25日(祝)と1月1日(祝)は、10:40〜、12月31日は、22:00出航まで

ランチ付きクルーズ
12時45分出航で約2時間のクルーズ。3つのランチコースがあり、59ユーロから

ディナー付きクルーズ
18時15分出航で約1時間半のクルーズ。3つのディナーコースがあり、69ユーロから
※春夏の一部期間のみ21:00出航のコースが追加
20時20分出航で約2時間半のクルーズ。ディナーコースは99ユーロから

セーヌ川沿いの景色をしっかりと楽しみたい方は、”観光クルーズ”を選んだ方がいいかもしれません。”ランチ付きクルーズ”や”ディナー付きクルーズ”では、飲み物や食べ物のサービスに加え、室内演奏なども繰り広げられます。素敵な雰囲気の中、間違いなくおしゃべりにも花が咲くでしょうし、また、気分の高まったお客さんの中には、ダンスされる方もいるそうです。そうなると盛り上がってしまって、外の景色どころではなくなってしまいそうですよね。

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