投稿者 : 純 岩佐、投稿日 2017 年 6月8日

“サロン・ド・テ”と“カフェ”の違いは?パリで優雅なときを過ごすなら、どちら?

パリの街でよく見かける“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”の表示。フランス語で「喫茶店」の意味ですが、“カフェ(cafe)”とは何が違うのでしょうか?

“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”は、紅茶がメインの喫茶店のこと?いいえ、実は、“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”と“カフェ(cafe)”の違いは、「食べ物があるかどうか」です。“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”は、ケーキなどを食べながらお茶をするところ。“カフェ(cafe)”は、アルコールも含む飲み物を飲むところ。

つまり、美味しいケーキとともに、お茶(紅茶・コーヒー・ジュース…)を優雅に楽しみたい場合は、“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”というわけです。今回は、パリのおすすめ“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”を3店舗ご紹介します。日本でも同ブランドのショップがありますが、やはり歴史あるパリ本店は魅力的。ぜひ足を運んでみたいものです。

“モンブラン”で有名な「アンジェリーナ(Angelina)」本店

「アンジェリーナ(Angelina)」本店

「アンジェリーナ(Angelina)」は、1903年創業の、パリで最も老舗の“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”です。ルーブル美術館につながる、チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)の目の前にあり、まわりにはパリのお土産雑貨屋さんも密集しているので、観光中に立ち寄るのも大変便利。あの“ココ・シャネル”が愛した“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”としても全世界にファンがおり、ルイ15世風のインテリアが優雅で美しい店内は、連日満員状態。お店の外に行列ができることも珍しくありません。ただ、午前中は比較的空いており、狙い目の時間。朝食メニューもありますし、もちろんお茶とケーキのセットの注文もできます。

 

「アンジェリーナ(Angelina)」ショーケース

「アンジェリーナ(Angelina)」モンブラン

ショーケースには、宝石のような美しいスイーツが並んでおり、どれにするか心底悩んでしまいますが、なんといっても「アンジェリーナ(Angelina)」の名物は、”モンブラン(Mont Blank)”でしょう。

「アンジェリーナ(Angelina)」のモンブランは、さくさくしたメレンゲに乗せた生クリームを、栗の風味豊かなマロンペーストがたっぷりとくるんでおり、ひとつ約800円と高価ではありますが、ボリュームがしっかりとあり満足感も十分です。ちなみに、「アンジェリーナ(Angelina)」では、パンやスコーンに乗せて食べる“チューブ式モンブラン”や”ドリンクモンブラン”もあり、本店を訪れた記念のお土産におすすめです。
「アンジェリーナ(Angelina)」のサロン・ド・テ
「アンジェリーナ(Angelina)」の“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”でいただくお茶は、6.5〜7.7ユーロ(カフェは4.3〜6.5)程度。パリっ子が大好きな、ショコラショー(ホットチョコレート)は、8.2ユーロです。パリっ子は、”モンブラン”と”ショコラショー”の組み合わせが好きですが、二つ合わせるとかなり衝撃的な甘さになるので要注意!

種類も様々なデザートは、ショーケースでも確認できて便利。マカロンひとつ6ユーロ、フィナンシェ4.5ユーロ、スポンジケーキ5.9ユーロ程度です。

「アンジェリーナ(Angelina)」特製アフタヌーンティーセットは、20ユーロで、プチサンドイッチ、小さいお菓子パン、マカロン、お茶かカフェかショコラショー付きです。

■アンジェリーナ(Angelina) Rivoli店

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アンジェリーナ(Angelina) Rivoli店

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[one_half_last]公式ホームページ(フランス語・英語):http://www.angelina-paris.fr/
最寄り駅:メトロ1番線のテュイルリー公園(Tuileries)駅から徒歩2分
営業時間:月〜金曜日7:30〜19:00、土・日曜日8:30〜19:30
定休日:なし
住所:226 rue de Rivoli, 75001
※他パリ市内に6店舗[/one_half_last]

ヴェルサイユ宮殿や貴族の御用達「ニナス(Nina’s Paris)」の本店

ニナス(Nina’s Paris)本店

17世紀にフランスはマルセイユで創設された、フレーバーティー専門店「二ナス(Nina’s Paris)」。元々は、香料の専門店で、ラベンダーなどの香料をヴェルサイユ宮殿に納めていたそう。王様や貴族のご用達だった一級品の香りを、今では、フレーバーティーへ応用して販売しており、フランス国内の高級レストランや、一流ホテルのラウンジでも愛用されています。

ニナス(Nina’s Paris)

「二ナス(Nina’s Paris)」のパリ本店は、憧れ高級ジュエリーブランド「ショーメ」「ブシュロン」「ヴァン クリーフ&アーペル」が集うヴァンドーム広場にあります。お城のような装飾にピンクの小物が並ぶ、女の子が大喜びしそうな店内は、香りまで夢のようなメルヘンの世界。なんと、パリで、店頭販売しているのはこのお店だけ。1階は紅茶ショップ、2階が“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”になっており、優雅で品のある店内で、お茶やデザートをゆっくりと楽しむことができます。

二ナスのサロン・ド・テ(SALON DE THE)

「二ナス(Nina’s Paris)」の“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”では、スイーツのお供に、やはりフレーバーティーを試したいところ。マリー・アントワネットは、“リンゴと薔薇の花びらをブレンドしたセイロンティー”が大好きだったそうです。

紅茶の缶かんや紙袋などについている、「二ナス(Nina’s Paris)」のシンボルマークは、“愛”をテーマに寄り添う男女をイメージして作られおり、確かに、「二ナス(Nina’s Paris)」のフレーバーティーを飲むと、幸せな気分になれそうです。

二ナス(Nina’s Paris)のフレーバーティー

“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”の紅茶は7ユーロ程度。パリのスタンダードな紅茶の楽しみ方は、ホットですが、「二ナス(Nina’s Paris)」では夏季限定で、ミルクティーやアイスティーも登場します。アイスは、フランスでは大変珍しいので、ぜひお試しを。

1階のショップでは、フレーバーティーはもちろん、ローズ&洋梨などのジャムも販売しています。素敵なティータイムのための小物も売っており、ひときわ目をひくのは、ゴールドに輝くティーセット。このセットがあれば、ご自宅でのパーティもワンランクアップ間違いなし!?

■二ナス(Nina’s Paris)

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二ナス(Nina’s Paris)」

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[one_half_last]公式ホームページ(英語・フランス語):https://ja.foursquare.com/v/ninas/4cb9b4c89552b60c2213d58b
https://www.facebook.com/ninasparis.fr/
最寄り駅:オペラ・ガルニエすぐのメトロ3・7・8番線のオペラ(Opéra)駅から徒歩5分。
営業時間:月〜金曜日11:00〜19:00
定休日:土・日曜日、祝日
住所:29 rue Danielle Casanova, 75001 [/one_half_last]

お茶の歴史も学べる「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」本店

マリアージュ・フレール(Mariage Frères)

日本でも大変有名な、「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」は、1854年創業のフランスの老舗紅茶ショップです。本店は、パリのおしゃれ地区マレにあり、店内には、木製の棚に紅茶の缶がずらりと並べられ、パリの古き良きイメージにぴったりなアンティークな雰囲気です。「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」本店には、ショップや“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”に加え、お茶の歴史が学べるミュージアムが併設されており、歴史を感じさせる様々な種類の茶葉や茶器を見ることができます。

マリアージュ・フレール(Mariage Frères)

壁一面に並ぶお茶は、実に500種類以上。飲むためのお茶だけではなく、調味料としてのお茶、入浴剤用のお茶など、様々な種類のお茶が販売されています。店員に相談しながら、好みを見つけることもできますが、本店はとにかく観光客も多く、なかなか店員をつかまえられないことも。相談したい場合は、やはり比較的空いている午前中がおすすめです。購入時のお茶の分量調整には、昔ながらの計量器が使われており、特別なお買い物をしているようで、大変テンションが上がります。

「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」にも、オリジナルデザインのティー用カップやポット、チョコレートやクッキー、ジャムなど紅茶に合うお菓子も売っています。

マリアージュ・フレール(Mariage Frères)のフレーバー茶

お土産なら、マレ本店限定のお茶”パリ・マレ(PARIS MARIS)”や、フランス限定のフレーバー茶”パリ・プロヴァンス(PARIS PROVENCE)”がおすすめ。”パリ・マレ(PARIS MARIS)”は、緑茶ベースに花の香りがついている少し変わった一品です。また、エッフェル塔のイラストがついた缶もお土産にぴったりです。

「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」本店には、日本のお店に比べ、特にスイーツ系・フルーツ系・ブレンド系フレーバーが豊富です。店員さんがつかまらなくても、パリ旅行に向かう前に、日本のお店の品ぞろえを事前にチェックしておくと、お土産選びもスムーズかもしれません。

マリアージュ・フレールのサロン・ド・テ

「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」の“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”は、本店の奥にあります。ショップで売っているお茶とともに味わえる、ケーキ・焼き菓子には、お茶を使ったものもたくさんあり、飲み物も食べ物でもお茶を楽しめます。

マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」のケーキ

オリジナルのダージリンティーは、ポットサービスで18ユーロ。ひとつオーダーして二人で分けるとちょうどいい量です。”旅”をイメージしたお茶や日本茶もあります。「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」の“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”のスペースは、割とこじんまりしているので、どうしても座席獲得の競争率は高くなってしまいます。また、テーブル間隔も広くないので、ゆったりとくつろげるという雰囲気ではあまりないかもしれません。「マリアージュ・フレール(Mariage Frères)」でも、やはり午前中が比較的ゆっくりできます。

■マリアージュ・フレール(Mariage Frères Le Marais) マレ本店

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[one_half_last]公式ホームページ(日本語・英語・フランス語・イタリア語):https://www.mariagefreres.com/FR/japan.html
最寄り駅:メトロ1・11番線のホテル・ド・ヴィーユ(Hôtel de Ville)駅から徒歩6分
営業時間:月〜日曜日12:00〜19:00(サロン・ド・テ)、10:30〜19:30 (ショップ)
定休日:なし
住所:30 rue du Bourg Tibourg 75004 Paris
※他パリ市内に4店舗。ギャラリー・ラ・ファイエット・オペラ店、プランタン・オペラオスマン店、プランタン・イタリ2店、プランタン・ナション店やボンマルシェ店などの百貨店内にもショップあり。シャルルドゴール空港内ショップでも取り扱いがあります。[/one_half_last]

実際には、最近のパリでは、ケーキを出す“カフェ(cafe)”も増えてきており、サロン・ド・テ(SALON DE THE)”との境界線は、あいまいになってきています。しかし、飲み物しかない“カフェ(cafe)”は、もちろんまだたくさんあります。パリで、美味しいケーキとお茶にありつきたいなら“サロン・ド・テ(SALON DE THE)”を選んで間違いはありませんね。

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