「フランダースの犬」の舞台アントワープを1日観光&グルメも満喫!

「フランダースの犬」の舞台アントワープを1日観光&グルメも満喫!

ベルギー北部の都市アントワープはアニメ「フランダースの犬」の教会があることで有名。そして、画家ルーベンスの故郷、そしてダイヤモンド加工の街としても知られています。ブリュッセルやパリからも日帰り可能なので、気軽な1日観光でその魅力を余すことなく楽しみましょう。

アントワープと「フランダースの犬」との関連性は? 他都市からの行き方は?

「フランダースの犬」

1975年に放映され、現在でも愛されているアニメ「フランダースの犬」は、アントワープ近郊で育った少年ネロと愛犬パトラッシュが主人公。最後に2人が永遠の眠りにつく教会はアントワープの聖母大聖堂とされています。

ちなみに原作の「フランダースの犬」はイギリス人女流作家ウィーダによる児童文学。ウィーダは大の愛犬家であり、原作にも犬への愛情があふれています。日本ではアニメの大ヒットのおかげで誰もが知る作品ですが、イギリスやベルギーでの知名度は低いのが不思議なところ。

ブリュッセルから電車で約1時間

アントワープへは、ベルギーの首都ブリュッセルから電車で約1時間、パリ北駅からもタリスで2時間など、近隣都市からのアクセスが便利。魅力的な見どころが狭いエリアに集中しているので、日帰りや1泊2日でも十分に満喫できる街です。人々もとてもフレンドリーなので、快適に過ごせるはず。

ゆったり観光 & ローカルグルメを満喫する1日コース

ブリュッセルなどからの日帰り旅行をイメージして、おすすめの見学コースをご紹介します。途中で、アントワープでしか買えないお土産もゲットできますよ!

朝10時:美しいアントワープ中央駅からスタート!

アントワープ中央駅

1905年に開業したアントワープ中央駅は「世界で最も美しい駅」に選ばれたこともある壮麗な佇まい。電車を降りたらまずはここで写真をパチリ!

駅構内にあるツーリスト・インフォメーションでは無料の地図がもらえるので立ち寄ってみて。

無料の地図

10時半~11時半:ノートルダム大聖堂で、ネロとパトラッシュの“あの絵画”に対面

ノートルダム大聖堂

まずはまっすぐ“ネロとパトラッシュの聖母大聖堂”へ! もともとは小さな聖母礼拝堂があった場所へ、1352年にオランダ最大のゴシック教会の建造が開始されました。火事などの災害や数度の改修を経て、現在の堂々たる姿に。ネロが見ることをあれほどまでに焦がれたルーベンスの傑作絵画4点は、17世紀初頭から飾られているもの。見上げると、自然とあのシーンが思い出されて胸が震えることでしょう。

美しい彫刻やオルガン

美しい彫刻やオルガンなどもぜひゆっくりとご覧ください。

そして、大聖堂を出たところにはなんと仲良く眠るネロとパトラッシュの像が!

ネロとパトラッシュの像

日本人アーティストによるものかと思いきや、香港の宝飾会社「周大生」がアントワープのダイヤモンド産業に感謝を込めて寄贈したものだそう。

アントワープ聖母大聖堂(Cathedral of Our Lady)
公式サイト(英語):http://www.dekathedraal.be/en/index.htm
電話番号:03 213 99 51
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
開館日:毎日
開館時間:月曜~金曜10:00~17:00、土曜10:00~15:00、日曜・祝日13:00~16:00
入場料:6ユーロ

11時半~12時:グローテ マルクトで“アントワープ”の名の由来になった像を見学

グローテ・マルクトで“アントワープ”

聖母大聖堂のすぐ裏手にはグローテ マルクトという大広場があります。ローマの戦士ブラボーが巨人アンティゴーンを仕留め、その手を切り落として川に投げ捨てたことから、この街はhand(手)+werpen(投げる)=アントウェルペン(アントワープの現地名)と名付けられました。この広場に立つ「ブラボーの噴水」は、ブラボーがまさに巨人の手を投げ入れようとしているところを表現したもの。ちなみに、アントワープに売られているお菓子類は手の形をしたものが多いのもこの伝説に由来しています。

グローテ マルクト(Grote Markt)
住所:Grote Markt, 2000 Antwerpen

12時~12時半:気軽な値段でおいしいシーフード料理に舌鼓

おいしいシーフード

お待ちかねのランチタイム! このあたりにはレストランがたくさん並んでいるのですが、観光地価格で1人20ユーロ程度かかってしまうのがちょっと難。その点、聖母大聖堂前にあるこのシーフード店なら、カウンターと外の簡素な飲食スペースのみですが1人10ユーロちょっとで大満足の食事が楽しめます。ワインなどもあるので、ちょっと昼飲みを楽しんでも。

使っているシーフードが新鮮そのもので、魚介類にはちょっとうるさい日本人も納得のおいしさ。

Razor Clam

どれを頼んでもハズレはありませんが、写真左のオランダ名物の小海老コロッケ(Shrimp Croquet)がイチオシです。レモンを絞り、アツアツでとろりとクリーミーなコロッケをご堪能ください。貝がお好きなら細長い形がユニークなレーザー・クラム(Razor Clam)をお試しください。パンはサービスで出てきます。

フィッシュ・ア・ゴーゴー(Fish A’ GOGO)
公式サイト(フラマン語):http://fishagogo.be/
電話番号:0495 24 27 36
住所:Handschoenmarkt 1, Antwerp 2000
定休日:火曜
営業時間:12:00~22:00
価格:ホームメイド・シュリンプ・クロケット5ユーロ、レーザー・クラム・ア・ラ・プランチャ7ユーロ

12時45分~13時:ここでしか買えないチョコレートをお土産に購入

チョコレートをお土産に購入

アントワープ発のショコラティエは他にもありますが、日本未上陸でおすすめのショップがこちら。

ずらりと並んだチョコレートは1個からでも買えるので、気になるものを2~3個買っておやつ代わりにしても。

ショコラティエ&コンフィズリー・ブリー(Chocolatier & Confiserie Burie)

なめらかな口どけと品の良い甘さはさすがのベルギークオリティ。
もちろんお土産に最適なボックス入りチョコも多数。アントワープの手の形をしたものが定番ですが、「ちょっと怖い形…」と感じる方は、こちらもアントワープらしいダイヤモンド型のチョコレートがおすすめ。

ショコラティエ&コンフィズリー・ブリー(Chocolatier & Confiserie Burie)
公式サイト(フラマン語):http://chocolatierburie.be/
電話番号:03 233 13 08
住所:Nationalestraat 42, Antwerp 2000
定休日:日曜
営業時間:10:00~18:00
価格:バラ売りチョコレート1個2ユーロ程度、ダイヤモンド型のチョコレート9個入りギフトボックス14.50ユーロ

13時15分~14時15分:マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館でブリューゲルなどの名作に出会う

マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館

19世紀の裕福な収集家によるベルギー内外の秀逸なコレクションがそろいます。中でも見逃せないのがピーテル・ブリューゲル(父)の傑作の1つ『悪女フリート(Mad Meg)』。他にもアントワープ生まれのヨース・ファン・クレーフェや、アントワープで没したクエンティン・マサイスなど、この地にゆかりのある画家たちの名画を満喫できます。

マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館(The Museum Mayer van den Bergh)
公式サイト(英語):https://www.museummayervandenbergh.be/en
電話番号:03 338 81 88
住所:Lange Gasthuisstraat 19, 2000 Antwerpen
閉館日:月曜(イースターマンデーとウィットマンデーを除く)、1/1、5/1、キリスト昇天日、11/1、12/25
開館時間:月曜~金曜10:00~17:00
入場料:8ユーロ

14時半~14時45分:有名店で素朴でおいしいビスケットをお土産に購入

おいしいビスケットをお土産に購入

地元にもファンの多いビスケット店に立ち寄ってみましょう。シンプルながら香り高く焼き上げられたビスケットはコーヒーや紅茶のおともにもぴったりで、ご家庭や職場へのお土産に喜ばれるはず! おすすめは、さまざまなビスケットの袋詰めです。

フィリップス・ビスケッツ(Philips Biscuits)

なお、定休日の日曜日にアントワープを訪れた方は、Oude Koornmarkt 8にある店舗でもここのビスケットが売られているのでそちらをどうぞ(営業時間11時~19時)。

フィリップス・ビスケッツ(Philips Biscuits)
公式サイト(英語):http://www.philipsbiscuits.be/en/
電話番号:03 231 26 60
住所:Korte Gasthuisstraat 39, Antwerp 2000
定休日:日曜
営業時間:10:00~18:00
価格:アソート・ビスケット250グラム10ユーロ前後(重さで値段が決まる)

15時~16時:巨匠が暮らしたルーベンスの家を訪問

巨匠が暮らしたルーベンスの家を訪問

巨匠ルーベンス自らが設計図を描き、終の棲家としたのがこの家。ルーベンス自身の作品の他、アントワープ出身のアンソニー・ヴァン・ダイクやアントワープ没のアドリアーン・ブラウエルといったこの地にゆかりのある画家たちの絵画、そして現代のアーティストらの作品も鑑賞できます。

ルーベンスの有名な自画像は必見。

ルーベンスの家(Rubens House)

チケットはこの家のすぐ手前にあるチケット・オフィスにてご購入ください。

ルーベンスの家(Rubens House)
公式サイト(英語):https://www.rubenshuis.be/en
電話番号:03 201 15 55
住所:Wapper 9-11, 2000 Antwerpen
閉館日:月曜(イースターマンデーとウィットマンデーを除く)、1/1、5/1、キリスト昇天日、11/1、12/25
開館時間:10:00~17:00
入場料:10ユーロ

16時15分~16時45分:ルーベンスが眠る聖ヤコブ教会へ

ルーベンスが眠る聖ヤコブ教会へ

この1日ツアーの最後の見どころとして訪れるのは、ルーベンスの家から徒歩ですぐのゴシック様式の教会。内部はバロック様式で装飾されており、大理石を使った美しい祭壇や壁に飾られた名画の数々には思わず息を呑むはず。

1640年に他界した巨匠ルーベンスはこの教会に埋葬されました。祭壇の後ろ側には写真のようなルーベンス家のお墓と本人作の絵画『聖人に囲まれたマリア』が飾られています。

聖ヤコブ教会(St. Jacob Antwerp)

聖ヤコブ教会(St. Jacob Antwerp)
公式サイト(フラマン語):http://www.sintjacobantwerpen.be/
電話番号:048 60 55 43
住所:Lange Nieuwstraat 73, 2000 Antwerpen
開館日:毎日
開館時間:14:00~17:00
入場料:3ユーロ

17時~18時半:ローカルに愛されるカフェで地ビールと地元グルメを満喫

ローカルに愛されるカフェで地ビールと地元グルメを満喫

アントワープ旅行の締めくくりは、おいしいローカルグルメで! このカフェバーは地元っ子たちに愛されている人気店。1565年築の美しい建物の中では、ゆったりとした時間が流れています。日本人にもう1つ嬉しいのが、カフェのマダムが日本人というところ。以下におすすめする地元グルメに加えて、日本式のカレーなども楽しめます。

乾いた喉をうるおすには、アントワープの地ビール、デ・コーニンク・ボレケ(De Koninck Bolleke)がぴったり。飲み口がいいのですが、アルコール度数が高めなので飲みすぎにはくれぐれもご注意ください。おつまみはこちらもアントワープ名物、ハーブ入りソーセージのゲゾーデン・ヴルスト(Gezoden worst)がおすすめです。

カフェ・クイントン・マセイス(Café Quinten Matsijs)

お食事として食べるなら丸のまま、おつまみとして食べるなら写真のようにカットした状態で、いずれもあつあつのブイヨンに入って供されます。カットして欲しい場合は「Please cut the sausage into small pieces(ソーセージを小さくカットしてください)」と言えば伝わりますよ。マスタードをたっぷりつけて召し上がれ。

カフェ・クイントン・マセイス(Café Quinten Matsijs)
公式サイト:http://www.quintenmatsijs.be/jp
電話番号:03 225 01 70
住所:Corner of Moriaanstraat/Hoofdkerkstraat, Antwerp 2000
定休日:月曜、火曜
営業時間:12:00~1:00ごろ
価格:デ・コーニンク・ボレケ2.4ユーロ、ゲゾーデン・ヴルスト8.5ユーロ

19時:アントワープ駅から帰路へ

アントワープ駅から帰路へ

1日、お疲れ様でした! 帰りの列車の時間に合わせ、早めにアントワープ駅へ向かいましょう。

3タイプ別におすすめ:まだ時間がある人はこんな場所も訪問してみて

①ダイヤモンド好きの方はDIVAで豪華絢爛な世界に浸って

ダイヤモンド好きの方はDIVAで豪華絢爛な世界に浸って

アントワープはダイヤモンド加工産業で世界にその名を馳せる都市でもあります。そのため、ダイヤモンドをテーマとした博物館で、ダイヤモンドのカットや研磨技術、取引の商習慣などを学ぶことができます。ダイヤモンド以外の宝石や銀細工もたっぷりと眺められて、宝石好きの方にはたまらない空間。オーディオガイドが料金に含まれていますが、残念ながら日本語はないので英語を選択しましょう。

DIVAダイヤモンド博物館(DIVA Diamond Museum)
公式サイト(英語):http://www.divaantwerp.be/en
電話番号:03 360 52 52
住所:Suikerrui 17-19, 2000 Antwerpen
開館日:水曜
開館時間:10:00~18:00
入場料:10ユーロ

②現代アートに目がない人にはMASがイチオシ!

MAS(MAS | Museum aan de Stroom)

アート好き、とくに現代アートをこよなく愛する人ならぜひ訪れたいスポットがこちら。現代的な建物の各フロアでその時々の展示が催されており、広々とした空間の中で多彩なアイディアやアートに出会うことができます。中心地から少し歩きますが、訪れる価値のある美術館です。

MAS(MAS | Museum aan de Stroom)
公式サイト(英語):https://www.mas.be/en
電話番号:03 338 44 00
住所:Hanzestedenplaats 1, 2000 Antwerpen
閉館日:月曜(イースターマンデーとウィットマンデーを除く)、1/1、5/1、キリスト昇天日、11/1、12/25
ギャラリー開館時間:10:00~17:00(土曜・日曜~18:00)
入場料:10ユーロ

③世界遺産を制覇したいならプランタン・モレトゥス印刷博物館へ

プランタン・モレトゥス印刷博物館(The Museum Plantin-Moretus)

現存する最古の産業印刷工房であり、その建築的な価値も相まって世界遺産にも登録されているのがこの博物館。フランス人創業者のクリストフ・プランタンとその後継者モレトゥスの名を冠しています。充実した展示内容ですが、中身はかなりマニアック。解説もほとんどフラマン語とフランス語オンリーなので、印刷に興味がある方でないと理解に苦戦するかもしれません。

プランタン・モレトゥス印刷博物館(The Museum Plantin-Moretus)
公式サイト(英語):https://www.museumplantinmoretus.be/en
電話番号:03 221 14 50
住所:Vrijdagmarkt 22, 2000 Antwerpen
閉館日:月曜(イースターマンデーとウィットマンデーを除く)、1/1、5/1、キリスト昇天日、11/1、12/25
開館時間:10:00~17:00
入場料:8ユーロ

なお、アントワープは徒歩で回れる規模であるため今回の日帰りコースでは必要ありませんが、宿泊してじっくり回りたい方は、市内交通料金や主要観光スポットの入場料が含まれたパス「アントワープ・シティ・カード」(24時間、48時間、72時間有効)の他、ルーベンス関連の見どころをお得に回れる2018年度限定の「バロック・フェスティバル・カード」(48時間有効)を利用するのもおすすめ。いずれもオンライン販売されており、ツーリスト・インフォメーションでも手に入ります。

アントワープ・シティ・カード(Antwerp City Card)ウェブサイト(英語)
https://www.visitantwerpen.be/en/antwerp-city-card-en

バロック・フェスティバル・カード(Baroque Festival Card)ウェブサイト(英語)
https://www.visitantwerpen.be/en/barok/baroque-festival-card

いかがでしたか? アントワープは人気観光地ながら、首都ブリュッセルに比べるとどこかのんびりしたムード。リラックスしながら観光を楽しみたい人におすすめです。実際に足を運んで、ネロとパトラッシュの物語に思いを馳せてみてください!

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