パリ満喫の必須知識! パリ市内公共交通機関、使いこなし術

パリ満喫の必須知識! パリ市内公共交通機関、使いこなし術

初めて訪れた土地で、まず直面する関門といえば公共交通機関! パリ市は東京23区より小さく、山手線の内側ほどの面積しかありません。その中に14本の地下鉄(メトロ)と4本のRER(高速郊外鉄道)、郊外含めて8本のトラム(路面電車)、そしてバスが張り巡らされています。いつ、どんな交通手段を使えば効率良く移動できるのか? その使いこなし術をご紹介します。

パリ移動手段の基本中の基本、チケットのイロハ

パリの地下鉄はもっとも移動時間を計算することができ、利用しやすい交通機関です。「チケ(Ticket)」と呼ばれる切符は、地下鉄だけでなく、RERやトラム、バスにも使え、どこまで行っても1.80ユーロの同一運賃です(2015年10月現在の価格。RERで郊外へ行く場合は運賃が変わります)。

10枚綴りの回数券「カルネ(Carnet)」は14.10ユーロで、1枚あたり1.41ユーロと、チケより27%もお買い得。しかも、地下鉄と地下鉄、地下鉄とRER、バスとバス(1時間半以内)、トラムとトラム(同)、バスとトラム(同)は1枚のチケで乗り継ぎすることができます。しかし、地下鉄とバス、地下鉄とトラム、RERとバス、RERとトラムの乗り継ぎには、それぞれチケが必要なので、お気をつけて。

パリの地下鉄をもっと上手に活用するには?

パリがあるイル・ド・フランス地域圏は、パリ市内を中心にゾーン1から6まで、距離別に分けられています。ゾーン1から2内での利用で、1日に4回以上地下鉄に乗りそうな場合は、7ユーロで購入できる1日券「モビリス(Mobilis)」がおすすめです(ゾーンは1を軸に2から5まで設定が可能)。

例えば、宿泊ホテルからノートルダム寺院、オペラ座、凱旋門エッフェル塔とその都度チケを買って移動すると、これだけで4回分の運賃(合計7.20ユーロ)を払うことになります。それでしたらモビリスを購入したほうが、0.20ユーロ分、お得です。その日の行動プランを見通して、必要に応じてモビリスを選ぶようにしましょう。

非在住者向けのICカード式乗車券「ナヴィゴ・デクーヴェルト(Navigo Découverte)」もあり、これは週もしくは月単位で購入します。運賃は1週間21.25ユーロ。これを購入すれば、ゾーン1〜5が乗り放題になります(週単位は月曜から、月単位は月頭からの日程でしか買えません)。中長期での滞在に便利ですね。

地下鉄の運行時間は5:30〜翌日の0:30頃まで。金・土曜は終電が1時間繰り下がり、翌1:30頃まで動いています。地下鉄1駅間の距離は、日本の地下鉄よりも短く、次の駅まで歩けることが多いです。

しかし、例外は14号線。同線だけは駅の間隔が長いので、目的地まで経路が複数ある時は14号線を選んだ方が、駅数は少なく、早く到着できることがあります(ただし、同じ駅でも乗り換え距離が長い場合もあるため、一概には言えませんが)。路線図は駅で無料でもらえます。事前にスマートフォンなどへ路線図のアプリを入れておいてもいいですね。

駅の入場には改札がありますが、出口にはありません。しかしランダムに行われる検札に備えて、駅を出るまで切符はしっかりと持っておきましょう。

長い距離の移動にはRER(高速郊外鉄道)がおすすめ

RERはターミナル駅で乗り換えせずに、郊外からパリ市内へ直接乗り入れられる交通機関です。一般的に欧州の大都市の場合、郊外を走る路線が市内まで繋がっていない場合が多く、その時はターミナル駅で市内交通機関に乗り換えなければいけません。しかし、RERはその乗り換えの必要がなく、パリ市内まで直通で移動することができます。

それに加えRERの駅は、地下鉄とは違って駅と駅の距離が長く、地下鉄よりも早く移動できます。例えば、パリ中心部のサン・ミッシェル駅とユーロスターなどが発着する北駅を繋ぐ路線では、地下鉄4号線であれば9駅ありますが、RER B線だと2駅です。早く移動できる事が非常に魅力的なRERですが、遅延することが特に多く、列車の本数も時間帯によって偏りがちですので、ここはご注意を。

RERは、市内では地下鉄と同じ切符で乗れますが、パリ市外に出ると距離別運賃になります。日本のような乗り越し精算はできないため、あらかじめ目的地までの切符を購入するようにしましょう。地下鉄と異なり、RERは出口にも改札が設けられています。

パリの風景を楽しみたいなら、バスがおすすめ

市内は地下鉄が網目のように張り巡らされていて、市内の移動はそれで十分なほど便利なのですが、せっかくパリに来たのに地下での移動はどうも味気ない。そんな時に使ってみたいのが、バスです。

バスの場合、目的地までの到着時間が道路の混み具合に左右される一方で、車窓からパリの美しい町並みを眺めることができるのが大きな特徴です。例えば、パリ市庁舎からサン・クルー公園を繋ぐ72番のバスは、セーヌ川に沿って走るため、川沿いの景色を楽しむことができます。

バスは先頭から乗ります。切符を持っていない場合は運転手から購入できますが、1回の乗車につき2ユーロと割高です。バス同士の乗り継ぎもできませんので、注意しましょう。

パリ郊外をゆっくり回るなら、トラム(路面電車)

パリ市を取り巻くように走るのがトラムです。トラムは乗車時に切符のチェックがなく、車内にある刻印機に切符を通すか、ICカードをかざして乗車します。切符なしで乗車した時にランダムで行われる検札に合うと、罰金が科されるため注意しましょう(地下鉄なども同様)。切符は駅の券売機で事前購入できます。

トラムは定番観光スポットをつなぐ路線ではないため、観光での利用は少ないかもしれません。しかし、例えばT3a線やT3b線は、かつてパリを囲んでいた城壁の跡地にできた大通りに沿って走ります。トラムに乗りながら歴史に思いを馳せても良いかもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか?交通手段を知れば知るほど、パリが自分の街に変わっていきます。基本をマスターして自由自在に移動してみましょう!

RATP(パリ交通公団)
公式サイト (仏語/一部英語・日本語):http://www.ratp.fr/

 

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文・加藤 亨延 / Photo by Yukinobu Kato