モーツァルトのピアノが流れるシャンデリアのカフェで、皇妃が好んだケーキに舌鼓。ウィーンで過ごす午後はなんだか贅沢です。

甘いものと音楽が大好きで、豊かな文化を育んだハプスブルグ家の遺産が残る都から、大自然とその恩恵を受けた小さな街へ、美しい和音を奏でるオーストリアの世界遺産をご案内します。

お姫様願望が目覚めそう!? 麗しき都、ウイーン歴史地区、シェーンブルン宮殿

ウイーン歴史地区

ウィーン歴史地区

ハプスブルグ帝国の繁栄を伝える魅力的な遺産がぎっしりと詰まった「ウィーン歴史地区」。

音楽の都の象徴「ウィーン国立歌劇場」をはじめ、ハプスブルグ家が600年以上にわたり暮らした王宮「ホーフブルク宮殿」や、夏の離宮「ベルヴァデーレ宮殿」、そしてモーツァルトの結婚式と葬儀が行われた壮麗な大聖堂「シュテファン寺院」など見所はつきません。じっくり時間をかけて優雅に散策するのがおすすめです。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿

ウィーンの森に接して建っているハプスブルグ家の夏の離宮「シェーンブルン宮殿」は、広大な庭園もあわせて世界遺産に登録されています。

バロック様式の宮殿は、マリー・アントワネットの母である女帝マリア・テレジアにちなんだ『テレジアンイエロー』で華やかに彩られ、1,400以上ある部屋は煌びやかなロココ調、舞踏会が催された大広間は豪華に装飾され、一族の栄華を象徴しています。

アルプスを越えて! 絶景の峠を走る、ゼメリング鉄道

ゼメリング鉄道

首都ウィーンの南西にあるゼメリング峠を通る、世界初の山岳鉄道「ゼメリング鉄道」。ウィーンからオーストリア南部の都市とイタリア方面を結び、初めてアルプスを越えた鉄道です。

いくつものトンネルを通り、丹念に組まれた石積みの高架橋を越え、緑の山々を颯爽と走る鉄道は、1854年の開業から160年以上が経過する現在も現役で活躍しています。

ドナウはクルージングで巡ろう!ワルツが流れるヴァッハウ渓谷

全長2,850キロ、ヨーロッパの10カ国を通って流れる大河、ドナウ川。オーストリア北部の「ヴァッハウ渓谷」はドナウの中で、最も素晴らしい景観と言われています。

遊覧船からの眺めは、斜面に広がるぶどう畑と豊かな森、川岸に点在する美しい古城や修道院が次々と現れ変化に富んでいます。気がつくと、ウインナ・ワルツの代表曲、シュトラウス作曲の「美しく青きドナウ」を口ずさんでいるでしょう。

モーツァルトとサウンド・オブ・ミュージックを生んだオーストリアの宝石箱、ザルツブルク歴史地区、ハルシュタット

ザルツブルク歴史地区

ザルツブルグ歴史地区

ドイツとの国境に近い、オーストリア北西部『塩の城』を意味する街、ザルツブルク。その名のとおり、歴史的に貴重であった岩塩の交易などで栄えてきました。

教会や歴史的建造物が立ち並ぶ旧市街が「ザルツブルク歴史地区」として世界遺産登録されています。音楽の天才、モーツァルトが生まれ育ち、才能を開花させた特別な場所。またザルツブルクの街並みと、ザルツカンマーグート地方の雄大な自然を世界に知らしめた映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として、数多くの音楽ファンが訪れます。

ハルシュタット

ハルシュタット

ザルツブルクの南東に、氷河がつくった70以上の湖と2,000メートル級の山々が織りなす、清らかな自然が広がるザルツカンマーグート地方。湖畔に佇む街「ハルシュタット」は古代から岩塩の採掘が盛んで、世界最古の岩塩坑があります。

中世において岩塩は『白い黄金』と呼ばれるほど価値がありました。その産地として繁栄した小さな街は、木造の教会や古い建物が、風光明媚な景観に溶け込むように昔のままの姿を保っています。

建築のアンサンブル!セピア色の街並み、グラーツ歴史地区

グラーツ歴史地区

ウィーンの南西150キロに位置する、オーストリア第二の都市グラーツ。旧市街が「グラーツ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

シュロスベルクの丘に築かれた城塞には、街のシンボルである大きな時計塔があり、赤い瓦屋根が広がる街並みを見下ろしています。中世の建物が数多くそろう建築都市として知られ、ゴシック・ルネッサンス・バロックなど、様々な時代の建築物が調和を保って残っています。

オーストリアの世界遺産一覧